07/12/29 08:03:47
wktk
3:エビス
07/12/29 22:00:18
part2に、最後書いたんだけど、2はああなってしまったんで……。
皆さんの感想が聞きたかったんですが?
良ければ読んでいただいて、感想をください!
4:fusianasan
07/12/30 10:17:40
>>3
なかなか良かったよ
佐紀ちゃんもああいう小説が似合う年頃になってしまったかと思うと複雑だけど
5:fusianasan
08/01/02 02:12:49
あけおめ
6:fusianasan
08/01/02 05:49:28
ことよろ
7:fusianasan
08/01/04 17:56:43
保守
8:名無し募集中。。。
08/01/05 22:04:30
Berryz工房と℃-uteのエロ小説を書こうよ 2008!!!
スレリンク(morningcoffee板)
9:fusianasan
08/01/09 01:08:51
ホジェン
10:fusianasan
08/01/10 02:28:22
♥
11:fusianasan
08/01/11 13:23:50
こいこい
12:fusianasan
08/01/16 00:28:35
保全
13:は
08/01/17 15:38:55
スレリンク(eromog2板)
14:名無し募集中。。。
08/01/21 21:54:11
SUPERってどっかにサルベージされてるのかな
わりと豊作だったと思うんだけど
15:名無し募集中。。。
08/01/24 19:53:29
てすと
16:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:04:51
嗣永桃子はその日、事務所の車で帰宅した。
いつもなら彼が迎えに来てくれていた。
今日も迎えに来ると言ってくれたけれど、最近は仕事が忙しくて、疲れている様子だったので、桃子から遠慮した。
運転手に一礼して玄関に立ち、チャイムを押す。
両親は出かけるという連絡があったから、彼が出迎えてくれる。
扉を開けた無効にいる彼を想像して、意識せず笑顔が浮かぶ。
けれど、扉は閉ざされたままだった。
開くどころか、家の中で物音ひとつしない。
用事が出来て出かけたのかな、と思ったけれど、それなら連絡が来るはずだ。
彼が桃子のことよりも、別の用事を優先するとも思えない。
疲れて眠っているんだろうか。
出迎えてもらえないのは少し寂しいけれど、それなら仕方がない。
鞄から鍵を取り出し、玄関を開ける。
「ただいまぁ」
当然というか、返事はない。
いつもは隣にいてくれるはずの彼がいないだけで、静か過ぎて不安になる。
自分の家のはずなのに、見知らぬ場所のように思えてきて、足早に彼の部屋に向かう。
足音が、やけに大きく聞こえて、不安を加速させる。
彼の部屋の前に立ち、ドアノブに手を置くが、一応ノックする。
返事は、ない。
ますます不安になる。
「お兄ちゃん……」
中を窺いながら言い、ドアを開けるが、明かりは点いていなかった。
ドアを開けると、廊下からの光が室内の暗闇を切り取る。
光の刃先がベッドを捕らえると、ようやく、桃子の求めていた姿を見つけることが出来た。
17:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:06:05
「お兄ちゃん」
もう一度呼んで、部屋に入る。
返事代わりに聞こえてくるのは、規則正しい寝息だけだった。
やはり、疲れて眠ってしまったみたいだ。
体を丸めて眠る彼。
1人の時はいつも、こうやって眠っている。
まるで赤ちゃんみたい、と桃子は微笑む。
彼の姿を見つけて、ようやく不安が消えた。自分の家に、いるべき場所に帰ってきたと思える。
彼の姿を見つけたことで安心していたが、布団もかけず、ベッドに横たわっているのに気づいて、
明かりは点けないまま、荷物を置き、コートをその上に放って近寄る。
彼の寝顔を覗き込むと、メガネをかけたまま眠っているのに気づいた。
普段はかけないので、仕事中に仮眠をとろうと横になって、そのまま熟睡してしまったのかもしれない。
よほど疲れているのだろう。このまま眠らせてあげたいけれど、
掛け布団の上に寝ているので、風邪を引いてしまうかもしれない。
「お兄ちゃん、風邪ひいちゃうよ」
体を揺らすけれど、わずかに寝息が乱れただけで、起きる様子はない。
自分の部屋から布団を持ってきて、一緒に寝てしまおうか。
そっちの方が、早い気がする。
「お兄ちゃんってば」
もう一度だけ声をかける。
すると、ん、と小さく息を漏らして寝返りを打ち、仰向けになった。
桃子の胸が、とくん、と小さく跳ねる。
彼の寝顔を初めて見るわけではないけれど、今日は少し、違って見える。
桃子は、彼の顔にそっと手を伸ばす。
かけられたままのメガネを外して、素顔を晒す。
美形とは言えないし、これといった特徴もない普通の顔。
けれど、優しさや純真さが現れたような造形が、たまらなく好きだ。
「……お兄ちゃん」
18:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:06:36
そっと呟きながら、顔を近づける。
寝息が頬をくすぐるほど近づいても、起きる様子はない。
キス、しちゃうよ。
心の中で囁いて、唇を重ねる。
触れ合った瞬間、暖かい感触に胸が高鳴る。
眠っている彼とキスするなんて、今のような関係になる前にしていたことだ。
あの頃は、キスをするだけで、心臓が破裂しそうなほど緊張して、鼓動が止まりそうになるほど感動していた。
甘酸っぱい記憶が、桃子の胸を締め付けた。
ちゅ、と音を鳴らして唇を吸い、顔を離す。
けれど彼は、穏やかな顔のまま、寝息を立てている。
不満、というわけではないけれど、少し寂しい気分になる。
もう一度、今度は少し強めに口付けるが、やはり瞼は下ろされたまま。
眠っているお姫様を起こすのは、王子様のキスで、今の場合だと逆だけど、少しくらいは反応してほしい。
疲れているって言うのも分かるけど。
さっきは寂しいと思ったけれど、今度は少し不満が滲み出てきた。
どこまでしたら起きるだろう。
意地の悪い好奇心が、首をもたげる。
桃子の手が、彼の体を撫でていく。頬に添えて、首から胸、腹へ下り、ズボン越しの、男性特有の膨らみに、手を置く。
何度も触った事のある場所だけど、彼が眠っていて無抵抗だと思うと、不思議と高揚してしまう。
当然だけど、触られることを予想していなかったそこは、まだ柔らかい。
ズボン越しの感触を、優しく撫でると、彼がかすかに寝息を乱した。
さすがにここは敏感らしい。
直接さわったら、起きるだろうか。
19:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:07:12
腹の方から下着の中に手を差し込むと、湿り気の濃い熱が、指先にまとわりつく。
その熱に感染したのか、桃子も体の奥が熱くなる。
さらに奥へ指先を進めると、熱の塊に触れる。
もっと強い刺激を与えるために、ペニスに指を絡める。
桃子が手を動かすたびに、血が集まってきて硬度が増す。
そして、それに合わせて、彼の呼吸が乱れる。
ようやく、反応らしい反応が見られて、嬉しくなった。
手のひらを密着させて、少し強く擦ると、肉欲がいっぱいに詰まって、桃子の触り慣れた形になる。
桃子の方も我慢できなくなり、彼の下着をズボンごとずらして、ペニスを露出させた。
怒張したペニスを擦りながら、唇を亀頭に押し当てる。
ぴくん、と震えたペニスを、かわいいと思えてしまった。
ベッドの脇に膝立ちになっているので、少し無理のある体勢だけど、彼の顔を窺いながらキスを続ける。
亀頭に、裏筋に、袋にまでついばむようなキスをしていると、表情がゆがんでいく。
それが、彼が快感に身をゆだねているときに浮かべるものだと分かる桃子は、もっと見たい、と思ってしまう。
ペニスの根元に舌を当て、唾液を塗り広げるように、先端へと舐め上げる。
瞼はまだ開かないけれど、さっきの穏やかさが抜けて、固く閉じられている。
自分の唾液で濡れた亀頭を、口に含む。
亀頭を丹念に舐めていると、
「んっ」彼がはっきりと、息を漏らした。
感じてきたんだろうか。
桃子も、自分が高まっているのを感じ、スカートの中に手を伸ばし、下着をずらして割れ目に触れた。
軽く触れただけなのに、快感は波紋のように、全身へ広がっていく。
じっとりと湿る割れ目を、自分の指で愛撫しながら、頭を前後に動かす。
化学反応を起こしたように、唾液が溢れてきて、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が、唇から漏れる。
横からするというのも、口の中の感覚がいつもと違い、新鮮な体験だ。
歯を立てないように注意して、舌を擦りつける。口の中のペニスが、与えられる快感に応えて、震えているのが分かる。
彼の熱を味わっていると、スカートの中の指に、温かな液体が絡み付いてくる。
溢れてきた愛液を指に絡め、粘膜の頂点で固くなり始めている、クリトリスに塗りつける。
体を貫くような快感に、
20:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:07:46
「んぅっ」思わず息が漏れる。
ペニスに吸い付いてしまったため、彼の体が痙攣を起こしたように震え、
「うっ」と、桃子の息と重なるように、声を漏らす。
快感にぼやけた脳が、その声で少しだけ、くっきりした。
唇をより強く陰茎に張り付かせ、舌先を先端の穴の奥に潜らせるように、舐める。
「ぅ……ふぅっ……」
彼の漏らす声が、少し大きくなる。
というより、大きくなるのを堪えているような、そんな声だった。
割れ目に指を這わせたままの桃子は、喘ぎ混じりに、ふふ、と笑い、ペニスから口を離す。
荒い息で、激しく胸を上下させる彼を見下ろしながら、スカートとショーツを脱いだ。
ベッドに乗り、彼の腰に跨って、自分の唾液で濡れたペニスに手を添える。
「お兄ちゃん」
呼びかけるが、返事はない。
けれど、瞼の下で瞳を揺らしているのが見える。
亀頭を割れ目にあてがい、擦りつけると、今にも射精してしまいそうなほど、ペニスが張り詰めているのが伝わってくる。
体重をかけて腰を下ろし、固くとがった肉棒を、体の中に迎え入れる。
「ふぅんっ」
「くぅ……」
2人の声が重なり、彼のペニスが桃子の中に飲み込まれた。
根元まで入ると、先端に、桃子の奥壁が突き上げられる。
息が詰まるほどの快感。
軽くだけど、イってしまった。
大きく胸を上下させて息を整え、つながったまま、上半身を倒して体を重ねる。
彼の鼓動が、激しく脈打っているのが聞こえる。
キスをするには、あとちょっと、足りない距離。
これでも大きくなったつもりだったけど。
それでも縮まらない身長が、少し悔しい。
「お兄ちゃん、キスして」瞼を閉じたままの彼を見上げ、
21:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:14:20
「起きてるの、分かってるんだから」
唇を尖らせて囁くと、固く閉じられた瞼が、ゆっくりと持ち上がった。
叱られた子犬のような瞳に見つめられ、桃子は自然と微笑んだ。
かわいい、と心の中で言って、
「キス」唇をねだった。
彼は潤んだ瞳を瞼で隠して、唇を重ねた。
やっぱり、するのと、されるのは、違う。
唇をついばまれ、強く吸われて、薄く空いた隙間に、舌がもぐりこんでくる。
抗えず、進入を許すと、口の中を蹂躙するように激しく、舌がうねる。
「んっ、ん、んぅぅ」
乱暴だけど、桃子好みのキス。
そのキスにうっとりしていると、いつの間にか伸びた彼の手に、お尻をつかまれる。
「んんっ」
舌ほど乱暴ではないけれど、強くつかまれて、お腹の奥が熱くなる。
無意識のうちに快感を求めて、腰を動かしてしまっていた。
柔肉に擦り付けられる、剛直が、桃子の奥をえぐる。
溢れた愛液が絡んで、激しく音を立てる。
ペニスが桃子の奥を突くたび、目眩を起こすほどの快感に襲われ、高まっていく。
ふと、彼の舌の動きが鈍くなる。
イキそうだ、と彼が目で訴えているので、唇を離して、
「ダメっ、だ、よっ……ぅ、わ、私が、ぁっ、イクまで、イっちゃ……ダメ、んっ、だからねっ」言いながらも、腰を動かすのは止めない。
途中からだろうけど、狸寝入りをしていたオシオキだ。
快感に堪える彼の顔が、泣き出しそうに歪む。
もう限界みたいだ。
だけど、止めてあげない。
桃子は激しく、腰をくねらせて彼を快感で責める。
腰の動きを止めようとしたのか、お尻をつかんでいた彼の手に力が入る。
「ひゃうっ」
尻肉に食い込んだ彼の指が、アナルに触れて、体が強張った。
22:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:14:51
ペニスとの密着度が急激に増すと、
「……ごめんっ」悲鳴じみたと彼の声と同時に、ペニスが激しく脈打った。
熱いほとばしりが、体の奥を打つ。
温かいぬめりが、自分の中を満たしていく。
射精が落ち着くのを待って、
「イっちゃだめだって、言ったのに」
本当は気にしていないけれど、責めるふりをする。
「ごめん……」
申し訳なさそうに謝る彼を、かわいいと思ってしまう。
少し意地悪が過ぎただろうか。
「いつから起きてた?」
桃子が問うと、予想外の質問だったようで、目を丸くして答えた。
「フェラしてくれたあたり」
「気持ちよかった?」
こくり、と頷く彼。
それだけで、熱い思いが胸に満ちていく。
桃子は彼の瞳をまっすぐに見つめ、
「お兄ちゃん、大好きだよ」溢れる気持ちを、言葉にする。
彼は背中に腕を回し、桃子の体を強く抱きしめた。
痛いくらいに、彼の胸に押し付けられ、鼓動が高鳴っていく。
「大好きだよ、桃子」
心に響く彼の声。
彼の声で、温もりで、心は満たされる。
だから─
「お兄ちゃん」
「ん?」
「今度は、私を気持ちよくして」
今度は、体を満たしてほしい。
23:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/01/24 20:16:26
あけまして・・・おめでとう・・・ございます・・・
・・・本年も・・・よろしく・・・
とりあえず・・・ハロが続く・・・限りは・・・書き続けたい・・・と思います・・・
24:fusianasan
08/01/24 20:45:24
キタワァ.*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
これはエロい♥
25:fusianasan
08/01/24 21:07:14
新年第一弾乙!
書く人さんが書いてくれる限り読み続けます
26:fusianasan
08/01/30 19:23:30
書く人さんキテた━\(゜∀゜)/━!!!!
27:fusianasan
08/01/30 22:58:27
気付くの遅杉
28:FL1-122-135-20-108.chb.mesh.ad.jp
08/02/02 23:30:14
やっぱ書く人さんはいいわ
SUPERってどこにあったっけ?
29:fusianasan
08/02/02 23:49:47
URLリンク(www.heiwaboke.net)
30:fusianasan
08/02/06 17:02:37
俺も読み続ける
31:fusianasan
08/02/09 01:43:39
ほぜん
32:fusianasan
08/02/10 11:37:16
マジで会おう
URLリンク(www.a-base.net)
33:fusianasan
08/02/16 13:19:36
hoshu
34:fusianasan
08/02/18 18:57:57
スレリンク(morningcoffee板:1-100番)
【小説】リア消だったら誰に告ってた??章【キッズ】
35:fusianasan
08/02/18 21:31:57
>>34
sagero kasu
36:fusianasan
08/02/23 02:56:51
保守
37:fusianasan
08/02/28 00:29:26
ho
38:U041027.ppp.dion.ne.jp
08/02/28 02:52:11
前スレ474までしかログ取ってなかった_| ̄|○
そのあとって書く人氏の作品はありました?
と、保守がてら聞いてみる
39:fusianasan
08/02/28 09:45:31
ないはず
URLリンク(www.heiwaboke.net)
40:fusianasan
08/03/02 09:26:15
wktk
41:fus i anasan
08/03/05 13:27:41
ほ
42:fus i anasan
08/03/08 00:15:32
ぜ
43:fus i anasan
08/03/08 01:38:46
スレリンク(morningcoffee板:1-100番)
↑
【小説】リア消だったら誰に告ってた新1【キッズ】
44:fusianasan
08/03/09 03:01:59
dat
45:エビス
08/03/10 13:53:32
「なに見てんの~」
「いいだろっ!これが思春期の男の楽しみなの!」
休み時間に、男数人でエロ本を見ている時に、徳永千奈美が近づいてきた。
「ふ~ん…」
チラチラとエロ本をのぞき見してさっていった。
…なんだあいつ……
46:エビス
08/03/10 13:54:43
次の休み時間、また千奈美が俺の所にきて
「ねぇ、男の子ってさぁ~、ああいうの見て何が楽しいの?」
バカにした感じじゃなく、本当にちょっとした興味がある感じで聞いてきた。
「何がって言われても…」
「思春期の男の楽しみって言ったじゃん!」
「言ったけど…楽しみってか、興味っていうか…千奈子だって興味ないわけじゃないだろ?」
「まぁ……ね」
「じゃあ、やらせてよ」
この一言が、こんな冗談がきっかけなるとは、本気で思ってなかった。
「えっ…うん。いいよ」
「は?」
かるい!
「今日、学校半日だし、ちぃん家誰もいないし、良い?」
「まじで言ってん……すか?」
「嫌?」
「いやっ!?」
「じゃあ、また帰りにね」
「お…おぅ」
47:エビス
08/03/10 13:56:05
そのあとの授業、集中できるわけもなく、いろいろな想像?妄想?が頭にうかぶ。
このあと、俺と千奈子が…やんの?キスしたり、胸さわったり、裸で抱き合ったりすんの?
ってか、なんであんなかるいの?あいつ経験あんのかな?こんな簡単にやらせてくれるくらい?
俺、初めてだけど…大丈夫か?
帰り。
千奈美と並んで歩く。
背は俺のが少し高いが腰が同じくらい。
脚長い…スタイル良いよな。裸を想像してしまう。
……やばい…下半身に血が集まってきた。
そんな事知らずに、千奈美は何気ない話をしてる。
学校の事や、仕事の事、好きな音楽の事とか…。
今からする事、こいつわかってんのかな?
頭ん中イッパイイッパイでこっちは話す事もできないのに……。
聞く一方になってるうちに千奈美の家についた。
48:エビス
08/03/10 13:57:12
千奈美が玄関の扉をあけて「ただいま~」
俺をみて「どうぞ~」
「おぅ」
「私の部屋、2階の1番奥だから。名前ついてるから。」
「おぅ」
さっきから「おぅ」とか「あぁ」しか言ってない気がする。
「私、先にお風呂入ってくるから」
「おぅ?」マジだ!
「あっ、一緒に入る?」
「へっ?」まじで!!?
マジで下半身ヤバイんですけど…。
笑いながら「へぇ~今からするのに恥ずかしいのぉ?」
「んな…事ねぇよ…」
「じゃ行こっ」
スキップするように素早く脱衣所にむかっていく千奈美。
ヤバイな…俺。
千奈美が先に脱衣所に入っていった。
少しして「千奈子ぉ、入るぞ」
「プッ、どうぞ~」
心臓が……ヤバイ。
49:エビス
08/03/10 13:59:27
ドアを開けると、千奈美はブラウスのボタンをはずそうとしていた。
うわ~……。
とまって魅入ってしまった。
「…あの、誰もいないけど、ドアは閉めてほしいんだけど?」
「あ…あぁ!」
あわててドアを閉めると、千奈美がストリップを再開する。ブラウスを脱いだ肌は、黒いと思っていても服のなかは、白く透き通ってキレイだ。
スカートにも手をかけて、サッと簡単に落とす。
俺ははずかしいし、ためらっていて、まだジャケットしか脱いでないのに…。
初めて生で見る女の子の下着姿…。
千奈美のお腹や脚はTVなんかで観たことあるけど目の前だし、下着姿だし…。
ブラジャーにも手をかけて、サッとはずす。
うわ~……もう…ヤバイ俺。
50:エビス
08/03/10 14:00:53
小ぶりだけどかたちの良い白い胸があらわになる。
胸のかたち、手足の長さ、スタイル良い!
じっくりおがみたいけど、恥ずかしい。
目のやり場に困る。そんな俺を尻目に、ショーツに手をかけ一気におろした。
「じゃ、先にシャワー浴びてるね」
千奈美の下半身に目をやる間もなく中に入っていった。
残念…というより、一人になって少しホッとした。
中からシャワーの音が……。
また緊張が……。
とりあえず服を脱いだ。
ムスコがすごい勢いでいきり立ってる。
……入りづらい…。でも…
「千奈子…入るぞぉ?」
さっきも言ったな…と思う。
シャワーの音で聞こえてないらしい。
なんとかタオルで前を隠しながらドアを開けた。
51:エビス
08/03/10 14:03:18
千奈美はこっちに背を向けるかたちで身体を流していた。
キレイな背中…思わず抱きしめたくなる…。
風があたったのか、こっちに気づいて
「あっ、すぐおわるからちょっと待ってて」
「あぁ」……本当にこれしか言ってない。
すぐに身体を洗い流した千奈美が浴槽に入って
「はいっどうぞ。ちゃんと洗ってよね!」
「わ、わかってるよ!」
今からややるからって事…だよね?
俺が身体を洗い始めたら、浴槽の千奈美はやることがない。俺が洗ってるのをじろじろ見ている。
特に下半身に視線を感じる。なんとか脚で隠してるけど……。
「じろじろみんなよ!」
「え~だってやることないし~」
ちょっと困った表情から、ニッと笑って
「恥ずかしいんだぁ」
「あのなぁ…」はずかしくないわけがない。
52:エビス
08/03/10 14:04:42
ニヤニヤした千奈美の視線を感じながら、なんとか身体を洗い流し、浴槽に入った。
お湯が溢れ出すと
「うわぁ!」千奈美が笑う。
「二人で入るとやっぱり狭いね?」
そう…狭かった。
体育座りで真正面に…脚を絡めた状態だ。
少し脚をのばせば相手のアソコに指先があたってしまう。
目の前に裸の千奈美。
相変わらず目のやり場に困っていると…「あっ」と千奈美が立ち上がって、脱衣所から歯ブラシを持ってきて、同じ体勢で座った。
歯磨きをしている千奈美を見ながらいろいろなおもいが……。
あまりに普通すぎる。
千奈美と一緒に風呂に入ってる。そんな状態にドキドキしながらも
こんな簡単にやらせたりとか……そんなになれてんのかよ…。
と、苛立ちをおぼえて、少し萎えた。
53:エビス
08/03/10 14:06:17
歯磨きを終えた千奈美が、歯ブラシを洗い流し俺にわたした。
「口の中もキレイに洗ってよね」
「……」
少しイラッとしたけど、受け取って……さっき千奈美が使ってた歯ブラシだよな……。
そんな事おもいながら歯磨きを始める自分……情けない。
「じゃあ先に部屋行ってるね」
「んんっ」
サッとお尻をみせながらでていった。と思ったら、脱衣所もすぐにでていった。
服をきるスピードじゃない。多分タオル一枚だ。
一人になったら、またいろんな事を考えてしまう。
今日一日の事。なんでこうなったのか…。
でも、1番気になるのは千奈美の男関係…。俺の事…どう思ってんのか……。
頭ん中イッパイイッパイで、少しイラッてしてる。
それなのに下半身はやる気満々で、そんな自分にもイライラする。
54:エビス
08/03/10 14:07:42
脱衣所にでて、服を着ようか迷ったけど、ここに置いてくわけにはいかないし、服を着て千奈美の部屋に向かう。
ノックしてドアを開けると、バスタオル一枚でベットに座ってこっちを向いている千奈美。
「ねっコッチきて」
ぽんぽんと隣を叩く。
「……なんなの、これ?」
「ん?」
1番聞きたくない事が頭にうかぶ…
「なんでこんなかるいの!?なんか……こんな簡単にやらすのって………だれにでもなの?……俺の事…どう思ってんの!?」
「そんな…だれにでもなわけないじゃない!!大切な人としかしないよ。初めてじゃないけど……大切だと思ってるからするんだよ!?」
また隣をぽんぽんとたたいて…
「ほら、きてっ。しよっ…一緒に気持ち良くなろうよっ」
明るいなかにも「なろうよっ」の所に甘えた声になってる。
とまどいながら近づくと手を引っ張られて隣に座らされた。
55:エビス
08/03/10 14:09:22
明るい笑顔で顔を近づけてくる。
キスするんだ。
目をつぶって口をつける。
柔らかい…。
すぐにはなしてもう一度。
今度は舌を入れてきたので、俺もイメージだけで舌を絡めてみる。
キモチイイ…キスがこんなにキモチイイとは思わなかった。
「んっんっふぅ…ん」
吐息がもれだす。
千奈美の肩を掴んで、キスに集中する。
舌を甘噛みされたので、こっちもやり返したら…
「フッ」と軽く笑う声が聞こえる。
どんな顔してんのか気になって目を開けてみると、必死にキスに集中してる表情にドキっとした。
カワイイ……。
そのまま肩を押して後ろにたおした。
「キャ!」
目を開けて見つめ合う。
千奈美が笑顔を魅せた。
俺もつられて笑顔になる。
56:エビス
08/03/10 14:10:43
またキスを再開する。
千奈美の口の中を思いっ切り味わってやろうと思っていろんな所をなめた。
唇、歯の裏、舌も全体…
あじがあるわけじゃないけど、美味い。
意外と落ち着いてる自分。キスをはなして、千奈美のバスタオルを脱がせた。
さっきも見たキレイな肌があらわになる。
胸、触ってもいいんだよな…?
触れようとすると…
「ねぇ……服、脱がないの?」
「あっ…あぁ」
「プッフフッ…クックックッ」
「………」
やっぱり緊張してるらしい……。
上半身だけ脱いで、再開。
57:エビス
08/03/10 14:12:45
胸を下から持ち上げるように触ってみる。
「んっ…冷たぁい…」
「千奈子の体があったかいんだよ!風呂入ったばっかりだし」
「んっ…そっかぁ……んっ」
胸をもんでみる。
「んっ…ん……んっ」
乳首に触れると声がもれる。
「ねぇ、キモチイ?」
それ俺のせりふじゃねぇの?
「うん。柔らかくて、あったかくって、キモチイイ。……あのさぁ、痛かったりとか、しないよね?」
「んっあっ…んんっ、うん…大丈夫…もっと激しくしてもいいよっ…んっ」
「そっ?」
「んんっ~ふぁ…んっ、あん」
吐息が……カワイイ…。
顔を近づけると、キスに応じてくれる千奈美。
カワイイ。
口を押し付けるような激しいキスをしてみる。
「はっんっ…んっんっ、はぁ…ふぁっ……うっん」
ヤバイ…キスはまるかも…。
58:エビス
08/03/10 14:15:11
胸も激しくもんでみる。
かたくなった乳首をころがしたりつまんだりすると…
「あんっ……あっやぁん」
キスをはなすとあまい声が……カワイイ………。
手をはなして頭を撫でて、軽いキス。
顔や首を撫でながら、口を胸にもっていく。
さっきまで愛撫していた乳首をなめたり、吸ったりする。
「あっあん……んぅう~はぁ……んっフフッ赤ちゃんみたぁい」
「うっさい」
軽く噛んでやる!
「あっいっ……やんっ」
「へっへっへっ」
「もぉ~ばかぁ」
ついに下半身にも手をのばしてみる。
股の間に手を入れて、指先で確認する。
ここがお尻の穴で、ここが千奈美の………濡れてる……。
59:エビス
08/03/10 14:16:58
指を入れてみる。
「いっ、やぁぁんっ!」
千奈美がビクッと体をまるめた。
少しヌルヌルする中をかきまぜると、体をくねくねさせる。
声をだしたくないのか、腕で口を隠してる。
「んっん……んぅっ、くぅ~ぅっ」
「キモチイイの?」
「……んぅ…ばかぁ~!」
恥ずかしそうな表情が、カワイイ!
60:エビス
08/03/10 14:18:21
指を出し入れしていて入り口の辺りの突起物に気づいた。
これがクリトリスってやつか?
キュっとつまんでみる。
「いゃんっ!」
ビックリした!
千奈美がビクッっとエビゾリした。面白い……。
ギュッギュッっと何度もつまむ。
「やっいゃ…んぅ…あんやぁん……もぉ~…いゃぁんっ」
リアクションは小さくなってきたけど、声も甘く身体も汗ばんできた。
そろそろ……
「ねぇ……いい?」
「もぅ!とっくに大丈夫だよっ!」
「やっぱり?」
すぐにしたい!
ベルトをはずして、素早く脱ぐ。
61:エビス
08/03/10 14:19:50
やっぱり最初は正常位かな?
千奈美の脚をひろげてアソコの入り口に俺のモノの先をあてる。
やべえ……めっちゃドキドキする……。
そのまま数秒動けなかった……。凄く長く感じたけど、多分2・3秒。
覚悟を決めて、力を入れて、ゆっくり腰を前に押し込む。
「くぅぅ~……ん~…」
……あったかい…先っぽから包まれていくような感じ…。キモチイイ…千奈美の中……。
千奈美が眉間にシワをよせて、注射されてるような顔をしている。多分、息も止めてる。
痛いのかな?でも、今俺、止めらんない……。
奥まで入ったな?と思ったところで……
「ふぅ~」
「はぁ~」
二人で息をもらした。
見つめ合って「プッ」っと二人で笑って、そのままキスをした。
62:エビス
08/03/10 14:21:14
「痛くない?」
「んっ大丈夫…。……ねっ…うごいて……」
「…おぅ」
ゆっくり腰を前後に動かす。
「うっんっ、あっ…んっ、やっあっ……ん」
奥に入れたタイミングで千奈美が声を漏らす。
腰をまわして、ゆっくり千奈美の中かきまぜてみる。
「あぁん…んっんん……やぁぁぁん、えっちぃ~」
「フフッ」
一度抜いて、千奈美を俯せにした。
四つん這い…ちょっとあこがれてたバックで挿入。
キレイな背中……。
指で撫でてみると…
「ひゃあっ!」良いリアクション!
「くすぐったいよぅ…」
面白い!何度も背中を上下に撫でる。
「ひゃ、やっ、あんっ…やんっ、もう!」ピシッ!
「イタッ」手を叩かれた。
「ごめんなさい」
63:エビス
08/03/10 14:23:02
腰に手をあてて、ピストルをはじめると、声がさらに甘く激しくなる。
「やっあっ…ん、いっ…いっ、あんっ、やん…」
パンパンと腰のあたる音……。
今スピードをあげれば、すぐにいってしまう……でも、もう少し堪能したい…。
また抜いて、ベットに座って、こっちに来るように千奈美を促す。
対面座位ってやつ。
上から挿入れてもらう。
挿入る時、千奈美の手が俺のを入り口に導く。
触られてる……俺の…。
「くぅ……あぁ、あんっ」
挿入た時点で良い声。
体位が違うと奥にあたる感じが違うみたい。
今度は千奈美が腰をまわしてきた。
「んっ…千奈子っ……エロい…」
「やんっ…だってぇ……」
「キモチイ?」
「…ばかっ……やん…あん……いぃ、キモチ…イイ、キモチイイよぅっ」
カワイイ!
64:エビス
08/03/10 14:24:25
千奈美を持ち上げるように突き上げる。
「やぁ…あぁん…あん、んっ…いぃキモチ…いっ、あん」
首に腕をまわして抱き着いてきた。
すごい密着状態で、顔にほっぺや髪がくっついてる。
一つになってるんだ……俺と千奈美が……そう思うと興奮が増した。
「あったかい……千奈子ぉ」耳元で囁く。
首にキス。見つめ合って口に激しくキス。
唾液がたまって口の中でぴちゃぴちゃ音がする。
キスを離して見つめ合うと千奈美がカワイイ笑顔を魅せる。
もう我慢できない!
65:エビス
08/03/10 14:26:39
密着したまんま激しく突き上げる。
「いゃん、いっやん、あん、んっ…うっんっ……キモチィッ…あぁん、いゃぁん…」
「千奈子っ…いぃ?」
「あぁん…んっ……なぁっ…にぃ~?」
「そろそろっ…んっ、いくっ…」
「いぃ…よっ……いっしょにっ、いこ~」
さらに激しく突き上げる。
「いゃん……いゃぁん…はんっ、あっあん、いっ、いぃっ…やあぁあぁん!」
66:エビス
08/03/10 14:28:34
最後の瞬間千奈美が離れた。
千奈美の胸まで精液がとんだ。
「ふぅ~」
俺が後ろに倒れ込むと、千奈美も俺の上に倒れてきた。
俺の体にも精液がついた。胸と精液が身体あたってる感触にドキドキした。
「気持ち良かった~♪」
と、千奈美がティッシュをとって精液を拭いて、俺についたのと、モノについたのを拭き取ってくれた。
「気持ち良かったねっ☆」
「あ…うん」
で「これ、忘れてたね?」
コンドーム!?
俺も持ってないのに?こいつ持ってんの!?
「あのさぁ千奈子…」
「んっ?」
「俺……彼氏って事でいいの?」
「へっ?……」
「………」
「………」
こいつ……
女の子ってよくわからん……。
67:エビス
08/03/10 14:29:38
こんなん書いてみました。
いかがでしょ?
68:fusianasan
08/03/10 20:32:16
最高ですハァハァ
69:fusianasan
08/03/12 01:37:39
(*゚∀゚)=3♥
70:fus i anasan
08/03/17 14:34:10
ほ
71:fusianasan
08/03/17 23:15:39
ぜ
72:fus i anasan
08/03/20 23:16:03
ぴょ
73:fusianasan
08/03/21 22:38:09
スレリンク(morningcoffee板)l50
74:fusianasan
08/03/27 00:02:57
もう落ちたのか…
書き込まないでしまったけど、同窓会みたいなスレになってたね
75:fus i anasan
08/03/29 21:36:42
ほしゅ
76:fusianasan
08/04/05 15:35:58
書く人さん…
77:fusianasan
08/04/10 03:10:38
すっかり人消えた?
78:fusianasan
08/04/10 10:22:35
久しぶりに点呼でもしてみる?w
79:fus i anasan
08/04/16 15:00:31
ほ
80:fusianasan
08/04/26 22:23:03
(`Д´)ゝラジャー
81:fusianasan
08/04/27 22:17:00
nksk
82:fusianasan
08/05/02 01:52:35
(゜∀゜)アヒャ?
83:fusianasan
08/05/02 13:16:42
書く人タンまだー?
84:fusianasan
08/05/13 01:35:38
(´・ω・`)・・・
85:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:04:09
待ち合わせの場所に彼女の姿を見つけて、慌てて小走りになる。
彼女は、いつも僕を待っている。
5分前に来ても、10分前に来ても、30分前に来ても。
女の子は彼氏を待っているもの、というのが、彼女の理想らしい。
その理想を実現するために、彼女がいったいいつから僕を待っているのか。
どれだけ早く来たら、彼女を待っていられるのか、確かめてみたいと思うことはあるけれど、怖い気もする。
彼女はにこにこと柔らかな笑顔を、僕に向けて浮かべていた。
僕が彼女を見つけるよりずっと前に、彼女は僕を見つけていたようだ。
「ごめんなさい、えりかさん。待たせてしまって」
謝ると、僕よりも少し背の高い彼女、梅田えりかさんが、微笑んだままで首を振った。
「そんなに待ってないよ。まだ約束の時間より前だし」
確かに時計は、約束した時間の5分前を指している。
僕はこの時点で、すでに自分の犯した失敗に気づいていたが、なんとかごまかせると思って、あえて触れないようにした。
「映画の時間、何時からだっけ?」
「40分からだから、ゆっくり歩いても余裕だよ」
微笑んだままのえりかさんは、いつもと変わらぬ口調で答えたので、気づかれなかったと思い、僕は胸を撫で下ろした。
しかし。
「それより」変わらぬ笑顔で、「また、さん付けしたよね?」
僕の失敗を突いてくる。
86:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:04:45
「あ、いや、そうでしたっけ……?」
「敬語も」
続けて指摘され、言葉に詰まる。
さん付け禁止。
敬語禁止。
付き合い始めたとき、えりかさんに約束させられたことだった。
身長だけでなく、歳も2つ上なので、つい敬語を使ってしまう。
もしも破ったら。
「じゃあ、わかってるよね」
瞼を下ろし、ちょん、と唇を尖らす、えりかさん。
もしも破ったら、どこであろうと、キスをすること。
それが僕に科せられたペナルティだった。
人目のないところだったらいいけれど、さすがに人通りもあるし、と逡巡する。
えりかさんはその姿勢のまま、微動だにしない。
その様子を不審に思い、視線を向けながら通り過ぎていく人たちが現れ始める。
このままだともっと増えてしまう。
熱くなる頬を無視して、唇を重ねた。
柔らかい感触に、胸が鳴る。
これは罰ゲームではなく、約束を破られて傷ついた心を慰めるためのものだ、というようなことを、えりかさんに言われた。
そうなんだ、と思うしかない。
目を開けたえりかさんは嬉しそうに、本当に嬉しそうに満面の笑みを浮かべ、腕を組んでくる。
僕の身長のせいで、少しバランスが悪い。
キスを目撃したらしいサラリーマンが、顔をしかめて通り過ぎていったが、えりかさんの目には映っていないようだった。
僕は、顔から火が出るほど恥ずかしかったけれど、えりかさんが嬉しそうだったから、それで良かったのだと思うことにする。
87:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:05:06
僕らが付き合うことになったのは、卒業式の日に、えりかさんに呼び出されたのがきっかけだった。
88:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:05:37
卒業式の朝、クラスメイトから手渡された手紙に、式が終わったら書庫に来てほしい、
という文面と、梅田えりか、という名前が書かれていた。
アイドルが同じ学校に通っていると噂になっていたので、何度か遠くから見かけたことはあったけれど、
直接の面識はなく、呼び出される理由がわからなかった。
僕をだまして、みんなで笑おうとしているんだろうか。
書庫に行くと、隠れていたみんなが飛び出してきて、僕を指差して笑う、というドッキリみたいなことを企んでいるんだろうか。
そうだとしか考えられない。
机の中に入れられていたら、気づかなかったとか、読むのを忘れていたとか、
ごまかしようはあるけれど、手渡されているので、そういった言い訳は通じないだろう。
行ったとしても、笑い話で済むだろう。
むしろ、行かなかった時の方が、みんなを盛り下げてしまって、後が怖い。
しかたがない、このいたずらに付き合ってやるか。
89:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:06:11
あの時の僕は、そんなふうに考えていた。
後に起こることなど、つゆほども知らずに。
90:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:06:48
卒業式が終わり、教室に戻ると、担任が連絡事項を伝えて、放課後になる。
教室で雑談していたり、部活に行ったり、塾へ向かったり、早々に帰ったり、
卒業生を見送りに行ったりと、それぞれ思い思いに行動している。
帰りにカラオケに行くという友人に誘われたけど、用事があると断った。
そこで、おや、と首を傾げた。
これから引っ掛けようという相手を、カラオケに誘う?
おかしいな、と違和感を感じた。
それも演技だとすれば、たいした手の込みようだ。
だけど、そこまでするだろうか。
まあいい。ともかく、書庫へ向かおう。それではっきりするはずだ。
手紙をポケットに入れて、教室を出る。
廊下を歩きながら、考えをめぐらせる。
引っ掛けようとしているのが、クラスメイトではなく卒業生たちだったら。
教師にお礼参りという話は聞いたことがあるが、生徒に対してなんて聞いたことはないし、
だいいち今時そんなことをする人がいるんだろうか。
それに、僕は特に目立つ生徒でもないはずだ。
身長はクラスでちょうど真ん中。
顔立ちは女みたいだとよくからかわれて、あまり好きじゃない。
強いて言うなら、外見と名前が女みたいだと言われるのが嫌で、小学生の頃から空手を習っているが、道場の外で使ったことはない。
思い当たるところは、全くない。
やっぱり手の込んだドッキリなんだろう。
そんなことを考えながら、階段を上り、廊下をさらに進んで、書庫の前に着いた。
図書室からも入れるけれど、まだ生徒がいるかもしれない。
無関係の生徒に見られるのは、何となく嫌だった。
開けようとするが、鍵がかかっていて開かなかった。
図書委員を除けば、普段、使うことのない場所なので当然かもしれないけれど、
開けるなり驚かされると思っていた僕は、ちょっと予想外だった。
91:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:07:16
さて、どうしようか。
そう思って迷っていると、中から鍵が開く音。
静かに、様子を窺うように、ドアが開いていく。
見つめていると、中から覗く大きな瞳と、ばっちり目が合ってしまった。
その人は、僕を見つけると、そのままゆっくりとドアを開いて、
「良かった。来てくれたんだ」と微笑んだ。
頭の中が真っ白になった。
全く想定していなかった状況だ。
僕よりも少し背が高いその人は、安心したような笑顔を浮かべていた。
卒業生の証である、百合のような造花を、胸に挿している。
遠くから何度か見かけたことがあるだけのアイドル、梅田えりかさんが、そこに立っていた。
「早く入って」
手を引かれて、書庫に入る。
呆然とした僕は、されるがままだった。
92:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:07:45
書庫は、本が日焼けしないように、厚いカーテンが引かれていて薄暗かった。
我に返った僕が、まずしたことは、他に誰かいないかという確認だった。
つまり、梅田さん本人を使って、僕を引っ掛けようとしているんじゃないか、ということを疑った。
だとすると、たいしたどころではない、ものすごい凝りようだ。
ここまで来ると、驚くを通り越して感心する。
「どうしたの?」
きょろきょろと室内を見回している僕を不思議に思ったらしく、梅田さんは首を傾げて尋ねてきた。
綺麗なお姉さん、といった容貌の梅田さんがするかわいらしい仕草は、僕を動揺させるのに充分すぎた。
「あ、な、なんでもないですっ」
声が裏返ってしまって、恥ずかしい。
僕はごまかすように、
「あの、それで、どういう用ですか?」呼び出された理由を問う。
梅田さんは、うん、と頷くと、
「ちょっと、座ろうか」部屋の隅にある長椅子を指した。
病院の待合室にあるような、背もたれつきの長椅子に、並んで座る。
1人分くらい空けて座ろうと思ったら、すぐ隣に、梅田さんが腰を下ろした。
人の体温を間近で感じて、緊張する。
シャンプーとも香水とも違う、良い匂いが漂ってきて、気持ちがぐらつく。
体の中でヘヴィメタが演奏されているように、騒がしい。
頭でギター、胸にドラム。
わけがわからなくなってきた。
落ち着かなくなって、きょろきょろと周囲を見渡した。
そのあたりで、笑いを堪えているんじゃないかと、人影を探すが、どこにもない。
図書室への扉があるが、ぴったりと隙間なく閉まっている。
「なに、きょろきょろして」
「あ、いや、なんでもないんです」
隣にいる梅田さんに向き直る。
目が合うと、顔を赤くして、照れくさそうに俯いた。
ここまで来て、全く考えてなかった可能性が、思考の片隅に浮かんでくる。
93:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:08:11
何にもないんじゃないか。
これは本当に、梅田さんに呼び出されただけなんじゃないか。
どれくらいか、そうやって俯いていた梅田さんは、ふと顔を上げて、僕を見つめる。
真剣なまなざし。
意識を失いそうになるくらい、緊張が高まっている。
「あの、君が、入学した頃からずっと……その、ずっと好きでした」
目眩がするような衝撃を受けた。上段回し蹴りをまともに食らったみたいに。
「それで、あたしは、卒業しちゃうけど……つ、付き合ってほしい、です……」
言い切ると、ふう、と大きく息を吐いた。
頬は赤いままだったけれど、伝えきったという安心感が見られる。
しかし、正確には伝わっていなかった。
言葉は頭の中に入ってくるのだが、意味として理解できないというか、
混乱というか動揺というか、とにかく、どうしていいのかわからない。
「ごめんなさいっ!」混乱したあげく、無意識にそんなことを口走っていた。「僕には自信がありません!」
梅田さんと釣りあうわけがない。
アイドルと付き合うなんて、できるわけがない。
そんな思いから出てきた言葉だろうが、実際のところ、自分でもよくわからなかった。
立ち上がろうとした僕の腕を、梅田さんがつかんだ。
振り払おうとか、止まろうとか考えるより早く、甘い香りに包まれた。
長い腕が僕の背中に回っている。
耳元が吐息にくすぐられる。
「断るなんて、いや。こんなに好きなのに……!」
柔らかい女性の体が押し付けられて、頭が破裂しそうだった。
これがドッキリなら、早くみんな出てきてくれ、と僕は願ったが、いくら見回してもクラスメイトどころか、虫の気配さえ感じられない。
「好きなの」
囁いて、目を閉じる。
94:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:08:55
疑問が浮かぶ間すらなく、唇が重なる。
柔らかくて甘い感触。
頭が破裂してしまいそうだ。
「あたしはこんなにも、君のこと好きだから、自信持って」
再び唇が重なる。
僕は力が吸い取られたように、後ろに倒れてしまう。
「私のこと、好きになって」
ファーストキスを、年上の女の子に奪われてしまった。
キスのせいでおかしくなってしまったのか、それとも動揺していたのが正常に戻ったと言うべきなのか、
梅田さんの顔を真正面から見ることが出来た。
優しく微笑まれて、不思議と落ち着いてきた。と言っても、さっきよりはマシ、という程度だけど。
本来なら、こんなにも綺麗な人に告白されて、断るなんてありえないことだ。
「僕なんかで、いいんですか……?」
気がつけば、そんな言葉が漏れていた。
「君じゃなきゃ、だめだよ」
当然のこと、と言わんばかりの、梅田さんの返事。
そして、3度目のキス。
柔らかい唇を強く押し付けられると、思わず息を止めてしまった。
2度目までは驚いて目を開いたままだったけれど、今度は瞼を下ろす余裕ができた。
少し長めのキスが終わって、梅田さんが離れていく。
ゆっくりと瞼を開けると、はにかんだ笑顔があった。
笑顔を返そうとして、突然、気づいた。
抱きしめられ、押し倒された格好になっていることに。
目の前には、彼女の笑顔。
体に重なる、彼女の体温。
呼吸に混ざる彼女の香り。
体中を全力で駆け巡っていた血液が、下半身に集まってくる。
95:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:09:22
「あ、あの、どいてもらえますか……」
このままだと気づかれてしまう。
そんな僕の気持ちは伝わらなかったようで、梅田さんはその体勢のまま、
「付き合ってるんだから、敬語は禁止ね」笑顔で言う。
「わ、わかりましたから、早くどいて下さい、梅田さん……」
「敬語禁止。それに、自分の彼女を呼ぶのに、苗字にさん付けはナシでしょ。“えりか”って呼び捨てね」
ひょっとして、僕の体の変化に気づいていて、イジワルをしているんだろうか。
とにかくここは、大人しく従っておかないと。
「わかったから、どいて。え、えりか」
搾り出すように、呼び捨てると、満足したように笑ってくれた。
けれど、その時にはすでに遅かった。
充血して硬く持ち上がったペニスが、ズボンを押し上げ、梅田さんのお腹に食い込んでいる。
布越しとはいえ、女性の体に触れているという意識が、刺激を強くする。
目を丸くして、重なっている体を見下ろす梅田さん。
気づかれてしまった。
顔から火が出る、どころか、全身が燃え上がりそうなくらい恥ずかしい。
抱きつかれてキスされただけなのに、こんなふうになってしまうなんて。
経験のない僕には刺激が強すぎる。
軽蔑されただろうか。
怖くなって目も合わせられない僕は、顔を背けようとするけれど、片手を頬に添えられて、正面を向けられる。
梅田さんの微笑。
少し頬が赤いけれど、優しい笑みを浮かべていた。
「男の子だもんね。ごめんね、気づいてあげられなくて」
なぜか謝られた。
96:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:09:47
謝るのは、僕の方だ。
口を開こうとするが、それを口付けで遮られる。
4度目のキスに戸惑っていると、梅田さんの手のひらが、いきり立つペニスの上に重ねられた。
下腹部から腰を伝って、快感が脳に流れ込む。
「うわぁっ! な、なにをッ!?」
突然のことに驚いて、立ち上がろうとするけれど、梅田さんがどいてくれない。
不安定な体勢で、しかも快感のせいで腰に力が入らなくて、起き上がれなかった。
「あんまり大きな声出すと、外に聞こえちゃうかもしれないよ」
静かな声だけど、僕を固まらせるには充分な言葉だった。
「で、でも」
小声で抗議する僕に、
「あたしは君の彼女だから。まかせて」と言って、僕の上からどいてくれた。
長椅子の脇の腰を下ろし、ジッパーを下げる。
「あ、あのっ」
体を起こそうとする僕の胸に手を置いて、押しとどめた。
「大丈夫だから」
そう言って優しく微笑んでいる梅田さん。
何が大丈夫なんだろうか。
僕は何も大丈夫じゃない。
血流が激しすぎて、目が回りそうだ。
頭の中にもう一つ、心臓ができたみたいに、鼓動がうるさい。
混乱しているうちに、梅田さんは下着の前開きから、血の漲ったペニスを取り出した。
くう、と思わずうめいてしまう。甘い感覚に、体が震える。
「おっきい……」
僕の顔と、露になったペニスとを交互に見比べながら、梅田さんが呆然と呟く。
修学旅行や空手の合宿などで、顔に似合わず大きいと、からかわれたことはある。
その時は聞き流していたけれど、女の子に言われると、とてつもなく恥ずかしい。
梅田さんがおもむろに、ペニスを握ってくる。
97:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:10:09
「ぅあっ……」
女の子の柔らかい手に触れられて、気絶しそうなくらい、気持ち良かった。
全身から力が抜け、代わりにむず痒い感覚が満ちてくる。
梅田さんの手が、根元の方に動くと、
「痛っ」ペニスの先端に軽い痛みが走った。
「あ、ごめんっ」慌てて手を止めた梅田さん。「まだ、剥けてないんだ」
亀頭は半分くらいまで、皮に包まれている。
成長とともに自然と剥けてくるらしいけれど、僕はまだだった。
肉体の欠陥を知られたような気になって、泣きそうになる。
「大丈夫だから、ね」
穏やかな声で言い、ペニスに顔を近づけて、唇の隙間から唾液を落とした。
生温かい唾液が亀頭の上に垂れて、奇妙な感覚が背筋を走る。
次々にペニスに降りかかる唾液。
ズボンにこぼれそうになると、亀頭が唾液ごと梅田さんの手に包まれた。
電流が走ったような感覚に、体を強張らせる僕。
「ちょっと、がまんしてね」
梅田さんは気遣うように言うと、亀頭と包皮の境目を、マッサージするように指を動かす。
目眩を起こすほどの快感が、頭の中で暴れまわる。
その感覚に耐えていると、亀頭が、じわり、と生ぬるい感覚に包まれる。
違和感に戸惑っている暇もなく、梅田さんの手が再び根元に向かって動いた。
ゆっくりと、包皮がめくられていく。
「あ、あぁ、あっ……」
さっきみたいな痛みはなかった。
梅田さんの手が止まり、亀頭が完全に露出した。自分でも初めて見る。
初めて触れる外気に、違和感を覚える。
98:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:10:33
「ちょっとだけ、大人の仲間入りだよ」
こんなに恥ずかしくて、息苦しいのに、まだちょっとだけなのか。
戸惑っている僕を、優しく見下ろした梅田さんの手が、上下に動く。
亀頭にまとわりつく唾液が潤滑液となって、滑らかに擦られる。
ほんの数回、梅田さんの柔らかい手がペニスを上下すると、下腹の奥の方から、堪えがたい感覚がこみ上げてきた。
「あ、あの、なんか……」
「イキそう?」
僕の言葉を遮る梅田さんに、小さく頷いた。
それを見ると、ポケットからハンカチを取り出し、亀頭を包み、その上から軽く手を当てる。
布地に亀頭が擦れると、腹の底が熱くなり、ペニスが弾けた。
「あぁっ!」
びくんっ、と脈打つペニス。
熱いものがペニスの中を駆け抜けていき、先端から飛び出す。
快感が爆発して、目の前が真っ赤になり、何も考えられなくなる。
体中の筋肉が、鉛になったように重くて、動けない。
潮が引いていくように、頭の中に満ちていた快感が小さくなっていく。
梅田さんが、脈動の収まったペニスの先端を、ハンカチで拭いてくれて、手を離した。
ハンカチの中をのぞき見て、
「すっごい、いっぱい出たよ」おかしそうに言った。
恥ずかしくなって、目を逸らす。
かわいい、と呟くのが聞こえた。
まだ硬さの残るペニスをしまいながら、
「あ、あの、それ洗って、返します……」恥ずかしさを堪えて切り出した
自分で汚してしまったので、そうするのが筋だろう。
「だめ。あたしが持って帰るぅ」
恥ずかしいことを言いながら、中身が溢れないように、慎重に畳みながら言った。
梅田さんが立ち上がったので、体を起こして、長椅子の隣を空けて座る。
99:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:11:18
そのスペースに腰を下ろして、ぴったりと寄り添う梅田さん。
「ねえ、いつも、自分でする時って、どんなもの見たりしてるの?」
主語がないので、何のことかわからなかった。
「見たり、って?」
「だからぁ、自分でする時、なに見てるの? ビデオとか、エッチなマンガとか?」
そこでようやく、オナニーのことだと理解して、俯いた。
「ちゃんと答えて。怒らないから」
何を怒るのかはわからないけれど、答えるまで終わらない雰囲気は伝わってくる。
恥ずかしさに耐えて手を握り締める。
「したこと、ない、です……」
絞り出すように、答えた。
知識としては知っていても、僕はまだ、自分でしたことはない。
「……え?」ぱちくり、と瞬きした梅田さん。「じゃあ、今のが、初めてだった?」
わずかに顎を引いて、首肯する。
呆れられただろうか。
不安になって、横目で梅田さんを窺うと、呆然としていた表情が、湧き出すように笑顔になった。
きらきらした瞳を向けて、抱きつかれる。
「かわいいっ」
今度ははっきりと聞こえる声。
これまで、かわいい、と言われるのは、からかわれているような、釈然としないものがあったが、不思議とそういう気持ちにならなかった。
胸の奥に、じわりと温かいものが、滲み出してくる感覚。
「じゃあ、あたしがこれから、いっぱい、教えてあげるね」
眼前の梅田さんの笑顔に、妖しい色が窺えた。
ドキリ、と心臓が打つ。
「これからは、自分でしたくなった時は、さっきしたことを思い出してね。あたしを想像してするんだよ。
あたし以外のことを考えながらしちゃだめ。わかった?」
さっきの“怒らないから”の意味を、ようやく理解した。
付き合うって言うのは、そういうことなんだろうか。
100:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:11:37
「は、はい。わかりました」
梅田さんでオナニーする、と宣言したみたいで、恥ずかしかった。
頷いたのに梅田さんは、ぷう、と頬を膨らませる。
「敬語はダメって言ったでしょ」
「ご、ごめんなさい、梅田さんっ」
年上には敬語。道場で叩き込まれているので、反射的に敬語を使ってしまう。
しまった、と思う間もなく、
「敬語禁止! 苗字禁止! さん付け禁止!」
立て続けに注意される。
「あの、ごめん……気をつける」
もっと砕けた言葉遣いを望んでいるのかもしれないけれど、今の僕にはこれが精一杯だった。
梅田さんは小さく溜息をつくと、ううむ、と唸ってから、何か思いついたような表情になる。
「今度から敬語使ったり、さん付けしたら、外でも、人が見てても、どこだろうとキスすること」
勝手にペナルティを取り決める。
そんなの無理です、と抗議を口にしようとした瞬間、
「まずは、今の分ね」瞼を下ろして、唇を突き出した。
石像のように固まっていて微動だにせず、僕がキスをしないと、動き出しそうにない。
バクバクと破裂しそうな鼓動で震えながら、唇を、重ねた。
瞼を開けて、
「これからは気をつけなきゃダメだよ」
「う、うん……」
僕が頷くと、嬉しそうに微笑む梅田さん……えりか、さん。
えりか、と呼び捨てるのはまだ抵抗があるので、頭の中では、えりかさんと呼ぶことにしよう。
いつか、自信がついたら、きっと、えりか、と呼ぶことができる、と思う。
それまでは……
101:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:12:38
あの日から1年とちょっと。
僕はいまだに、えりかさん、と呼んでいる。
呼び捨てにできるような自信は、いつになったらつくんだろうか。
まだ、わからない。
102:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:13:07
「ねえ、これ似合う?」
昔のことを思い出してしまっていて、不意にかけられた声に、答えられなかった。
ハンガーに吊るされていたミニスカートを腰に当てて、えりかさんが立っている。
そうだ。映画を見終わった僕たちは、ショッピングに来ていたんだった。
「あ……えっと、良いと思うよ」
慌ててしまって、そんな言葉しか出てこなかった。
「ぼーっとしてた? デート中に? 彼女の目の前で?」
目つきが鋭くなって、にらまれる。
「あ、ご、ごめんっ。あの、昔のこと、思い出しちゃって」
「昔のこと?」
「うん……告白されたときのこと」視線をずらして、「あれ、見たら」
視線の先には、百合の花がプリントされた、Tシャツがあった。
卒業式の日に、えりかさんが胸に挿していた造花を思い出させた。
えりかさんが強く抱きついたせいで、くしゃくしゃになってしまったが。
僕が言いたいことをわかってくれたようで、すぐに笑顔を取り戻すえりかさん。
しかし、さっきまで浮かべていたものとは違う、妖しい赤みが差していた。
あれ? と戸惑う僕の耳元に唇を寄せ、エッチ、と囁くえりかさん。
103:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:13:37
そうじゃなくて、と言おうとした僕を遮って、
「で、これ、かわいくない? 似合う?」と、同じ質問をする。
聞くことよりも、言うことを優先するところがある。
そんなところには、もう慣れてきた。
さっきはおざなりな返事しかできなかったが、改めて見ると、膝上というより、股下何センチというサイズだ。
脚を魅せるような、短いものがえりかさんの好みだけど、僕は複雑だ。
見たいけど、見せたくない。
「ちょっと、短くないですか?」
もっと長いものか、せめて細めのジーンズを……
えりかさんが、唇を尖らせている。
……しまった。
僕の表情の変化に気づいて、わかってるよね? と瞼を下ろした。
きょろきょろと、見ている人がいないのを確認して、唇を重ねる。
これだけは、どうしても慣れない。
104:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/05/18 15:16:53
・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
長らく・・・お待たせ・・・しました・・・
・・・・・・もう待って・・・ないか・・・
新しいところに・・・手を・・・出してみました・・・
・・・久々の上に・・・長いし・・・
・・・とにかく・・・ごめんなさい・・・
105:fusianasan
08/05/18 16:55:00
書く人さん来てるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
外出中なんでまだ未読だけどとりあえず嬉しいいい
106:fusianasan
08/05/18 22:32:47
(*゚∀゚)=3♥
107:名無し募集中。。。
08/05/19 22:06:48
あぁぁぁぁぁぁぁ
いいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
書く人さん最高っすぅぅぅぅぅぅx
108:fusianasan
08/05/20 00:29:31
「書く人さんなんて、だいっきらいっ!」
109:fusianasan
08/05/21 00:40:44
ライスッキ
110:fusianasan
08/05/21 01:04:15
書く人さん待ってました!いつでも待ってますよ!!
ちょいエロなえりかお姉さん(・∀・)イイ!
111:fusianasan
08/05/21 23:08:47
書く人さん来てたのね(/_;)
112:fus i anasan
08/06/02 00:00:17
書く人さん、待ってるから保全してるんです
113:fusianasan
08/06/06 23:23:46
書く人さん。。。
114:fusianasan
08/06/11 13:36:43
マイマイがダンス中転んで前にいた舞美のズボンとパンティをつかんでしまって脱げたことはあまりにも有名
舞美はキャッ!と座りこんだ カンナ大興奮
115:fusianasan
08/06/11 22:19:40
>>114
kwsk
116:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:41:20
雨粒が傘を叩く。
調子はずれのリズムを刻んでいる。
午前中は目が痛くなるほど晴れていたのに、昼を過ぎたあたりから急に雲が広がり、
日の入りを待たずに空は黒くなって、注ぎすぎた水がコップから溢れるみたいに、雨が降ってきた。
あっと言う間に土砂降りになって、キオスクもコンビニも傘は売り切れ。
迎えに来てもらえる当てがある人は携帯電話を持ち、当てがない人はタクシー乗り場の列を伸ばすことに貢献し、
いろいろと諦めて走る人や、雨宿りして耐え続ける人の姿もある。
会社に折りたたみの傘を置いていた俺は、他人事と横目で見つつ、
傘を叩く雨音を聞きながら、定員超過気味のバス停の前を通り過ぎていく。
朝は晴れていたし、ここのところの陽気のせいで、薄着の人も多く、見るからに寒そうだし、見ている方まで寒くなる。
早く帰って風呂に入りたい。
温かい湯船を想像しながら、家路を急ぐと、
「あ、コーチ!」
雨音の中を縫って、よく通る声が耳に届く。
少年サッカークラブでコーチをしていたのは、もう2年も前のことだが、反射的に振り向いてしまった。
バス停の屋根の下、人垣の外周で、ぴょこぴょこと跳ねながら、こちらに手を振っている少女がいた。
どうせ俺の勘違いだろうと思ったが、その少女と目が合う。
白いシャツにプリーツスカート。どうやら制服らしい。
彼女が跳ねると、足元の水が飛び散って、周囲の人たちは迷惑そうな顔をしている。
その迷惑そうな目がいくつか、こちらに向けられた。
なんとかしろ、という意思が込められた視線が、俺に集まる。
なんとなく気まずくなって、少女に近づいた。
黒髪の小柄な少女。健康的に焼けた小麦色の肌。三日月のように細められた目と、薄桃色の唇の隙間から白い歯を覗かせる笑み。
凛々しい顔立ち。溌剌とした笑顔。
すぐに思い出すことができた。
117:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:42:00
「千聖か?」
かつて俺が教えていたサッカークラブに所属していた、少年のような少女。
岡井千聖だ。ちなみに、チームにはもう1人、岡井というメンバーがいたので、名前で呼び分けていた。
少年のような面影はそのままに、少女らしい丸みを得たという印象。
「覚えててくれたんだ!」
細めていた目をさらに薄くしながら、満面の笑みを浮かべる千聖。
忘れるわけはなかった。
レギュラー間違いなし、と言われていたのに、アイドルデビューして芸能活動が忙しくなり、チームを去っていった。
もったいない、と思えるくらいの実力はあった。
「どうしたんだ、こんなところで?」
家は近所じゃなかったと思うけど。
「友達んチに遊びに来たんだけど、ドタキャンされちゃった」
と、笑顔のままで答えた。
こんな雨の中、ドタキャン……けっこうひどい目に遭っているはずなのに、なぜだか楽しそうだ。
「じゃあ、これから帰るとこか」
呟いた俺に、首を横に振って見せる千聖。
「それがさ、うち家族で出かけちゃってるから、帰っても誰もいないの」
「千聖はなんで行かなかったんだ?」
「え? まあ、いろいろあって……」
あはは、と笑ってはぐらかされた。ケンカでもしたんだろうか。
友達にドタキャンされる。家族に置いていかれる。
大変だな。
118:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:42:41
そう声を出そうと、口を動かそうとした瞬間、千聖が遮った。
「そうだ! コーチんチで雨宿りさせてよ!」
良いアイディア、と言いたげに、制止する隙もなく、ひさしの下から傘の中に飛び込んで来る。
さすがに断ろうと思ったが、千聖が立っていたスペースは、一呼吸する間もなく埋まってしまった。
目の前には無言の拒絶。
隣には笑顔の千聖。
「いや、そこのファミレスでもいいだろ」
妥協案を提案するが、渋い顔の千聖が腕を引き、強引に体を傾けられる。
耳元に口を寄せて、
「誰かに気づかれたくないし。チサト、アイドルなんだけど」と、囁いた。
そう言えばそうか。
反論できない俺は、口をつぐんでしまった。
黙った俺に笑顔を向けた千聖が、
「ほら、早く行こうよ!」と、腕を引っぱる。
そのまま数歩、引きずられるように踏み出したところで、
「あ、家、逆」片言のように言った。
「そうなんだ」
くるりとターンをして、元気よく歩き出す千聖。
雨の日だというのに。
足元に跳ねる雨が、ズボンの裾に染みる。
俺の心を表すように、足取りを重くした。
119:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:43:09
テーブルの向かいで、ミルクティーをすする千聖。
淹れたてで湯気を立てるコップの中に、ふーふー、と息を吹きかけて冷ましている。
そのままでは寒いだろうと思い、パジャマ代わりにしているジャージを肩にかけてやった。
体が温まったせいなか、単に照明で明るいところで見ているからか、頬に赤みが差しているようにも見える。
ひょっとしたら、よく知っているとはいえ、1人暮らしの男の部屋に来ているせいかもしれない……と思ったが、
外での態度を見ていると、それはないだろう。
よく知っていると言っても、サッカーを教えていたのも、もうずいぶんと前の話だ。
最後に会ってから、俺はサラリーマンになったし、千聖は成長期を迎えていた。
身長が高くなったという印象はそれほどないが、子供だった体つきは女性のものに分化しつつある。
まだまだ踏み出した程度だが。
しかし、男の本能の悲しいところ。つい、視線を胸の辺りに持っていってしまう。
シャツが雨に濡れて、実りつつある乳房と、それを覆う水色のブラジャーが透けて見える。
成長過程だろうけれど、小柄な体型からすると、かなり大きく感じる。
かつての教え子で、うんと歳が離れているとはいえ、美少女と言って差し支えない女の子を部屋に上げているのだと、
いまさらながら意識してしまった。
初対面の時は男子と間違えて、泣かせてしまったというのに。
「コーチぃ?」
「な、なに、どうした?」
不意に呼ばれ、我に返る。
短い間だったようだが、胸を凝視してしまっていた。
しかし、千聖に気づかれるには充分で、上目遣いでこちらを睨んでいる。
恥ずかしさのあまり、顔が熱くなってくる。
息が詰まるような沈黙の後、千聖はにんまりと笑って、
「今おっぱい見てた?」
死刑宣告を受けたような気持ちになって、目の前が暗くなったが、なんとか踏みとどまる。
120:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:43:36
「なぁに言ってんだよ。雨に濡れてるから、寒そうだなって思っただけ」
できるだけ平然を装ってみるが、赤面からは回復しきれていない。
うまくごまかせただろうか。
千聖の様子を窺ってみると、あからさまに落胆した顔で、肩を落としていた。
「コーチはさ……」
暗い表情からこぼれ出る、落ち込んだ声。
ついさっきまで、俺を嘲るように、挑発するように笑っていたのに、雰囲気が一変して暗くなる。まるで今日の天気みたいだ。
「コーチは、チサトのこと女として、見れる?」
「……なんだって?」
予想外の言葉に、思わず聞き返してしまう。
今度は千聖が顔を赤くしながら、
「だからぁ!」少し声を荒げる。「チサトのこと、女の子として、好きになったり、付き合ったりできるかって聞いてンの!」
眉が感情の高まりと反比例しているように、ぐにゃり、と下がりながら、その下にある一対のつぶらな瞳で、俺を睨む。
眉のせいで、怒っているというより、困っているように見える。
「なんだよ、急に……」
ひょっとして、告白されたのだろうか。
歳の離れた少女の告白を受け入れるのには、さすがに抵抗がある。
だが、目の前の美少女に告白されたのだと思うと、浮かれてしまう部分もある。
相反する感情が、精神の支配権を奪い合っている間に、
「チサトさ、男の子みたいってよく言われるんだ」千聖が、かすれた声で話し出す。「メンバーの中でもそういう扱いだしさ。
でも、ちゃんと女の子として扱ってほしいって言うか、女の子として見てほしいって言うか……」
そんな感じ、と唇を尖らせた。
心の中で争っていた2つの感情は、拳を下ろして呆然となる。
121:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:43:58
告白されたと思ってしまったが、なんてことはない、ただの早とちりだ。
千聖は純然たる疑問として、自分を女性として見られるか、扱えるか、と聞いただけだった。
安心できたような、残念なような、複雑な気分だ。
残念に感じる部分があるということは、告白されて嬉しかったということでもある。
まだ女性と呼ぶには足りない、子供から少女へと踏み出したばかりといった印象の千聖に告白されて、
嬉しいと思った。受け入れようと思った部分さえある。
そういう趣味はなかったと思っていたけど……
千聖がそれだけ、魅力的になったのだ、と自分に言い聞かせる。
「だからさ、おっぱい見てたコーチなら、女の子扱いしてくれるかなぁって」
さっきの言い訳が、まったく役に立たなかったと告げられて、言葉に詰まる。
顔が引きつってしまった俺を見て、千聖が可笑しそうに吹き出す。
唇の両端を吊り上げて、彼女特有の笑顔を見せる。
そんなに面白い顔だったんだろうか。
なんにせよ、笑顔が戻ったのはいいことだ。
女の子には暗い表情よりも笑顔の方が似合うが、千聖は特に、明るい顔が似合っているように思う。
素直に、かわいい、と思う。思ってしまう。
目の前にいるのが少年のような、あの頃の千聖ではなく、1人の女の子なんだと意識すると、自然と言葉が出てくる。
「千聖はかわいい女の子だから、自信持てよ」
歯の浮くような台詞。
普段の俺なら絶対に言わないのに、なぜだか抵抗もなく、照れもなく、よどみなく口にすることが出来た。
「ほんとっ!?」
「本当」
頷いてやると、心の底から嬉しそうに、これ以上ないくらいの笑顔になった。
しかし、無邪気な笑顔が一転して、いたずらっぽい微笑になった。
122:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:44:26
「だからおっぱい見てたの?」
さすがに耐性が出来て、リアクションも苦笑いを浮かべる程度で納まる。
「なんでそこにこだわるんだよ」
尋ねると、視線を自分の胸に落とす。
「愛理に勝てる女の子っぽいところって、ここくらいかなぁって」
「愛理?」
「鈴木愛理だよ、メンバーの。知らないの?」
「知らない」
ええっ、と驚いた顔をされる。
そんなに変だろうか。
音楽番組はほとんど見ないし、インターネットで番組表を調べるのでテレビ雑誌も買わない。
アイドルを見る機会なんて、俺の生活の中には、ほぼない。
千聖は溜息をつくと、呆れ顔で言う。
「まあ、とにかく、愛理は天然だけど女の子っぽいの。でもチサトのほうが、おっぱい大きいの」
千聖が対抗心を燃やすくらいには、その鈴木愛理という子はかわいいのだろう。
そこに、千聖の本音も見えてくる。
「つまり、鈴木愛理に負けたくないってことか?」
俺の言葉に、言葉を詰まらせる千聖。表情が抜け落ちた。
呆然としていた千聖が、視線を泳がせる。
「まあ、それもあるんだけど……」
それが全てのように見えるけど、まだ他にもあるって言うんだろうか。
千聖は自分の気持ちを、的確に表現する言葉が見つからないようで、
えっと、とか、あの、とか、意味にならない声を、桜色の唇からこぼす。
その姿はとても愛らしくて、つい見とれてしまう。
千聖のさまよっていた視線が、ふと俺と重なる。
「コーチがさぁ、チサトのことかわいいって言ったの、本気?」
声色がさっきまでとは違う、と違和感を覚える。
「あぁ……本気で言った。かわいいって思う」
素直に答えると、瞳がきらきらと輝いた。何度、言われても嬉しいのだろう。
123:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:44:56
「じゃあさ、彼氏になって!」
「カレシ?」
「うん!」
「……は? 彼氏? 彼氏ってあの、恋人の彼氏?」
「そうだってば!」
いきなり何を言い出すんだ。
さっぱり意味がわからない。
話の展開についていけず、目を白黒させている俺に、
「愛理にもね、年上の彼氏がいるんだ」千聖があっさりと、本音を晒した。
千聖の告白に、俺は大きく溜息をついた。
そんなところまで対抗したいのか。
呆れる。と同時に、腹立たしくもある。
俺のことが好きだから、というわけではなく、鈴木愛理への対抗心から、彼氏がほしいというのだ。
それはつまり、俺じゃなくてもいい、ってことだろう。
「ねえ、かわいいって言ってくれたじゃん!」
何も答えない俺に、千聖が答えを急かす。
「彼氏とか彼女とか、意味わかって言ってるか?」
「付き合うってことでしょ?」
わかってるよ、と笑顔で答える千聖。
「付き合うってことは、なにするかわかってるか?」
苛立ちを抑えて、さらに質問を重ねる。
すると千聖は、頬を赤く染め、再び視線を泳がせた。
「わかってるよ……」
手を繋いでデート、だけではないことは、わかっている反応だ。
それをわかっていながら、付き合おうって言うのか。
「本当かぁ? キスだけじゃすまないんだぞ」
からかうように言うと、千聖は眉を吊り上げる。
「わかってるって!」唇を尖らせ、「エッチ、でしょ……」
顔を赤くしながら、千聖が答えた。
124:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:45:21
強い眼光を放つ瞳が、潤んで揺れている。
ごまかすことなく、はっきり答えられて、逆にこちらが怯んでしまう。
元コーチだから手を出さないだろうと、高をくくっているんだろうか。
いや。
そんな雰囲気は、今の千聖からは感じられない。
本気、なんだろうか。
様子を窺うように、確かめるように、
「……じゃあ、今できるか?」
喉が渇いたように引きつる。
千聖は目を見開いて驚き、そして、俯いてしまった。
やっぱり無理か。
それが普通なんだけど、期待してなかったと言えば嘘になる。
いま無理をしなくても、そのうち、ふさわしい彼氏ができる。
そんなことを言ってやろうとするが、先に千聖が口を開いた。
「ちょっとなら……いいよ……」
「……え?」
「最後までは、まだ、無理だけど……ちょっとだけ、なら」
言い終えると、おもむろに立ち上がる。肩にかけていたジャージが、滑り落ちる。
ぴったりと寄り添って、俺の隣に座ると、こちらを見上げて瞼を下ろした。
待て、落ち着け、まだ早い。
止めようとする言葉は、喉が引きつってしまって出てこない。
心臓が破裂しそうな勢いで、脈打つ。
いいんだろうか。
本当に。
千聖の体温が、鼓動を加速させる。
社会通念やら世間体やら、年齢のことを考えて、辛うじて踏み止まっていた理性に止めを刺したのは、
かわいい
という単純な思いだった。
125:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:46:08
肩を抱き寄せると震えるが、目は閉じたままだ。
息がかかるほど近くで見ると、思いのほか長い睫毛が、かすかに震えていた。
緊張しているのか、それとも、本心では怖がっているのか。
そんな考えがよぎったが、とどまることはできなかった。
唇を重ねる。甘い感触。
若さゆえなのか、千聖特有のものなのか、俺の唇を跳ね返しそうなほど、柔らかい弾力がある。
より強くその感触を味わいたくて、抱き寄せて、体を密着させる。
ついばむように吸い、弾くように弄び、唇の感触をたっぷり楽しんでから、ゆっくり離れた。
抱き寄せたままでいると、千聖が目を開けて、うっとりした表情で俺を見上げる。
目が合うと、恥ずかしそうに目を逸らして、照れ笑いを浮かべた。
かわいい。
キスをしたら、さらにかわいく思えてきた。
「千聖」
「な、なに?」
「さっき、ちょっとならいいって、言ったよな?」
「……いいよ」
良かった。もしも断られていたら、自分にブレーキをかける自信がなかった。
もう一度キスをして、シャツのボタンに、指先を引っ掛ける。
126:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:46:36
すると千聖は一瞬、驚いて目を剥くが、少しだけ考えた後、小さく頷いた。
第一ボタンを外すとき、密着した肌から、かすかな震えが伝わってきた。
緊張なのか、それとも恐怖なのかはわからないけれど、千聖が震えているのに気づきながら、俺は止まる事が出来そうになかった。
第二、第三ボタンを外すと、歳に似合わない立派な膨らみが、顔を覗かせる。
くっきりした陰影を作る谷間。それを包む水色のブラジャー。
千聖の日焼けしたような肌のせいもあって、夏を連想させた。
指先が緊張と興奮で震えたので、少し手間取ったけれど、腰の辺りまでのボタンは外すことができた。
ここから下は、スカートを脱がさないと無理なので、ホックのあるあたりに手を伸ばすと、
千聖は、きゃ、とか、ひゃ、とか声を上げて、体をくねらせた。
「くすぐったいよぉ」
顔が赤いまま笑って、立ち上がる。
拒絶されたのかと思ったが、表情を見るとそうではないみたいだ。
千聖は俺を見下ろすと、一瞬だけ神妙な顔つきになる。
けれど、すぐに笑顔を浮かべ、自分の腰に手をやると、ホックを外してファスナーを下ろし、スカートを足元に落とした。
幕が落とされたように晒されたのは、褐色の太もも。
若い肌の張りと、柔らかそうな肉付きに見とれてしまう。
俺の視線に気づいているはずだが、隠そうとも咎めようともせず、残っているシャツのボタンを外した。
シャツの前が開くと、それが遮っていた水色のショーツが露になった。
ブラジャーとお揃いらしい。
女性特有のなだらかな部分を、つい見つめてしまう。
さすがに気になったのか、シャツを脱ごうとしていた千聖は、俺の目から逃げるように振り向いて、背中を見せた。
それから大きく一つ、深呼吸すると、肩を滑らせてシャツも足元に落とした。
靴下は濡れてしまって気持ち悪いと言って、部屋に上がった時すでに脱いであるので、
千聖の体を覆っているのは、ショーツしか残されていない。
目の前には、下着姿の千聖……のお尻。
雨のせいか汗のせいか、ぴったりと張り付いたショーツは、千聖の小さくて引き締まったお尻に食い込んでいた。
127:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:46:57
頭の中で、ぱつん、と何かが弾ける音がした。
背中を向けたままの、千聖の腰を抱きしめて、お尻に顔を埋める。
「うわぁあっ!?」
不意打ちを受けた千聖は、バランスを崩して、胡坐をかいている俺の脚の上に、腰を落とした。
俺の胸を背もたれにして、股間にお尻を押し付ける格好になる。
「もぉ、コーチ、いきなり……」
文句を言おうとして、言葉を途切れさせた。
お尻を押し上げるモノに気づいたようだ。
そしてそれが、何なのか理解しているようでもある。
布越しではあるが、自分の体に男性器が触れているなんて、初めてのことだろう。
俺は興奮の高まるままに、固まっている千聖の、ブラジャーのホックを外してしまう。
「あっ」
驚いて硬直の解けた千聖が、反射的にブラジャーを押さえて、脱がされるのを防ぐ。
肩紐を外す手つきのまま、
「ちょっとだけだから。な?」情けない台詞を吐く。
千聖も精一杯、羞恥心を堪えていてくれているんだろうけれど、俺の方でも、本能が突き動かすままにならないよう、抑えるので必死だ。
これ以上は無理、と千聖が言ったとしても、それに従えそうにない。
千聖は少し迷って様子で沈黙し、ちょっとだけだよ、と言って、手を離してくれた。
「ありがとう」
礼を言うのも違う気がするが、腕から肩紐を抜いて、ブラジャーを外してしまう。
お椀型で柔らかそうな、小麦色の乳房。
やや濃い目の、ピンクの乳首。
服の上から見ていた時よりも、さらに大きく見える。
「触るぞ?」
一応、断るけれど、千聖が頷いたときにはすでに、手のひらは乳房に重なっていた。
「んっ」
と、かわいく反応する千聖。
128:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:47:20
柔らかさよりは、弾力の方が少し上回っており、指が弾むようだ。
若さのせいなのか、千聖の乳房だからなのかわからないけれど、
今まで味わったことのない触感に酔い、取り憑かれたように指を動かす。
いまだ成長期だろうから、痛がらないように、できるだけ優しく、撫でるより少し強め
くらいで触る。
円を描くように乳房の感触を味わっていると、千聖が、ぷるぷると震えだした。
どうしたのか様子を窺っていると、
「ちょっと、くすぐったいよ」笑いを堪えた声で、千聖が言った。
くすぐったいのを我慢していただけか。
少し弱すぎただろうか。
くすぐったい箇所というのは、性感帯だったり、性感帯になったりすると言うから、もう少し強くしてみよう。
抜いていた力を込めて揉むと、膨らみに指が食い込んだ。
「あンっ」
喘ぎ声とまでは行かないが、色っぽい響きが含まれていた。
千聖自身、その声に驚いたようで、慌てて両手で口を覆う。
「かわいかったぞ、今の声。もっと聞かせろよ」
「そ、んなこと言っても、よく、わかんないっ」
そう言いつつも、息が乱れてきている。
指を食い込ませると、強い弾力で押し返してくる。
ゴムボールを握って弄んでいるような、心地よい感触。
「んっ……ぁ、ぁっ……ぅぅ……」
わずかにだが、千聖の乱れた息に甘く色づいてくる。
それに伴って、乳首が尖ってきたのが見えた。
小さくてかわいらしい果実のような乳首を、優しく摘んだ。
「ぅぁああっ!」
突然の刺激にのけぞる千聖。
悩ましげに歪んだ眉は、痛みではなく、快楽を感じているのだと示している。
手のひらでつかむように乳房を、親指と人差し指で芽を摘むように乳首を愛撫する。
「あンッ! ぁあぁっ、あぁぅっ!」
もっと聞かせてほしいと言ったからか、千聖は堪えることなく、喘ぎ声をほとばしらせる。
129:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:47:44
俺の方も、これ以上は堪えられそうになかった。
痛いくらいに膨らんだペニスが、ズボンの中で窮屈そうにしている。
俺が愛撫を中断すると、千聖はむず痒そうに、んん、と身を捩る。
「やめちゃうの……?」
喘ぎ混じりの甘ったるい声で、尋ねてくる千聖。
千聖のそんな声を聞くのはもちろん初めてで、どんな誘惑の言葉よりも強力に、俺を魅了した。
「やめないけど、俺も気持ちよくなりたいんだ。手伝ってくれるよな?」
手伝わないとやめてしまうと思ったのか、千聖は間を置かずに頷いた。
千聖をいったん立たせると、俺は手早く服を脱いで全裸になる。
血が集まって硬くなったペニスが露になり、千聖の視線が注がれる。
「こんな、おっきくなるんだ……」
「千聖がかわいいから、こんなふうになってるんだぞ」
かわいいという言葉が嬉しかったのか、えへへ、と照れたように笑う。
俺は再び腰を下ろして胡坐をかく。
「今度はこっち向いて座って」
「……うん」
戸惑いながらも頷いて、俺の膝の上に座る千聖。一応、ペニスは避けるようにしているが、視線だけは釘付けになっている。
視線で愛撫されているみたいで、興奮する。
「これ、握ってくれるか?」
俺の言う“これ”が何を指すのかは、いちいち説明しなくても、千聖には伝わった。
こくり、と頷くと、右手で、2人の狭間でいきり立っているペニスを握る。
「熱い……それに硬い……ような、柔らかいような……?」
熱に浮かされたような声で、聞いてもいない感想を言ってくれた。
初めて触る男性器に、興味津々と言ったところだろうか。
130:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:48:20
「そのまま、手を動してくれ」
こんなふうに、と千聖の目の前で、筒を作った手を上下に動かしてみせる。
「わかった」
頷いた千聖は、言われたとおりのことを実行する。
千聖の手は小さくて、ぷにぷにしていて、自分の手とは比べ物にならないくらいの快感をくれる。
あまりの気持ちよさに呆けていたが、されているばかりではいけないんだった。
幸い、千聖は男性への愛撫の仕方を覚えて、それに夢中になっていて、気づいていなかった。
片手で千聖の体を支えつつ、お尻の方からもう一方の手を伸ばし、布越しの割れ目を撫でた。
秘裂に触れられるのは予想外だったらしく、千聖は固まってしまった。
「手、動かせって」
「う、うん」
戸惑いながらも、手を動かす千聖。
好奇心が輝いていた瞳は、不安と期待で、かすかに揺れている。
その瞳を見つめ返したまま、ショーツの中に、指先を潜らせる。
「あぁんっ」
小さく喘ぐ千聖。
秘裂はしっとりと湿っており、俺の指に触れられたことで、さらに熱くなったようだ。
割れ目に沿って指を動かすと、たちまち愛液がにじみ出てきた。
乳房への愛撫で決壊寸前だったものが、直接の刺激を受けて溢れてきたらしい。
指先に絡みつく愛液を広げ、粘膜全体を擦る。
「ぁああんっ、ァ、ああァッ! あぅっ、ふぅッ!」
快感に震え、声を漏らしながらも、手を止めることはない千聖。
ぐにゃりと曲がった眉と、硬く閉じられた瞼。
充分に昂ぶった千聖は、あと少しで達してしまいそうに見える。
俺の指が秘裂を擦るたび、千聖の手が硬く握られたり緩んだりするので、快感は予想以上に高まった。
歳の離れた、かつての教え子。
そんなシチュエーションも、俺を高めている要因かもしれない。
131:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:49:05
もう限界だった。
ペニスの根元に、熱い情欲が迫ってきている。
堪えられない、と悟って、千聖も気持ちよくしてやらねば、と思う。
ぷるぷると揺れている千聖の胸に顔を埋めて、頂点で尖った乳首を口に含み、軽く歯を当てる。
「ぃああっ!」
さらに、秘裂を擦っていた指で、クリトリスを押しつぶすように刺激する。
「ヒぁあぅっ、くぅ─」
悲鳴を上げたかと思ったら、それを飲み込んで押し黙り、俺の肩に顔を埋める千聖。
その手が固く握り締められ、俺も限界が来た。
ぴったりと密着した千聖の手を、振り払うような勢いで、ペニスが脈動する。
体の奥からこみ上げてきた精液が、先端から飛び出す。
精液が、千聖の体に飛びつく。
止めてはといけない、と強く刷り込んだせいか、千聖の意識とは切り離されて、
手だけがペニスを擦り続け、精液が最後の一滴まで搾り出される。
勢いを失って、先端から溢れ出した精液が、千聖の手を汚す。
2人分の乱れた呼吸だけが、部屋に響いていた。
132:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:49:35
やがて、硬直が解けた千聖がゆっくりと顔を上げ、
「雨、止んでる……」窓の外を見て呟いた。
振り返って窓の外を見ると、嘘のように晴れ上がった空から、雨に代わって夕日の橙が降り注いでいた。
「これで、帰れるな」
雨宿りの時間は終わり。
本心では、帰したくないけれど、そうもいかない。
シャワーを浴びさせて、送っていってやらないと。
寂しさを感じながら考えていると、
「コーチ」それを遮る千聖の声。
振り返ると、不意打ちを受けた。
眼前に、千聖の長い睫毛。
唇に、温かい感触。
唇を離した千聖は、頬をほんのりと朱に染め、いたずらっ子の笑顔を浮かべる。
「また、来ていい?」
こちらの心を見透かしたような言葉。
「今度は、このくらいじゃ済まないぞ」
それに対して、
「……彼氏になってくれるなら、いいよ」
そう言えば、欲望に目が眩んで、はっきりと答えてはいなかった。
俺を見つめる千聖の瞳は、気体に満ちていた。
断れる空気ではないし、断るつもりもなかった。
「ちょっと歳、離れすぎてるかもしれないけど……付き合おうか」
唇の両端を吊り上げる、千聖流の笑顔。
負けず嫌いの千聖が浮かべる、誰にも負けない笑顔で、大きく頷いた。
133:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/06/15 19:53:20
以上・・・です・・・
・・・ネタ切れ・・・気味なので・・・他と差異を・・・作る・・・ために・・・・・・肉付け
そして・・・長く・・・なる・・・
待っていてくださる皆様に多謝
134:名無し募集中。。。
08/06/15 23:37:41
書く人さん乙です!!!今回も良かったです!!!
135:fusianasan
08/06/16 02:27:11
いや本当書く人さん神!
136:fusianasan
08/06/16 12:45:24
書く人キタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!!!
137:fusianasan
08/06/17 23:44:57
(;´Д`)ハァハァ
138:fusianasan
08/06/18 04:53:09
たまらんち
139:fus i anasan
08/06/24 14:57:14
ほしゅ
140:fus i anasan
08/06/24 22:26:42
書く人さんは現場とか来てるのかな?
毎回脱帽しきり(息子も)。
141:fusianasan
08/06/25 21:52:32
以前コンサ行ったって書いてたな
まあ同じヲタでなければこれだけ理解できる人物設定は作れまい
142:fus i anasan
08/07/02 17:59:10
ほ
143:名無し
08/07/03 17:56:01
書く人さんはトリ変えたんですか?
数年前と違う気が
144:fusianasan
08/07/03 23:42:08
過去スレが見たい
145:fusianasan
08/07/04 09:39:57
つURLリンク(www.geocities.jp)
146:fusianasan
08/07/07 00:45:32
スレリンク(morningcoffee板)
147:fusianasan
08/07/14 00:01:29
待ち( ̄^ ̄)y-~~
148:fusianasan
08/07/21 21:58:02
(゜Д゜)y─┛~~~~
149:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:00:42
清水佐紀は、付き合っている彼氏の部屋で1人、彼の帰りを待っている。
飲み物を買いにコンビニまで行った彼が、DVDかテレビでも見ながら待っててくれ、と言ったので、棚からDVDを選んで手に取った。
ほとんどがアクション物の洋画で、話題になっている邦画を、たまに見るくらいの佐紀には、どれが面白いのかさっぱりわからない。
どこかで聞いたことのあるメジャーなものもあったが、せっかくなので、聞いたことのないものを見ようと、ケースを開ける。
が。
中身が違っていた。
女性の名前だけが手書きされたDVD。
聞いたことのない名前だったが、なんとなく察しがつく。
きっとこれは、アダルトDVDだ。
しかも、彼自身か彼の知人かはわからないけれど、コピーしたものなのだろう。
佐紀は、自分の頬が熱くなるのを自覚し、同時に呆れてしまう。
付き合っている彼女を、初めて自分の部屋に招待すると言うのに、こんなものを、こんなにも見つかりやすい場所に置いておくなんて。
その上、DVDを見て待つように言ったのは、彼自身だ。
落ち度としては最低ランクのものだろう。
男の子なんだから、こういうDVDを持っていたとしても、
それを理由に嫌いになることはないけれど、それにしても、気をつけてほしいものだ。
……ひょっとして、わざと、だろうか。
別のDVDを取り出すが、パッケージと中身は一致していた。
念のためもう一枚、確認するけれど、やはりべつのDVDが入っているなんて事はなかった。
アダルトDVDを隠しているケースを、たまたま、引き当ててしまったらしい。
運が良いのか悪いのか。溜息が出る。
150:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:01:13
ケースを閉じようとして、手が止まる。
世の中の大半の女性もそうだろうけれど、佐紀は、アダルトDVDを見たことがない。
こくり、と生唾を飲み込む。
彼が戻ってくるまで、まだ15分くらいはあるはずだ。
ちょっとだけ、見てみようかな……
そう考えてからの行動は、早かった。
DVDを取り出し、プレイヤーに入れる。
リモコンを操作して音量を小さくすると、画面に裸の女性が映った。
コピーのせいか画像はやや荒いけれど、佐紀には、それを気に留める余裕はなかった。
ソファに座る、小柄だが胸の大きな女性に、パンツ一枚履いただけの男性が近づいていく。
女性が妖しい微笑を浮かべながら、男性の下着を下ろすと、男性器が露出する。
佐紀は目を見開いて、その映像に釘付けになった。
あるべきはずのモザイクがかかっておらず、遮られることのないペニスが、佐紀の目に晒される。
ただのコピーというわけではなく、裏モノだったが、正確な知識のない佐紀は、ただただ画面を注視している。
こんな形だったっけ?
父や兄の裸を見たのは、ずいぶんと前のことだ。
記憶の引き出しを探ろうとするが、そんなことよりも、画面で繰り広げられている行為を記憶することが優先される。
垂れ下がったペニスに、女性が手を添えて擦り、大きく開いた口にそれを咥えた。
女性が頭を前後させると、それまで力なくうなだれていたペニスが、膨らんでくる。
完全に勃起したペニスを口から離して、満足げに微笑んだ女性は、根元から先端に向けて舌を這わせている。
女性の愛撫によって、そそり立ったペニスは、いかにも凶悪な形をしている。
しかし、それを見ていると、不思議と体の奥底で、沸き立つような熱を感じる。
落ち着かなくなって、もじもじと、膝頭を擦るように座りなおすけれど、そんなことで解決しないことは、佐紀自身にもわかっていた。
足の付け根が、疼いている。
151:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:01:35
ずっと前のことだが、ホテルで須藤茉麻と相部屋になったとき、彼女の体にイタズラしたことがある。
それ以来、自分でする方法を覚えて、メンバーからエッチな話を聞かされたときや、
試験勉強で疲れたとき、或いは、彼とデートして帰ったときなど、自慰をして体の火照りを治めることがあった。
初めて男女の絡みを見て、かつてないほど、いやらしい熱で体が火照っている。
けれど、彼の部屋なのに……
ちらりと視線を時計に向けて、時間を確認する。
まだ5分も経っていない。
ということは、まだ帰っては来ないだろう。
少しだけ……なら、大丈夫だよね。
誰にともなく確認し、膝を少し開いて、脚の付け根に手を伸ばす。
下着越しに触れたそこは、すでに湿っていた。
「んぅっ」
びりびりと、甘い電流が背筋を駆け上っていく。
そこにスイッチがあったように、体はエッチモードに入ってしまう。
布越しの感覚ではもどかしく、下着をずらして直接、秘裂をなぞる。
「ん、んんっ、あっ、ぅんっ……」
どんどん高まっていく媚熱。
主のいない彼氏の部屋で、という異常なシチュエーションも手伝って、佐紀の指はなかなか止まってはくれなかった。
粘膜から溢れた愛液が指に絡み、愛撫がより激しくなる。
淫らな熱に茹でられたような脳が、画面の男女を、自分と彼氏に置き換える。
彼も、ああいった行為を望んでいるのだろうか。
彼のペニスに舌を這わせる自分を想像して、興奮はますます高まった。
だが。
部屋の扉が突然、開いて、ぶつりと妄想が断ち切られた。
152:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:02:08
「ちょっと忘れ、物、した……」
予想外に早く戻ってきた彼は、扉を開けた姿勢のまま、眼を丸くした。
佐紀は、スカートの中に手を突っ込んだままの体勢で、彼を見上げた。
バスケ部にも入っている彼は、180センチを超える長身で、座っている佐紀からすると、ちょっとした建造物のような存在感だ。
その屋上にある眼が、佐紀を見下ろして、
「なに、やってんだ……?」目の前に光景を現実とは認識できない様子で、呟いた。
佐紀は頬どころか体の心から、さきほどまでとは違う熱さで、火がつきそうだった。
「ち、ちがうのっ! あの、じゃなくて、そのっ……えっと、とにかく、誤解なの!」
なにが違うのか、なにが誤解なのか、自分でもよくわからない。
彼はもっとわからない、と言う顔で、
「なにが?」と、画面と佐紀を交互に見ながら、尋ねる。
そんなことを聞かれても、佐紀にもわからない。
とにかく、DVDを止めないと。
いまさらながらスカートから手を抜いて、リモコンを取ろうとすると、いつの間にか近づいていた彼の手に遮られる。
「え? あの、な、なに……?」
手首をつかまれて、驚いて顔を上げると、いつになく真剣な表情の彼の顔があった。
その視線から、痛いほど彼の気持ちが伝わってきた。
彼はたぶん、はじめからそういうつもりがあって、佐紀を部屋に誘ったのだろう。
佐紀も、もしかしたら、という覚悟は持っていた。
ひょっとしたら彼は、もっとムードを盛り上げる話題とか、佐紀の気持ちを確かめてからとか、いろいろ考えていたかもしれない。
けれど、佐紀がそれをぶち壊してしまった。
そして彼は、佐紀を誘う前から高まっていただろう感情を、抑えることが出来なくなってしまった。
こういうのも、自業自得と言うのだろうか。
やや乱暴に佐紀を抱き寄せた彼は、首の後ろに手を添えて、唇を寄せてくる。
佐紀は、近づいてくる彼の顔を見、瞼を下ろす。
唇に、熱い感触。
キスは何度かしたけれど、こんなにも熱いのは初めてだ。
佐紀の体が火照っているからか、彼の気持ちが高まっているからか。その両方か。
唇を離した彼が、佐紀のシャツの裾に手をかけた。
「脱がすぞ」
興奮を隠そうとしているのか、感情を押し殺した、平坦な声色で、彼が告げる。
153:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:02:29
佐紀が頷くのを待たずに、シャツを捲り上げた。それに従って、彼が脱がしやすいように、両手を挙げた。
バンザイをして服を脱がされる姿は、彼との体格差もあって、子供にしか見えない。
彼は佐紀を抱きしめるような格好で背中に手を回し、ブラジャーのホックを探る。
しかし、ホックを見つけたは良いけれど、背中で動く指は、もぞもぞと動くだけで、思ったようには外せなかったらしい。
彼の指や息遣いから、焦りを感じ始めて、助け舟を出すことにする。
「あの、さ。自分で外すから、その間に、脱いでて。私だけって、恥ずかしいし……」
わかった、と少し落胆した声で頷くと、佐紀の体を解放した。
少し離れて、彼が服を脱ぎ始める。
やはり焦っているようで、ボタンを外す手が震えているのが、横目で見えた。
私が落ち着かないと、という奇妙な責任感にも似たものが、湧き上がってくる。
彼に背を向けて、ブラジャーを外し、スカートと靴下も脱いで、少し躊躇してからショーツを下ろした。
肩越しに彼を見ると、すでに脱ぎ終えていたようで、じっと佐紀の背中を見ている。
いや、背中というより、お尻の辺りに視線を感じて、むず痒い感覚が、下腹を熱くさせる。
「ベッド、あがっていいかな……?」
さすがに恥ずかしくなって問いかけるが、彼は、
「じゃあ、連れてってやるよ」と言って近寄ってくる。
連れて? なんだろう。ベッドは目の前にあるのに。
首を傾げた佐紀を、不意に、床から持ち上げる彼の腕。背後から抱き上げられる。
お姫様抱っこというヤツだ。
以前、冗談半分にしてもらったことはあった。
あの時ははしゃいでいたが、こんな状況で、肌と肌が直接ふれあっているので、ただただ鼓動が速くなる。
大事なところを隠しているとは言え、何物にも遮られていない体を見下ろされて、体が熱くなる。羞恥さえも興奮を刺激する。
佐紀を横たえると、彼も続いて、覆いかぶさるように、ベッドに上がる。
そこで初めて、裸の彼を見た。
余分な脂肪のない引き待った肉体。
へその下で大きくそそり立つ、ペニス。
赤ん坊の腕ほどもありそうな、長大な男根。
あんなもの、入るんだろうか……
154:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:03:12
不安を感じる佐紀に、彼の顔が近づく。
見つめられて、恥ずかしかったのかもしれない。
数瞬、見詰め合って、どちらからともなく瞼を下ろし、口付けを交わす。
ちゅ、ちゅ、と数度、ついばむようなキスの後、胸を隠していた佐紀の手を、彼が優しくつかんだ。
「いいか?」
興奮を隠し切れない声で、彼が聞く。
佐紀は、大きく深呼吸をして、頷いた。
胸や股間を覆っていた手が、彼によって取り払われる。
肉親を数えなければ、初めて異性に裸を見られる。
……恥ずかしいよう。
耳まで、燃えそうなくらい、赤くなっているのを感じる。
ダンスで鍛えた体は、それなりに引き締まっていると、自分では思っている。
頼りなげな胸のふくらみと、申し訳程度に生えている恥毛。
大丈夫だろうか。
彼の眼には、ちゃんと異性の体として映っているだろうか。
ささやかな胸に、彼の大きな手が伸びる。
「あっ」
彼は一瞬、手を止めるが、佐紀が拒絶する様子がないのを見て、手を動かした。
揉むというよりは、指先でこねるような動作。
胸ちいさくてごめん。
心の中で謝る佐紀だったが、さすがに口に出すには恥ずかしすぎる言葉だった。
アダルトDVDの影響もあってか、体が敏感になっている。
自分の力が強いことを自覚している彼は、出来るだけ優しく、弱々しいくらいに指を動かすが、高まっている佐紀には充分な刺激だ。
呼吸が乱れてくるのを、堪えることが出来ない。
彼は、手の中で立ち上がった乳首を摘み、一方は、唇に含む。
155:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:03:38
舌で弄ばれ、吸われ、指で弾かれて、快感が深度を増す。
「んっ、ぅんっ……ぁ、ぅぅっ」
乱れた呼吸に、甘い響きを感じた彼は、佐紀の体を滑り降りていき、両膝に手を置く。
確認することもなく、両膝を開き、隠されていた佐紀の秘裂を露にする。
「あっ」
思わず声を漏らす先立ったが、彼はそれに反応することも出来ないくらい、初めて見る女性の秘密の場所を、凝視している。
見られてる……
顔どころか、体全体から火が出るほど恥ずかしいけれど、見るのを止めて、とは言えなかった。
眼に焼き付けるようにして見ていた彼の手が、膝から足の付け根に移動した。
「んんっ!」
びくんっ、と体が震える。
佐紀の様子を見て、驚いた彼が、指を止めてしまう。
「大丈夫か?」
「……だいじょぶ。気持ちよかったよ……」
自分の指で、充分に蕩けていたせいもあったろうが、初めて他人に触られる違和感に、興奮を高められる。
佐紀の言葉に頷いて、彼が再び指を動かした。
上下にゆっくりと、様子を窺うような、傷つけまいとするような慎重さで、割れ目をなぞる。
その愛撫は、高まっている佐紀の体には、弱いくらいで、焦らされているような気持ちになる。
もう少し強くしても平気。そう教えるべきなんだろうか。
そんなことを言ってしまうと、いやらしい女だなんて思われないだろうか、
と、先ほど痴態を見られたことを忘れて心配していると、彼がゆっくりと上半身を伏せる。
あ、と思う間もなく、指で広げられた粘膜に、ぬるりと生温かい感触。
彼の舌が、佐紀の粘膜の上で、うごめく。
未知の感覚に、目眩がしてきそうだった。
「はぁっ、ああっ、あぅっ……くぅっ」
秘裂の奥に潜り込もうとする舌が、激しくうねり、佐紀は快感にのぼせる。
へその辺りが燃えているように、熱い。
156:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:03:59
溢れ出した愛液をすすり、彼が体を起こした。
愛撫を中断されても、戸惑うことはしなかった。
蕩けたような彼の顔と、潤んでいるが真剣な瞳が、佐紀に向けられる。
同じく潤んだ瞳で、熱っぽい視線を返す佐紀。
「痛かったら、言えよ」途中で止める自信ないけど、と彼が告げる。
佐紀は思わず吹き出して、
「優しくしてよね」と、答えた。
頷いた彼は、片手に自身のペニスを握り、もう一方で佐紀の秘裂を左右に開く。
ペニスの先端が佐紀に触れ、粘膜同士が触れ合う。
指とも舌とも違う、独特の感触が、粘膜越しに佐紀の体を刺激する。
亀頭が粘膜を押し広げ、佐紀の中に進入してくる。
自分の指すら入ったことのない場所に、初めて踏み入るのは彼のペニス。
先端が入ってきただけで、ものすごい異物感だ。
けれど痛みはなく、普段閉じているものが無理やり広げられている違和感だけが、やけにくっきり感じられる。
大丈夫そうだな、と油断した瞬間、佐紀の細い腰を押さえた彼が、腰を押し出す。
「痛ァッ!」
引き裂かれるような痛み。経験したことのない痛みが、佐紀の体を貫いた。
恐る恐る結合部分見ると、まだ亀頭を飲み込んだ程度だった。
「……大丈夫か?」
さすがに彼が心配して聞いてくる。
ぜんぜん大丈夫じゃない。
そう思ったけれど、そんなことを言ったら彼は中断してしまうだろう。
次にいつ、結ばれる機会があるのかわからないのだから、やめるのは、やめられるのは嫌だった。
「ちょっと、痛い……ゆっくり、して」
「わかった」
短く答えて、進入を再開させる彼。
157:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:04:21
佐紀の言ったとおり、少しずつ、ゆっくりと、ペニスが潜り込んでくる。
一気にしてもらった方が良かっただろうか。
けれど、もう何か言葉を発する余裕はなかった。
「くぅ……」
苦痛を堪えて、息が漏れる。
お腹の奥で、ぶつり、と何かが千切れるような感覚が、佐紀の脳を揺さぶった。
「うあっ……!」
痛みというよりも、鋭い熱が、体の奥で弾ける。
その感覚で意識が支配されているうちに、彼の腰が止まっていた。
「ぜんぶ入った、みたい」
少し苦しげに、彼は自信のなさそうな台詞をこぼした。
佐紀は答えることが出来ず、ただ頷くだけだった。
しばらくは何も話すことが出来ず、ただ荒い息遣いだけが、2人の間にあった。
じっとしていたら、痛みが多少やわらいでくる。
自分の中にある彼を、はっきりと感じる。
女の子から、女になった瞬間。
そう実感すると、痛みで浮かんだ涙も、嬉し涙のように思えてくる。
彼が動かずに、じっとしていてくれておかげで、痛みは耐えられるくらいにまで治まった。
彼と目が合うと、それを察したのか、
「動いて、いいかな」と、荒い息を混ぜながら尋ねてくる。
「ゆっくり、なら」
痛みは、耐えられる程度に治まっただけで、完全に消えたわけではない。
ただ、彼の切なそうな表情を見ていると、多少の痛みくらい、我慢できそうだった。
彼がゆっくりと、腰を引く。
「く、ぅぅっ……!」
痛みが鋭さを増して、膣内を駆け抜ける。
我慢できなくはない、けれど、そう長くは耐えられそうにない。
彼は、引くのと同じペースで、腰を押し出す。
体の内側を往復する、他人の体の一部。
異物感と圧迫感、そして痛みで、意識が吹き飛びそうになる。
158:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 18:04:47
次第に腰の動きが速くなり、奥壁を、彼の先端に突き上げられる。
痛みも強かったが、少しずつ、別の感覚も湧き上がってくる。
あ、ちょっと、気持ち良い、かも。
体の奥を突かれるのが刺激になったのか、脳が痛みから逃避しようとしているのかはわからないけれど、
膣から滲み出てくるように、快感が体に広がっていく。
「……ぅっ、ぅんっ……は、ぁあ……ふぅっ」
苦痛を漏らすだけだった息の中に、甘いものが混ざる。
佐紀が痛みから抜け出せそうになった頃、彼は限界を迎えようとしていた。
呼吸が切羽詰ったものになり、たぶん無意識のうちに、腰の動きが速くなっている。
「佐紀……っ! 佐紀!」
快感の高まりに耐え、硬く目を閉じた彼に名前を呼ばれ、強く抱きしめられる。
彼のペニスが、体の奥を突き上げ、そのまま動きを止めた。
そして、体の奥で、熱い脈動。
自分のものではない液体が、じわりと、お腹の中に満ちていく。
とくん、とくん、と鼓動のように脈打っていたペニスが静かになって、彼がゆっくりと瞼を開けて、佐紀を見つけた。
始める時、している最中は、夢中になっていて気にする余裕はなかったけれど、行為が終わって、
少し理性が帰ってくると、急に照れくさくなってしまった。
159:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 19:05:01
彼はほんの少し眼をそらして額に眼をやり、
「すごい汗だな」張り付いた髪を払ってくれる。
「汗っかきだから……」
いかにも照れ隠しです、というやり取りがくすぐったい。
「シャワー、浴びてくるか?」
汗だくの佐紀を気遣って、彼が尋ねる。
けれど、見上げる彼も、額に汗が滲んでおり、それに、佐紀の愛液と破瓜の血で汚れたペニスを綺麗にしたいだろうと思って、
「先に、浴びてきていいよ」と、譲ることにする。
「いや、先に浴びてこいって。俺はまだ大丈夫だから」
なにが大丈夫なのかはわからないけれど、どうも譲る気はないようだ。
以前にもこんな譲り合いがあり、それがケンカにまで発展したことがあった。
せっかくひとつになれたというのに、そんなことで揉めたくはない。
自分が先に浴びてこようかな、と思ったとき、テレビ画面にまだ、アダルトDVDが流されていることに気づいた。
佐紀が画面に眼を向けると、彼も同様に画面を見る。
さきほどとは場面が変わり、ソファからバスルームに移動していた。
男性が女性の、女性が男性の性器を、お互いに洗いあっているシーンが映っている。
佐紀と彼が、同時に画面から目を離し、見つめあう。
やや強張った表情の彼が、
「一緒に、入ろうか」尋ねるのではなく、そうしたいという希望。
予想通りの言葉に微笑んだ佐紀は、小さく頷いた。
バスルームでも、ひょっとしたら……
想像が膨らんでいくと、それに比例して、くすぶっていた肉欲が、お腹の奥で再び熱くなるのを感じる。
私ってこんなにえっちな子だったんだ……
初めて来た彼氏の部屋で、主がいない隙にオナニーするような子である清水佐紀は、甘く熱い溜息をついた。
160:書く人 ◆ZBov0fGF0M
08/07/28 19:11:19
ごぶさた・・・しておりました・・・
・・・よくよく・・・考えたら・・・キャプテンのソロ・・・書いてなかった・・・・・・
久々に・・・投稿したら・・・連投規制に引っかかった・・・
前こんなの・・・ありましたっけ・・・
・・・最後の・・・レスだけ・・・時間が空いているのは・・・そのためです
現場ですが、2年近く行ってません
久々に行こうと思ったけど、FC期限切れてました・・・
トリは一度忘れてしまったので変えました
161:書く人 ◇ZBov0fGF0M
08/07/28 22:15:44
昔から連投規制ありました
FC限定でなければFC入ってなくても入れるのに
162:fusianasan
08/07/28 23:15:17
最新作一番乗り!
書く人さんGJです。
163:fusianasan
08/07/29 02:50:54
(*゚∀゚)=3♥
164:fusianasan
08/07/29 18:36:22
ε=\_○ノヒャッホーウ!!
165:fusianasan
08/07/30 15:11:42
待ってたぜ
166:fusianasan
08/07/30 23:05:41
キテターヽ(´ー`)ノ
167:fusianasan
08/08/05 21:04:57
できれば梨沙子編書いてほしいんですけど…
168:fusianasan
08/08/11 01:54:36
>>167 前に書いて完結してるから。
169:書く人 ◇ZBov0fGF0M
08/08/11 14:28:30
part2のログってたどこかで見れませんか?
170:fusianasan
08/08/11 19:36:20
探してみます
171:fusianasan
08/08/11 22:03:57
梨沙子編後日談書いてほしいんですけど・・・