09/06/08 22:43:26 dk55B0ka0
>>395 続き
後ろから、肩を小突かれるままに、右へ左へと曲がり、何段か階段を登ると、
絨毯が引かれた、明らかに今までとは違う、豪華な一角に出ました。
素足のわたしには、絨毯は有り難いですね。
その中のひときわ豪華な扉の前で止まります、そこには、「所長室」と書かれていました。
看守さんがドアをノックします。
「353番を連行しました。」
「入れ。」
その言葉を合図に、看守さんは扉を開き、もう一人の看守さんがわたしの背中を小突いて
中に入るように促します。
中に入ると、豪華な調度品が置かれた広い部屋だと解りました。正面の執務用の机はわたしの
入れられた独房より広いんじゃないでしょうか?そこの奥に置かれた豪華なイスに所長さんが
居ました。執務用の机の前には豪華な応接セットが有ります。
「さがってよし。」
と言う言葉で、二人の看守さんが敬礼して去って行きます。
わたしは、恐怖でこわばった体を震わせながらただ立っているしか出来ませんでした。