08/02/23 16:22:39
「主上、これは大陸からの舶来の品でして、”ばいあぐら”という丸薬でございます」
「そうかい、大陸からの…。それで、水谷少将、この丸薬にはどのような効能があるのだろうか?」
水谷少将は、コホンと咳ばらいして続けた。
「はい、なんでも、精力を強力に増進するのだとか。服用すれば、たちまち、前足は大山のごとくそびえ立ち、夜半中、減力しらずとか」
その答に、西広の帝は、わずかに頬を朱に染める。
「しかしね、水谷少将。恥ずかしながら、私もこの手の薬の類は数え切れないほど試したが、そのどれもがたいした効果を与えるものではなかったよ」
「はい。しかし、この丸薬、大陸の王朝付きの薬師が調合しているのだとか。私ごときが主上の御体の加減を気にかけるのは、誠に失礼だと存じますが、どうか一度お試しのほどを」
水谷少将が内密に面会したいというから、何かと思ったが。
「ああまで言うのだから、試してみるかな」
ビキビキビキビキッ!
「こ、これは…!」
パンパンパンパンッ!
「あ、あぁ、しゅ、主上!は、激しいですっ!」
「れ、廉、廉姫っ、やっと、貴方と繋がることが出来た」
という夢を見た。
職人とは何の関係もない。