10/07/12 11:53:03 Q1IGAXlF0
>>910
日本のローカルな保守主義は、単なる国家主義である傾向が強いかもしれない。
公の秩序とか、国家理性といったものが「思想・価値観の押し付け」る政治は、国家主義であって、
エドマンド・バークやF・A・ハイエクが主張した保守主義とは全く異するものなんだよね。
価値の有無を判断する主体は、一部の知的エリートや革命家であってはならず、偏見や差別を含めて、
あくまで大多数の庶民が抱くものでなくてはならないと、ハイエクやバークは主張した。
そそも思想・価値観の多様化で保守すべき伝統が破壊されると考えるのは、伝統がそれだけ脆弱だと思っている証拠。
本当に自国の伝統や歴史に信頼を置いているなら、思想・価値観の多様化で破壊されるようなやわなものなどと、
考えもしないだろうと思う。
だって、もし単に古いものに価値があるというのなら、いまだに封建制でなければならないからね。
むしろ保守主義の根元を作った思想家達の多くは、
価値観の多様化による淘汰に耐えてきたということを、保守主義の正統性の論拠にしている。