【機械化】サイボーグ娘!十七人目【義体化】at FETI
【機械化】サイボーグ娘!十七人目【義体化】 - 暇つぶし2ch614:manplus
08/02/17 21:21:22 0TBHbZQe0
セ:「貴美香までおねだりか・・・。まったくっ!!カンダの女性陣はみんな最後はこう言うんだから嫌になる・・・。」

イ:「“地獄の沙汰も金次第”と言いますからね、先輩。」

セ:「貴美香は何を狙っているんだ?」

イ:「速水選手と色違いのSP-7がいいな。」

セ:「人の弱みにつけこみやがって・・・。仕方ない・・・、考えておくよ・・・。」

イ:「やった~~~っ!!」

石坂は、子どものような笑顔を浮かべて喜んで、はしゃいでいた。美濃田は、その光景を観察窓越しに見て、
観察室で頭を抱えて頭を振り、そして、うめいた。

セ:「ミンメイは、カンダの連中のように即物主義にはしないぞ・・・ッ。」

しかし、ミンメイが、美濃田の恐れていた性格を身につけるのに時間はかからなかった。
それは、ミンメイの最大の庇護者となる瞳の影響力なのであり、美濃田をして後に、

セ:“瞳ちゃんの即物主義は、感染力の高い伝染病のようなものだ・・・。”

といって、頭を抱えさせることになるのであった。





615:manplus
08/02/17 21:22:04 0TBHbZQe0
 石坂は、ミンメイの骨の組織に施している化学的処置のデーターをモニタースクリーンで管理しながら、
ミンメイの本体を満足げに見つめていた。さらに、ミンメイの生体脳が、ミンメイの視覚から入ってくる自分の
身体の映像データーに酔いしれていることを確認していた。

イ:「ハイデンさん、今までは、自分自身の手術に満足しているんだよね。でも、これから、もっと、
嬉しくなるような処置を受けることになるんだからね・・・。それが、今日、あなたに行われる処置なのよ。
ワクワクするでしょ?」

石坂の言葉に、ミンメイの生体脳が反応する。彼女の生体脳は、自分がサイボーグへと改造されることによる満足感を
性的興奮に変化させていたのだ。しかし、ミンメイの頭の中に浮かんだ性的快感は、すぐにおさまってしまった。
ミンメイは、改造手術の最中にそのような快感の満ち引きを繰り返していた。
今までのように、性的快感が無限とも言える絶頂へとしぼむことなく続くという感覚が、手術を受けて、
下半身の改造処置が終了したあたりから、このような感覚の状態に変わっていたのだ。
石坂は、モニターで、ミンメイの生体脳の状態を確認し、性的興奮が、湧いては消えていることを確認すると、
満足げな笑みを浮かべ、いつもの“スーパーF1界のマッドサイエンティスト”の冷酷な顔に戻って、
ミンメイを見つめると、静かに、ミンメイが感じる違和感に答えるのであった。

イ:「性的快感が絶頂の手前で消えてしまう感覚をハイデンさんは、不思議に思っているのでしょう?」

ミンメイの生体脳のデーターが、核心を突かれたことの戸惑いの感情を示した。
ミンメイは、いまだに視覚と聴覚を外部機器により確保されているだけの状態で、
会話をするような状態にはされていないのだ。



616:manplus
08/02/17 21:40:51 0TBHbZQe0
イ:「図星だよね・・・。生体脳のデーターが示しているもの。何で、そうなるのか教えてあげる。ハイデンさんは、
生体脳が性的な快感を感じることまで制御される身体になったということなの。性器や性感帯に、
生体脳への性的快感を性器や性感帯から与えることをコントロールするシステムを取り付けているの。
つまり、精神的な部分での目に見えない貞操帯を取り付けられているようなものね。
そして、ミンメイさんの性感覚を制御が出来るのは速水選手と森田さんだけ。
それも、二人のサポートコンピューターが直接、通信回線で制御を行うから、
あの二人以外はハイデンさんの性の感情を支配できないのよ。
勿論、メンテナンスのための特別なコントロールは、私のアクセス権で出来るけれど、
速水選手と森田さんの二人の電子的承認がないと、私でも触ることが出来ないシステムなの。
ミンメイさんは、速水選手と森田さんの完全なる性的奴隷となってしまったという訳なの。
今は手術中だから、手術室の壁にあるハイデンさんの外部生命維持システムで制御しているんだけれどね・・・。
このシステムを付けられているから、あなたは、自分がサイボーグにされているという、
フェチとしての最大の快感の感覚データーを生体脳に送られても、精神的に絶頂感を味わうすこし手前で、
感覚が沈静化するように制御されているの。制御システムのパターンを変えれば、性的な快感を感じても、
一切、快感を感じることも、今のように上り詰めていく段階の感覚を感じることも出来なくなるし、
逆に、何をされても、性的快感に感じてすぐに絶頂感で逝ってしまうような身体になっているの。
何度もいうけれど、それを制御して、自分たちの僕にどの様な仕打ちを行うかを決定して実行できるマスターが
速水選手と森田さんという訳なの。勿論、レギュレーション通りに、スーパーF1マシンの制御システムになっているときは、
性的感覚は全てカットされるようになっているけれどね。どう?ハイデンさん、素敵な身体になっているでしょ?」



617:manplus
08/02/17 21:41:32 0TBHbZQe0
石坂は、ミンメイが快感を覚え、その快感で上り詰める一歩手前でしぼんでしまう冷酷な感覚を受けるように
もてあそぶ意味で、あえて、冷徹な口調でミンメイに話しかけているのだ。
あたかも、石坂が、組織を支配するマッドサイエンティストで、組織につかまったミンメイを
もてあそぶというシチュエーションを二人で楽しむためのようなものなのである。
ミンメイは、勿論、石坂のこの配慮を感謝していたし、最高に萌えているのだ。
しかし、そんなミンメイに石坂は、

イ:「他人に性的快楽の全てまで管理されることを望むなんて、マゾの考えることって解らない・・・。」

と呟いた。完璧なSの石坂の素朴な疑問なのだった。



 石坂は、ミンメイの骨の組織に対する化学的処置が完了したことを外部機械により確認すると、
仮眠中の医療スタッフに手術を再開するために招集をかけたのである。
 この日、ミンメイに施される処置は、サイボーグ医療の医師にとって、単調で根気の要る処置であり、
被験者にとっては、体力をさらに削がれていく処置なのである。
 石坂は、自分の気を引き締めるためもあるのか、ミンメイに術式の説明を行った。

イ:「ハイデンさん、今日で、あなたへの手術は全て完了します。今日は、筋肉の処置と皮膚の処置です。
今日で、解剖用のモデルからも卒業よ。手術後に髪の毛の再生などの特殊整形処置を行います。
そこまでの処置で、ハイデンさんは立派なスーパーF1マシン専用サイボーグドライバーに生まれ変わるというわけ。
でも、今日も、昨日と同じく体力を吸い取られることの多い作業が続くから、私たちも気を抜かないつもりでいるけれど、
ハイデンさんも、頑張るのよ。」



618:manplus
08/02/17 21:42:15 0TBHbZQe0
石坂は、最後はミンメイを優しく勇気づけることも忘れなかったのである。
サイボーグフェチとしての気遣いと言えるものだった。

イ:「さてと、それでは、筋肉繊維の合成処置を開始しましょう。」

石坂がトミタのチームドクターや医療スタッフに声をかける。この日の作業は、生体筋肉繊維を間引きし、
その間引きした隙間に人工筋肉繊維を編み込む処置なのである。
生体筋肉繊維と人工筋肉繊維を1対1の割合で交互に編み込み、
スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーの新しい筋肉繊維にしていく作業が最初の作業なのである。
 この筋肉繊維の再構成処置により、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーは、
伸縮性のある金属繊維と弾力性のある強化樹脂の複合体である強靱な人工筋肉繊維により、
時速800キロの世界でも安全に身体内部が守られると同時に、生体筋肉を残されることにより、
トレーニングによる身体強化とスーパーF1マシン専用サイボーグドライバー自体の個体ごとの個体差と
トレーニングによる個体間の違いを持つことが出来るのである。
全てを人工筋肉に取り換えてしまえば、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーの個体差が出ず、
画一化されて、個体間での体力差のない超人となってしまう。
しかし、国際自動車連盟は、サイボーグであるスーパーF1マシン専用サイボーグドライバーといえども、
モータースポーツにかかわるドライバー、それも、最上級カテゴリーのモンスターマシンを
操るドライバーというアスリートとして、判断力や反射神経などの内面の鍛錬と同時に
スーパーF1マシンに搭乗するための強靱な肉体を作り出すトレーニングの余地を
スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーにも残したのである。
いくら、超人にチューンナップした肉体を持っていようとも、さらに上を目指すトレーニングを行わないと
頂点に立つことは出来ないようなレギュレーションを設定しているのである。
国際自動車連盟は、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーにアスリートとしての努力を怠らせないことで、
スポーツとしての醍醐味を見るものが味わうことが出来る術を残しているのだ。


619:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:06:09 0TBHbZQe0
 勿論、トレーニングといっても、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーの身体に付けられているコネクターに
筋肉繊維を強制的に動かすための電極を差し込み、生体筋肉繊維を強制的に伸縮させるというシステムであるEMSの
スーパーF1マシン専用サイボーグドライバー専用タイプのトレーニングシステムに全身を繋げられて行う、
端から見ていると拷問を受けているようにも見える状態でのトレーニングなのだが、このトレーニングを
いかにストイックに行ったか否かで、身体にかかるGに対する耐力の違いがうまれ、コーナーを
どこまで厳しく攻められるかのドライバーの個人の能力差が生まれてくるし、レース中のドライバーの体力差や、
精神力の違いが生まれるのである。
現在のスーパーF1界において、その限界能力が際だって高いのは、もちろん瞳である。
瞳は、その突出した資質もさることながら、この拷問にも思えるトレーニングに身を任せることの量と質を
惜しまないストイックさでもスーパーF1界では突出していた。
さらに、内面的な鍛錬である判断速度の向上訓練や反射能力の向上訓練を誰よりも多くの量と質で行っているのである。
その、サディスティックとも言えるほどのストイックさのため、瞳がスーパーF1界の伝説のドライバーの
称号を恣にしているのであるのは言うまでもないことなのであった。





620:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:07:20 0TBHbZQe0
 石坂は、ミンメイの身体の筋肉の処置に全てのスタッフが取り組んでいることを確認し、自分自身は、
ミンメイの骨の残された稼働部位に人工筋肉を使用するための補強処置である超小型サーボモーターの
組み込み作業を開始した。
このサーボモーターにより、骨の稼働力をアシストすることで、ミンメイたち
スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーが僅かに動かすことの出来る首などの関節の動きを
スムースにすると共に、鍛え上げた人工筋肉と関節部位や骨の継ぎ目が、
協調的に動くことをアシストするようになっているのである。
そのサーボモーターは、手脚の切断面の内部に将来、現役を引退したときに再び二本の足で立ち、
二本の腕を動かすようになるときのために温存されている股関節と肩の関節にも取り付けられるのである。
このサーボモーターの働きにより、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーが
超人的な運動能力を持つことが出来るのである。
石坂が、たくさんのサーボモーターを取り付ける作業とスタッフの筋肉の編み込み作業は、長時間に及んだ。
そして、その全員の作業は、ほぼ同時に終了した。

ア:「石坂ドクター、こちらの作業は終了しました。」

赤羽が、石坂に作業の終了を報告する。

イ:「みんな、ご苦労様。お疲れのところ悪いけれど、もう一息頑張りましょう。」

石坂は、スタッフの根気を労いながらも、まだ気を抜くなと言う意思をスタッフに伝えた。
赤羽は、心得たようにスタッフに次の作業を石坂に代わって指示した。

ア:「みんな、次は、人工皮膚の貼り付けだ。人工皮膚に異常がないかチェックをしてくれッ!
この作業が、全ての成功を意味しているから、気を引き締めてくれッ!最後の締めの作業だから、気を抜くなっ!」



621:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:08:01 0TBHbZQe0
赤羽の指示に、トミタのチームドクターや医療スタッフの全員が、ルーペ付きのゴーグルを着用して、
ミンメイに取り付けられる予定の人工皮膚が培養液に浸されて入っているカプセル越しにミンメイ用の
人工皮膚に異常がないかのチェックを開始した。
石坂は、スタッフの作業状況を確認すると、ミンメイの身体を閉じる作業に取りかかるのだった。
 ここで、石坂は気まぐれを起こしたと言ったように再度メスを握った。

イ:「ちょっと、予定を変更するわよ。」

ミンメイの目となっている胸元のカメラに悪戯っぽく微笑むと、トミタの医療スタッフに向かって、

イ:「そこの箱を開けて、こっちに箱の中のカプセルを渡してくれる?」

と指示を出した。
その箱には、

“石坂以外開封厳禁”

という文字が記入されている。
明らかに石坂が、何らかの処置に使おうとして持ち込んだものであった。
トミタの医療スタッフは、石坂に言われたとおり、箱を開封し、中の機械の入ったカプセルを石坂の手元の処置用の
器具が並べられた台の上に置いた。


622:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:20:44 0TBHbZQe0
石坂は、それを見て、納得したように小さく頷くと、カプセルを開け、メスで、ミンメイの尿管を尿道口の手前で切断し、
鉗子で尿管を止めると、尿道口を縫合して塞いだ。
さらに、人工の排便管をカプセルから取り出した電磁弁に接続し、排便管に設けられた分岐管のカバーフランジを外し、
尿管をその先端に長さを調節して取り付けた。
さらに、小さな制御装置を排便管の所定の位置に取り付けると排便管の先端の電磁弁をミンメイの股間の性器の前側で、
へそのした10㎝のところに取り付け固定を行った。
ちょうどデルタ部分の直上にミンメイは新たな人工的なバルブが取り付けられ、
これがミンメイから排泄される全ての排泄物のための排泄口として新たに機能することになるのであった。
さらに、石坂は、排便管を切り離した直腸の断面に新たな装置を取り付け、
その装置にミンメイの下部大静脈の血管を取り付けた。
 ミンメイの血管は、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーが、サイボーグという超人の肉体を
手に入れたのに動脈硬化や血管の破裂といった病気や事故で再手術を受けたり、生体部分の壊滅的な
ダメージを被ることがないように形質変更システムにより、摩擦係数が生体血管よりもはるかに低く、タンパク質などが
付着しにくい特殊な生体親和型の樹脂と生体の融合した新しい素材に変更されているのである。
その為、ミンメイに、石坂がこの処置を施しているときの血管の状態は、ぷよぷよの生体血管の面影はなく、
樹脂製の管を切ったり繋いだりしているような質感に変わっているのだった。
石坂の処置は更に続き、その装置と動力ユニットを繋ぐと、ミンメイの身体の人工器官の動力ユニットと
生体部分の生命維持システムのメインスイッチをオンにして、ミンメイの身体に取り付けられた生命維持システムの管や
コードを全てを体内から外し、ミンメイの新しい身体のシステムが正常に作動しているのを確かめて、
ミンメイの新たな筋肉システムをミンメイの身体を覆う鎧のように体内が見えないような状態に戻すと、
ミンメイの切開された腹部などを元通りにして、生体融合型接着剤で皮膚を縫合し、ミンメイの身体を元通りに戻した。


623:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:21:26 0TBHbZQe0
 ミンメイは、自分の本来の皮膚のままで手足のない身体の中に機械や電子機器が存在し、そのシステムによって、
今の自分が生かされているサイボーグという存在に、自分自身がなったことに満足感を持って、
自分の身体を外部視覚システムから見つめていた。しかし、石坂が最後に取り付けた装置は何なのかが、
ミンメイにとっては興味津々だったのである。
それは、周りにいたトミタの医療スタッフや別室で観察していた美濃田にとっても同じことであった。
石坂の天才的な閃きによって取り付けられた機械がどの様な役割を果たすのか、手術室の全ての人間が、
石坂の説明を待っていたのだ。
石坂は、ミンメイに向けるように説明を始めた。
しかし、石坂の言葉に手術室の石坂を見つめていた全てのスタッフが聞き耳を立てるのであった。

イ:「ハイデンさん、最後に取り付けたのは、私からのあなたへのプレゼントよ。」

石坂が話し始めたミンメイに取り付けた最後のシステムに一同は唖然とすることになる。

イ:「まず、ハイデンさんの排泄システムを股間の上部で腹部下の部分に移動して、排泄用の電磁弁を取り付けたわ。
この弁に排泄処理機のホースのノズルを接続することで、便も尿も機械的排出物も廃液もすべてをこの電磁弁だけで
体外に出すことが出来るの。ハイデンさんは1日に何度も排尿や排泄をする必要はなくて、二日か三日に
一度しか排泄器官の使用が必要なくなるからすべての排泄器官をまとめて一つのポートで済ませた訳なの。
それも、身体の前側にあった方が、サポートスタッフも補助しやすいからね。しかも、この排泄弁もマスター認証信号が
送られてこないと開閉しないのよ。その暗号信号は、速水選手と森田さんのサポートコンピューターからしか
発信できないの。だから、こんな機械的な排泄システムもハイデンさん自身の意思では動かすことが出来ないのよ。
凄いでしょ。」

ミンメイは、下半身のすべてを瞳と森田に管理してもらうことを望んでいたので、とても嬉しく思った。
しかし、トミタの関係者は、戸惑いを隠すことはできなかった。



624:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:22:12 0TBHbZQe0
セ:「オイッ!貴美香、それじゃ、レースの時はどうするんだ?万一の時のために排泄弁を開放するんだぞ。」

イ:「美濃田先輩、大丈夫です。その時のために、速水選手と森田さんが、期間を設定しての認証信号でも
開放できるようにする許可信号を送れば、ショッテンハイマーさんのサポートコンピューターからの信号で弁が
開くようになっているのです。でも、速水選手と森田さんからの代理処理の許可信号を受けられるのは、
ショッテンハイマーさんだけなの。」

セ:「貴・・・美・・・香・・・。お前・・・、手の込んだことしやがって・・・。ミンメイの身体で遊びやがったなッ!」

美濃田が呆れて言葉を絞り出した。しかし、美濃田たちが呆れるのはそれだけでは済まなかった。



625:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:32:26 0TBHbZQe0
イ:「それから、生体の直腸とすこしの距離だけ残した大腸に接続したのは、人工血液のガス交換システムと
腸壁からの栄養摂取を制御するシステムなのよ。大腸を少し残したのは、アナルからの浣腸プレイをするときに
ハイデンさんが苦しまないと、速水選手と森田さんが面白くないって言うから・・・、直腸と結腸だけ残せば、
アナルセックスは出来るんだけれどねぇ・・・。ハイデンさんが喜ぶだけじゃ、彼女たちは面白くないからっていうからね・・・。
私も、一緒に遊ぶとき、ハイデンさんの苦痛にゆがむ唯一の人間仕様の人工皮膚の顔面がみたいもんね。
でも、お遊びだけのために無駄な部分をつけておく必要がないから、腸壁の物質透過性に優れていることを利用して、
腸管呼吸システムという新しい概念を具現化するためのシステムを取り付けておいたというわけ。
腸管で、栄養分と一緒にガス交換も出来るようにすると言うものなんだけれど、腸は、肺と同じくらい血管が密集していて、
栄養分を吸収するような器官だから、理論的には、呼吸ということも可能なのよ。


626:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:33:52 0TBHbZQe0
しかし、内臓だし、肛門で閉鎖されているから、実際に気体の交換はしていないだけなの。でも、ここ数年の研究成果で、
肺の代わりに大腸、結腸、直腸で呼吸を行わせて、肺の欠陥を補うという呼吸システムの研究が完成して、
腸壁からのガス交換とそれを補い、直接、腸に入った気体で血液のガス交換を行い、全体の必要酸素量を
確保するための装置が開発されたのよ。さらに、浣腸が苦痛なのは、腸管が余計な水分を
吸収しようとして腸としての運動をイレギュラーにしてしまうために、排便行為を促進するからなんだけれど、
その、腸壁の吸収性の良さを利用して、直接、高濃度栄養液を腸壁から血液に直接吸収することで、生命維持や
人工器官維持のために必要なエネルギーをすべて賄うことが出来るようにする人工器官も開発されたの。
この人工器官は、宇宙開発サイボーグで凝縮された使用量のエネルギーを体内に入れることで、
宇宙飛行士型サイボーグの生命維持にかかる物資のスペースを少量化するために開発された技術なの。


627:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:34:41 0TBHbZQe0
エネルギー液の吸収効率が一番いいのは、腸なので、腸に直接エネルギー液を送ることで、
胃や小腸などの余分な内臓が必要なくなり、宇宙飛行士の小型軽量化にも役立つという画期的な技術のために
作られた装置なの。本来、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーには不要なんだけれど、もしも、事故で、
上半身が潰されてしまったときに、肛門に専用のガス交換とエネルギー液供給のための装置の専用ホースを
取り付ければ、生命維持がとりあえず可能な状態にしてあるというわけなの。ハイデンさんは、
恒星間探査用宇宙開発サイボーグと同じ機能をお尻にも取り付けられて、お尻からも呼吸できるようになっちゃった
というわけ。でも、このシステムは、緊急時にしか使えないようになっているけれど、直腸からの浣腸液に微量の
栄養素を混ぜておくことでの栄養補給は出来るし、アルコール浣腸の時に酔うこと、それも、
今までの身体のようにアルコール浣腸の濃度に気を使わなくても、ウイスキーを原液のままで浣腸したとしても、
システムが、人工血液に送り出すアルコール濃度を自動調節して、適度の酩酊状態を素体に維持させることが
出来るから、お口からお酒を飲むよりも気持ちよく酔えるようになっているわ。それから、空気浣腸の時なら、
そのままガス交換を行ってくれるから、浣腸が無駄なものじゃなくなるのよ。まさに趣味と実益を兼ねられるというわけね。」

ミンメイは、石坂の取り付けた最先端医療技術が、例え、恥ずかしいようなものであっても、
サイボーグとしての自分が最先端医療技術の固まりの機械システムになったことに満足感を感じていた。



628:manplus ◆luN7z/2xAk
08/02/17 22:44:48 0TBHbZQe0
イ:「このシステムも、速水選手や森田さんの身体にも取り付けてあるし、ショッテンハイマーさんにも採用しておいたわ。
そして、その入り口である肛門は、収縮閉鎖型のバルブに変更してあって、括約筋と同じようになっているから、
アナルセックスの時に今までのようにアナルセックスの気持ちよさを堪能できるようになっているし、
その外側に門扉型開閉弁を付けてあって、そっちは、管理者である速水選手と森田さんのサポートコンピューターの
認証信号でしか開閉が出来ないから、今まで通りお尻も管理された状態が続くようになっているの。」

そこまでの説明で石坂が一息付けると、その時とばかりに、美濃田の恨み節がスピーカーから響いてきた。

セ:「貴美香ッ!勝手にミンメイの身体であそぴやがってッ!!貴美香も、瞳ちゃんも、つぐみちゃんもだっ!
ミンメイは、オモチャじゃないんだぞっ!」

イ:「美濃田先輩、何を言っているんですかっ!?ハイデンさんは、速水選手と森田さんのオモチャであることを
望んでいるんですよ。それに、その状態であることが精神的に安定しているし、何より、そのような状態にハイデンさんを
おとしめた張本人は誰なんですか?」

石坂が意味ありげに笑う姿を美濃田はモニターで見て、二の句が継げなくなってしまうのだった。

セ:「・・・。確かにそうだが・・・。」

イ:「だったら、美濃田先輩は、ハイデンさんが一番希望するようなサイボーグになることを黙ってみていてくださいっ!!
それに、このシステム自体は、将来的にスーパーF1マシン専用サイボーグドライバーに標準的に使用されることが
決まっていて、胸の人工生命維持システムが壊れても、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーの生命維持が
可能なようにするための予備システムなんですから、そのデーターを取るためにハイデンさんに取り付けているのです。
正規の国際自動車連盟のスーパーF1運営医師団の活動なんです。だから、ハイデンさんとハイデンさんの
管理者というか、もう、所有者という表現になるけれど、速水選手と森田さんの了解のもとにおこなわれる処置なのです。」



629:manplus ◆WVcHD2IaJ.
08/02/17 23:00:38 0TBHbZQe0
セ:「・・・。」

石坂が、美濃田を逆にやりこめてしまう。その光景をミンメイは楽しく感じて聞いていたのだった。

ミンメイ=羹=ハイデン(以降、ミ):“サイボーグになっても、瞳様とつぐみ様に管理していただける・・・。
私のマスターに変わらずに愛していただけるのだ・・・。”

ミンメイはそう思うと性的興奮を感じずにはいられなかった。
しかし、その脳波のモニターを見て、石坂がすかさずたしなめるのであった。

イ:「ハイデンさん、聞いていたのね。気持ちは解るけれど、感じてちゃダメよ。我慢してね。
それに、ハイデンさんの身体は、どのみち絶頂に達することが出来ないけれどね・・・。」

石坂には、すべてを見通されてしまう。
でも、機械的に身体データーが取られ、サイボーグの集中管理ホストコンピューターで確認すれば、
今後は、精神状態はいつでも、チームドクターや医療スタッフ、メカニックにまでバレてしまうことになるだろう。
それがサイボーグの宿命なのだともミンメイは思っていたのだ。そして、それがミンメイにとっては堪らない快感に感じるのだ。
自分の身体でありながら、機械的に管理されてしまうというサイボーグにしか分からない悲劇的な感情が、
ミンメイにとっては、萌えの対象なのだ。

イ:「さて、最後にヴァギナとクリトリスのカバーをつければ、あとは人工皮膚を貼り付けて、
ハイデンさんの処置は終了ね。」

石坂は、ミンメイに状況を説明しながらも、手を休めずに、ミンメイの一番敏感な部分の処置を行っていた。



630:manplus ◆WVcHD2IaJ.
08/02/17 23:01:19 0TBHbZQe0
イ:「これでよしッと。ハイデンさんのヴァギナとクリトリスは、縦長で前の部分の方が少し広いドーム型のカップで
被ったわ。このカップは、事故などの衝撃でもこわれることのない透明な特殊強化樹脂製の素材で、
ハイデンさんがセックスで使用するときは、ドームの頂点から二つに分かれて開き、股間の中に
収納されるようになっているの。普通のスーパーF1マシン専用サイボーグドライバーは、自分の意志で
開閉が出来るけれど、ハイデンさんは、大好きな速水選手と森田さんからの許可信号を受けた上で、
サポートスタッフか森田さんの持つ開閉キーを使用して、初めて開けることが出来るし、閉めることも二人の許可信号と、
開閉キーが必要なの。性感全体に関しても、性感を感じて興奮する脳の部位の神経信号の制御システムも
ハイデンさんが最終調整を完了したときは、その制御は、全てが速水選手と森田さんからの制御信号で完全に
制御されることになるのよ。ハイデンさんは、速水選手と森田さんの二人がハイデンさんのすべての性感を
管理するようになるわ。だから、速水選手と森田さんが許可しない限り、ハイデンさんは、乳首を愛撫されようが、
フェラチオをしたとしても何も性的興奮を感じることはなくなるのよ。長期に宇宙空間で活動するサイボーグや
軍事用サイボーグ、海洋開発専用サイボーグなどには、当たり前のように装備されている性欲を
制御するシステムなので、実績的にはまったく問題ないけれど、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーで、
このシステムで性を管理されるのは、ミンメイさんが初めてだと思う。ミンメイさんは、これで完全に速水選手と
森田さんの奴隷という事ね。」

セ:「貴美香・・・、お前らは、悪魔だな。」

イ:「何を言っているんですか、美濃田先輩。性欲が無くなると言うことは、
それだけレースに集中できるような精神状態になるんですよ。レースで頑張ったご褒美として、
速水選手と森田さんに可愛がってもらう以外は、レースのことしかハイデンさんは考えないと思いますし、
二人にかまってもらうために頑張るから、チームとしては、ハイデンさんを最高の
スーパーF1マシン専用の制御システムにしておくことが出来るんですよ。素晴らしいことじゃないですか。」



631:manplus ◆WVcHD2IaJ.
08/02/17 23:02:03 0TBHbZQe0
セ:「でも、ミンメイが、まるでもののように思えて・・・。」

イ:「何を同情しているんですか、所詮、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーなんて、
スーパーF1マシンの制御システムにしか過ぎないんですよ。制御機器という物でしかないのです。
感覚や感性という、人間の持つ曖昧な部分がスーパーF1マシンの制御には必要だから、
人間の脳とコンピューターの共生体であるサイボーグという仕様に制御機器をしているだけなんですよ。
制御システムとして完璧な方がいいに決まっているじゃないですか。」

セ:「それはそうだが・・・。それじゃ、俺は、その管理システム機器である瞳ちゃんに好いように扱われている物以下の
存在なのか・・・?」

イ:「先輩の存在は、ある意味そうかも知れませんよ。」

石坂は、美濃田との会話で、ミンメイが機械の身体になったこと、特別な用途としてしか
生きていけないサイボーグになったことを協調することで、ミンメイの感性が高まり、
精神的に高揚することを考えて、ワザと冷徹な表現を使ったのだ。
美濃田も、会話の途中で、石坂のサイボーグを人間として見つめたいという信念とは相反することを
いっていることに気がつき、ミンメイのためのリップサービスを感じて、言葉を合わせることにしたのだった。
しかし、美濃田にとっては、自分が物以下といわれたことに対するショックは相当な物であったことも事実なのだ。
一方のミンメイは、二人の思惑通り、精神的に感じることにより、精神的な高揚感と安定を得るのであった。





632:manplus ◆WVcHD2IaJ.
08/02/17 23:14:02 0TBHbZQe0
 石坂は、ミンメイが精神的に再び安定し、高揚感を持つことで気力が蘇ったことをモニターで確認し、
最後の大仕事である人工皮膚の貼り付け処置に取りかかった。
 ミンメイの人工皮膚は、この人工皮膚の材質がスーパーF1マシン専用サイボーグドライバーとしての
スーパーF1のレギュレーションに抵触するのかを検討されたものであった。
ミンメイの人工皮膚は、太陽光線を宇宙空間で受ける可能性の高い、宇宙空間作業用サイボーグや
核戦争用サイボーグに装着されるために開発されたものを、石坂が、スーパーF1用にさらに、
素肌に近いように改良を加えたものであった。
 その為、この人工皮膚は、銀色の金属光沢に輝き、これを全身に織り込まれたとき、素体の身体は、
アンドロイドを思わせるメタリックな風貌に変わってしまうものであり、その人工皮膚自体のスペックは、
対光線、対放射能、対熱、対衝撃、対荷重等にも優れたものであり、すべての核戦争の戦場や
宇宙空間の過酷な環境からサイボーグ体の身体を守る性能を有しているが、この人工皮膚を
身にまとわせたサイボーグたちは、自分がロボットに近い存在になったことを自覚して精神的に
悩んでしまうような心理的効果を与える代物であり、使用するときは、極限環境に送り込まれる素体であることを
素体に覚悟させた上でしか、軍や宇宙開発当局であっても使用しない規定になっている人工皮膚なのである。
 しかし、ミンメイとショッテンハイマーは、この人工皮膚に身体全体を包まれることを熱望したのである。
もっとも、ミンメイにおいては、自分がスーパーF1マシン専用サイボーグドライバーとして、
スーパーF1契約を結ぶときの条件で、自分の人工皮膚と同じ人工皮膚で全身を覆うことを
良しとする素体のサポートスタッフをつけて欲しいと言うことを契約条項にいれているのだ。
 しかし、人間らしい姿からかけ離れた形状になることがスーパーF1のスーパーF1マシン専用サイボーグドライバーの
レギュレーションに抵触するのであった。


633:manplus ◆WVcHD2IaJ.
08/02/17 23:16:04 0TBHbZQe0
当初、国際自動車連盟へトミタからの事前の打診を受けて、石坂が、ミンメイの要望を極力受け入れられるように
検討した結果として、首から下の部分に、この人工皮膚の使用を限定し、頭部は、生体時のドライバーの要望を
維持したものにすると言うことでこの人工皮膚のオリジナルなものの使用が認められたのだが、石坂は、
瞳や森田がミンメイとショッテンハイマーとの愛を確かめ合うときのためには、このロボットのような硬質で
無機質な冷たい人工皮膚では、ミンメイの心やショッテンハイマーの心は充足しても、瞳たちの心は満足しないであろうと、
自分の思いから推測し、金属質なこのタイプの人工皮膚に、人の肌のような弾力性や温度を保てるように
改良したのである。
すなわち、ミンメイとショッテンハイマーの首から下は、ロボットのような無機質感を持ちながらも、
人間らしい感触を持ち合わせるような人工皮膚となったのだ。
従って、従来の宇宙空間作業用サイボーグや核戦争用サイボーグのような映画に出てくる人型ロボットのような
身体システムではなく、たとえて言うなら、銀箔の塗料を首から下に塗ったアンドロイドの特殊メークを
施した人間のような皮膚構造になるのだ。
つまり、人間の肌触りと感触をもつ金属分子含有人工皮膚という、特別な人工皮膚なのである。
石坂は、瞳と森田の改造手術の時と同じように、ミンメイとショッテンハイマーの改造手術により、
民間のサイボーグ医療技術が、国家の威信を懸けたサイボーグ技術をさらにリードしたという満足感を味わっていた。
しかし、このたぐいまれなほどに独創的な人工皮膚の開発で、実際に涙したのは、
義体メーカーの開発担当者なのであるが・・・。



 石坂は、その金属光沢を持つ人工皮膚を丁寧にミンメイの身体に、生体融合型接着剤を使用して貼り付けていった。
先に取り付けられている性器カバーや肛門閉鎖バルブ、排泄物排出バルブ、手脚の付け根の部分が
作り変えられたスーパーF1マシンとの接続用インターフェース。


634:manplus ◆WVcHD2IaJ.
08/02/17 23:16:48 0TBHbZQe0
へその部分や下腹部、胸の膨らみの下に目立たないように作られた情報交換用インターフェースコネクターポート、
鎖骨や首筋に作られたインターフェースコネクターポート、へその部分の電力供給用コネクターポートなどの多くの
金属のカバーなどの金属部分のまわりが同じ材質感を持つ人工皮膚で覆われていき、ミンメイの身体は、
本当のアンドロイドのような状態に変わっていった。
そして、ミンメイが唯一動かせる首の部分は、フレキシブルな動きが出来るようなイメージの
デザインの人工皮膚が貼り付けられた。
実際にフレキシブルに見える蛇腹形状の人工皮膚はデザインであり、人工皮膚自体は、
生体皮膚と同じような可とう性や弾力を持っているため、形状に関係なく動かせるのであるが、
ミンメイの嗜好を考えての石坂のデザインなのである。さらに顎から上の頭部には、
首から下に織り込まれた人工皮膚と性能は同じだが、ミンメイの皮膚色を忠実に再現した人工皮膚が張られていった。
ミンメイの頭部がアンドロイドのような姿になれなかった理由は、画一的で作業環境での
性能を重視するサイボーグではなく、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーは、あくまでも、
ドライバーの個性をファンが追求する人気商売なので、その個体が誰なのかをすぐに認識するために、
顔という個性が表れる部分だけは、生体時のものを使うようにして欲しいという国際自動車連盟からの指示に
従ったものである。
もっとも、スーパーF1マシン専用サイボーグドライバーの中で、現在のところ、メタリックな身体を
熱望しているのはミンメイだけなので全身が金属光沢に輝く素体は、逆に目立つとは思うのだが・・・。
だが、将来的にミンメイのような願望を持つドライバーが現れる可能性も考慮し、
個体の判別が容易に可能なようにしておく必要があったからなのである。
もちろん、ショッテンハイマーに関しても、ミンメイと同じ理由で頭部は生体時の姿を残すことになったのである。
サポートスタッフも、近年は、森田やシュタイフのように絶大な支持をファンから受けるようになったための
裁定と言えるのである。



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