10/12/23 00:59:59 GTvxuzSU0
ししがみ?
161:名無しさん@初回限定
10/12/23 11:13:54 2nJ4CXq40
>>167-169,171
荒らしは消えろ
162:名無しさん@初回限定
10/12/23 11:23:12 OrS3JODo0
ただ消えろじゃ、もう十分分かりきってることを繰り返してるだけだから無意味、
あるいは荒らしを喜ばせて逆効果
スルーするか、別の話題を振るのが良い
163:名無しさん@初回限定
10/12/23 12:50:42 Cxb3qX6k0
なんか1本書き上がった!ざくざく支援してくれる人募集中。
華道部ENDを目指してみました(嘘)。15本くらい?
-----------------------------------------------------------------------
『宣戦布告』
雅楽乃とのダンスを終え。
周囲からの賛美に包まれながら淡雪の元へと戻る千早に。
「お疲れ様です。しっかし、やはりというか、なんというか、本当にすごい人気ですね‥(汗)」
「ふふっ。さすがは御前、といったところね」
「いえいえ。私なんかよりお姉さまのほうを皆様はご覧になっていたかと。」
「二人とも、もう少し周囲からどう見られているかを理解してもいいと思うんですけどね‥」
淡雪が呆れたように呟く。
「でも。お姉さまと踊ることができて、本当に夢のような時間でした。」
「ふふっ。うたちゃん、よかったわね」
「えぇ! 本当にすばらしい夜になりました。
では、お姉さま。次は雪ちゃんと踊ってあげてもらえませんか?」
「えぇっ! い、いや。私は見に来ただけだから‥」
「せっかく参加したのですから、ね?」
そういいつつ、目配せしてくる雅楽乃。
「そうね。 雪ちゃん。よければ私と1曲踊ってもらえませんこと?」
手をさしのべる千早に。
「うー。お姉さまに誘われたら、断ることなんてできるわけないじゃないですか‥。
では‥私でよろしければ。 あ、あと、失敗したらごめんなさい。。」
おずおずと手を取る淡雪。
雅楽乃は二人の姿を嬉しそうに見つめていた。
164:名無しさん@初回限定
10/12/23 12:51:21 Cxb3qX6k0
***
「では、いきましょうか」
「はい」
『名残惜しいですが、この曲で今年のラストダンスになります。
どうぞ、みなさん、最後までお楽しみくださいね』
緊張しているのか堅い動きの淡雪をリードするように、
千早がホール中央へとゆっくり歩き出したとき。
初音のアナウンスがホールに響き渡った。
「えっ?」
硬直する淡雪。
「あら。雪ちゃんどうしたの?」
「‥ラスト、ダンス?」
「そのようね。ぎりぎり雅楽乃や雪ちゃんと踊れてよかったわ」
「あ‥、その‥、だ、ダメです!」
そう小さく呟き、千早の手をふりほどこうとする。
「え? 雪ちゃん、どうしたの?」
「ら、ラストダンスは‥好きな人と踊らないといけないんです!
千早お姉さまは‥、私なんかと踊ってちゃダメなんです!」
うつむき首を振りながら逃げだそうとする、淡雪の細い手首をつかみ。
165:名無しさん@初回限定
10/12/23 12:53:17 zY1OiSMj0
支援支援
166:名無しさん@初回限定
10/12/23 12:59:00 3XdWDSa1O
もうその手の話は飽きたわ
読むの面倒だからやめて
167:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:02:00 t7QK+yKH0
支援
168:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:12:34 Cxb3qX6k0
「雪ちゃん。 雪ちゃんが、ほかの好きな人と踊りたいから、
または私のことが嫌いだから私とは踊れないということであれば、それは全然かまいません。
でも。あなたが私の相手にふさわしくないから、なんて巫山戯た理由で
この場を逃げだそうとするなら、そんなことは許しませんから」
「え?」
千早の強い意志を込めた言葉に、淡雪は驚いたように顔を上げる。
「たしかにジンクスというもの、それ自体は私も否定しません。
でも、私はあと3ヶ月もすればこの学院を卒業してしまいます。
雪ちゃん。私があなたと踊るチャンスは今晩、このときしかないのですよ?
それを、そんなちっぽけなジンクスで邪魔されるわけにはいきませんから。」
そういって。
やわからに微笑みながらも千早は淡雪に決断を促す。
「‥‥。」
「雪ちゃん‥?」
「‥えぇと。 ほ、本当に私なんかでよろしいんですか‥?」
「えぇ。雪ちゃんがどう思っているかはわかりませんけど。
私は雪ちゃんのことが好きですから。」
千早の言葉に真っ赤になりながらも。
「そ、そんな‥。じゃあ‥ よ、よろしくお願いします。」
淡雪はそっと手を伸ばした。
***
169:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:13:11 Cxb3qX6k0
そしてしばしの時が流れ。
にこやかに学院生を送り出す2人のエルダーに見送られながら。
さざめく学院生とともに、雅楽乃と淡雪は家路につく。
「ふふっ。雪ちゃん。ダンスパーティーはお気に召しましたか?」
「うぐっ。」
千早とのダンスからずっと頬を染めている淡雪に、
雅楽乃は楽しそうに声をかける。
「そ、そうね‥。思ったよりも楽しかったと思う」
「それはよかったです。
まぁ、ラストダンスを千早お姉さまと踊ったにもかかわらず
楽しめなかったなんてことを言い出したら、私は怒りますけどね。(にっこり)」
「えぇ!? そ、それは、もちろん。楽しんだに決まってるじゃない(あせあせ)」
「えぇ。雪ちゃん、本当に楽しそうに踊ってましたから‥。」
「あぅ‥ ///」
からかう雅楽乃の言葉に。
冬風の冷たさに負けぬほど頬を熱くする淡雪であった。
***
170:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:21:46 OVS+G4F30
anal fist fuck mada-?? <tintin>
171:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:34:09 Cxb3qX6k0
門を出て。
駅までの道を二人は歩く。
「ねぇ。うたちゃん、ちょっと聞いてもいいかな?」
「えぇ。なんでしょうか?」
「う、うたちゃんはさ‥。えーと‥、千早お姉さまのどこが好きなの‥?」
「え? そうですねぇ。」
突然の質問に一瞬驚きながらも、なにかを納得したのか微かな笑みを浮かべ。
雅楽乃は静かに話し始める。
最初は共感であった。
自分と同じように「やらされている」という話を聞いて。
そして、少し傲慢に聞こえるかもしれないけれども、
その周囲からの期待にきちんと応えていけるような、
自分と肩を並べ、一緒に歩むことのできそうな、そんな同世代の人に初めて出会えた。
次に感謝であった。
雅楽乃の本質を色眼鏡なしに理解し、そしてそれを伝えてくれた人。
家庭でも、学院でも。型枠でしか見てもらえず。
幼い頃から世界はそういうものと考えていた。そうとしか考えられなかった。
なのにたった一人。等身大の自分を見つめ、理解してもらえた。
正直、恋愛感情というものはよくわからない。言葉では知っているけれども、
今の千早への思慕が、世間一般でいうところのそれなのかはわからない。
ただ、確信しているのは。雅楽乃にとっての千早はかけがえのない人である、ということ。
これは胸を張っていえる。
172:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:36:22 Cxb3qX6k0
「といった感じです。
雪ちゃんの聞きたかったことへの答えになっているでしょうか?」
「うん‥。十分だと思う。うたちゃん、ありがと。」
「いえ。」
しばしの沈黙が過ぎ。
駅までの道程の半ばに差し掛かったとき。
淡雪は足を止め、覚悟を決めたように雅楽乃に話しかける。
「えぇとね、うたちゃん。。」
「はい。なんでしょうか。」
「えーと。その‥‥。なんというか‥。」
呼び止めたわりには、なんとも歯切れが悪い。
そんな淡雪の様子を楽しそうに見つめていた雅楽乃であった。
が。しばらくその状態が続くとなると、
寒風の中、待っているのも正直ちょっとつらい。
「雪ちゃん。」
「あ、ご、ごめん! その‥、えぇとね!」
「いえ、いいんです。 雪ちゃんのいいたいことはなんとなくわかってはいます。
でも。雪ちゃんはきっと、自分の口から言いたいんですよね?」
173:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:50:29 Cxb3qX6k0
「あ‥‥。そうか。そうよね‥。
ふぅ。そりゃー、うたちゃんにはわかっちゃうよね‥。
うん。待たせちゃってごめん。」
「いえいえ。」
「えとね。 私も千早お姉さまが好き‥だと思う。///」
「はい。(にっこり)」
よくできました、といわんばかりに。
雅楽乃はにこやかに微笑んでいた。
***
「最初はね。からかわれてちょっと反感を覚えてたくらいなんだけど‥。
お華で、お姉さまの実力がうたちゃんに認められているのをみて。
うん。嫉妬なのかな‥。ちょっと違うかもしれないけど。」
歩きながら、とつとつと語る淡雪を見守る雅楽乃。
「私としてはうたちゃんに追いつきたい、認められたいってのが最初にあって。
でも、うたちゃんはマイペースでなんか捉え所がないがなかったのもあって。
その点、お姉さまはいい目標というか、ちゃんと相手をしてくれたというか。」
「で、お姉さまにずっと相手をしてもらっていて。
まぁ正直なところ、そこはかとなく味わうお姉さまの意地の悪さには
マイナスな感情もふつふつと湧いてきたりもちょくちょくあったりしたんだけど」
「で、他人に対して献身的過ぎるお姉さまの行動に疑問を持ったりとか、
盗難事件とか体育祭とか生徒総会とかで、いろいろ自分なりに考える機会を持ったりとか。
なんというか器の大きさに凹んだりもしたけども、そんなこんなの結果、
うたちゃんとの比較というよりも、お姉さま自身にいつのまにか目が向いていたというか‥」
174:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:55:16 fTH4PRzJO
支援
175:名無しさん@初回限定
10/12/23 13:57:09 Cxb3qX6k0
「学院祭でね。お姉さまに言われたの。いつまでうたちゃんを追い続けるのか。
卒業までにお姉さまとの勝負の答えを教えてもらえるのかって。
うん。これについてはまだ自分でもどうすればいいのかはわからないままなんだけど。」
「でね。そのときは答えを出さなきゃってことしか考えてなかったんだけど。
さっきのラストダンスの際に、お姉さまに言われたの。もうすぐ卒業するって。
そこで初めて気づいたの。春から続いてきた日常がもうすぐ終わってしまう。
お姉さまがもう少ししたら目の前からいなくなってしまう。
もう会えなくなってしまうって‥。」
「そうですね‥」
雅楽乃は自分の思いも込めて、そう相づちをうつ。
「さっき。お姉さまに『好き』といわれて。
いや、うん。そういう意味じゃないのはわかってる。
でも、そう言われて、気づいたんだ。
お姉さまと離れたくない。もっと一緒に居たい。同じ時間を過ごしたいって。
もっとからかわれたい。もっと刃向かいたい。今までのように。」
そう語る淡雪の視線は、相変わらずどこまでもまっすぐで。
雅楽乃はそれを眩しく、うらやましく思いながら、
同じようなことを呟いていた千早の言葉を思い出す。
(雪ちゃんがこんなに眩しいなんて。ほんと、私とお姉さまはよく似てますわね‥)
「さっき、うたちゃんがいっていたように。
これが恋愛感情なのかどうかは、うん、正直自信はないけど。
でも。私の中では『好き』といってもいいと思ってる。
うん。それは間違いない。」
そう宣言する淡雪の姿は自信に満ちあふれていた。
176:名無しさん@初回限定
10/12/23 14:02:57 QyLVqHyK0
それからどしたの
177:名無しさん@初回限定
10/12/23 14:17:41 Cxb3qX6k0
***
駅まではもう少し。
透き通る夜空の下で、会話はまだ続く。
「雪ちゃんの想いはわかりました。」
「うん‥‥。ほんとに、ごめんなさい。」
「あら? なんで雪ちゃんが私に謝るのでしょうか?」
「えっとね。なんかいまさらというか。
いままであれだけお姉さまと仲が悪かったのに、今頃に参戦するとかになると、
昔から想い続けてきたうたちゃんに悪いというか、なんというか‥‥」
言い訳すら、どこまでもまっすぐで。
それを聞く雅楽乃はどうしても微笑ましく思えてしまう。
「ふふっ」
「うぐっ。笑われてしまった‥。それはあれですか。余裕の笑みってやつですか‥」
「いえいえ。雪ちゃんはどこまでも可愛らしいですねぇ、と。」
「なっ!」
「なるほど。お姉さまが雪ちゃんを苛める気持ち、ちょっとわかってしまいました。」
くすくすと笑う雅楽乃の姿に。
淡雪は憮然とした表情を見せるしか術はなかった。
178:名無しさん@初回限定
10/12/23 14:18:06 Cxb3qX6k0
***
「で。雪ちゃんは今後どうするんです?」
「へ?」
「少なくとも、お姉さまには雪ちゃんの気持ちをお伝えしないと。」
「えぇーーー!!
いや、ちょっと待って。無理無理。それは無理。
あれだけ反抗してきた私が急に変なこと言い出したって、
お姉さまだって面食らうだけだろうし。」
慌てる淡雪に。
「うーん。では。さきほどの宣戦布告はどういう意図でしょうか?
私に言われても、どうすることもできないのですけれども。」
「うっ。い、いやっ。なんというか、その。
うたちゃんには本当のところを伝えておきたかったというか。
それだけ。ほんとにそれだけだったの‥」
「でも。このままだと3月にお別れになってしまいますけど。
雪ちゃん。あなたはそれでいいんですか?」
「えっ。 えーと。 うん。それはイヤ。
それはイヤなんだけど‥。いや、でも‥」
真っ赤になりごにょごにょと口ごもる淡雪を見て。
しょうがないですねぇ‥と小さくため息をつきながら。
雅楽乃は鞄から携帯を取り出し。
179:名無しさん@初回限定
10/12/23 14:27:09 Cxb3qX6k0
ぴぽぱ。とぅるるるる‥。
『もしもし。史さんでしょうか。雅楽乃です。このような時間に申し訳ありません。
このようなことをお願いして誠に申し訳ありませんが、
千早お姉さまにお取り次ぎを願いたいのですが。
えぇ。番号を伺っていませんので。はい。お手数をおかけします。』
「う、うたちゃん?」
急な振る舞いに驚く淡雪を尻目に、雅楽乃は会話を続ける。
『あ。千早お姉さまですか? えぇ。雅楽乃です。
今晩は本当に素敵な夜を過ごさせていただきました。
いえ。まだ雪ちゃんと駅に向かっている途中です。』
『お疲れのところ申し訳ないのですが、お姉さまにご相談したいことがありまして。
いえ、そういうわけでもないのですが。いえ、ほんとうに。
お姉さまがお帰りになるまで、お待ちしていればよかったのですが‥』
『それでですね。急なお願いで申し訳ないのですが、
もしお姉さまのご都合がよろしければ、元日、初詣にご一緒願えないかと。
えぇ。私と雪ちゃんです。 本当ですか!? はい。ありがとうございます!
はい。詳細はまた後日ご連絡いたしますので。あ、はい。この番号でかまいません。
いえいえ。お姉さまもゆっくりお休みなさってください。
えぇ。それではまた。失礼いたします。』
と。電話を切って
「というわけです。
雪ちゃんも元旦は予定をあけておいてくださいね?」
にっこり微笑む雅楽乃であった。
180:名無しさん@初回限定
10/12/23 14:38:36 Cxb3qX6k0
「なんというか‥。お姉さま絡みになると、本当に性格変わるのね‥。」
「くすくす。だって本当に手に入れたいのですから。
行動せずに手から取りこぼしてしまっては、後悔極まりないでしょうし。」
迷いのない雅楽乃の発言に。
はぁ‥と小さくため息をつきつつ。
「そうね。うん。
どこまで素直になれるかは自信ないけど。
うたちゃんには負けないように、私も頑張るから!」
吹っ切れたように笑う淡雪。
***
とまぁ、そんなこんなで。
ようやく駅の近くまで辿り着いた頃。
そもそもの質問を淡雪はようやく思い出した。
「で。あの。うたちゃん。
私がお姉さまを好きなのは、うたちゃん的にはどうなの‥?」
「はい?」
「いや。なんというか、そこできょとんとされても困るというか‥」
「といわれましても‥。」
相変わらずのマイペースさに頭を抱えつつも。
これだけは確認せにゃなるまい、と言葉を継ぐ。
181:名無しさん@初回限定
10/12/23 14:49:49 Cxb3qX6k0
「いや、ほらだって。
うたちゃんはお姉さまが好きなわけだし。
そこに私みたいなのが参入したらお邪魔というか、なんというか‥ねぇ?」
「あぁ‥‥」
ようやく納得がいった、という表情で。
「といわれましても。雪ちゃんがお姉さまのことを好きなのなんて、
ずいぶん前からわかってましたし‥。(にっこり)」
「へ?」
「秋くらいから、帰り道とかお姉さまのことばかり話していたじゃないですか。」
「えぇー!? い、いや。そ、そんなことはないって!」
「私のいないときのお姉さまとの出来事とか、嬉しそうに教えてくれましたし」
「えっ。いや。それは‥きっと、そう! 雅楽乃を喜ばせるためにしょうがなく!」
「口ではいろいろ文句をいってましたが、目は嬉しそうに輝いてましたし」
「ほ、ほらっ! 私って性格悪いから、人の悪口いうの大好きなのよ!」
「お姉さまの前にでると素直じゃないのに、
お姉さまの後ろ姿を目で追いかけていたり、
お姉さまがこちらに気づくまでは嬉しそうだったり。」
「う、うそ‥。orz」
「まぁ、なんとなく雪ちゃんが気づいていなさそうな気はしていたので。
ようやく‥というのが正直なところなのですが。 あら?雪ちゃんどうしました?」
「い、いえ。なんでもないです‥。」
「というわけで。雪ちゃんが素直な自分の気持ちに気づいた、ということは
素敵なことだと思います。これで回答になってますか?」
「はぁ‥。あ、ありがと。」
***
182:名無しさん@初回限定
10/12/23 14:54:09 zY1OiSMj0
しえーん
183:名無しさん@初回限定
10/12/23 15:08:38 Cxb3qX6k0
駅で雅楽乃と別れてから。
淡雪は別れ際の会話を思い出す。
『最終的にどのような形になるかは私にもわかりません。
でも、自分の気持ちに素直になって。
残された短い時間の中で、精一杯交友を深めることができるのなら。
結果は自然についてくるのではないでしょうか。』
そういってにっこりと笑う雅楽乃の顔を思い出して。
小さな溜息をひとつ。
「はぁ‥。やっぱりうたちゃんには敵わないなぁ‥」
だがしかし。お華の実力では敵わなくても。
せっかく気づいたこの気持ち。負けるわけにはいかない!
あぁ、でも‥。
可愛さでいったら、うたちゃんはお人形さんのように綺麗だし、
みんなからの慕われっぷりとか、そもそもお姉様へのアピールとか、
どうやっても敵わないような‥。
いやいや。
私だってお人形さんのように可愛いって昔いわれたことあるし!
明日からはもっと素直に!可愛く! お姉様へまっすぐな気持ちを!
って、どうやっても無理でしょー!!
でも、お姉様も好きっていってくれたし。
いやあれはきっと言葉の綾ってやつ。
でも、もしかしたら‥///
などと呟きながら、挙動不審な人影は聖夜の雑踏にゆっくりと消えていった。
-----------------------------------------------------------------------
これでも削ったんだが、やっぱり長かった‥。
184:名無しさん@初回限定
10/12/23 15:54:24 fTH4PRzJO
乙です
この後雪ちゃんがお姉様のパッドを外してしまうと思うと胸が熱くなるな
185:名無しさん@初回限定
10/12/23 15:57:51 OVS+G4F30
あなlふckまだ??
186:名無しさん@初回限定
10/12/23 18:40:55 +DI3Xrym0
乙
流石御前だ、雪ちゃんフラグがビンビンでもまだお姉さまが射程圏内だ…
187:名無しさん@初回限定
10/12/23 21:53:56 FwIX1dHf0
良作乙です。
モブキャラ使いの自分としてはこういうのが書ける人が羨ましいですorz
188:名無しさん@初回限定
10/12/23 22:23:38 ijsJcBr4O
乙~
しかし良い所で…
初詣編に続くんだよな?
189:名無しさん@初回限定
10/12/24 11:40:52 QSlC+AX10
おちゆ
190:名無しさん@初回限定
10/12/25 00:29:45 rIccmbsy0
乙
しかし、こんな良作を出されると投稿いにくい…
191:名無しさん@初回限定
10/12/25 01:27:38 jqXO3ojy0
支援し損ねましたわー
乙ですわー
192:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:39:15 rIccmbsy0
なんか一本できた……
ただ、途中からモチベーション下がって見直しとか何もしてないから
展開が急だとか、文章が変なところもあるかもしれないけど、許してくれ
193:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:40:55 kY8DAS1i0
ksk
194:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:44:11 rIccmbsy0
タイトル「意外と狭い?」
~~~~~ 寮のリビングでの会話 ~~~~~~
陽向「へぇ~、この人が薫子お姉さまのお姉さまですか?」
夕食を終えた後、寮はある話題で賑わっていた。
優雨が初音の部屋で見つけたアルバムが発端で、陽向が是非見たいということで、寮生全員がリビングに集まっていた。
初音「ええ、わたし達の1つ上で、前年度のエルダーシスター『周防院 奏』様ですよ」
陽向「話には聞いてましたけど、ホント、薫子お姉さまのお姉さまには見えませんね」
史「学院では『逆転姉妹』として有名でした」
アルバムを食い入るように見ている陽向に対して、史は冷静にコメントをしながら、お茶の準備をしている。
薫子「あははは、まぁね…でも、あたしにとっては色々と教えてくれた、大切なお姉さまなんだ」
千早「私も以前に一度お会いしましたが、何と言いますか…一見幼い様に見えますが、落ち着いた大人の雰囲気を持った、不思議な人でした」
初音「奏お姉さまは聖應が誇る『演劇部のカリスマ』でしたから…実際、私もお姉さまの舞台を拝見した時には自分の目を疑いました」
香緒理「まぁ、確かにこの小さい身体でスゴイ演技をなさってたものね…薫子なんて毎回ボロ泣きしてたのよ?」
薫子「なっ、ちょ…香緒理さん、それ言うの禁止」
千早「ふふふ、そうなのですか?薫子さん」
薫子「ハイ・・・恥ずかしながら」
195:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:45:53 PC5uZOBKO
支援
196:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:47:29 rIccmbsy0
優雨「おねえさま……この人は…?」
陽向の横で、少し控えめに見ていた優雨が、初音の隣でウィンクをしている女性を指さしながら尋ねた。
初音「この人はね、『上岡 由佳里』様……私のお姉さまだった人です」
優雨「この人が…おねえさまのおねえさま……」
千早「こちらはこちらで、正反対な姉妹のような気が致しますが……」
可愛らしい、いかにも”お嬢様”といった感じの初音に対して、元気ハツラツでどこか悪戯っ子のような由佳里……
そういった性格面の違いが一目でわかる姉妹を見て、千早は素直な感想を口にした。
初音「ふふ、そうですね。由佳里お姉さまはどちらかと言いますと、薫子ちゃんに近いかもしれませんね」
薫子「初めの頃は、よく由佳里さんの後ろに隠れてたよね?初音」
初音「か、薫子ちゃん…そ、そういうのは言っちゃダメすよぉ~(少し照れる)」
千早「ですが、どうしてこのような『姉妹』になったのですか?」
薫子「う~ん、何て言うか…入寮式で妹を決める時にさ、奏お姉さまがアタシを妹にする…って指定したんだよね」
千早「奏さんが…ですか?」
千早は目を丸くした。
写真を見る限りでも、どちらかというと由佳里の方が活発的で、奏はどちらかというと引っ込み思案な方に見えた。
そんな奏が進んで薫子を「妹」に指名したのが意外だった…。
薫子「うん、理由はイマイチ分からないんだけどね」
197:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:48:54 rIccmbsy0
千早「それで、初音さんが由佳里さんの妹になったというわけですか…」
初音「はい。私自身も由佳里お姉さまに憧れていましたから。2人ともそれで納得したんです」
陽向「初音お姉さまって、この……由佳里さんに憧れてたんですか?」
初音「ええ」
初音「私もこの頃は体が弱くって…それで、由佳里お姉さまの様な元気で皆に頼りにされている人って憧れだったんです」
優雨「おねえさまも…からだが弱かったの…?」
初音「う、う~ん…私は単純に部屋に籠りがちで運動不足だったから……優雨ちゃんが思っているような“弱い”とはちょっと違うかも……」
薫子「で、それを克服するためにも由佳里お姉さまの所属する陸上部に入ったんだよね」
千早「それは、また……随分と思い切りましたね」
初音「ええ、何せ中等部の頃は運動なんて全くと言っていい程、していなかったものですから、初めの頃は随分と陸上部のお姉さま方に迷惑をかけました……」
薫子「筋肉痛で“あ、足が痛いです~”って泣いてたもんね」
初音「あぁっ!薫子ちゃん。だからそういう事、言っちゃだめぇ~(><)」
陽向「はぁ~、今の姿からは、想像できません」
千早「何事も、努力をすれば変えていける…ということですね」
優雨「どりょく……私も、努力すれば変われるのかな……」
初音「それは勿論。私がいい証明ですから。……だから優雨ちゃんも、きっと変われます」
優雨「うん」
陽向「それで、この由佳里さんが前年度の生徒会長……なんですよね?何だか、“生徒会長”ってイメージが湧かないんですけど……」
ペラペラ(アルバムを何枚かめくる陽向)
写真に写っている由佳里は、そのほとんどが初音に対して悪戯をしていたり、明るく笑っている。
198:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:49:18 FBbYH4XX0
死ねん
199:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:49:44 FBbYH4XX0
何というタイプミス
200:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:50:07 PC5uZOBKO
wktk
201:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:52:02 rIccmbsy0
薫子「まぁ、確かに生徒会長ってイメージの人じゃなかったんだけどね。
でも、一時の間陸上部内の2年生と3年生の間で揉め事があった時に、それをいつの間にか解決させちゃったんだよね、由佳里さん」
史「『陸上部事変』として語り継がれております。」
話のところどころで史が補助をいれくれている。
香緒理「学院でも一部の間では有名な話よね。
それで同じ寮生だった奏お姉さまと対比させる形で「琥珀の君」って呼ばれるようになったわけ」
薫子「それで、由佳里お姉さまは2年の頃から陸上部の部長を務めて、その功績が生徒会長に繋がって…初音に受け継がれた…って流れなんだ」
史「行動力がかなり高い人でしたから、会長職でのリーダーシップは目を見張るものでした」
陽向「へぇ~」
普段、滅多に他人を褒めることのない史が言うのだから、間違いないのだろう。
千早(人は見た目だけで判断しちゃいけないな…)
それから何枚かアルバムをめくり、ある写真を見て陽向は大きな声を上げた。
陽向「わっ!この人、スゴイ美人」
初音「あぁ、その人が由佳里お姉さまの前の代…前々年度の生徒会長…エルダー菅原君枝お姉さまです」
千早「エルダーと生徒会長を兼任なさってたんですか?」
エルダーという事だけで気苦労が絶えないのに、その上生徒会長まで務めていたのだから、よほど優秀な人だったんじゃないだろうか……千早はそう思った。
香緒理「まぁ、千早は知らなくても当然なのだけれど、生徒会長がエルダーを兼任した人って結構いるらしいのよ」
202:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:53:42 PC5uZOBKO
>>212
読むまで"死ねん"って事かと思ったw
203:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:54:07 Br8AlnWh0
支援
204:名無しさん@初回限定
10/12/25 23:55:01 FBbYH4XX0
>>215
あーそれでも良いな
じゃあそう言うことにしといてくれ
205:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:07:01 PmCP38kp0
初音「エルダーは純粋に生徒の得票結果で決まりますから、めぼしい人がいなかった場合は生徒会長が選ばれるのが慣例なそうです。
と言っても私も初等部の頃に聞いただけで、実際のところ本当かどうかはわかりません。
ただ、資料を見る限りでは歴代エルダーは生徒会長というのは珍しくないというのも事実です。」
薫子「本来エルダーってのは象徴なだけで、特に忙しいはずはないんだけどね…」
千早「今年はエルダーが2人ですから特別…と云うわけですね」
陽向「でも、ホント美人ですよね。……いかにもお淑やかな大和撫子って感じで」
初音「そうですね。でもね、陽向ちゃん?上には上がいるんですよ?」
陽向「へ?そりゃ、薫子お姉さまや千早お姉さまも随分と美人ですけど、この人も負けず劣らずの美人ですよ??」
初音「まぁまぁ、もう少ししたら分かりますから」
陽向「??」
初音「あ、このページですね」
陽向「このページって……うっっわっ!何この人?!スッゴイ美人!それにカッコイイ!!!」
優雨「すごい……きれい…」
初音が指摘したページの、ある1枚の写真を見て、陽向と優雨は興奮気味で声を出した。
千早も少し遅れて、問題の写真を眺めた……
それは寮の玄関で撮られた写真で、薫子に抱き着いている奏と、照れていかにも慌てている薫子
それを横で見ながら笑っている初音と由佳里………そして、やや後ろから優しく微笑んでいる3人の姿が写っていた……。
千早「ブハッ(飲みかけの紅茶にむせる)」
薫子「どうしたの千早?……大丈夫??」
千早「コホッコホッ…え、ええ、申し訳ありませんコホッ…少しむせてしまいました……」
陽向「この人って誰ですか!?」
初音「ふふ…その人はですね。奏お姉さまのお姉さまで、3代前のエルダーシスター…“宮小路 瑞穂”様です」
206:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:09:40 PmCP38kp0
陽向「この人が、あの伝説の……」
千早(何やってんだよ、瑞穂さん………)
写真に写っている瑞穂からは、女装を恥ずかしがっているとか、そういった雰囲気が全く感じられなかった。
千早(…………………………………でも、確かに美人だ……
って、僕も何てこと思ってるんだよ!瑞穂さんは”男”なんだから!!
あぁ、でも…僕もみんなからはこんな風に思われてるんだろうか…(泣))
香緒理「どうかしたの千早?さっきから変な顔してるわよ?」
千早「い、いえ…何でもありません。噂では聞いていましたけれども、いざ拝見するとスゴイ美人な方だったものですから
…少し驚いてしまって……」
薫子「何でもできる千早も大概にスゴイけど、この人もそれに輪をかけてスゴイ人なんだよね~」
史「転入されて僅か1ヶ月でエルダー選過去最高の得票率を得た人……聖應の十月革命……幻の最速記録保持者……
聖應三大美人……チョコレートタワー……終わらないラストダンス……数々の伝説が今でも伝えられております。」
千早(僕の頭の中では、いつもオドオドしてて、気弱そうな姿しか思いつかないんですけど…)
陽向「あ、何個か聞いた事があります。」
初音「それに、薫子ちゃんにフェンシングを教えたのも瑞穂様なんですよ?」
千早「薫子さんは…瑞穂さんに会ったことがあるんですか??」
薫子「うん……奏お姉さまと一緒に何回か……ね。
まぁ、見た目通りの優しい人なんだけど、真剣になると人が変わるというか、絶対に怒らせたくない人というか……」
初音「薫子ちゃん、ビジバシ鍛えられてましたものね?」
薫子「…あれはスパルタだった…………」
陽向「香緒理お姉さまは、お会いした事ないんですか?」
香緒理「有るわよ。一度だけね」
千早「有るんですか!?」
207:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:12:11 mw9RoApm0
なんという挙動不審 nyny
支援
208:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:17:10 xURLm10x0
アナル拷問ファックまだ?
209:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:17:38 PmCP38kp0
香緒理「ええ、今年の年初めにね…。薫子ったら振袖を着せられてたのよ?それも無理矢理に…ほら、この写真よ」
優雨「かおるこ…かわいい」
千早「そうですね、とても似合っています」
薫子「……何か、千早に言われると、そこはかとなくバカにされているような気がする」
千早「そんな事を言われましても……それにしても珍しいですね。薫子さんがこのような着物を着るなんて」
薫子「どうせ馬子にも衣装…とか言いたいんでしょ」
千早「そんなことはありません。似合っていると言ったのは本心です。……ただ、少し意外だったものですから……」
薫子「まぁ…ねぇ。これだって、奏お姉さまが頼んでくるから……仕方なく……ゴニョゴニョ」
初音「薫子ちゃんは、奏お姉さまの言う事だけは素直に聞いてましたもんね。」
薫子「”だけ”ってヒドイ!」
香緒理「でも、当たらずとも遠からず……でしょ?」
薫子「…………………はい。」
史「ですが、千早様の言われる通り、薫子さまは背が高くて起伏も少ないので、振り袖姿がとても栄えてらっしゃいます」
薫子「はぐっ………ふ、史ちゃん。そういうことは思ってても言わないように……」
史「?史は、何かおかしなことでも言ったのでしょうか??」
香緒理「そうよ~、薫子。史ちゃんは薫子が綺麗…って褒めてるんじゃない」
薫子「ぶーー、もういいです(泣き顔)」
優雨「ぅー……」
千早「どうしたの?優雨」
優雨「お姉さまの…お姉さまは?……いないの?」
初音「優雨ちゃん…ええ、もちろん、いてますよ。………ちょっと待ってて下さいね」
薫子の姉の姉の話ばかりなので、少し嫉妬したんだろうか?それとも初音に関わる話題が少なくて寂しいとでも感じたんだろうか……
そんな優雨の姿を見て、千早は少し安心した。
210:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:21:18 PmCP38kp0
千早(優雨も少し成長したのかもしれませんね)
瑞穂の話題も少し落ち着いたことだし、千早はどこか胸を撫で下ろす感覚を覚えて、一息つこうと紅茶に手を伸ばした。
初音「あ、あったあった。ホラ、この人です。」
優雨「どれぇ?」
初音「ホラ、私の横でスカートを捲られているのが由佳里お姉さま。
……で、捲っている人が由佳里お姉さまのお姉さま……"御門まりや"様です」
千早「ぶっ(飲みかけの紅茶にむせる)」
薫子「どうしたの?千早」
千早「ケホッコホッ、い、いえ…また、むせてしまったものですから………」
千早(あの人はぁ……(怒))
折角落ち着いて紅茶を飲もうとしていた所を邪魔されて、なぜか千早はこの場に居もしない従妹に対して怒りを覚えた…。
千早(ここ最近は瑞穂さんの事ばかり話題に上がっていたものだから、すっかり忘れていたけど……。
まりや従妹さんもココの生徒だったんだっけ)
瑞穂が寮に入ったのならば、当然まりやも寮住まいであることも簡単に推測できるのだが、
あまりにも瑞穂の印象(自分と同じ境遇だったから)が強すぎて、まりやの存在をほとんど忘れていた千早であった。
初音「”コスモスの君”って呼ばれていたそうで、公式の上では陸上部最速記録保持者なんですよ?」
千早(まぁ、たしかに、あの人……足は速かったもんなぁ………)
小さい頃、よく瑞穂や千早に悪戯をしては逃げ出していた従妹の姿が脳裏に浮かんだ。
211:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:39:07 IWCEb9Sm0
しぇん
212:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:43:50 PmCP38kp0
陽向「公式の上では??」
初音「ええ、記録として残っている中では、御門まりや様が出したタイムが最も速いんですが…、
先程のエルダー瑞穂様が、体育祭のリレーで走った記録の方が速い……というのが陸上部員全員の意見でして……」
千早「なるほど、体育祭では記録なんて残しませんものね」
初音「そうなんです。ですから、瑞穂様の記録は”幻の記録”…と云われているんです」
薫子「この まりやさんも、写真からは全然イメージつかないけど、結構オシャレで、こぅ何て言うかな…“女の子”っていう人なんだよね」
陽向「え、そうなんですか?」
初音「実は私が持っている服の中に、何点かまりや様から頂いた物もあるんです」
薫子『アタシも何点か持ってるよ…』
陽向『あぁ…二人とも……ずるいです』
香緒理『あら、陽向は姉である……』
陽向『わわっ、………………そんな事ないですよ……』
・
・
・
それにしても、瑞穂が薫子の姉の姉である事はプールの時で知っていたけど、まさか初音の姉の姉がまりやであろうとは……
よくよく考えれば、男がエルダーに選ばれるよりも現実的で可能性が高いのだが、自分の知らないところで繋がりがあると思うと、千早は不思議な気持ちになった。
そんなことを、ぼんやりと考えていると、ふと薫子との初めての出会いを思い出した。
千早(ああ、そういえば……薫子さんと初めて会った時も、似たような感じだったかな)
そう思うと千早は薫子の顔を見て、思わず微笑んでしまっていた……。
薫子「ん?どうかしたの、千早?アタシの顔なんか見て」
千早「クスッ……いえ、世の中って案外狭いんだなぁと思ったものですから」
薫子「?? 変な千早」
~Fin~
213:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:44:26 r0pEgmZU0
もつ~
214:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:46:06 TYDUM7W60
乙!
215:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:50:02 PmCP38kp0
前回暗い話だったので明るい話に挑戦してみた
挑戦した結果がこれだよ…orz
216:名無しさん@初回限定
10/12/26 00:56:22 IWCEb9Sm0
いやいや、ほのぼのとして良かったと思いますよ。楽しませて頂きました
217:名無しさん@初回限定
10/12/26 01:08:34 EekDxkzx0
まりやは茉莉花の君で秋桜の君はドラマCDの桜井夏央な
218:名無しさん@初回限定
10/12/26 01:10:59 PmCP38kp0
>>230
ごもっともデス。
コメディ要素を取り入れるのに「まりや登場させたら明るくなるんじゃね?」
と安易に考えて、登場させました……。
ごめんね、まりや
219:名無しさん@初回限定
10/12/26 01:58:56 ufiwskf10
この後薫子ルート、香織里ルート、(PSP版で追加されるなら)初音ルートに行ったあと、
親類ということで瑞穂ちゃんの正体を聞かされるそれぞれの反応を想像すると胸が熱くなる
優雨ちゃん?優雨ちゃんはちーちゃんの正体を初めて知ったときはわからんが、
先にちーちゃんを認識した後瑞穂ちゃん認識しても「そうなんだ」で終わる気がする
そして「ちはやのしんせきの男の人はみんな女の人みたいなの?」と質問してちーちゃんを凹ませる
220:名無しさん@初回限定
10/12/26 02:01:20 HmUnYOMH0
>>232
その中で瑞穂お姉様と認識があるのって薫子と初音だけでは?
221:名無しさん@初回限定
10/12/26 02:27:10 ufiwskf10
>>233
>>219から>>222にまたがる当たりで「一度だけ会ったことがある」って書いてあるぞ
あくまでID:PmCP38kp0が投下してくれたSSを経過した前提の話だ
222:名無しさん@初回限定
10/12/26 02:29:49 ufiwskf10
ごめん言葉が足りてなかった
「香織理さんは(このSSでは)会ったことがあると書いてある」
そして優雨ちゃんは直に合ってなくてもこのSSで写真を見てる
その上で瑞穂ちゃんの正体を知ったときの反応に興味があるってことだ
223:名無しさん@初回限定
10/12/26 07:39:33 bewVTqVoO
乙~
面白かったです
ただ名前間違われてる香織理とまりやが年下になってるのが
224:名無しさん@初回限定
10/12/26 12:44:33 KfwR0xEd0
ずっと規制されっぱなし。
投稿不能、orz DSのAPしか使えないよT-T
225:名無しさん@初回限定
10/12/26 17:30:22 t3a4onGe0
>>228
落ち込むことなんかないよ。
いいから、早く正月向けのSSに取りかかりなさい。
226:名無しさん@初回限定
10/12/26 19:35:54 PmCP38kp0
>>236
漢字変換ミスだったな・・・それと、優雨のセリフで一部おかしいのもあった
>>238
サンクス 支援ありがとう
またモチベーションが上がったら次のも書いてみる
227:名無しさん@初回限定
10/12/27 20:53:35 BdnqiBUC0
1本書いたんだけど、むっちゃ長い。25本くらい。どうしよう。
これ、どのくらい支援もらえれば貼れるんだろか。
いまいち連投規制わからんのよね。
スレ諦めて、別んとこに貼るかなぁ‥。
228:名無しさん@初回限定
10/12/27 21:10:46 +zlaov8yO
投下するなら支援するけど…規制条件よくわからね
229:名無しさん@初回限定
10/12/27 21:49:29 BdnqiBUC0
なんか眠くなってきたので、区切りのいいとこまで投げて続きはまた今度にするです。
ボタンを1つ掛け違うだけで、なんかひどいことになってしまったお話です。
-----------------------------------------------------------------------
『エルダー選挙』
「私、皆瀬初音は、敬愛する七々原薫子さんに‥私の得たすべての票を譲渡させていただきます」
きゃー。
あがる歓声とともに、初音の得票が薫子に委譲され。
「私、真行寺茉清は、私の持つすべての票を‥妃宮千早、あなたに委ねます」
きゃー。
茉清支持者の悲痛な叫び声も混ざりつつ。
茉清の得票が千早に譲渡された。
「薫子さん‥」
「千早‥」
交わす視線は互いに困惑の度を深め。
身動きもとれず、壇上で立ち尽くす二人の姿。
どれほどの時間が、無言のまま流れ過ぎたのか。
***
230:名無しさん@初回限定
10/12/27 21:50:54 BdnqiBUC0
だがしかし。
どんな事情であろうとも♂である自分がエルダーになる訳にはいかない、と。
千早は発言すべく、口を開い‥
「私、七々原薫子は‥」
「ちょっ! 薫子さん!」
千早の気配を読んだのか、そうはさせじと薫子が一歩前に進み。
壇上から学院生一同を見渡し、高らかに発言する。
「親愛なる友人 妃宮千早さんに、得票すべてを託したいと思います!」
きゃー!
先ほど以上にわき上がる大きな歓声。
これにより当代のエルダーが決まるというのだから、さもあらん。
「か、薫子さん!」
「ごめん、千早。でも私にはやっぱり無理なんだ。
それに千早に憧れているのは本当だから‥。」
そう真摯な視線で跪き。
千早の手を取り口づけをし‥かけたとき。
231:名無しさん@初回限定
10/12/27 21:54:16 +zlaov8yO
支援
232:名無しさん@初回限定
10/12/27 21:55:16 BdnqiBUC0
「待ってください! 私、妃宮千早は。
七々原薫子さんこそがエルダーに相応しいと思っています。」
きゃー!!
そうはさせじと声を張り上げ。
取られた右手を引き抜き、譲与の儀式を中断させる千早。
「なっ!」
逃げた手を追うように伸ばした薫子の腕を。
そっとつかみ、そのまま優しく引き起こす。
「薫子さん。あなたこそが眩しく、いつも輝いて見えます。
どう考えても私より薫子さん、あなたのほうがふさわしいのですよ。」
そうにっこり微笑み。
千早は逆に跪き、その手に唇を捧げた。
と思いきや。
「あいたっ!」
薫子の右手に寄せていた千早の顔が急に仰け反る。
なにが起きたかわからぬ壇上人たちが注視したその先には。
薫子の左中指が高らかにスポットライトを浴びていた。
***
233:名無しさん@初回限定
10/12/27 21:58:01 BdnqiBUC0
「でこぴんはないでしょう、でこぴんは!」
ひりひりと痛むおでこを庇いながら、立ち上がる千早。
「あぁ、ごめんね、千早。とっさのことでつい‥。
おでこ大丈夫だった?」
そういいながら、おでこを庇う千早の右手をそっとどけて。
薫子は赤くなってしまったその肌を優しく撫でる。
「あー、ごめん。ちょっと赤くなっちゃってるよ‥。」
「薫子さん‥‥。」
「えぇ。 本当にごめんね!」
そう小さく呟いた瞬間。
さりげなく確保し続けていた千早の右手をそっと引き下げ。
そのまま跪いて、譲与の儀式に持ち込もうとする薫子であったが。
ずびしっ!
壇上に小さく変な音が響いた‥‥。
「チョップはないでしょ!チョップは!」
「あら、ごめんなさい。咄嗟のことでつい習い覚えた護身術を使ってしまいまして‥」
涙目で立ち上がる薫子。
油断なく身構える千早。
壇上は緊迫した空気に包まれて。
「あ、あのー‥‥」
沙世子の戸惑った声が、微妙なハウリングとともに講堂内に響き渡っていた。
-----------------------------------------------------------------------
3部構成(?)の1個目です。あとは10本+10本くらい‥。 また明日夜あたりでもー。
234:名無しさん@初回限定
10/12/27 22:00:36 +zlaov8yO
続き楽しみにしてます
支援しようと思っても何故か書き込めなかった…
235:名無しさん@初回限定
10/12/27 23:34:46 ykRMoYBt0
乙
支援します。
前スレあたりに3連続コメ以上がヤバイって書いてあったような・・・
まぁ、細々と投稿するのがイイと思うよ
236:名無しさん@初回限定
10/12/27 23:48:28 YzaRJZdE0
これからが本当の地獄だ…
おつ
237:名無しさん@初回限定
10/12/28 00:13:43 TufeZan2O
確かに地獄だな
最近めっきり寒くなったし
全裸待機だと風邪ひきそうだ
238:名無しさん@初回限定
10/12/28 00:40:53 rXOi5JG40
>>242
「私、七々原薫子は…烏橘沙世子さんに全ての票を移譲します」
薫子はマイクを握っていない方の手を取りキスをした。パニックに陥っている沙世子に更に追い討ちをかけた者が居た。
「私、妃宮千早も烏橘沙世子さんに全ての得票を移譲します」
同じように沙世子の手を取りKissをした。
烏橘沙世子がエルダーとなったのであった。
239:名無しさん@初回限定
10/12/28 00:46:31 zvz8fZTu0
ヤマアラシの君誕生の瞬間か
240:名無しさん@初回限定
10/12/28 03:03:27 en6GTXtM0
なんというスケープゴート
241:名無しさん@初回限定
10/12/28 07:55:20 OeYLoj8m0
きっとたぶん、こんな続き。
「壇上は緊迫した空気に包まれていますが、ここで放送席のご紹介を。
実況は私、土屋さくら。そして解説は文芸部の宮藤さんにお越しいただいています」
「はい、文芸部 宮藤です。本日はよろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。いやぁしかし、思いも寄らぬ展開ですねぇ。」
「そうですねぇ。皆様もご存じかと思いますが、薫子お姉様は剣道3段の腕前。
また、所属はしていないものの、フェンシング部でも類い希なる実力を発揮している
との情報もはいってきています。
相対する千早お姉様ですが、ご幼少のみぎりから護身術を身につけているとのことで。
未確認情報ですが、とあるお嬢様の護衛を、軽くあしらったとの噂もあります。」
「ほほぅ。実力者同士の戦い、ということですね。」
「えぇ、まさに頂上決戦といえるでしょ‥あ痛たたたたたたたた!」
「ひーなーたー。なに馬鹿なことやってるのかしら?」
「おぉっと! ここで放送席に思わぬアクシデントが!
本日の放送はここまでのようです。皆さん、さようなら、 さようならぁ~!」
242:名無しさん@初回限定
10/12/28 10:11:28 +f2RTwcW0
30秒以上の 間隔を開けて
板全体で10レス中3レス以上が自分のレスにならないように
1時間に9回ほど投稿すればOK
支援貰える前提なら10分に1回投下で多分余裕
587 :名無しさん@初回限定[sage]:2010/11/08(月) 21:01:21 ID:ESEDsKK00
(中略)
>>586
timecount=10
timeclose=3
だから板の全スレで10回中3回が同じIPだったら連投ですか?のエラー
エロゲネタは確か連投時間が30秒以内ならエラー
さるは一般的に00分~59分までに10回だけどココはどうなんだろ
テストしてみるか誰か知ってる人に聞かないと分からないかな
一応こんなのもあるが
スレリンク(erog板:2番)
243:名無しさん@初回限定
10/12/28 21:30:57 /CkoA8er0
わるかない
244:名無しさん@初回限定
10/12/28 23:53:32 OeYLoj8m0
どうしよう。眠い。でも>>250の体調が心配。
支援もらっても1時間9レス、20貼るのに2時間かぁ‥。
>>255の「板全体で」ってことは、他スレも加味してってことなのね。
エロゲネタの書き込み頻度なんてさっぱり想像つきません‥。
1:00までに10本貼れるよう頑張ろう・・。
245:名無しさん@初回限定
10/12/28 23:54:52 OeYLoj8m0
>>246の続きを6分に1本くらいで頑張ってみよう。支援よろしくplz
-----------------------------------------------------------------------
それからしばし。
暴力はいかんと初音のお説教がようやく終わりを告げたとき。
前代未聞なエルダー選挙の第二幕があがった。
コホン。
マイクを受け取った薫子が、壇上から発言する。
『えー。お見苦しいところを見せて申し訳ありませんでした。
生徒会長より発言を許してもらった私 七々原薫子が。
どれだけ妃宮千早さんこそがエルダーにふさわしいか、皆様にお伝えしたいと思います。』
きゃー!
わき上がる大歓声。
「ちょっ!」
叫び声を上げる千早のマイクは。
仕事のできる放送委員の手により、しっかりOFFにされている。
『お恥ずかしながら、私 七々原薫子は。言葉遣いも立ち振る舞いも。
皆様もご存じの通り、到底洗練されているとは申せません。
そんな中、今年から妃宮さんが入寮し、私はその優雅さに本当に見惚れてしまいました。
皆さんも感じたと思われます。千早さんのあらゆる面での完璧なる優雅さ。
これこそ、学院生が手本とすべきエルダーの姿といっても過言ではないと思います!』
おぉー。パチパチパチ。
賛同の声が講堂内に響く。
***
246:名無しさん@初回限定
10/12/28 23:56:49 7BeAGEx10
支援ですわ
247:名無しさん@初回限定
10/12/28 23:59:49 OeYLoj8m0
ふふん、と自信ありげに千早に視線を向ける薫子。
悔しそうな表情のまま、初音に発言を求める千早。
『同じく、さきほどお見苦しいところをお見せしてしまい、大変申し訳ありません。
薫子さんの代わりに、今度は私 妃宮千早が発言させていただきます。
このたび、エルダー候補として皆様にご支援いただき、
また過分にも投票していただいたこと、誠にありがたく思っております。
でも、私は今年転入してきた身であり、本学院の伝統なるものを理解できてはおりません。
1年の頃からこの学院に親しみ、また騎士の君との二つ名を持つに至っている薫子さんこそ、
エルダーにふさわしいのではないでしょうか!』
おぉー。パチパチ。
先ほどより若干控えめな声があがる。
(ちはやの方が拍手すくなかった‥)
(ふーむ。第一ラウンドは薫子お姉さま優勢ってところでしょうか?)
外野はのんきである。
***
248:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:01:54 /vBhU75S0
しおーん
249:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:03:54 PDnLxHgrO
しえん
250:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:04:30 fKCyt4Me0
『確かに、在学期間というのも一つの要素ではあると思います。
ですが皆さん。ただただ長く在学していればエルダーとしてふさわしいのでしょうか?
私はそう思いません。短い時間でも伝わること、理解できることはあると思います。
そして、そもそも千早さんの得票数が最も多かったことから
皆さんもそのようにご理解戴いているのではないか、と思います。
さきほどの千早さんの発言。まことに丁寧で、かつ相手への思いやりのある言葉遣いでした。
私自身、千早さんに無理にお願いしまして、淑女たる立ち振る舞いについて
この春から教わっている身であったりします。
師匠を差し置いて、弟子たる私がエルダーになれるわけがありません!』
おぉー。パチパチパチ。
(薫子さんったら、あそこまで話せるなんてすごいわ!)
(こよりさん。それは薫子さんに対して失礼ですよ)
(いや、本当に驚いた。薫子があんなに雄弁とは知らなかったよ)
(茉清さん!! 壇上にいなくていいんですか?)
(いや。さすがにもう私の出番はないだろうし。
それにこんなイベント、観客席でゆっくり楽しみたいじゃゃないか)
(ですよねー)
***
251:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:07:24 PDnLxHgrO
てか>>254だったのかw
252:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:12:20 fKCyt4Me0
『待ってください。エルダーとは学院生の見本となるべき姿。
そこには行動よりも重要なものがあると、私は考えます。
さきほどの薫子さんの発言。皆様はお気づきになられたでしょうか。
最初からすべてを身につけることなど、誰にもできません。
ただ、そこで諦めて現状に甘んじてしまうか、または地道に前を向いて歩き出すか。
そこが我が学院の学院生として、身につけるべき精神なのではないでしょうか。
いまだ未熟たる身であるこそ、それを真摯に受け止め、努力する。
まさに薫子さんが実践していこうとするそのものです。
私は、学院生の皆様にはそのような心構えこそ手本としてもらいたいと思います!』
おぉー。パチパチパチ。
(行動では勝ち目がないから精神で勝負か。千早も考えたものね‥)
(しかし、千早はそれすらも身につけているのだから、少々詭弁にも思えるね)
(ケイリ。終わっちゃうとつまらないから、もう少し黙っときなさいな)
***
>>264 さすがに本編には書けないじゃない!
253:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:13:53 fKCyt4Me0
『行動より精神、との発言が千早さんよりありました。
たしかに精神性も重要だと思います。
でも私自身は。エルダーシスターとしてのあるべき姿として。
どのように考えているか、ではなく、どのように行動したか。
なんのために動いたか、ではなく、何を成したか、が重要だと考えます。
皆さんも心当たりがあると思います。
朝もうちょっと早く起きれれば‥。寝る前に勉強しなきゃ‥。これを食べると太りそう‥。
思うだけなら簡単です。でも、それを行動に移すことがどれだけ大変か。
そして行動できる人がどれほどすごいのか。皆さんならわかってくれると思います。』
おぉー。パチパチパチパチパチ。
(なんか、そこはかとなく話がずれてきてますね‥)
(あえてずらす薫子の作戦なのか、本当にずれているだけなのか、これは判断しずらいな‥)
(でもでも、なんか皆さんの共感は得られているようですよ?)
(千早さんがこの流れに乗るか、軌道を修正するかはちょっと見物ですねぇ)
(あぁ、それは確かに。)
***
254:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:19:28 fKCyt4Me0
『そうですね。行動に移すこと。実際に行動できること。
その資質というものは本当に重要であり、また貴重なものだと私自身も思います。
皆様。薫子さんの二つ名はなんだったでしょうか。そうです。騎士の君。
その称号を得るために、薫子さんがどのような行動を成してきたか。
転入組の私よりも、皆様のほうがよくご存じだと思います。
昨年のエルダーである白菊の君、周防院お姉様の妹として。
薫子さんはこの学院内外で、正義感に満ちあふれた行動を取り。
そして、いつでもまっすぐに、凛々しく行動してきました。
だからこそ、皆様が二つ名で呼び、そしてそれが定着しているのだと思います。
皆様方がつけた「騎士の君」という二つ名こそ、
薫子さんの素晴らしさをまさに象徴しているのではないでしょうか。』
おぉー。パチパチパチパチパチ。
(さすが千早というか、よく調べてるわねぇ‥)
(ふむ。学院生自らが年来支持してきたという自尊心をうまくくすぐり。
そのうえ、さりげなく先代エルダーの妹であることを印象付けることも狙っているわけか)
(ふふっ。予想通り面白くなってきたね。)
***
255:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:23:39 fKCyt4Me0
『ちょっと、千早! 奏お姉様は関係ないでしょ!
千早がそうくるなら、あたしにも考えがあるわよ。
あー。皆さん。多少不適切な表現になるかもしれませんが、許してください。
あたし自身の本音を少しいわせてもらいます。
このような言い方はあとで千早に怒られるかもしれないけれど。
みんな、千早を可愛いとおもわない? 綺麗だとおもわない?
この輝く銀髪、不思議な色合いを湛えた双眸。整った容姿。
ぶっちゃけ、寮であったとき、あまりの綺麗さに見惚れちゃったわよ!
エルダーに憧憬が必要というのなら、それこそが素直なあたしの気持ちよ!』
きゃー!パチパチパチパチパチ。
(うわー。なんか急に歓声が黄色くなったような‥)
(でもまぁ、千早お姉様の素敵さは、その通りだと思います)
(はいはい。うたちゃんにとってはそうでしょうとも)
***
256:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:28:20 fKCyt4Me0
『ちょっ!
それをいったら、薫子さんだって綺麗で可愛いじゃないですか!
流れる黒髪。まっすぐな視線。すらっとした肢体。見事なスタイル。
皆さん、素敵だと思いませんか?』
きゃー!パチパチパチ。
『それに、えーと。すこし話を戻させていただきますと。
そもそも容姿に優れていればエルダーだ、というのは
本質から少しずれているのではないでしょうか。
やはり、その行動に源泉を求めるべきではないかと思います。
そうですね。
たとえば。それは今年の春。まだ私が学院に転校する前。
駅前にて見知らぬ男性に絡まれてしまったことがありました。
そのとき、学院生でもない見ず知らずの私を助けてくれた。それが薫子さんです。
その高潔さ。勇気。行動力。まさに騎士の名にふさわしい。
みなさん。こんな素敵な方をエルダーにしたいと思いませんか?』
きゃー!パチパチパチパチパチ。
(おぉ。さっきと同じ話なのに、ミーハー路線にも素早く対応するとは。
さすが千早お姉様、流れにうまく掴みますねぇ‥)
(ちはやも、かおるこも、かっこいい‥)
***
257:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:32:46 S7x5JFXK0
しえーん
258:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:32:59 rhxjBHqj0
紫苑
259:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:34:01 fKCyt4Me0
『待って!待って! 私なんて腕っ節に自信がちょっとあっただけ。
淑女としてちっとも相応しいことじゃないわ。
そうね。じゃあ優雨ちゃんが入寮してきたとき。
すこし身体の弱い優雨ちゃんは雨に濡れ体調を崩し、食欲がなかったわけ。
でも寮母さんはすでに帰られ、そのうえ、そのときの夕食は脂っこい感じだったのよ。
そんなとき、夕食までのたった20分の間に。優雨ちゃんの好みを聞き。
カボチャを裏漉しして、ミートソースを作り、オーブンで焼いちゃったのよ!
初対面の娘への優しさもそうだけど、あの料理の手際はほんと見惚れるしかないって。
しかもそれがほんのり甘くて美味しいのよ、ほんとに。』
おぉー!パチパチパチパチパチ。
『季節の果物が余っていればデザート作ってくれるし、
試験前に作ってくれた夜食のサンドイッチなんて、ほんと美味しかったんだから!』
きゃー!パチパチパチパチパチ。
(史さん、そんなに千早お姉様の料理って美味しいんですか?)
(えぇ。正直、私の実力では千早お姉様には勝てないかと‥)
(きゃー!)
(私たちも食べてみたいですわ!)
(えぇ、ほんとに!)
***
260:名無しさん@初回限定
10/12/29 00:35:43 fKCyt4Me0
『確かにそんなこともあったかもしれません。
ですが、料理がうまいからエルダーというのは、あまりに短絡的ではないでしょうか。
では私からも薫子さんの素敵なエピソードをひとつ。
クラスメイトの方はご存じかもしれませんが、
ある下級生の方で薫子さんを慕っている方がいました。
その方は残念なことに少し前に転校してしまいましたが、
薫子さんはその方と、転校前に別れの場を設けていました。』
「ちょっ! ち、千早!」
慌てる薫子に、どんな意味を含めたものなのか、にっこり微笑み。
『様々な想いを胸に秘め、ただ涙するしかない下級生に対し。
皆様方であれば、どのように対応するでしょうか。
私であれば戸惑い、うまく言葉を口にすることができないかもしれません。
薫子さんは優しい言葉をかけつつも、ただその別れに対して、一緒に涙を流していました。
うわべだけの言葉ではなく共感しあう心。その涙の輝きこそ、薫子さんの純粋さだと私は考えます。
しかも。その方と別れたあと。私が話しかけた際。薫子さんはまた別の涙を流していました。
そのような事態になにもできなかった自分の無力さに。悔しさに。
薫子さん自身は何も悪くないのに、流せるんです。その涙を‥。』
今度は、歓声はあがらない。
でも、その静けさこそが、千早の伝えたかった想いが伝わった証跡であった。
(春美ちゃん、薫子お姉様とお話できたんだ‥‥)
(うぅぅ。本当によかったね、春ちゃん‥)
-----------------------------------------------------------------------
第2部ここまでー。予想より早く貼れた。支援thx. 明日起きたら続き貼ります。
261:名無しさん@初回限定
10/12/29 01:12:48 S7x5JFXK0
乙ー
白熱した争いになってまいりました
262:名無しさん@初回限定
10/12/29 01:19:31 qZl5DnGz0
泥沼すぎるw
263:名無しさん@初回限定
10/12/29 01:24:50 87uH5+Db0
この場で
「僕は男です!!」
とぶちまけてしまえれば
どれほど楽かw
264:名無しさん@初回限定
10/12/29 01:41:08 MmSdEAej0
薫子お姉さまは気づいていない・・・!
「転入してから間もない私がエルダーなんて」という論法を見事打ち砕く前例があることを・・・!
瑞穂お姉さまの存在を!!
265:名無しさん@初回限定
10/12/29 02:34:35 PDnLxHgrO
まるで子供の喧嘩みたいになってきたな…いいぞもっとやれw
266:名無しさん@初回限定
10/12/29 02:56:55 /vBhU75S0
原作もここまでとは言わないが2,3言い合ってから初音がダブルエルダーの提案をすればよかったのに
267:名無しさん@初回限定
10/12/29 07:18:52 /xxjcNRe0
原作はもう無理だがアニメでは是非この掛け合いを実現してほしいw
268:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:03:04 fKCyt4Me0
続き。
-----------------------------------------------------------------------
さきほどの千早の発言後、静かにざわめいていた講堂内が
徐々に落ち着き始めたその時、初音が動いた。
「沙世ちゃん、ちょっとマイク貸してくれる?」
「え、えぇ‥」
『えーと。話の途中ですいません。
生徒会長である私、皆瀬初音から皆様にご提案があり‥』
『ちょっと待った!』
『え?』
そんな初音の発言をおもむろに遮ったのは薫子。
『なーに、すっかり部外者気分でいるのかしら?
初音。あなたもエルダー候補の一人でしょ?
そもそも。
生徒会長であり皆の尊敬を受けている初音さんは。
実は寮監もやっていて、本当に寮ではいろいろお世話になってるのよ。
初音会長の人望については、みんなのほうがよく知っていると思うけど。』
『え?』
269:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:04:51 T9bvEfm+0
支援
270:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:04:53 fKCyt4Me0
『そうですね。私も転校してすぐ、右も左もわからない頃に
初音さんにはいろいろお世話になりました。
様々な問題を真摯に受け止める胆力。そして他人の問題も受け止めてくれる包容力。
初音さんこそ、エルダーに相応しいのかもしれませんね。』
『え?え?』
さきほどまで敵対していた薫子と千早だというのに、見事に息が合っている。
『皆さん。先ほど辞退をしていた皆瀬初音さんも
十分、エルダーとしての実力があるかと思いますが、どう思いますか?』
お? おぉ? おぉー! パチパチパチ!
『えー!! 薫子ちゃん、ちょ、ちょっと待って!』
慌てる初音を尻目に、今度は千早が宣言する。
『先代、琥珀の君たる上岡生徒会長の妹でもあり、
またその生徒会運営を1年の頃から支えてきた皆瀬初音さん。
その運営手腕について、皆様もご理解いただけると思います』
おぉー。パチパチパチ!
部活・委員会の運営に関わっている学院生から支持の声が上がる。
(あはー。予想外の展開ですぞ。面白くなってきたぞ、こりゃー)
(つっちー。楽しむな。)
(そうはいうがな、ややぴょん。うまく持って行けば会長がエルダーになれるんだぞ)
(おぉっ!?)
***
271:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:14:56 fKCyt4Me0
生徒会役員がそんな会話をしている最中。
壇上ではさらに話が進みゆく。
『というわけで、生徒会長。皆瀬初音さんこそが
エルダーに相応しいと思いますが、皆様、いかがでしょう!?』
おぉー!パチパチパチパチパチ。
『では、全会一致ということで!
そういった感じで、本日のエルダー選挙はこのあたりでお開きに‥』
『ま、待って!待って!
無理!無理! 薫子ちゃん、私には無理ですよぉー。
薫子ちゃん、千早ちゃん、勝手に進めちゃだめー!』
(ちっ!×2)
なし崩し大作戦は惜しくも失敗に終わった。
だがしかし、そんなことで千早はくじけない。
『でも、初音さんの生徒会長としての実績については
皆さんも異論がないと思っているようですよ? ねぇ、皆さん?』
おぉー!パチパチパチパチパチ。
『そうそう。これだけ支持をもらっているのに、
引き受けないなんて初音らしくないって。うんうん。』
おぉー!パチパチパチパチパチ。
いまが踏ん張りどころと、嵩に懸かって攻め立てる二人。
***
272:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:18:58 fKCyt4Me0
『い、いやでも、無理、無理ですよー!
だって、千早ちゃんのほうが綺麗じゃないですか!
薫子ちゃんだって、すらっとしててかっこいいしスレンダーですよ!
眼差しもきりっとしてて、せくしーじゃないですか!
私なんてタヌキですよ、タヌキ。無理ですってー!』
♀ Σ♀♀
人 人人
動揺のあまり、不思議なことを口走り始める初音。
(初音‥か、かわいい‥! ///)
(あらら。副会長は戦力外ですかのー)
『あー。えーっと‥。
ほ、ほら。千早! なんかいって!』
『って、そんな無茶な‥。
えーと‥。
そ、そうです! 見てください。皆さん。
初音会長の動揺するこの可愛らしい様を。
我らが生徒会長をエルダーとして、今後も引き続き 愛でてみたいと思いませんか?』
おぉー!パチパチパチ。
273:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:22:34 fKCyt4Me0
『だ、ダメですよっ!
わ、私なんて可愛くなんかないですからっ!
それをいうなら、そう、千早ちゃん!
千早ちゃんのほうが断然可愛いじゃないですか!
皆さん、聞いてください!
千早ちゃんのお部屋、すっごい可愛いんですよ!
すごいんですよ。天蓋付きベッドなんてまるでお姫様ですよ!
それにお風呂上がりなんてふらふわひらひらのネグリジェですよ!
本当にお姫様なんですよ!」
きゃー!きゃー!パチパチパチパチパチ。
(なんか、いきなり発言のレベルが下がってしまいましたねぇ。)
(でも、うん。はつねっぽい‥(にっこり))
(あぁ、たしかに。でも、エルダー選挙というものがこのような暴露大会でいいんでしょうか。ほんと)
(ほんとのことだし、楽しそうだし。きっとだいじょぶ)
***
274:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:42:52 PDnLxHgrO
支援
275:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:48:16 T9bvEfm+0
支援
276:名無しさん@初回限定
10/12/29 08:53:54 fKCyt4Me0
『そうねー。あれはすごいわねー。
じゃあ、千早で。』
『って、薫子さん、そこで裏切るんですか!』
戦場とはシビアなのだ。
『えー。だって私のおすすめはやっぱり千早だしー。
初音もそう思うでしょ?』
『えぇ、えぇ。もちろんです。
綺麗だし、なんでもできるし。
千早ちゃんを私もおすすめしますっ!』
『ちょっ! 初音さんは薫子さんに譲渡したじゃないですかっ!
なのに、私をおすすめしたらダメじゃないですか!』
『あぁ、そうかー。じゃあ、やっぱり薫子ちゃんで!』
『ちょっ!』
『そもそも、千早が一番得票数多かったじゃない!』
『そうよね。じゃあやっぱり千早ちゃんでー』
『そんな数票の違いでは皆さんが納得されないからこそ、
75%という得票数が求められてるんじゃないですかっ!?』
とまぁ、すっかりぐだぐだな壇上の隅で。
(副会長。お楽しみのところ失礼します。えーと、こんなのはどうでしょうか(ごにょごにょ))
(えっ、そ、それはさすがに‥)
(でもですよ? うまくいきさえすれば‥)
(う、うん‥。そ、そうよね。確かにこのままだとどうにもならないし。うん)
(ですよね、ですよねー。 よし、ややぴょん。選挙管理委員会にあの件をネゴってくるのだ)
(わかった。いってくる)
***
277:名無しさん@初回限定
10/12/29 09:05:42 fKCyt4Me0
そんなこんなで。壇上も講堂全体もざわざわ、どよどよ、ぴーちくぱーちく、
黄色い声がさざめく最中にて。
『あーあー。宴もたけなわではありますが。どうぞご静粛に、ご静粛にー』
さくらの声がハウリングとともに響き渡った。
瞬時に静まり、集まる学院生の視線をものともせず。
さくらは静かに話し始める。
『こほん。まことに僭越ながら、生徒会書記である私、土屋さくらから、
皆さんに1つ提案させていただきたいと思います。
この奥ゆかしい3人のお姉様方は互いに自らをエルダーの器ではないと思い、
さきほどから互いに譲り合いを行っています。
3人の発言にもありましたが、お三方、それぞれが
学院生の尊敬および憧憬に十分相応しい方々だと思います。
そして、それらは皆さんもよくよくご認識いただいているのではないかと思います。
そこで。
私は、この3名をエルダーとして迎えることを。
皆さんに提案したいと思いますが、いかがでしょうか。』
『なっ!』『ちょっ!』『さくらちゃんっ!』
(えっ)(お三方を?)(エルダーに?)
きゃあ~~~~~~~~~っ!
あがる大歓声。
(ふふん。勝利は見えたわ。)
(つっちー、おそるべし‥)
***
278:名無しさん@初回限定
10/12/29 09:06:30 PDnLxHgrO
みーライオンって出て支援出来ない時有るが、これも規制?
279:名無しさん@初回限定
10/12/29 09:13:51 fKCyt4Me0
『待って! さ、さくらちゃん!
だってだって、そんなの前例ないですし!』
数レス前に、初音自身もなにか提案しようとしていたはずだが、
それは思い切り棚に上げて。反論する初音。
『いやいや。初音会長。
おっしゃりたいことはわからなくもありませんが、
このままじゃ、正直どうにも決まりそうにないですし。
それに‥。 私たちの代のエルダーが空位だなんて、認めたくありません。
そう思いませんか、皆さん!』
きゃー!パチパチパチパチパチ。
圧倒的支持である。
『待ってください!
壇上にあがった4人の合計は736票。
3で割ることができませんし、得票として不自然ではないですかっ!』
さすがちーちゃん。計算が速い。
『ご安心ください。千早お姉様。
その点についてはさきほど選考委員会に確認しておりまして。』
そういい、沙世子に視線を向けるさくら。
なんだろう? 何を確認したんだろう?
そんな学院生の視線をものともせず。沙世子が静かに初音に歩み寄り。
「私、烏橘沙世子に投票いただいていた5票を。
初音会長。あなたに譲渡いたします。」
そういって初音の右手にそっと口づけを‥。
280:名無しさん@初回限定
10/12/29 09:17:52 fKCyt4Me0
『以上により、お三方の得票は合計741票。
お一人当たり、247票ずつということになりました。
いかがでしょうか、千早お姉様。』
『ぐぬぬ‥』
正論には正論で。
最大の難関を突破したさくらは、終劇に向けて高らかに発言を。
『では‥。
お三方をエルダーにお迎えするということで。
皆様。賛成の方は拍手をお願いできますかっ!?』
きゃー!パチパチパチパチパチ。
おぉー!パチパチパチ!
『どうやら、満場一致のようですね。
以上をもちまして、本年度のエルダーは。
七々原薫子さん、妃宮千早さん、そして、七瀬初音さんのお三方に決定いたしました!」
おぉー!パチパチパチ!
おめでとうございます!お姉様方!
パチパチパチパチパチ。
響き渡る満場の拍手の中に。
「これにて一件落着ということですかな。はっはっはー」
さくらの高笑いが響いていた。
-----------------------------------------------------------------------
長すぎだー。途中で規制くらってました。多大なる支援、多謝。
281:名無しさん@初回限定
10/12/29 09:29:39 PDnLxHgrO
乙~
本編初音居なかったらどうなったんだろうな、と改めて思った
そして、沙世子は初音(の手)にキスなんかしたら倒れそうw
282:名無しさん@初回限定
10/12/29 10:19:42 fKCyt4Me0
うは。最後の最後で初音の名前間違えてら・・。orz
283:名無しさん@初回限定
10/12/29 13:15:27 gPTufstR0
乙
もし香織理さんが壇上にいたら、途中で2人(3人?)の後頭部に突っ込みを入れてくれたろうに
284:名無しさん@初回限定
10/12/29 16:30:14 DWfo7Ogv0
>>295
罰として新年会SS投下な
285:名無しさん@初回限定
10/12/29 16:35:50 S7x5JFXK0
乙。初音さんガンバレ、もっとガンバレ。
286:名無しさん@初回限定
10/12/30 02:22:45 8p0rNvXq0
ダブルライダーではなく
トリプルファイターか
太陽戦隊サンバルカンになったのか
287:名無しさん@初回限定
10/12/30 14:30:41 MtZ1b/Me0
おまえ、歳いくつやねん
288:299
10/12/31 00:09:06 9Rv/q9MP0
>>300
不惑過ぎても迷ってばかりさ
289:名無しさん@初回限定
10/12/31 00:37:33 rWCRcoV+0
「ちがーう! ばるぱんさーのポーズはこうだっ!」
と後輩に指南する瑞穂センパイ
290:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:08:45 th+qZ7xz0
>>293
GJでした。
PSPでは初音ちゃんも攻略できるといいですね。
それはそれとして、SSを投稿させていただきます。
舞台は奏ちゃんたちのエルダー選挙後です。8レス分ありますので、よろしくお願いします。
291:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:13:54 th+qZ7xz0
「そうですね。奏さん、エルダーとしてはやはり気になりますか?」
「それはもう……私と同期に票を獲得した方々ですから。もしかしたらこれを機会にお友達が増えるかもしれませんし」
「確かにそうですね」
「じゃああたしも見に行こっと」
奏は響姫、薫子とともに学院内ですでに終わったエルダー選挙についての話題に花を咲かせていた。
まだエルダー選挙の熱気が醒めない時期、自分たちのほかに票数を獲得した人というのは、どんな人たちなんだろう?
選挙戦の真っただ中にいたみんながそう思うのはすごく自然な流れだった。そして、生徒会室前の掲示板……。
「あら……?」
「ど、どうしたの、奏お姉さま?」
「奏さん……?」
「なぜ? なぜなのですか……?」
掲示板の残り投票者の名前を見た奏は、驚きと狼狽の表情を浮かべた。
~抹消された記録~
「なぜって一体……あ!」
「あら、これって……」
薫子も響姫も名前欄を見て、奏の反応の理由が理解できた。
「由佳里ちゃんの名前が、ない?」
「どういうこと? 絶対に少しはもらってると思ってたのに」
「確かに、由佳里さんは生徒会長で琥珀の君という二つ名もお持ちなのですから、この結果は不自然でなりませんね」
そう。残り票数獲得者の欄に由佳里の名前がなかったのだ。過去のエルダー選挙結果を見ても、先代の菅原君枝はエルダーだったし、
その前の厳島貴子は現在彼女の夫で当時のエルダーである宮小路瑞穂が獲得した82%以外のほとんど、つまり17%が彼女に入っていた。
それ以前にも、生徒会長は代々それなりの票を獲得している。
なのに、この結果は納得のいくものではない。一体何があったのだろうか?
3人は少し理由を考えてから、目の前の生徒会室の扉を開けた。
292:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:20:45 th+qZ7xz0
すみません。失敗しました。やり直します。
エルダー選挙も無事に終了し、周防院奏が第74代エルダーシスターに選ばれて数日後……。
「そろそろ残りエルダー票獲得者の名前が掲載される頃ですね」
「そうですね。奏さん、エルダーとしてはやはり気になりますか?」
「それはもう……私と同期に票を獲得した方々ですから。もしかしたらこれを機会にお友達が増えるかもしれませんし」
「確かにそうですね」
「じゃああたしも見に行こっと」
奏は響姫、薫子とともに学院内ですでに終わったエルダー選挙についての話題に花を咲かせていた。
まだエルダー選挙の熱気が醒めない時期、自分たちのほかに票数を獲得した人というのは、どんな人たちなんだろう?
選挙戦の真っただ中にいたみんながそう思うのはすごく自然な流れだった。そして、生徒会室前の掲示板……。
「あら……?」
「ど、どうしたの、奏お姉さま?」
「奏さん……?」
「なぜ? なぜなのですか……?」
掲示板の残り投票者の名前を見た奏は、驚きと狼狽の表情を浮かべた。
~抹消された記録~
「なぜって一体……あ!」
「あら、これって……」
薫子も響姫も名前欄を見て、奏の反応の理由が理解できた。
「由佳里ちゃんの名前が、ない?」
「どういうこと? 絶対に少しはもらってると思ってたのに」
「確かに、由佳里さんは生徒会長で琥珀の君という二つ名もお持ちなのですから、この結果は不自然でなりませんね」
そう。残り票数獲得者の欄に由佳里の名前がなかったのだ。過去のエルダー選挙結果を見ても、先代の菅原君枝はエルダーだったし、
その前の厳島貴子は現在彼女の夫で当時のエルダーである宮小路瑞穂が獲得した82%以外のほとんど、つまり17%が彼女に入っていた。
それ以前にも、生徒会長は代々それなりの票を獲得している。
なのに、この結果は納得のいくものではない。一体何があったのだろうか?
3人は少し理由を考えてから、目の前の生徒会室の扉を開けた。
293:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:26:20 th+qZ7xz0
「由佳里ちゃん!」
奏が生徒会室を開けると中にいたのは由佳里と初音だけだった。
「か、奏お姉さま! 響姫お姉さまに薫子ちゃんまで!」
「ごきげんよう、お姉さま。セイレーンの君に騎士の君まで。生徒会に何かご用ですか?」
驚いて慌てている初音とは対照的に、由佳里はひどく落ち着いていた。まるで奏たちがここに来ることを知っているみたいに。
「何かじゃないです! 由佳里ちゃん、あれはどういうことですか!?」
「奏ちゃん、いきなり言われてもあれじゃわからないって」
「エルダー票獲得者の名前のことです! どうして由佳里ちゃんの名前が入ってないのですか!?」
「どうしてって、誰も私に票を入れなかったってことでしょ?」
感情的に聞いてくる奏に対して、由佳里は冷静な姿勢を崩さない。
まあ由佳里は自分がエルダーにはふさわしくないと思っているのだから、そういう意味ではこの冷静さもうなずけるのだけど、
それでも初音のうろたえぶりを見ると、やはり変に思える。
「でも、由佳里ちゃんが候補に入ってないのかを聞いた時、『少し聞いた』と言ってましたよね?
その人たちの票ぐらいは入っているはずじゃないですか?」
「確かに言ったけど、でも私は“私をエルダーに”って考えてた人じゃないんだから、その人の気持ちなんてわからないわよ」
「そ、それはそうですけど……」
(奏ちゃんに言われるのも無理ないか……ま、確かに私をエルダーにって投票宣言を受けたことはあるんだけどね)
それを聞いた由佳里は、その時のことに思いをめぐらせていた。
294:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:32:34 th+qZ7xz0
「由佳里お姉さま!」
「あら、どうしたの?」
5月も終わり、6月になろうかという頃、由佳里は1人の生徒に呼び止められた。
「生徒会の方? それとも陸上部の方かな?」
「いえ、どちらも違います」
「じゃあどうしたの?」
「あの、私、由佳里お姉さまに1票入れさせていただきます!」
「え……?」
とっさに言われて一瞬固まった由佳里だったが、すぐにああ、エルダー選のことか、と理解する。
もうすぐ6月、そろそろそんな話題が登ってきても不思議ではない。
「ああそっか。エルダー選挙のことね」
「はい、そうです」
でも由佳里は、自分がエルダーの座につこうとは思わなかった。そういうものにはコンプレックスがあったし、
生徒会長と陸上部部長の2つだけでも手一杯だったし、そして何より……。
(エルダーだったら、私より奏ちゃんのほうがずっとふさわしいよ。今までの薫子のことからもわかるし、
家族も何もないところからああまでなれるのだって、私と違って想像以上の努力家だって証拠だし、
そして何よりあの瑞穂お姉さまの妹だしね)
かつて1年だった頃、由佳里は瑞穂に淡い恋心を抱いていた。もっともその想いは
貴子が彼の恋人になったことで儚く散ったのだが。
まあそれはそれとして、その大好きだった瑞穂の想いを受け継いだ妹なら、立派にエルダーを果たしてくれる。
由佳里はそう確信した。
「ありがと。でも、それだったら奏ちゃんに入れてくれないかな?」
295:名無しさん@初回限定
10/12/31 11:35:38 bnBSUlVc0
支援
296:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:38:41 th+qZ7xz0
「奏お姉さまに……ですか? でも、私は由佳里お姉さまのほうがふさわしいと思いますが……」
「あら、あなたの支持した私の推薦相手なんだから大丈夫だって。私は奏ちゃんを信頼してるから」
由佳里はそう言うとその下級生に微笑みかけた。
「まあ本音を言うとね、生徒会長と陸上部部長を兼任してるのに、この上エルダーまで押し付けようなんて、
私を過労死させる気なのかね君は、ってことなんだけどね」
「あはは、すみません、それは気づきませんでした」
ちょっぴり舌を出しながらおどける由佳里に、その娘は笑いながら承諾した。
「でも、あなたの気持ち自体は嬉しかったし、それはありがたく受け取っておくわね」
「いえ、こちらこそ、由佳里お姉さまとお話が出来て嬉しかったです! クラスで由佳里お姉さまを押す方々にも、
由佳里お姉さまが奏お姉さまを推薦してると伝えておきますので!」
「ありがとう。じゃあお願いするわね……って、方々って、そんなにいるの!?」
「ええ。少なくとも私の友人たちにも聞いてみると、それなりにいらっしゃるようです。ですので……」
由佳里は自分がエルダーになってほしいと思っている人がいただけでも驚きなのに、
まだ他にも多数いるらしいというのはまさに寝耳に水だった。
「あ、でも、くれぐれも奏ちゃんや薫子にバレないようにね」
「あはは、はい! では、私はこれで……」
「うん。じゃあね」
そう言うとその娘は去っていった。
「エルダー選……か……」
自分を押す人が他にも結構いるというのが本当なら、初音の方でも対策を打ってもらうよう頼んでおこうかな……
と考える由佳里だった。
297:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:50:08 th+qZ7xz0
「ねえ、初音」
「なんですか、由佳里お姉さま?」
その日の夜、由佳里は紅茶を淹れに来てくれた初音に話を切り出してみた。
「もしかして、初音のクラスでも私をエルダーにしようって考えてる人いるの?」
「ええ。数人くらいは……」
やっぱりか……なんてこと。というか、なんで私なのかな? みんなして、私のどこがエルダーにふさわしいって言うの?
「やっぱり、由佳里お姉さまがエルダーになられるのですか?」
一方初音は、何を勘違いしたのか、期待に胸を膨らませて聞いてくる。まあ、普段から由佳里を慕っている彼女なら、
無理もない反応ではあるが。
「その逆。私はエルダーになる気なんかないから」
「ええっ!?」
由佳里お姉さまなら絶対エルダーにふさわしいのに、というように初音は驚愕した。
「だって、もし私がエルダーなんかになっても、みんなを幻滅させてしまうのがオチだろうし、
ただでさえ生徒会長と陸上部部長で手一杯なのに、さらにエルダーにまでなったら、多分過労死しちゃうわよ」
まあそれはいくらなんでも大袈裟だ。だけど、由佳里が疲れ果ててしまうのはまず間違いないだろう。
初音としても、そんな思いを由佳里にさせたくはない。
「私は奏ちゃんを推選しようと思うの」
「奏お姉さまを……ですか?」
「そう。私より奏ちゃんの方がふさわしいと思うしね。言うなら、票の事前譲渡ってとこかな?」
確かにエルダー選挙では票の譲渡という行為が存在する。存在はするけど、それをエルダー選が始まる前に
行うという行為は、聞いた事がない。
「わかりました。では、私が聞いた由佳里お姉さまをエルダーにという方には、奏お姉さまを推薦してるとお伝えしておきますね」
「ありがと。初音はいい娘ね」
由佳里は初音の頭をなでなでしながら、奏と薫子にバレないようにしてほしい、と念押ししたのだった。
そして由佳里は、生徒会のみんなにも同じことを伝えた。みんなは少し残念そうだったが、
最終的にはそれが会長の気持ちなら、と喜んで協力してくれた。
298:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 11:56:14 th+qZ7xz0
「あの、由佳里ちゃんも……候補に入っているのではありませんか?」
エルダー選の真っ最中、奏からそう聞かれ、由佳里はいつか聞かれるだろうと思って用意していた答えを言うことにした。
「私? ああ、確かに少し聞いたような。でも、声的には全然ね」
まあ、その声は由佳里が事前に封じ込めたのだから全然聞こえてこないのはある意味当然ではあるのだが。
「やっぱり、エルダーたるものガサツなのはダメなんじゃないかしらね」
まあ、その翌年、自称ガサツな人物がエルダーの片割れになってしまうとは、この時誰もが夢にも思っていなかったのだが。
「でも由佳里ちゃんも、私が言った淑女になれる方法を受けていれば、十分エルダーになれたはずじゃ……」
「だって、紫苑さまと瑞穂お姉さま直伝のレッスンも、奏ちゃんだから効果あったんだよ。
私がやっても笑い取るぐらいにしかならないもん」
実は奏は由佳里が抱えている淑女へのコンプレックスの話を聞いた時、1年の時に瑞穂と紫苑に教わった
淑女になるためのレッスンを由佳里に教えようとした。
しかし、由佳里がそれを強く断ってきたので、結局この話は立ち消えになったのだが。
299:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 12:02:36 th+qZ7xz0
「でも、由佳里ちゃんも学院内では人気者じゃないですか! それなのに……」
「そういう自覚はあまりないけどね。仮に人気があったとしてもエルダーに選ばれるかどうかはまったくの別問題でしょ?」
「まさか由佳里さん、生徒会で票数の改ざん……」
「してないわよ。ちゃんと投票されていた名前の通りに貼り出してあるって」
薫子が由佳里を軽く睨むが、由佳里はまったく動じない。
「でも、初音ちゃんの票が入ってないのはさすがにおかしいでしょう?
普段あれだけ由佳里ちゃんのことを慕っているみたいなのに……」
「だから、それとこれとは話は別でしょ? 私だってまりやお姉さまのことを慕ってたけど、票は瑞穂お姉さまに入れたもん」
「ですが……」
由佳里はすらすらと言いよどむことなく返事を返してくる。が、逆にそれが怪しい。普通に何もしてないのであれば、
奏たちに指摘された時点で考えてみるはずだ。
結局、奏たちがどんなに粘っても、由佳里は選挙結果について、本当のことは教えなかった。
そして奏たちは生徒会室を後にしたわけだが……。
「薫子ちゃん、響姫さん、どう思いますか?」
「そうですね……まあおっしゃってることはつじつまは合っていましたが、どうもしっくり来ませんでしたね」
「あたしも由佳里さんが何か隠してるのは間違いないと思う。でも問題は、あたしたちがそれを追及する必要があるのか、
ってことだよね」
「そう……ですよね。真相はどうあれもう過ぎたことですし、こんなことで由佳里ちゃんの仲たがいなんてしたくありません」
「それは私も同じです。由佳里さんが話したくなれば話してくださるでしょうし、触れないでいるのが賢明かと」
こうして奏たちは最終的に、今後このことには触れないようにしようということで落ち着いたのだった。
まあ、そのおかげかどうか、奏たちと由佳里たちの仲は今までと変わらず良好なもののままでいれたのだけど……。
300:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 12:08:53 th+qZ7xz0
「ふふっ、奏ちゃん、私もちゃんと票はもらってるわよ。ただ、名前は全部奏ちゃんの名前になってるけどね」
「……お姉さま、もう皆さんには本当のことを教えてもよろしいのでは?」
「まあそうかもしれないけど、聞いたらそれがきっかけで奏ちゃんが何を言い出すかわからないじゃない。
それに、言わない方が面白いしね」
「お姉さま……」
楽しそうに言う由佳里に、初音は感心半分、呆れ半分の表情。
「そういえば、まりやお姉さまのときもそんな感じだったっけ……もしかしたらお姉さまも、
瑞穂お姉さまに票の事前譲渡してたのかな?」
その光景を頭に思い描いて、まりやと同じ道を歩んでいる自分に、ちょっぴり愉快な気分になる由佳里であった。
Fin
301:東の扉 ◆FVKSJZ0PUs
10/12/31 12:17:47 th+qZ7xz0
以上です。
>>308さん、支援ありがとうございました。
奏ちゃんと響姫ちゃん以外の票が残り8票って、由佳里ちゃんがいることを考えると少ないのでは?
と考えていたら思い浮かびました。(相変わらず由佳里ちゃんびいきです)
来年も、おとボクシリーズがますますの繁栄を誇る作品でありますように。
それでは、今回はこれで。お目汚し失礼いたしました。
302:名無しさん@初回限定
10/12/31 13:11:47 UUj4I8O30
大晦日にGJ
303:名無しさん@初回限定
10/12/31 13:57:52 MGzOH4ib0
乙なのですよー
304:名無しさん@初回限定
10/12/31 14:16:34 J2rJxF7L0
GJです
305:名無しさん@初回限定
10/12/31 14:30:34 rYWXInWg0
乙でございます。
…それと
>299
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
迷える同士よ。
306:名無しさん@初回限定
10/12/31 22:15:56 bJdYZoyh0
>>314
東の扉さん乙~♪
新年は百人一首大会とかのSSとかも読んでみたいなぁ
307:名無しさん@初回限定
10/12/31 22:43:56 J2rJxF7L0
ちはや(千早)ぶる
神代も聞きかず
竜田川
からくれなゐに
水みづくくるとは
すまん、何となく書いてみたかっただけだ
308: 【吉】 【1944円】
11/01/01 02:57:50 tqGBQo6H0
つづけて
309:名無しさん@初回限定
11/01/02 08:09:55 YlBxMKt70
ちょい質問。
otbk2世界において、瑞穗ちゃんの正体は奏、由佳里、薫子らにはばれてない
って仕切りでよいっけ?
明確に決まってないなら、適当にやりくりするけど。
310:名無しさん@初回限定
11/01/02 08:25:13 0chwcG3v0
瑞穗ちゃんの正体は奏、由佳里にはばれてるよ
311:名無しさん@初回限定
11/01/02 20:13:14 dIwlb4Pe0
2の世界はエトワールの続きだから貴子さんルートアフターのはず
だとすれば奏やバーグは瑞穂ちゃんと貴子さんがヤッてる現場を覗いてるんで知ってる
薫子には多分バレてないんだろうな
312:名無しさん@初回限定
11/01/02 20:22:30 eNEQmghz0
だが敢えてバレてないと脳内変換して2をやってますが?
313:名無しさん@初回限定
11/01/02 20:40:28 PHoC9zB90
ゲームやる分にはいいけどSS書くときにその辺りに齟齬が出来ると面倒だからね
ばれてないならばれてないって前置き入れて書けばいい気がするけど
314:名無しさん@初回限定
11/01/02 21:39:15 DCTrqSNk0
瑞穂ちゃんに関してはなんだかんだでどのルートでも寮生全員と貴子さんにはバレてそうな気がする
315:名無しさん@初回限定
11/01/03 12:23:07 7oasSIxC0
>>242-293
ぜひ別バージョンも書いてみて
千早、うっかり自分は男だと発言
薫子「絶大な支持を得た千早は理想の淑女の体現者。
その前には肉体の性別が何の問題となりましょう。
彼女の性別はあえて言うなら『お姉さま』なのです!」
->千早エルダー決定。および特例として在校を許可
316:名無しさん@初回限定
11/01/03 12:44:31 PIXVL5mB0
それフランス書院とかそういう系統の話で見たような記憶があるw
317:名無しさん@初回限定
11/01/03 15:52:53 IPq5w9B00
当然でしょ?
フランス書院には古今東西のエロスが集積されているんだよ
318:名無しさん@初回限定
11/01/03 22:44:13 ND6rM8Dj0
新年会とかいろいろ宿題溜まってるけど、なんとなく気晴らしに。
あっさり短め、かなり適当。4本くらい?
-----------------------------------------------------------------------
梅雨真っ盛りの刻。
放課後、偶然一緒になった香織理と千早が連れだって寮に戻ると、
陽向がレポート用紙を前に食堂でうんうん唸っていた。
「あら、陽向が勉強なんてめずらしいわね。この分じゃ明日は晴れかしら?」
「ふふっ。今朝の天気予報ですと、今年の梅雨前線は結構手強そうですけどね」
「陽向は勉強する。天気は晴れる。いいことずくめじゃない。
そうなるなら、誰にも文句は言わせないわよ。」
「あぁ、お帰りなさい、千早お姉様、薫子お姉様。
帰ってきた早々、温かい言葉をありがとうございます~。
まぁ本当に晴れてくれるのなら、いくらでも勉強しますけどねー。」
雨続きの日々に、陽向も幾分くさっている模様。
「あら。陽向って雨は嫌いなの?」
「えーと。雨には雨の叙情ってものもありますし、毛嫌いしているわけではないんですが
さすがに2週間、こうも雨ばかりだと、いささか飽きてきたといいますか。」
「で、雨乞い 改め 晴れ乞いのために教科書を紐解くと‥。」
その発想があまりに新鮮だったのか、千早はクスクス笑い出す。
「あー。残念ながら、勉強なわけではなかったりしまして。
文芸部の課題なんです、これが。」
「へぇ、月例会ですか‥」
319:名無しさん@初回限定
11/01/03 22:45:27 4N4l94q/0
陽向が何かを書こうとしているというだけでいかがわしい響きがするな
支援
320:名無しさん@初回限定
11/01/03 22:50:03 ND6rM8Dj0
陽向曰く。
どうしても締切がないと書けない人々もいるということから、
文芸部では月1ペースでの月例会を設け、作品発表 or 意見交換等を行っている。
さっきまで部屋でPCに向かい長編を書いていたが、煮詰まってきたので
気分転換に短編のプロットでも考えようかなーと。
「ふーん。で、我が妹はどんな作品を考えているのかしら?」
「えーと、気軽に読める短編で、先日のエルダー選挙をベースに、
ちょいと最近の流行でも取り入れて、お莫迦な話にしようかなーと。」
その瞬間、なんともイヤそうな表情の千早。
「え‥。エルダー選挙ですか‥。」
「えぇ。せっかくエルダーのお二人と寝食を共にしているわけですから、
これを書かずして、何を書くのかって感じですよ!
といいつつ、今のところネタは何一つないんですけどね。」
「まぁ、陽向のことだから大丈夫だとは思うけど。
二人に迷惑がかかるようなことはやめておきなさいよ?」
「そうなんですよねー。
なんか、1年生の様子を見る限り、あまりに憧憬の対象すぎるのか
下手なことを書くと、それがそのまま真実になっちゃいそうで怖いんですよー」
やれやれと肩をすくめて。
「あの‥、それなら別のテーマにするとか‥」
「で、ありえないくらいのファンタジーにするしか!と思いついたのが
こんな感じなんですよー」
そう陽向が差し出したレポート用紙には。「>>328」と書いてあった。
***
321:名無しさん@初回限定
11/01/03 22:53:28 F3l23s+TO
支援
322:名無しさん@初回限定
11/01/03 22:55:11 ND6rM8Dj0
読んだ瞬間、腹筋が崩壊する香織理と、凍り付く千早。
そしてあまりの反応に慌てる陽向である。
「うわ、う、嘘です!嘘です! ご、ごめんなさい!
いやー、さすがにこれは失礼でしたよねー。ほんと申し訳ありません!
自分でもちょっとやり過ぎかなーとかは考えていたんですけどー」
平謝りに謝りまくって、しばしの時が流れ。
ようやく香織理と千早が再起動した‥。
「あー。おかしかった‥。息できなくて死ぬかとおもったわよ‥。
ほんと‥なんてもの書くのかしら‥。涙でてきちゃったし‥。」
「そこまでツボにはいるとは、意外性って意味ではアリだったんでしょうか?」
「と、とりあえず‥。そのメモは厳重に封印してくれるとありがたいかしら‥。」
「は、はい! わかりました!」
沈鬱な千早の表情に。
厳重封印を誓う陽向である。
「しっかし。
どうやれば、こういう発想が出てくるのかしらね。」
「えーと。いや、ほら。なんといいましょうか。
最近は男の娘やらTS物も流行っているじゃないですか。
なので、ちょいとエッセンスをいれてみようかな?とか
意外性を大事にするなら、薫子お姉様よりも千早お姉様のほうがいいかな?とか
ふと魔が差しただけなんですよー。ほんとすいません‥‥」
「おとこのこ? てぃーえす?」
(あちゃー、難しかったですかー。)
323:名無しさん@初回限定
11/01/03 22:58:03 4N4l94q/0
優雨ちゃんは いらん知識 を 手に入れた!
支援
324:名無しさん@初回限定
11/01/03 22:58:45 ND6rM8Dj0
「えーと。性別転換とかそういうファンタジーネタの1つと思っといてください。」
「はぁ‥。」
「一応、薫子お姉様のTSも考えてはみたんですけど、
なんかそのまんまのラブコメみたいになっちゃいそうで。」
「なにそれ、面白そうじゃない。」
「えーとですね。
転入してきたばかりで、戸惑う千早をそっと影で支える薫子。
男嫌いであった千早は最初はツンツンするものの、
数ある学校行事のなかでその距離が近づき、徐々にデレて。
エンディングは、親に決められた婚約で実家に戻された千早を
薫子が正面から乗り込んで連れ戻す! 千早!君をもう一生離さない!
みたいな?
なんか途中で想像ついちゃうじゃないですか。
なので、千早お姉様を♂にしてみようかなーとかとか‥。
って、あ、あれ? ま、また私、なにか失礼なこといっちゃいました?
あぁ、なしです! 今のもなしですからー!」
我に返った陽向の前には。
先ほど同様に、息もできずに腹筋を鍛えまくる香織理と。
怒っていいのか笑えばいいのか、いまの感情は恥辱なのかなんなのか
よくわからないけど、なぜか涙がこぼれてしまう千早の姿があった‥。
-----------------------------------------------------------------------
正月休みも終わっちゃって、落ちを頑張る気力がありませんでした。はっはっはー。
こんな感じですが、今年もどうぞよろしくです。
325:名無しさん@初回限定
11/01/03 23:05:07 4N4l94q/0
後に男女逆転で本当にその展開があるとは夢にも思ってないんだろうな
乙でした
326:名無しさん@初回限定
11/01/03 23:49:56 F3l23s+TO
幾ら陽向でもそんな面白い事が身近で起きてるとは思えないだろうなw
327:名無しさん@初回限定
11/01/04 00:11:32 g+tPBHcV0
乙 面白かったです
たぶん初音なら食いついていきそうな展開だなww
328:名無しさん@初回限定
11/01/06 07:03:48 9PwIxxue0
初音は実は、まりやと由佳里を通して
「男の子が転入するから影から支援してあげて」
と言われてるとか
329:名無しさん@初回限定
11/01/06 23:53:47 yncJdkjI0
>>341
由佳里お姉様はああいってたけど‥。
千早ちゃんはどう見ても違うだろうし、
優雨ちゃんも陽向ちゃんも男の子のわけないよねぇ。
真行寺さんは転入じゃないし‥。
えー。だれだろー。
薫子ちゃんは前に一緒にお風呂はいったし‥。
はっ!
も、もしや、また由佳里お姉様にからかわれた!?
330:名無しさん@初回限定
11/01/07 20:26:08 MFc9kK6A0
>>341
そのネタのが某無限から夏に出てたよ。
331:名無しさん@初回限定
11/01/09 01:27:27 cgM+5AiO0
初音「ふ~、買出しは面倒だわ」
タラヲ「お姉ちゃん、ちょっとくるです~」
初音「なに?・・・・ちょっと・・・きゃああああ!!」
タラヲ「服を脱がすです~」
びりびり
初音「きゃああああ!!!いやああああ」
タラヲ「さあ、いれてやるです~」
ズブブッブブブ
初音「いやあああああ!!!痛いよ!痛いよ!!」
タラヲ「処女です~ラッキーです~締りがいいです~」
ズンズンズンズン
初音「もうやめて・・・・」
タラヲ「でるです!」
初音「いや!それだけは・・・・」
ドププププ
初音「いやああああああああ!!」
332:名無しさん@初回限定
11/01/09 01:28:18 cgM+5AiO0
薫子「初音が欠席?自宅待機?」
千早「そうらしいですね」
薫子「いったい初音に何があったのかしら・・・」
~~~~~~~
寮
香織「私、ちょっと出かけてくるね」
薫子「うん。わかった」
千早「気をつけてくださいね・・・(なんだろう・・・・この悪寒は・・・)」
~~~~~~~
333:名無しさん@初回限定
11/01/09 01:29:06 cgM+5AiO0
香織「はあ、歩くのにもこの胸は邪魔でしょうがないわ」
タラヲ「うえ~ん、道に迷ったです~」
香織「ぼうや、どうしたの?迷子なの?」
タラヲ「家の帰り道がわからないです~」
香織「・・・・・しょうがない坊やね」
タラヲ「(わ~い、かかったです~)」
~~~公園~~~
香織「え~っと××町は・・・・・」
ドンッ
香織「キャッ!何するの」
タラヲ「おとなしく、するです。」
中島「やあ、タラちゃん。何してるんだい?」
タラヲ「チッ、邪魔がはいったです」
334:名無しさん@初回限定
11/01/09 14:22:08 rL0+fo1M0
いかん、ネタ帳が文字化けした
さらばミニスカサンタちーちゃん…
335:名無しさん@初回限定
11/01/09 14:33:39 luCVhZsAO
タwwwwラwwwwwwヲwwwwww
336:名無しさん@初回限定
11/01/09 16:27:33 iUdm5tXY0
テンプレ無視してVIPのノリ持ち込んで何がしたいんだろう
337:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:02:37 F68pytwS0
本日は成人の日ということでそれにちなんだSSを!
本編の薫子√後の話ということで。
なお初音さんには千早の性別は卒業後にカミングアウトしているという設定です。
予定としては6レスぐらいで
338:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:03:52 F68pytwS0
正月期間のある日、御門家に遊びに来ていた薫子さんが、
「千早はもちろん成人式には出席しないんだよね。」
「うん、そのつもりだけど。」
史があらかじめネットを駆使して千早が出席予定の成人式の会場の出席予定者を調査したところ
聖應女学院、千早が2年まで在籍していた男子校、双方の卒業生が出席するとのことだったので
出席をキャンセルするのが賢明ということになっていたのだった。
「そのことで年末に初音と香織理さんと相談したら、それでは私たちだけで千早の成人を祝いましょう
ということになったんだ。」
「でも皆さんは成人の日はそれぞれの会場に出席するだろうし、その後は短大の友達なんかと遊びに
出かけるのでは。」
「もちろん午前中はみんなそれぞれの会場で出席するけど午後は千早さえ良ければ、この家に集合と
いうことになっているんだよ。」
「それに。」
「それに!」
「初音と香織理さんが千早はかけがえのない友達だからと云ってくれたから。」
薫子がそう云うと千早は目頭が熱くなっていくのを感じたのだった。
339:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:04:50 6w2vSOVX0
支援
340:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:06:33 F68pytwS0
成人の日当日、お昼過ぎに薫子たち3人が揃って御門家を訪ねた。
「皆さん振袖姿、大変お綺麗ですね。」
「千早は馬子にも衣装と云いたいんじゃなくって?」
「わぁ、そんなことはないですよ香織理さん」
3人とも成人式から直行して集合したらしく当然のごとく振袖姿である。
そして3人をリビングに通して千早が朝から史と一緒に作った料理で食事会である。
「久しぶりに千早ちゃんの手料理を頂いたけどやっぱりプロ顔負けの美味しさですね。」
「史ちゃんの給仕も久しぶりに見たけど寮時代と変わらない手際の良さね。」
そんな他愛のない会話が続き、食事がある程度進んだ後に香織理さんが突然こう云い出した。
341:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:07:02 9Pzd4sbh0
シェン
342:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:09:56 F68pytwS0
「成人式にはやっぱりアトラクションがつきものよね。そういえば前に寮で一芸大会をやったじゃない。」
「そういえばそうこともありましたよね。」
「香織理さんはその時スイカのぬいぐるみでスイカ劇場第3章なんていうものをやってたわよね。」
「でもその時に千早の芸は史ちゃんに邪魔をされて見れなかったから今からここで見せてくれる。」
「ま、まさかあの時見たいに裸踊りをしろと云うんじゃないでしょうね。」
「ふっ、あの時は勢いでそんなことを云ってしまったけど流石にそこまでは要求はしないわ。」
「でもその代わりに。」
「その代わりに?」
すると今までキッチンで後片付けをしていたはずの史がリビングに戻ってきて
「香織理さま。例のアトラクションのご用意が整いました。」
「史ちゃんありがとう。ということで千早には今から振袖を着てほしいの。」
343:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:11:44 F68pytwS0
「えっ!振袖」
「私たち3人も振袖なんだから千早ちゃんだけ折角の成人の日に普段着というのも・・・それに千早ちゃん
は美人さんなんだから振袖姿もきっとお似合いになると思うの。」
初音さんがそういって微笑みながら僕を説得しようとする。
「あのぅ・・・初音さん、卒業後にカミングアウトしたと思うんですが、僕は一応男なんですけど。」
「あれっ、そうでしたっけ!」
もしかして初音さんは僕が男だってことをすっかり忘れてるんじゃ・・・・・orz
しょうがないので薫子さんに救いの眼差しを送ると
「千早、そういう訳だから今回は観念してよね。」
と云って視線を逸らされてしまった。
どうも今回の陰謀はみんなでぐるになって行われているようである。
「千早さま、そういうことですので皆様がお待ちなので早速着替えをいたしましょう。」
最後に史にただされて、用意がしてあるという自分の部屋に向かった。
344:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:14:40 F68pytwS0
史に着付けをしてもらって振袖姿になり、リビングに戻ると
「わぁ!綺麗。」
「私たちみんな、千早ちゃんに負けましたよね。」
「素材が良いからきっといいものが見れると思ったけど想像をはるかに超えているわ。」
と3人がそれぞれに賞讃の言葉を述べている。
しかし男として振袖姿を褒めてもらうのは何とも複雑な気分だ。
するとさっきまで遠巻きに見ていた母が、
「親として息子の綺麗な振袖姿を見れるなんてこんな幸せなことはないわ」
と云って涙ぐんでいる。
しかし息子の振袖姿って表現がおかしいような・・・・・。
この後、千早だけに一芸をさせるのは忍びないと云って香織理さんがスイカ劇場第4章を
披露してくれた。
そのスイカ劇場が終わった頃、初音さんがいきなり立ち上がって、
「今から、千早ちゃんのために私が芸をします。」
345:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:17:13 6w2vSOVX0
支援
346:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:17:43 rXA7xNVJO
支援
347:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:19:53 F68pytwS0
しかし初音さんの様子はあきらかにおかしい。
よく見ると顔が赤いし、ふらふらとしているような。
でも今日はお酒には極端に弱い初音さんがいるからお酒は用意はしていなかったはずだと考えていると
傍らには香織理さんや薫子さんに成人になったのだからとお酒を勧めている母の姿が・・・。
おそらくはスイカ劇場の間に事情を知らない母が初音さんに飲ませてしまったのだろう。
「そ・れ・で・は、今から裸踊りをしま~す♡」
「ちょ、初音さん、男である僕がいるのに裸になるのはやめてください。」
「千早ひゃん、なにおかしなことを云っているの。こんなに振袖姿が似合うのに男のはじゅがない。」
「薫子さん、香織理さんものんびりと見ていないで初音さんを止めてください。」
「あらっ千早、折角初音の裸踊りが見れるんだから勿体ないしないでだまって見ていたら。」
「聖應時代に女学生の生着替えが見放題だったんだからいまさら初音の裸を見たところで
どうってことないでしょう。」
薫子さんも香織理さんもアルコールが回ってきたのか止める気はさらさらにないようである。
結局、このまま初音さんの裸踊りが始まったのである。
この後、どうなったかは皆様のご想像にお任せで・・・。
348:名無しさん@初回限定
11/01/10 23:24:42 F68pytwS0
ということで千早の成人の日のお話でした。
初めてSSを作りましたが、皆様如何でしたか?
アップした後に誤字脱字に気付きましたがご容赦のほどを。
それでは皆様、支援ありがとうございました。