09/12/26 06:24:21
※クリスマスに間に合わなくてすまない
ひどい阿部注意
進級に関わるかもしれない大事なレポートを消去してしまったオレは、泣きそうになりな
がら阿部君に電話をした。
阿部君とは高校で会って、野球部ではバッテリーとして3年間頑張ってきた。
高校時代からなんかあやしいと言われてたみたいだけど、そういういわゆる「お付き合い」
は大学に入ってからで、実はセックスもまだだったりする。
でも最後まではしてないってだけで、阿部君のおちんちん舐めるのもヘーキだし、お尻の
方もちょっとずつ慣らして、そろそろしてみようかなんて話もしている。
阿部君とは学部が違うけど同じ大学で、オレは勉強が苦手なものだからつい阿部君にいろ
いろ聞くことが多い。
大学生になってもなにかと阿部君を頼ってしまっているから悪いと思いつつ、消えたレポ
ートが諦められずに今回だけと自分に言い訳して阿部君が出るのを待った。
『……三橋か、どうした……』
「あっ、あの、オレ パソコン、ヘンにしちゃって レポートなくなった……」
『……………』
「あ、あべくん……」
『ああ、わり、ちょっとカゼひいててさ……それなくなるとタイヘンなレポートか?』
「うん、すごく困る…けど、カゼ、ひどい?」
『よくわかんねーけど、すげえダルい。さっきクスリ飲んだから、ちょっと行ってやる』
「だっ、だめだよ、寝てないと」
『近いから大丈夫だ、切るぞ』
「あっ、阿部君 待って」
プツッと切れた電話を握りしめてオレはやっぱりやめとけばよかったと後悔した。
阿部君は少しくらいカゼ気味でも自分から言うことはほとんどない。
だから今日はかなり具合が悪いんだってわかる。
本当にオレはいくつになっても考えなしだ。
最初に阿部君の都合とかちゃんと聞けば、オレのレポートのことなんか話さなかったの
に、と今さら思っても遅かった。