09/10/25 22:36:10 bsXt3xFD0
「ごめん、霞……ごめん」
いつのまにか、霞を包んでいた黄金の気配は消え去っていた。
そして、それに変わるようにして、滂沱の雨が霞の顔を流れ落ちていた。
「ウチが……ウチがみんなを、殺して、それで、それで……」
たどたどしい、子供のような霞の声。
「ひっく、……こないな、ウチを見んで……見んといて……一刀……ぐすっ」
その言葉に一刀は、
「やだ」
と、短く答えた。
「俺は霞の全部が好きだ。戦いが好きなところも、お酒が大好きなところも、大ざっぱなとこ
ろも、全部好きだ」
一刀は血と、涙で汚れた霞の顔を、やはり血で汚れた自分の手で拭い、
「だからさ……」
顔にかかった髪をどけて、
「その重みを、俺も背負うからよ」
唇にキスをした。