09/12/11 18:01:27 FPvcZTlu0
>>143
公序良俗概念の拡大は、実際には非常に分が悪い賭けなんだよ。
>>144
公序良俗概念のような社会法益による表現の自由の規制はパターナリズムなので、
自由主義やリベラルの立場からは否定される。
パターナリズムというのは、パターナル(類型)として国家がある種の価値観を押し付けること。
原則的に、現代社会ではナチズムやコミュニズムと同様、パターナリズムは否定される。
(最近の政治学の傾向では、コミュニタリアニズムの観点から、
パターナリズムに同情的な立場をとるむきもあるけど、原則的には学術的にも否定される)
確かに、現代社会ではそういう悪法や非論理的な立法も多くあるけど、
表現の自由のような原理的な自由を許すべきではないのは当たり前のこと。
実際、パターナリズムの問題に持ち込まれるのが不利なのがわかっているから、
規制派も児童の人権という個人法益の問題に還元しようとするわけで、
公序良俗概念の拡大のような、社会法益を正面から訴えるのは、政治的に大きな問題がある。