11/02/13 19:07:49
「よし、ボクもホットドック食べようっと」
ボクは知りたかった。試合の内容などもうどうでもよくなった。徳永さんがなぜそのようなことをしたのか、
そしてそれが一度ではないのはなぜなのか…
ボクは知りたかったが、訊けなかった。さりげなく訊ける自信がボクにはない。せっかく仲良くなってきた
ところなのに、ここでヒビを入れたくなかった。
ボクは見なかったことにして、黙ってホットドックを口に頬張った。いきなり突っ込んだせいか、思わず
むせてしまった。
「…大丈夫、ですか?」
徳永さんが心配そうにこちらを見ている。ボクは心の中で呟いた。
「いや、キミのせい、なんだよ」
と。
(つづく)