11/02/18 21:50:46
「…多分、私…○○くんの思ってるような…人間じゃないと思う…」
舞美ちゃんが突然そう言った。ボクは意味深長すぎるその言葉を聞いて、思わず缶を落としそうになった。
「それ、一体、どういうこと?」
「…きっと、○○くん、私のこと…『品行方正な女の子』だって、思ってるだろうから…
でも、本当は違う…そんな人間じゃ、ないから…」
そう話す彼女の表情は、あの試合後の時と同じくらい、暗いものになっていた。
801:fusianasan
11/02/18 21:51:32
「多分ね、○○くんが…本当の私を知ったら、きっとガッカリすると思うよ…」
(つづく)
802:名無し募集中。。。
11/02/18 23:13:20
乙です!
昔狼のエロ小スレにも舞美で似たようなシチュエーションがありましたね
ここからの展開はどうなるかわかりませんが
803:fusianasan
11/02/18 23:33:31
自分の思ってる展開になるか?続きに期待
>>802
頼むsageてくだせえ
また業者が来てしまう
804:fusianasan
11/02/19 13:15:43
>>801
「…それは、聞いてみないと、知ってみないと、わからないから…」
ボクはそう言うのがやっとだった。今まで、ボクが見てきた彼女とは…明らかに別の舞美ちゃんが目の前にいる。
でも、『本当の私』って、何だろう。知りたい。でも知ってしまったら『ガッカリする』らしい。
それなら、知らない方が幸せなのかもしれない。だけど…
「…教えて、ほしい、な…その『本当の私』を…」
途切れ途切れに、ボクはそう呟いた。そして残ったウイスキーの水割りを一気に飲み干した。酒の力でも借りないと、
聞けないようなことかもしれない。
「…ごめん。少し、考えさせて…くれる?」
そう話す舞美ちゃんの表情は暗いままだ。そして…
グスン、グスンという声が聞こえた。そう、彼女は突然泣きだしたのである。
「ちょ、ちょっと…どうしたのさ?」
ボクは泣きだす彼女にそう訊ねたが、彼女は泣いたまま、一人で立ち上がると風呂場に行ってしまった。そして、入るなり
ドアを閉めてしまったのである。
805:fusianasan
11/02/19 13:16:31
部屋にはボクだけが残された。舞美ちゃんがいなくなり、一人になった途端、また何も言えない自分が帰ってきてしまった。
本当は、彼女を追いかけたいのだ。泣きやまない彼女を抱きしめたいのだ。だけど、この部屋に来た時のように、苦しい
気持ちになってしまった自分が帰ってきてしまって、ボクは動けなくなった。
「…」
体が重い。体の中にまるで鉛の重しを埋め込まれたようだ。そして、体の重さに比例するように心も重い。
傷ついた彼女に何もできない自分がもどかしい。いや、彼女を傷つけてしまったのは自分の行動にも責任があるだろう。
「誘わなきゃ、よかったんだ…」
試合が終わって、駅でそのまま別れていればよかったんだ。そうすれば彼女はそのまま家に帰れたはず。
いや、百歩譲って食事をしたところで別れていればよかったんだ。そうすれば、それ以上彼女を傷つけずに済んだはず。
なのに、ボクは自分の欲望を優先させて…こんなところへ…舞美ちゃんを連れてきてしまった…
ボクは一人、部屋で自分の行動を悔いていた。悔いたところでどうにかなることでもないのかもしれないが、それでも悔いていた。
いつの間にか、自分の目から涙があふれていることに気がついた。一人で泣いた。きっと部屋の向こうでは、彼女も同じように
泣いているのだろう。理由は…違えども。
806:fusianasan
11/02/19 13:17:18
しばらくして、風呂場の扉が開いた。
「…○○くん…いるんでしょう?」
舞美ちゃんの声が聞こえた。涙に暮れていたボクは、おもむろに体を起こした。
「…うん」
「…いいよ…入ってきても」
ボクは一人、風呂場に向かった。服を着たままで。
「やじま、さん…」
彼女は目が真っ赤になるまで泣いていた。その顔を隠そうともせず、ボクの方を見ている。
「○○、くん…」
ボクも同じように泣いていた。そして同じように彼女の方を見ている。
807:fusianasan
11/02/19 13:18:02
「…やじまさん、今日は、もう帰ろう…」
ボクはそう呟いた。
「ごめん。こんなところに連れてきて…ボクが悪かった…今なら、まだ電車があるはずだから…多分、帰れると思うから…」
彼女は何も言わない。何も言わないまま、ボクを見ている。
「…本当にごめんなさい」
そう言って、ボクは風呂場を出ようとした。後ろから声がした。
808:fusianasan
11/02/19 13:19:17
「…待って!」
後ろから体重がかかった。舞美ちゃんが…ボクの背中に…抱きついたんだ、と分かった。
「私…帰りたくない。ここまで来たら…もう帰りたくないよ…」
ボクの心はもう破裂寸前だった。いや、ボクに限らずどんな男でもそうだろう。
『とても美人で気立てがよいと学校内でも評判の女の子』が抱きついてきているのである。
これで興奮しない男なんていないはずだ…
でも、興奮する自分とは対照的に、この事実をどこかで冷静に見ている自分もいることに、ボクは気がついた。
「ちょっと待ってくれ。ここで彼女を抱いて、その後には何が残るんだ?気まずい関係のまま、これからまだ一年以上続く
学校生活を送るのか?いや、それ以前に千奈美ちゃんや、梅田さんとの関係はどうなる?一時の快楽に身を任せて、
自分を破滅させるなんて…愚かな話だ」
二人の自分が心の中で戦っている。そして、その勝敗の決定権はボクが握っている。
では、ボクはどちらを勝たせればいいのだろう…?
809:fusianasan
11/02/19 13:20:06
その戦いは、舞美ちゃんの一言で決着がついた。
「…ねえ、こっち…向いて?」
言われるがまま、ボクは彼女の方を再び向いた。ボクが何か言う前に、その唇を彼女の唇が…ふさいだ。
「ん…」
キスをした。それも普通のキスじゃない。舌が絡み合う、濃厚なやつだ。そう、かつて誰もいない海で佐紀と交わした、
あのキスのやり方だ。
「…まいみ、ちゃん…」
「…初めて、名前で呼んでくれたね」
そして、彼女は再びボクに抱きついた。
「…私、もう帰れないよ…今夜は…一緒にいて」
耳元で彼女がそう呟いた。
(つづく)
810:fusianasan
11/02/19 20:42:41.34
きたー
811:fusianasan
11/02/20 14:56:47.90
>>809
「…とりあえず、一度…風呂場から出ようよ…」
ボクがそう言うと、舞美ちゃんも小さくうなずいた。そして、二人は大きなベッドの上に座り込んだ。
「あんまり…趣味のいい部屋じゃ…ないみたいだね…」
「…うん」
これまた驚くべきことだが、ボクたち二人はここにきて、ようやくこの部屋の全体を見回したのである。
今まではお互い、そんなことをする余裕などなかったのだ。
812:fusianasan
11/02/20 14:57:21.68
「…さっきは、ごめんね。別に…○○くんのことが嫌いだとか、そういうことじゃないの…だけど…」
「だけど?」
「…やっぱり、今は…話せないや。ごめん、さっきのことは…忘れて?」
そう言って、舞美ちゃんは笑った。でも、その笑顔はどこか痛々しい。すごく『無理して作っている』感じがする。
「…分かった。やってみるよ」
正直、ボクには『忘れられる』自信がなかった。あんな行動をする彼女は今まで一度も見たことがないし、あれだけ
酷く泣いている彼女もやっぱり一度も見たことがない。それがボクの脳裏に強く焼き付いている。
その強く焼き付いたものを消去することなんて、簡単にはできそうもない…
813:fusianasan
11/02/20 14:57:57.31
「ごめんね…心配かけて…迷惑もかけて…」
「迷惑だなんて、謝るのはボクの方だよ…」
また会話が止まってしまった。その度に重たい空気を感じてしまう。ダメだ、こんなことじゃいけないんだ、と
ボクは何度も自分に言い聞かせるけれど、だからと言って何ができるのかといえば、結局何にもできないのも
確かなわけで…
「…ねえ…もう一回…キス、して」
「いいの?」
「嫌なら…最初から言わないよ…」
814:fusianasan
11/02/20 14:59:12.66
今度はボクから、彼女の唇を奪う。そのまま体重をかけるように、彼女の体をベッドに押し倒した。上になったボクの首の
後ろに彼女の両腕が絡み付く。押し倒されても彼女は唇を離そうとはしない。
「ん…」
ちろちろ、チロチロ…舞美ちゃんの舌が小刻みに動いて、ボクの口の中を舐め回す。
ん…何だこの感触…気持ちいい…
これ続けられたら、きっとボクは…舞美ちゃんの虜になってしまうだろう…
彼女の舌がボクの舌をつん、つんと刺激した。『自分にも同じことをしてほしい』というサインだと判断した。
ボクは彼女に同じことをする。
「ん…」
舞美ちゃんの表情がうっとりとしたものになっていく。それはいつもみんなの前で…彼女が見せる顔ではない。
明らかに『女の顔』だ。
そして、彼女はゆっくりと目を閉じた。
815:fusianasan
11/02/20 14:59:44.67
ボクは今、彼女を…確かに…感じさせている…
816:fusianasan
11/02/20 15:00:34.83
その事実を悟った時、ボクは頭の中で火花がスパークしそうなくらい興奮してしまった。
せっかくだから、もっともっと楽しもう。彼女とこんなキスができるなんて、一生のうちで一度あるかないか、かもしれないし…
ボクたちは…長く、長く、口づけをしていた。ようやく唇を離すと、ボクの唇の周囲には舞美ちゃんの、舞美ちゃんの唇の周囲には
ボクの唾液がたっぷりと付着していた。
「まいみちゃん…ボク…もう…がまん、できそうに、ないよ…」
下半身の疼きが収まりそうにない。今にも暴発しそうな『それ』を、ボクは必死に理性でコントロールしていた。でも、それにも
限界が近そうだということを悟った。
「まって…らくに…してあげるから」
(つづく)
817:fusianasan
11/02/20 22:31:51.32
続き気になる
818:fusianasan
11/02/21 21:08:34.13
>>816
舞美ちゃんがボクのベルトに手をかける。ベルトを緩め、ジーパンのボタンを外してあっという間に降ろすと、最後に残った
下着を何のためらいもなく脱がせていく。その流れはとても手慣れた手つきに思えた。
「もしかして…舞美ちゃんは…」
いや、彼氏がいても別に驚きはしない。こんな美少女に男っ気が全くないとしたらそれこそどうかしている。
でも…こんなに素早く手慣れた手つきってのは…もしかして…
「いつも、男とこんなことを…?」
そんなことが頭をよぎる。でも、あんまり考えている時間はなかった。というのは…
「…んはっ!ぁあぁ…」
舞美ちゃんがボクのそれを舌で愛撫し始めたからだ。久々に味わう…痛痒い感触。思えば、佐紀が旅立って以来、女の子と
こんなこと、してなかったなぁ…
上手に舌を使いながら、自分の顔をリズミカルに動かし、口の中は不規則に、ボクの『それ』に吸いつく動きを見せる…
彼女はいろんなテクニックを駆使してボクを責める。最初から既に暴発寸前だったボクのそれは、あっという間に限界点を
迎えようとしていた。
「や…やばいよ…で…る…!」
そして、ボクは彼女の喉へと白いエキスを大量に放出したのであった。
819:fusianasan
11/02/21 21:09:06.52
「んっ…!」
舞美ちゃんは、吐き出しはしなかった。出されたそれを、すべて飲んでしまった。それだけではない。
ボクの『それ』にもう一度顔を近づけると、少し残った白いものをゆっくりと吸い上げ、そしてそれも喉の奥へと収めていく…
顔と頭の中は快感の余波に浸っていたが、ボクは内心驚いていた。
舞美ちゃんがこんなに…淫靡な女の子だとは…思っていなかったのだ…
「多分ね、○○くんが…本当の私を知ったら、きっとガッカリすると思うよ…」
彼女のその言葉が、唐突にボクの頭の中でリフレインされた。ひょっとして、彼女の言葉はそういう意味だったのか…
820:fusianasan
11/02/21 21:18:33.63
「ごめんね…すごくいっぱい…出ちゃった…」
ボクの『それ』はまだ硬さを失っていない。出したばかりだというのに…まだ収まらないようだ。すぐにまた大きくなろうとしている。
「大丈夫…まだ、したいんでしょ?」
「…うん」
舞美ちゃんは、優しい、しかしどこか陰のある笑顔をボクに見せた。
欲望を剥き出しにしているボクを内心見下しているのか、
出したばかりなのにまだ硬さを失わない『それ』に呆れているのか、
それともただ男が好きではないのか…
とにかく、今からするであろう行為に対して、かなりネガティブなイメージを持っていると見える。
でも、ちょっと待ってくれ。ネガティブなイメージを持っているなら、今までの彼女の行動
―激しいキス、手慣れた服の脱がせ方、上手なフェラチオ―の説明がつかない。
「一体どういうことだ…?」
ボクは内心、疑心暗鬼になっていた。
821:fusianasan
11/02/21 21:19:12.91
「…いいよ…抱いて…」
舞美ちゃんはそう言うと、自らベッドに寝転がった。そして、下半身裸のボクの手を引き、ベッドの中へと誘う。
「…いいのかい?ボク…本気で…しちゃう…よ?」
自分の声が震えているのが、すぐ分かった。
「…いいよ。でも、今日だけ…だからね?
あと…避妊は…ちゃんとして」
「…わかった」
さすがはラブホテルである。ベッドにコンドームがしっかりとセットされていた。
「これ…使おっか?」
ボクがそう訊ねると、彼女は黙って頷いた。すべての準備は整ったようだ。
(つづく)
822:fusianasan
11/02/21 22:35:53.40
あっちでもこっちでもエロイシーンがキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
823:fusianasan
11/02/22 22:12:28.42
>>821
ゆっくりと彼女の服を脱がせる。佐紀の時は…彼女は、かなりの恥じらいを見せていたが、舞美ちゃんはそんな様子をほとんど見せなかった。
あっという間に下着姿になった彼女は、ゆっくりと立ち上がると…ためらいもなく…ボクに一糸纏わぬ姿を晒した。
「ごめんね…あんまり、胸は…大きくないから…」
「いや、そんなの…全然…気にならないよ…綺麗だ…」
体育祭とかで、舞美ちゃんが運動神経抜群なことは知っていたが、なるほど、この体ならそれもそうだろうと納得させられる。彼女の体は…
女の子にしては珍しく…腹筋が綺麗に割れていて…腕も結構な筋肉質で…足もすらりと長く…それでいて、綺麗な色白の肌と整った顔立ち、
そして美しく整えられた黒い長髪のコントラスト。相反するような部分を併せ持つ彼女の体は、とても美しかった。
『学校でもトップクラスの美少女』という評判は、決して嘘ではなかったのである。
でも…
824:fusianasan
11/02/22 22:13:52.08
「…」
ちょっと驚いた。彼女のそこ…入口にはあるはずの黒々としたデルタがない。そして、覆い隠すもののない入口は…
佐紀のそれとは…少し形を異にしている。
「もしかして…」
ボクはこれが『二人目の相手』。だから、それが人それぞれによる形の変化なのか、それとも何度も男と交わってきた故なのか、
それを完璧に判断するのはまだ難しい。でも…ここまでの彼女の行動を見ると…『状況証拠』は、揃っている気がした。
『彼女は男と何度も躰をつないでいるが、何らかの理由で現在はその行為をあまり好んでいない。
そしてその理由は、いつも明るい彼女でも、あまり人に話したがらないようなことである』
そんな仮説を自分の頭の中で考える。でも証拠は何もない。知りたい。だけど知らない方が幸せかもしれない。彼女を抱けるならば、
そんなことどうでもいいような気もする。でも、これからの関係を考えるとやっぱり知っておいた方がいいようなことでもありそうだ…
いろんな考えが頭の中を巡っては消えた。
825:fusianasan
11/02/22 22:15:08.71
「…どうしたの?」
ボクは考え過ぎるあまり、動きが止まっていたらしい。舞美ちゃんが、心配そうにボクの顔を見ている。
「いや、ごめん。何でもない…ただ…」
「ただ?」
「…いいのかな、って思って」
ここまで来ておきながら、ボクは舞美ちゃんの体を見ていろいろ考え込んでしまったおかげで、いきなり後ろめたい気持ちを
持つようになってしまった。今更何を…と言われそうだけど。
「…まだ、そんなこと、言ってるの?」
舞美ちゃんは…ボクにそう言うと、ボクの体に強く抱きついた。ぎしっ、という表現が一番ふさわしい感じだ。そして、耳元でこう囁くのだ。
「ここまで来たら…もう…戻れないよ…男でしょ?覚悟、決めてよ…」
「…わかった。でも、本当に、後悔、しないよね?」
「…うん」
(つづく)