08/02/23 15:01:51
>>784
「ゲホッ、阿部君ひどいよ…」
苦しそうにむせながらオレの悪戯に抗議する三橋だったが、しばらくすると表情が固まった。ようやく今の状況が理解できたらしい。
無意識で三橋を支えようとした結果、オレたちは1ミリの水が入る隙間もないくらいお互いの体を密着させていたのだ。
「あ、の」
「お、おう」
意味もなく早鐘を打ち始める心臓がより二人の位置を意識させる。心臓の音が聞こえたら恥ずかしいなどと乙女ちっくな心配をしているのではなくて、物理的に接触している部分が非常にやばい。
(…この状況で起っちまったら、オレもう立ち直れねェ)
意識せずとも一点に向かって血流が集まっていくのを感じ、身動きがとれなくなってしまった。
腕の中の三橋もオレと同じことを心配しているのか、ピクリとも動かず石のように固まっている。オレは何を思ったのかそんな三橋の背中に腕を回し、そのまま下へと撫でるように滑らせた。
「あっ …べく?」
「…あ、あのさ、体 どうよ?」
「ど う…って?」
「痔とか、大丈夫か?」
「い、今はもう…へーき」
「…い、今は 平気なのか」
一瞬頭をよぎったことにオレは心の中で全力否定して、何故か瞬間的に跳ね上がった心拍数を落ち着けるべく小島よしおの顔などを思い浮かべてみる。
「…阿部君?」
「ああ、いや、小島よしおってさ…」
「コ、コジマ?」
「ん、まぁ、小島よしおはどうでもよくて…」
自分でも何を言っているのか分からないくらい混乱していた。無意識のうちに臀部の下に差し入れた右手から柔らかな感触が伝わり、張りぼての自制心がことごとく打ち砕かれていく。
のぼせ気味のピンクの肌といい、男としては未発達であろうしなやかな体つきといい、視界に入る特徴のあれこれがいちいち性的で、思春期の燻る欲望に火を付けるには十分だった。