恋姫†無双~ドキッ☆乙女だらけの外史演義~ 17at EROG
恋姫†無双~ドキッ☆乙女だらけの外史演義~ 17 - 暇つぶし2ch14:名無しさん@初回限定
09/09/12 17:02:50 ky5dGVpB0
飲食店のバイトは最も接触が多いホールのスタッフにマスクをさせず
厨房スタッフのみマスク着用ってのは何かが間違ってると思います!

おかげで全裸待機できねぇよ畜生

15:名無しさん@初回限定
09/09/12 17:15:43 PZwA9Ds60
>>14
漢女道を歩む者として「新型淫腐留艶座」如きに
臆してどうする!!全裸が無理なら紐パンが有るではないかw

16:一壷酒 ◆1KOsYU0skY
09/09/12 17:54:16 yV0/hfR70
いけいけぼくらの北郷帝第二部北伐の巻第五回をお送りします。
今回はいつもより少し短いですが、軽く修羅場ですかね。

◎注意事項
・魏ルートアフターの設定ですが、第一部、第二部と進んできておりますので、まず、そちらをご覧
いただけると幸いです。
・エロあり。
・史実とゲーム内情勢に関する独自解釈があります。
・歴史上の人物等の名前は出るものの、セリフはありません。呉勢以外の一刀の子供も出てきます
・『北郷朝五十皇家列伝』は読まなくても本編を読む上ではなんら支障がありません。また、妄想
(暴走)成分が過多です。お気をつけください。
・専用up板では、メールフォーム及びメールアドレスを公開しています。ご意見ご感想等ありましたら、
どちらからでもお気軽にどうぞ。フォームのほうはお名前、メールアドレスの記入が必要ありません。

いつも通り、本編はtxtで専用UP板にアップしましたのでご覧ください。
URL →  URLリンク(koihimemusou.x0.com)

それではまた次週。

>>6-7
何故HOIネタw

17:名無しさん@初回限定
09/09/12 18:25:49 F8qbQs+U0
乙々
相変わらず蓮華とは拗れるなあ
政治・軍の話と女性陣への愛情が混ざって良い感じだw

18:名無しさん@初回限定
09/09/12 18:26:31 xi1yZUMd0
>>16
キテターーー!

乙です、しかしメイド隊怖いな、おいw
にしても、これが「軽く」修羅場って・・・ど修羅じゃないか

19:名無しさん@初回限定
09/09/12 18:26:38 voA+OfBk0
>>16
一壷酒氏乙
途中まで読みましたが、まさか自身の小ネタまで複線回収するとは恐れ入りやの鬼子母神です

稟かわいいよ稟

20:名無しさん@初回限定
09/09/12 19:32:41 7hBEw9z30
一壷酒氏乙です
一刀が左軍大将か…月や美羽・七乃達はどうすんだろ、同行するのか留守番か。
蜀勢との絡みもあるだろうしどうなるかな。
蓮華は間が悪いというかなんというかw
しかし一刀が帰って来てから季衣が悪意の無いスピーカーになってるような気もするなw

それにしてもどの家もそうだけど、家風というか家の役割をブレ無く務め続ける五十皇家は凄いな。

21:名無しさん@初回限定
09/09/12 19:47:23 7hBEw9z30
>>16
書き忘れた、誤字報告です
本編最後の辺り、「際」の言葉を噛みしめるように~になってます

22:名無しさん@初回限定
09/09/12 20:10:53 WBy7g7mgO
しゅーらーば!
しゅーらーば!


今後もこのような話を是非

23:名無しさん@初回限定
09/09/12 20:34:35 pxZZXGIO0
北郷帝きてた! おつであります!!1
色に関する罰はないのに、色におぼれて政治を動かそうとすると誅殺されるのか。
なかなか手が込んでるね。



24:名無しさん@初回限定
09/09/12 21:26:28 voA+OfBk0
色だけなら「私」だが、政治にもとなれば「公」だからな

25:一壷酒 ◆1KOsYU0skY
09/09/12 23:28:12 yV0/hfR70
>>21
誤字報告ありがとうございます。
普通に出てくる単語と同じ音の真名は見逃すと痛いですね。

26:名無しさん@初回限定
09/09/13 00:59:59 U8HJbCJm0
北郷帝乙です

メイド隊については最初アナザーワンに近い物と思いつつ…溺れてはいけないって一刀の台詞が見事に伏線になっているのが見事でした。

刀周家よりも起こったという描写は歴史を考えると色々と納得してしまうのと同時に…メイドの語源マテw

北郷朝五十皇家列伝 に
『皇族会議が、あまりに目にあまる皇帝の妃への傾斜を認めた場合、皇族会議は皇帝をまず諫めようとする。これがはねのけられ場合、選帝皇家による弾劾もありえるが、原因が主に皇妃側にあると考えられた場合はメイド隊がその皇妃を「処置」することになる。』
の部分に『これがはねのけられ場合』という誤字が


27:名無しさん@初回限定
09/09/13 05:13:16 jg9MqBK10
うひゃぁ稟の策謀がこれに繋がるとは・・・
いやほんと修羅場ってとっても良いものですね(え

28:名無しさん@初回限定
09/09/13 05:29:29 KsjCXs430
事前にどんだけ練りこんだんだ…

29:名無しさん@初回限定
09/09/13 08:12:52 hPRuJLvU0
北郷帝乙!

後宮教育っていや普通に色々な礼儀作法なんだろうが……
鳳家によって行われたという時点で、床技・房中術の教育にしか思えないwww

30:名無しさん@初回限定
09/09/13 09:56:01 4pq65lkE0
修羅場って最後のか?あ~、まあ、修羅場と言えないこともないかw
それはともかく盛り上がってきてるな

ゲームだと五胡って結局なんだったのか全然語られないから
扱いが難しいというか、SSに出すにしてもどういう存在にしたらいいのか
悩んでたんだがこれはあれか、元帝国みたいなイメージなのかな?

31:名無しさん@初回限定
09/09/13 11:07:40 uI7FtHLE0
>>16
蓮華は何を相談するつもりだったのかな?
生真面目で色恋に疎いあたり、思春とは似た者どうしか。
雪蓮は上手く理屈を通したけど、蓮華はどうやって公私の折り合いをつけるんだろ。
乙でした。

32:外史喰らい ◆g3lwFV02dE
09/09/13 16:56:48 pWxq7Q5d0
投下予告します。

「また!?男だらけの恋姫†無双」第一話

・漢ルートの再構成外史です。
・一刀は無印後。
・便宜上、華佗の服装に、本編に無かった要素を追加しています。
・当然ながら、メインは男ばっかりです。

投下予定:14日夜9時から
予定レス数:21レス

ご支援よろしくお願いします。

33:名無しさん@初回限定
09/09/13 17:37:07 W25bj9Km0
よく考えなくても三国志って男だらけだよな、最近はそっちのほうが違和感が出てきてるけど


34:名無しさん@初回限定
09/09/13 17:45:54 74aRf3nJ0
ふと「キラッ☆少女だらけの水滸伝」なんてものを想像して…

声優さんが何役こなすことになるのか心配になった

35:名無しさん@初回限定
09/09/13 17:50:48 pcj80cQb0
馬琴がな「傾城水滸伝」ってのを……。

36:名無しさん@初回限定
09/09/13 17:51:00 W25bj9Km0
星の中の人はロリもいけるから4つくらいいけそうな気がする
あと、秋蘭の中の人も地声が意外だったな
声優ってすげー

37:名無しさん@初回限定
09/09/13 18:08:11 OKeFHcUs0
エイプリルフールネタで水滸伝を元ネタにした攻略対象が108人いる学園恋愛モノってのがあったはず。

38:名無しさん@初回限定
09/09/13 18:37:20 4SgZ92JnO
本気でやったら銀河声優伝説(女性版)くらいの勢いになりそうだ
恋姫だってキャラ多いけどかなり絞り込んでこれだしな

>>32
以前に予告編を投下していた話の本編という事かな?
楽しみにしてます

39:名無しさん@初回限定
09/09/13 20:31:59 3rRR+Ksq0
幻想水滸伝だと確か40人くらいで108人+α回してた気がする

40:名無しさん@初回限定
09/09/13 20:35:32 KsjCXs430
>>32
外史喰らい編はどうなった?

41:名無しさん@初回限定
09/09/13 21:28:07 RgdtUcPBO
>>40
今日13日なんだぜ・・・

42:清涼剤
09/09/13 22:11:51 PhD6ReSc0
>>32
明日投下ですか楽しみにさせて頂きます。

さて、それならば予定を繰り上げて今日投下するとしましょうかね。
見直し中なので、半頃にでも専用版にUPしようと思います。

43:名無しさん@初回限定
09/09/13 22:20:57 dQL3uHam0
>>41
連載途中の外史喰らい編の方はマダー?って事だろう

44:清涼剤
09/09/13 22:34:34 PhD6ReSc0
無じる真√N-20話 ワカレミチ編その五を専用版にUPしましたのでお知らせを

(この物語について)
・原作と呼称が異なるキャラが存在します。
・一刀は外史を既に一周しています。
上記が苦手な方にはおすすめできません。

(注意)
・過度な期待などはせずに見てやって下さい。
・未熟故、多少変なところがあるかもしれません。
URL:URLリンク(koihimemusou.x0.com)

お暇なときにでもどうぞ

45:名無しさん@初回限定
09/09/13 22:36:10 74aRf3nJ0
「キュン☆乙女だらけの群雄割拠」とか想像してみるとだな…

ちんこ信玄(主人公)、わんこ幸村(愛紗)、ちびっ娘佐助(鈴々)、はわわ勘助(朱里)
花よりメンマ慶次(星)、おっぱい孫市(紫苑)、赤面症正宗(翠)
シスター謙信(蓮華)、冷静景綱(思春)
第六天魔女王信長(華琳)、アホの娘秀吉(春蘭)、クーデレ光秀(秋蘭)、ボクっ娘蘭丸(季衣)
メイド家康(月)、ドジっ娘半蔵(詠)、もふもふ忠勝(恋)
おーっほっほっほ今川(麗羽)


阿国はヤバイ…主に漢的な意味で

46:外史喰らい ◆g3lwFV02dE
09/09/13 22:38:54 pWxq7Q5d0
>>40
外史喰らい編も外史喰らい編で、ちゃんと書きすすめてまっせ。
取り敢えずこっちが書きあがったので、投下させていただきます。

47:名無しさん@初回限定
09/09/13 23:12:55 4pq65lkE0
ういうい、どっちも待ってるぜー


48:名無しさん@初回限定
09/09/13 23:16:12 KsjCXs430
>>46
了解した
ならば大人しく待つ

あ、あんまり待たせないでよねっ

49:名無しさん@初回限定
09/09/13 23:19:14 4eye3T0j0
>>44
おつ~

50:名無しさん@初回限定
09/09/13 23:40:16 KsjCXs430
>>44
乙です
誤字報告をば

「一時辰半程たち」
一時間半程たち?
「暗示とる」
案じとる

51:清涼剤
09/09/14 00:29:14 D34IUHXf0
>>50
誤字報告ありがとうございます。
後ほど、まとめるときに修正させていただきます。

なお、一時辰は今で言う二時間にあたります。
なので一時辰半は三時間と思っていただければ良いかと思います。

この度はわかりにくい表現を使用し、困惑させてしまい申し訳ありませんでした。
また何かありましたら、ご報告のほど遠慮無くおっしゃってくださいますようお願いいたします。

52:名無しさん@初回限定
09/09/14 00:35:23 uEppTxqm0
>>51
あー、どうりで…
タイプミスとも思えなかったんで?だったんだけど
一つ勉強になりました

53:名無しさん@初回限定
09/09/14 01:29:07 ADq6Hns70
>>44
本編きた!
霞対恋は熱いなあ。
真の一刀さんならまだしも、無じる真の一刀さんの心境を思うと胃が痛む。
どう決着をつけていくのか楽しみです。

54:名無しさん@初回限定
09/09/14 09:39:53 e3ooaslQ0
>>45

炎症はどう見ても足利家だと思うが…(´・ω・`)
でも俺も色々ずれまくりOTL

ちんこ信玄(主人公)、わんこ幸村(愛紗)、ちびっ娘佐助(鈴々)、はわわ勘助(朱里)
花よりメンマ慶次(星)、おっぱい孫市(紫苑)、赤面症正宗(翠)
シスター謙信(蓮華)、冷静景綱(思春)、甲賀忍者(明命)
第六天魔女王信長(華琳)、アホの娘秀吉(春蘭)、敵は本能寺にあり(桂花)、ボクっ娘蘭丸(季衣)
進むも滝川、退くも滝川(秋蘭)
メイド家康(月)、ドジっ娘半蔵(詠)、もふもふ忠勝(恋)、尼子家(何進)
おーっほっほっほ足利(麗羽)、南無阿弥陀仏一向宗顕如(黄巾党張角)
策謀元就(冥琳)、鉄砲種子島(真桜)、平家の末裔北条(美羽)、風魔忍者(七乃)、
対馬宗家(華雄)、蝦夷松前(文醜)、四国長宗我部(顔良)
後北条家(シャオ)
細川ガラシャ(貂蝉) 酒天童子(干吉) 天草四郎時貞(左慈)

光秀は最後信長に反乱するから桂花に取替え。
桂花も同じく後年は曹操と対立するので
上杉景虎の父親(文台)って誰だっけ?
わからねーお(;^ω^)


55:名無しさん@初回限定
09/09/14 09:58:18 ZBTwyW1f0
戦国物は、BASA○Aにラ○ス、ホラ○ゾンとかのとんでもない作品のせいで
色々ごっちゃになってて、もう訳が解らない。


56:名無しさん@初回限定
09/09/14 16:43:40 sesYG8r00
なんか昨日、気まぐれに真やって寝たら
魏ルート後に隠の読書体質が伝染した桂花が発情して華琳に襲い掛かると、見せ掛けて、
次元の壁突破して一刀を襲撃して妊娠して帰ってくるおまけディスクシナリオやる夢見た。

57:名無しさん@初回限定
09/09/14 16:45:58 BGnzARD6O
三国志ものもなかなかトンデモ揃いでカオスだと思うんだが
恋姫は脇に置いとくとしたって呂○子ちゃんにブ○イドに鋼○にと

58:名無しさん@初回限定
09/09/14 17:42:54 cRNRloKc0
中華武将祭りができるくらいだからな

59:名無しさん@初回限定
09/09/14 18:14:17 Q2M/3B2R0
>>54
恋は忠勝より慶次な感じがするが

60:名無しさん@初回限定
09/09/14 18:47:42 ZDlrAIit0
>>44
遅ればせながら乙。
しかし、霞はどこのルートでもたいへんだなー。
苦労人な立場になりがちなのか。

61:名無しさん@初回限定
09/09/14 18:56:10 RjKrztE80
愛紗とか秋蘭じゃないけど、能力値が平均的に高い、とかく統率力が高いからそうなりがちなんだと思う。
呉は自分も前線に出て指揮もしてってタイプあんまいないね。雪蓮も祭も近いといえば近いけど猪突猛進タイプだし。

62:名無しさん@初回限定
09/09/14 19:53:43 ZfvPMeQS0
孔明の艦隊を三国志ものに含むかどうか、それが問題だ。

63:名無しさん@初回限定
09/09/14 20:34:26 aYv+w/tB0
張来来クラスというと
常山の昇り龍・神弓・鈴の音辺りか
愛紗・華琳・蓮華は一刀さんが味方じゃないと精神面で激しく不安が有るからびみょ

64:名無しさん@初回限定
09/09/14 21:02:16 yddNfr4b0
愛紗と華琳や蓮華を並べるのは無理があると思うが
桃香が君主になったことで愛紗の危うさが増した感じはあるよな
抑えが効かなくなったというか

65:男だらけの恋姫†無双第一話(1/21)
09/09/14 21:02:49 H1wsoPNF0
「流星………?近くに落ちたな……もし誰かが巻き込まれていたりしたら、怪我じゃ済まないぞ……一応見てくるか」

第一話:「一つ。病魔に侵され苦しむ人あれば、誰であろうと助けよ」

気がついたら、青空の下で寝ころんでいた。
………さて、これはどういう事だろう。
何をしてたかは、ちゃんと記憶にある。泰山での、左慈・干吉との決戦。干吉に投げられた鏡を受け止めて、それから……
「何思ったんだっけなぁ……」
俺がここにいるってことは、ここは多分、俺を基点にした外史だ。さっきからしてる土の匂いはいつも嗅いでいたもので、ここが中国大陸だと教えてくれる。
まあ、ずっと寝転がってても仕方ないし、取り敢えず近くの村か街でも探して、話を聞くか。
ここがどこでも、三国の都当たりに向かえば何かしら進展はするだろう。
そう考えて、体を起
「―っだだだだだ!!」
腰に走った激痛で、動きが止まった。
「……痛ったぁ。何だ?腰打ったかな…」
仰向けに反ってそーっと腰をさする。こうして触る分には問題は無いが、少しでも曲げようとすると痛みが走る。これじゃあ、起き上がれないな。
……どうしよう。見える範囲に村でもあるなら、そこまで這っていく、っていう選択肢もある。けど、ちらっと見た感じじゃ、ここは平原のど真ん中だ。道も出来てないってことは、ほとんど人も通らない場所だろう。
「半日も寝てれば治るかな…」
幸いにも日差しは春だ。日向ぼっこでもしながら多少でも楽になるのを待とう。贅沢言うなら、芝生の上が最高なんだけどな。
そう考えて目を閉じると、途端に睡魔が襲ってきた。決戦で精神が擦り減っていたんだろうか。
これからどうしようとか、ここがどこだとか。寝ころんでるだけなら考えれることはいくらでもあるけど。………取り敢えず寝よう。
「お休み」
誰に言うともなしに呟いて、意識を手放した。

66:男だらけの恋姫†無双第一話(2/21)
09/09/14 21:05:16 H1wsoPNF0


「おい、あんた。どうしたんだ?」
「………ぅにゃ?」
かけられた声で、目が覚める。
……誰だろう。愛紗か鈴々か朱里か。恋とか月とかかもしれない。いや、「あんた」だから詠かな?
睡眠欲に負けて閉じようとする瞼を擦りながら体を起
「―っだだだだだ!!」
……あ。
痛みで、寝惚けてた頭が覚醒した。
そうだった。腰の回復を待って寝てたんだったな。
「どうした、大丈夫か!?」
「?」
首だけ動かして頭の方を見れば、一人の男がいた。
歳は、二十歳ちょっとと言ったところか。髪は赤で、黒のノースリーブに白いマントのような服を合わせている。パッと見、かなり格好いい。
足元には、リュックサイズの箪笥らしきものが置いてあった。社会科の資料で見た、ちょっと前の置き薬売りの人が持ってる感じのヤツだ。
「どこか痛むのか?俺は医者だ、言ってみろ」
おお、医者か。助かった。完治は無理でも、痛みを和らげる薬ぐらいは持ってるかもしれない。
「腰がね……曲げようとすると激しく痛むんだ」
「腰か…ちょっと、うつ伏せになれるか?」
「曲げなきゃ大丈夫だと思うけど……よっ、と」
寝返りの要領で体を回す。あー、さすがにちょっと痛むな。
「服、捲るぞ。何箇所か触っていくから、痛いところがあれば、言ってくれ」
言って、男は俺の腰を指で軽く叩いていく。
言われた通りに申告していくと、いくつか叩いた後に、打撲、という診断が出された。どこで売ったっけな?鏡受け止めるまでは大丈夫だったし………まさか、この外史に落ちてくる時か?
「安心しろ。この程度なら、すぐに治るぞ」
男は自信満々に言って、腰横のケースから極細の金属を取り出す。
「鍼治療…?」
「ああ。鍼は初めてか?痛くないから、恐がらなくてもいいぞ」
歯医者が子供を宥めるみたいに言われた。……まあ、軽くビビったのは確かだけどさ。理屈は分かっても、納得できない治療ってあるよな。

67:男だらけの恋姫†無双第一話(3/21)
09/09/14 21:10:17 H1wsoPNF0
「じゃあ、いくぞ。――はあああああああああああああああっ!」
「!?」
な、なんだ!?治療するんじゃないのか!?
「我が身、我が鍼と一つとなり!一鍼同体!全力全快!必察必治癒……病魔覆滅!げ・ん・き・に・なれぇぇぇぇぇっ!」
物凄い気合いと共に、鍼が刺される。……あー、ホントに痛くないや。痛点を避けて刺すって話は本当なんだな。
「…………病魔、退散!」
言い放って、男は鍼を拭い、ケースへ戻す。
うん。凄く絵になる。映像にしてもカッコいいだろう………鍼治療のはずだ、ってとこに目を瞑れば。
「さあ、これでもう大丈夫だ。動けるようになったはずだぞ」
「え?」
まさかそんな。
それはさすがに早すぎだろう。そこまで万能なら、21世紀の世で鍼がもっと広まって―
「えぇ!?」
試しに曲げてみた腰は、全く痛みを発しなかった。
仰向けになって、上体を起こす。
「凄い……!」
完全に治っている。
「ありがとう、助かった!あー……ええと」
そういえば、名前聞いてなかったな。
「ん、ああ名前か?俺は華佗。五斗米道の教えを受けた、流れの医師さ」
「華佗……五斗米道……」
確か、物凄い医者じゃなかったっけか?医者の地位拡大のために曹操に仕えて、でも、待遇が気に入らなかったから出奔して……とか、そんな感じの。
「違う!」
「え?」
俺、何か口に出したか?
「五斗米道じゃない!五斗米道だ!」
……………………なんだって?

68:名無しさん@初回限定
09/09/14 21:14:41 yddNfr4b0
詩袁

69:男だらけの恋姫†無双第一話(4/21)
09/09/14 21:15:22 H1wsoPNF0
「あー、五斗米道?」
「違う!五斗米道だ!」
「……五斗米道?」
「五斗米道だ!」
難しいな。
「悪い、もう一回、ゆっくり言ってくれないか?」
「いいぞ、よく聞け。五・斗・米・道・だ」
「あー………」
これって、どことなく「天」の言葉遣いの方が表記あってないか?
「えーと、ゴットヴェイドォー…か?」
横文字意識して発音した途端、華佗は満面の笑顔で頷いた。
「完璧な発音じゃないか!……えっと」
あ、こっちも名乗るの忘れてたな。
「北郷一刀だ。一刀でいいよ」
「じゃあ、遠慮なく一刀と呼ばせてもらうぞ。…ところで、一刀。一つ訊いていいか?こんなところで何をしてたんだ?」
あー…………どう説明するかな。
まともに外史云々から説明するなんて出来る訳ないし、そこ抜いて話すとなると「三国の軍隊率いて、世界の破滅を目論む連中と戦ってて、気付いたらここにいた」か?……どんな電波だ、それ。
そもそも、この外史が今時系列でどの時点にあるのかが分かんないしな。華佗がいるってことは、三国志の時代なんだろうけど、それにしたって何年も期間はあるし。
大雑把に「これ」ぐらいは確認しとくか。
「―その質問に答える前に、こっちから質問いいか、華佗?『天の御遣い』って噂は聞いたことあるか?」
「『天の御遣い』?いや、そんな人の話は知らないな」
「――そっか」
となると、早くても反董卓連合前辺りか、もしくは、その噂自体が無い外史か。貂蝉達から聞いたことから推測すれば、どんな外史があってもおかしくないしな。

70:名無しさん@初回限定
09/09/14 21:15:51 e3ooaslQ0
しえん

71:男だらけの恋姫†無双第一話(4/21)
09/09/14 21:20:25 H1wsoPNF0
まあ、悩んでても仕方ないし、こういう時はどうしても話せないことだけ隠して、後は正直に言うのが一番だ。助けてくれた相手に嘘言うのも悪いし。
「ごめん。何してたか分かんない」
「分からない?どういうことだ?」
気付いたらここで寝転がっていて、その前の記憶が無い、と話すと、華佗は顔を顰めた。
「記憶喪失か。こればっかりは鍼で治るものでもないし……。一番新しい記憶では、どこにいたんだ?」
一番新しい、となると……
「えーと、泰山」
「泰山!?」
かなり驚かれた。
……ここって、そんなに遠い所なのか?
「遠いなんてもんじゃないぞ!郡をいくつ跨ぐと思ってるんだ。馬を使ったって、何十日もかかる。そんな長い間の記憶が無いなんて…」
いやー……多分、一瞬だと思うぞ?で、外史を跨ぐ時に記憶が乱れた、って感じかな?素人考えこの上ないけど。
と、華佗が何かを決意した様に頷いた。
「一刀。この先、何か当てはあるのか?」
「いや、何もないね。取り敢えず、路銀稼ぎながら大きな街に行く、ぐらいかな」
「そうか。なら、一緒に来ないか?医者として今の一刀は放っておけないし、幸いに、俺も大陸の中央を目指してるんだ。安直だが、大きな街と言えば洛陽だろう。方向は合ってる。何より、旅は道連れだ。一人よりも、二人の方がいい。どうだ?」
華佗と一緒に、か。うん、ありがたい。記憶喪失って思われてる部分は、どこかで帳尻合わせればいいし。
「それは助かるよ。よろしく頼む、華佗」
「ああ、任せておけ!」



72:男だらけの恋姫†無双第一話(6/21)
09/09/14 21:25:42 H1wsoPNF0
取り敢えず、今日中に華佗が向かう予定だった村へ向かいつつ、今後を相談、ということになった。
ちなみにここは、漢中らしい。そりゃ驚かれるか。泰山からじゃ、単純計算でも何百キロの距離だ。
「へぇ、医者としての修行の旅か」
「ああ。まだまだ未熟な身だからな。色んな街を回って、たくさんの患者を治して。最近じゃ、結構有名なんだぜ?」
誇らしげに、華佗は笑う。
やっぱり、「華佗」は名医な訳だ。
「まあ、それだけの旅、って訳でもないんだがな……」
「ん?どういうこと?」
一人ごちた感じの小さな言葉だったけど、聞こえてしまった。
表情も少し暗かったし、気になって訊く。
「ああ、聞こえちゃったか……そうだな。一刀は、『医者』って職業をどう思う?」
「そりゃ、凄いと思うぞ。知識だってたくさん要るし、人の体を見るんだから責任重大だし」
日本じゃ、国立レベルの大学に入って6年みっちり勉強して、そこから研修医として何年も、それでようやく、って職業だしな。
「そうだよな……そう思ってもらえるのは嬉しいけど、俺はそれを変えたいんだ」
「………どういうことだ?」
ロクでもない様に思われててそれを改善したい、ならともかく、「凄い」って思われてるのを変えたいって、評価を落としたいってこと?
「医者ってのは凄くて偉くて金持ちで、客は役人や大店の店主ばっかり。そう思われてるってことだ」
ああ、なるほど。
医学も薬の生産制度も発達していないこの時代じゃ、病気ってのは本当に大事だ。結核が致死の病だし、破傷風程度でも抗生物質打ってお終い、と言う訳にはいかない。
それを治す医者が権力も財力も持つのは当然だろう。
華佗は疲れた様に息を吐くと、話を続ける。
「確かに医者としての知識・技術を身につけることは大変で、それを軽視してほしくはない。薬だって、効果を高めようとすれば自ずと高価になる。懐に余裕のある人は、軽度の体調不良でも診察に来ることも認める。
―だけど、俺達は金持ち相手に商売がしたくて医者になったんじゃない。病魔に侵されている人々を助けたくてこの道を選んだんだ」
お金のためじゃなく、人のために。苦しむ誰かを助けるために。
「『医は仁術』ってやつか」

73:名無しさん@初回限定
09/09/14 21:27:24 F4p/phSGO
外史食らい楽しみに待ってるぜ。

支援

74:名無しさん@初回限定
09/09/14 21:28:40 DJFHqWDe0
支援。

75:男だらけの恋姫†無双第一話(7/21)
09/09/14 21:30:18 H1wsoPNF0
「ああ。だから……なんて言うかな、医者ってのは人を助ける職業で、患者に貴賤はないってことを知ってほしいんだ」
まあ、同時にお金の無い人達が安心して診てもらえるような仕組みも作らなきゃならないんだけどな、と小さく笑って華佗は言う。
「それは……」
はっきりと、無茶だ、と言った方がいいんだろうか。
そこまでいけば、法整備の領域になる。三国志の時代の漢王朝じゃ、そんなことをする力も財力もないだろう。どこかの国が大陸を統べるのを待っていたらどれだけかかるかわからないし。
口籠った内容を察してか、華佗は言う。
「大きなこと言ってるってのは分かってる。それでも俺は、この大陸に平安を齎したいんだ。……ま、今は旅先で会った医者に頼むのと、自分で実践する以外はないけどな」
気負った感もなく、取り繕った感もなく。
人類史に残る偉業を達成した人ってのはこういうヤツなんだろうな、と思える姿だった。
と、気恥ずかしそうに頭をかいて華佗は笑った。
「悪いな、一刀。初対面の相手に、何話してるんだろうな、俺」
「んー。別に気にすることないんじゃないかな?」
前回はもっと大きなこと言われたし。「天の御遣い」名乗って大陸を救う手助けを、ってね。
「そうか。――どうも、一刀を見てたら、なんとなく言いたくなったんだ。……そうだ一刀、お前医者を目指してみないか?患者が言いにくいことを安心して言える空気ってのは、医者にとって貴重なものだぞ?」
「それこそ、無茶言うなよ。なんの勉強もしてない奴がなれるほど、甘い職業じゃないだろ?」
「なに、俺が教えるさ。―ああ、もちろん記憶喪失の治療が最優先だけどな」
うーむ、それもいいかもな。俺みたいに誰かがこの外史に流されてきてるならともかく、武も学もないただの学生一人じゃ、この先何ができるかわかんないし。
華佗と一緒に、流れの医師、か。
「ま、考えとくよ」
即答することでもなし、今後の事はゆっくり考えよう。



76:男だらけの恋姫†無双第一話(8/21)
09/09/14 21:35:21 H1wsoPNF0
そんな風に、適当に雑談しながら村が目視できるところまで来た時だった。
「――!」
村を見て、華佗が急に走り出した。
「お、おい!」
慌てて俺も続く。
「どうした、華佗!?」
並走しながら訊く。
「―襲われていた」
「襲われ……って、あの村か!?」
「ああ。壊された家屋と、倒れている人達が見えた。おそらく、盗賊に襲撃された後だ」
その発言に舌を巻く。
前方に村が見える、と言っても、まだ何軒か家があるな、程度しか俺には分からない。この距離でそこまで見えるって、どんな視力だ?
「ちょ、ちょっと待てよ!盗賊って、今現在襲われてる最中ってことは―」
「それはない。それなら悲鳴や馬の鳴き声が聞こえるはずだ」
ああ、なるほど。
「盗賊に襲われたってことは、怪我人が出てるはずだ。重軽にかかわらず、傷の手当ては少しでも早い方がいい」
それでいきなり走り出したのか。
「先に行くぞ、一刀。お前は後から来てくれ。腰を痛めてたんだ、無理しない方がいい」
「え?」
こっちの返事は聞かず、華佗は走る速度を上げる。
うわ、あんな重そうな薬箱背負ってるくせに、なんて速さだ。
「くっそ……」
制服のボタンをもう二つ外して、首元を楽にする。
見縊るなよ。目の前に怪我人がいて、旅の連れがその人を助けようと走ってるのに自分だけトロトロ歩いてられるか。



77:男だらけの恋姫†無双第一話(9/21)
09/09/14 21:40:18 H1wsoPNF0
十mほど先行している華佗に続いて、村へ入る。
「……酷いな」
乱れた息も気にならず、目の前の光景に眉を顰めた。
戸や壁が破られた家屋。散乱した穀物や野菜。イナゴが食い散らかした様な有様の露店。
そして、傷ついた人々。
ぎり、と自分の奥歯が鳴った音が聞こえた。
ああ、なるほど。こんな光景を見せられて自分に力があれば、誰だって大陸を救うという夢を抱くだろう。
と。
「あんたら旅人か…?」
村の入り口のすぐ横に座り込んでいた男に声をかけられた。
そばに鞘に入った剣が置いてあるところを見ると、自警団の人間だろうか。怪我をしているらしく、頭と左二の腕から血を流していた。
「運の悪い時に来たな。見ての通り、黄巾党の連中に襲われた後だ。まともなもてなしはできんぞ」
「そんなことは別にいい。それよりアンタ、この村の村長に会えるか?」
喋りつつ、華佗は薬箱から軟膏らしき瓶と、包帯を取り出して、男の手当てをしていく。
「………あんた、ひょっとして…」
「旅の医者だ。……よし、これでいい」
軟膏を塗り、小刀で包帯を切って男の腕にしっかりと縛り付ける。
「痛むと思うが、重いものを持たなければ大丈夫だ。早ければ十日ほどで包帯が取れるだろう。それで、村長には会えるのか?」
「…こんな状況だからな。ろくな対応は出来んと思うが、それでも良けりゃ好きに会うといい。この通りを真っ直ぐ行った、『黄々』っつう酒家の次の家だ」
「分かった、ありがとう」
立ち上がって薬箱を背負う華佗に、男は言う。
「……悪いが、見たままの小さな村だ。治療してもらっても、お医者様にお渡しするような金はねぇぞ?」
「心配しなくていい。食事と宿と、路銀だけもらえれば、それでいいさ」
「………は?」
華佗の言葉に、男はぽかんと口を開けた。この反応が、華佗が変えたがってるものなんだな。
「『黄々』の次の家だな?行こう、一刀」
「あ、ああ」
口を開けたままの男を置いて歩き出した華佗に続いた。

78:男だらけの恋姫†無双第一話(10/21)
09/09/14 21:45:04 H1wsoPNF0
宿と今日明日(怪我人の状態によっては必要なだけ)の食事を二人分、別途でもらう路銀と合わせても格安だろう報酬。
華佗の出しだ条件はそれだけで、村長さんは即座に承諾した。
「本当に、ありがとうございます」
深々と頭を下げる村長さんに、華佗は照れたように笑った。
「止してください、まだ俺は何もしてないんですから。それよりも、調達してほしい物があるのですが…」
「なんでしょうか?」
「重傷者を寝かせられる広さのある建物が必要です。それと、あれば包帯を。無ければ、白い清潔な布を一寸半程度の幅で切って作っていただきたい」
「了解しました。家は、我が家をお使いください。包帯は、動ける者に作らせましょう」
お願いします、と頭を下げる華佗に一礼して、村長さんは玄関から出ていく。包帯作りの指示に行ったんだろう。
「足りないのか、包帯?」
「いや、念の為だ。人数や傷の度合いによって必要量はかなり変わるし、余ったら常備しておいても困るものでもないしな」
なるほどね。
「………しかし、華佗もそういうの使うんだな」
ポツリと漏らしたら、笑われた。
「どういう意味だよ。俺は医者だぞ?」
「いや、なんか、全部鍼刺して終わりーって感じがしたからさ」
出会った時も、湿布だの塗り薬だのは使わなかったし。
「そんなことはないさ。たしかに、それができれば最良なんだが、鍼で出来ることは少ないしな。まず、傷が塞げない」
「あ、そっか…」
そこまで行ったら、さすがに魔法だ。
「傷の治りを早めたり、傷口から病魔が入り込むのを防いだり。鍼が効果を発揮するのはそういう部類で、傷自体は薬を塗って包帯を巻いて、塞がるのを待つしかないんだ」

79:名無しさん@初回限定
09/09/14 21:48:26 JQVMN4ps0
この時代の医者の社会的地位は音楽家並に低いって蒼天航路で言ってた気がする

支援


80:男だらけの恋姫†無双第一話(11/21)
09/09/14 21:50:17 H1wsoPNF0
よし、と薬箱を背負って、立ち上がる華佗。
「包帯を待ってても仕方ないし、行こうか一刀」
「え、どこに?」
「どこって……患者のところに決まってるじゃないか」
「こっちから行くのか?」
てっきり、ここで運ばれてくるのを待つんだと思ってたんだけど。そのためにわざわざ村長さんに先に会ったんじゃないのか?
「それだと人手が足りないし、なにより大変なことになる」
大変なこと?
「医者が複数人いるならともかく、この村にいるのは俺一人なんだ。俺が出向いた方が―」
と。
華佗の言葉を遮って、乱暴に戸を叩く音がした。
「ん?」
村長さん……じゃ、ないよな。ここ自分の家だし。
「誰です―」
―か、と言い切る前に、外から戸が開けられた。同時に、何人もの人間が駆け込んでくる。
「な、なんだ!?」
見れば、腕や足に怪我をした村人達だった。華佗の話を聞きつけたのか、村長さんが言ったのか、華佗が目的だろう。
彼らは華佗を取り囲み、言う。
「お医者様、私を治してください!」
「俺を診てくれ!」
「なに言ってんだ、俺が先だ!」
自分勝手に、自分の事を。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!ちゃんと全員治療するから落ち着いてくれ!」
華佗がそう言っても、村人達は聞く耳を持たない。我先にと華佗に傷を見せて、治療してくれ、と繰り返すだけだ。
「これのことか…」
華佗の言ってた「大変なこと」が理解できた。
ついさっき黄巾党に襲われて、死ぬ思いをしたんだ。傷を負って、さらに医者が来たと分かれば、安堵感でパニックになるのも頷ける。

81:男だらけの恋姫†無双第一話(12/21)
09/09/14 21:55:10 H1wsoPNF0
ただ、問題はパニックそのものじゃない。このパニックで華佗が身動きが取れないことだ。
押しかけてきた人達は、華佗が治療するまで動かないだろう。そして、それを治療している間にも、話を聞きつけた人が次々にこの家に来るはずだ。
たしかに、怪我人の治療はそれで出来る―軽傷者の治療は。
今すぐに華佗の治療が必要なのは、ここまで自力で来れないような状態の人達だ。
だからこそ、華佗は自分から出向こうとしていた。
つまりこのままでは、治療が遅れて亡くなる人がでてくる―。
「そんなことになっちゃ駄目だ……!」
なら、どうする?
事情を説明するか?――駄目だ、華佗の制止も聞かない人達が俺の言葉を聞くとは思えない。
華佗にむりやり行かせるか?――それも無理だ。一旦は自由になっても、この人達はまた華佗を追いかけていくだろう。
……ということは、今ここにいる人達を何とかすればいい訳だ。
その為に何が出来る?
ヒントが欲しくて、華佗を囲んでいる人達を見る。
「……ん?」
一個気付いた。本当に、全員が軽傷と言っていい部類の怪我だ。華佗じゃなくても十分な治療が出来る程度の。
「…って、そりゃそうか。そうじゃなきゃここまで来れないっての」
……あれ?でも、それなら。

「………『華佗じゃなくても』?」

あ。そうじゃないか!そんな簡単な方法がある。
保体の授業。毎年の講習。鍛練中に学んだこと。全部思い出せ。
『華佗じゃなくても』――俺の知識で出来ること。
「よし…!」
じゃあ、久しぶりに。後輩に喝入れるとしますか。

82:名無しさん@初回限定
09/09/14 21:57:09 DJFHqWDe0
支援支援

83:男だらけの恋姫†無双第一話(13/21)
09/09/14 22:00:19 H1wsoPNF0
「華佗!」
「だから、待ってくれって言ってるだろ――何だ、一刀!」
「薬と包帯、少し借りるぞ!」
「え?おい、何する気だ!?」
返事は無視だ。悪いけど、ここで一々説明するよりも、実践した方が効果がある。
薬箱から、傷薬と包帯を四割程ずつ取り出す。
「次は、と…」
あの人でいいかな。
華佗を取り囲む人達の中から、一番軽傷そうな人に目星をつける。右腕に、横向きに斬られた傷のある中年の男の人だ。
「ほら、こっち」
「な、なんだよお前!?」
無視。
左手を取って、無理矢理華佗から引きはなして座らせる。
「なんだよ、お医者様に診てもらいに来てんだから離せガキ!」
「うるさいな。いいから右手出して」
傷が開かないように二の腕を持って、強引に右手を引っ張る。
「痛たたた!何すんだてめ―」
「煩いって言ってるんだよ!!死ぬような傷じゃないんだ、大の大人がこの程度で騒ぐな!!!」
皆まで聞かずに、全力で一喝。それで男の人を気圧して黙らせる。経験上、騒ぐ怪我人を黙らせるにはこれが一番だ。
剣道経験者舐めるなよ。怒鳴り声の大きさなら普通の人には負けない。
男の人がまた口を開く前に、傷口に薬を塗って布を当て、包帯を巻く。
あとは……これでいいかな。
近くにあったいい感じのサイズの木片に布を巻いて、男の人に渡す。
「これを……そうだな、一刻ぐらい右の脇に挟んでおいてください」
「……あ、はい」
素直に頷かれる。まだ、怒鳴ったショックから抜け出せてない様だ。
「よし、次。そこの頭怪我してる女の人、こっち来て座ってください」
今の内に淡々と治療を進めよう。

84:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:04:42 DJFHqWDe0
支援者少ないぞ。

85:男だらけの恋姫†無双第一話(14/21)
09/09/14 22:05:05 H1wsoPNF0
「……一刀、お前……医術の心得があったのか?」
「そこまでたいしたモンじゃないさ。精々が応急処置程度だ」
この程度のものなら、大抵の体育会系部活の出身者なら習得してる。
まあ、この人達の手当てならそれで十分な訳だが。
「自力で手当てを受けに来れる人は、俺がここで受け持つ。華佗は重傷者の方に行ってくれ」
治療遅れでの死者なんて、出させるもんか。
「――ああ。ここは任せたぞ、一刀!」
笑顔で頷き、華佗は薬箱を背負って外へ駆け出ていく。
さて、取り敢えず当初の目的は達成、と。
俺じゃ応急手当にしかならない人は華佗の方に行ってもらえばいいし、俺で十分な人はここでやればいいし。
「ああ、そうだ。いろいろ要るな」
さっき治療した男の人を呼ぶ。
「なんでしょう?」
あ、敬語になってる。俺のこと、医者だと思ってるのかな?
「左手と足は問題ないんですよね?」
「へぇ。怪我してたのは、右腕だけですが…」
「じゃあ、申し訳ないですけど井戸から水を汲んできてもらえますか?傷口を洗うのに必要なんです」
「分かりました。行ってきます」
ついでに、村長さんの家で手当てが受けれる、と喧伝してもらうことも頼んだ。
今手当てが終わった女の人には、手当てを受けに来る人達の整理を頼む。
こうしておけば、華佗は重傷者に専念しやすくなるはずだ。
「よし、じゃあ……やるか!」



86:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:08:37 yddNfr4b0
んじゃさらに詩袁

87:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:08:45 dCAkmZeeP
しえんぬ

88:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:09:20 9N6Zax1a0
sienn

89:男だらけの恋姫†無双第一話(15/21)
09/09/14 22:10:27 H1wsoPNF0
「だあーー、終わったぁ!」
最後の患者さんが出て行ったのを確認して、万歳からそのまま床に倒れ込んだ。
「お疲れ様です」
「あー、うん。お疲れ様です」
怪我の程度が軽くて、治療が終わってからそのまま雑用をしててもらっていた人達の労いに答える声も疲れていると、自分で分かった。
何人もの怪我の手当てってここまで疲れるのか。
妙にテンションが上がってた最初の五人ぐらいは何も感じなかったけど、そこからは物凄く大変だった。主に気疲れが。
いくら薬塗って包帯巻いての繰り返しだけと言っても、人の怪我の治療ってのは思ったよりも気を遣った。患者の方も、俺が医者だって信じて疑わないからそのプレッシャーもあるし。
「……っと、そうだ。華佗はどうしてんだろ?」
まだ戻ってこないってことは、それだけ患者さんが多いのかな?
手伝いに行くか。
治療のサポートは出来なくても、雑用ぐらいならやれるし。
残った薬瓶と包帯を集めて立ち上がる。
村長宅を出て、少し行った辺りに人混みを見つけた。あれがそうかな?
「おーい、華佗ー?」
声をかけつつ、覗き込む。
華佗は、半円の人垣の中心で誰かともみ合う感じで立っていた。
「――一刀か!?ちょうどいい所に来た、この人を抑えててくれ!」
「え、えぇ?」
痛みで暴れてる患者さんとかならともかく、どんな状況なんだ?
「いいから早く!!」
「お、おう…!」
勢いに押されて、華佗が止めている人を後ろから羽交い絞めにする。うわ、この人短剣持ってる。
「くそ、離しやがれ!」
抑えた相手が叫びつつ暴れ―ってこの声、この人入り口で会った自警団の人か?
「おい、華佗―」
「いいから絶対に離すなよ、一刀!」
「???」
ホントにどういう状況なんだ?

90:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:11:05 dCAkmZeeP
しえんぬ

91:男だらけの恋姫†無双第一話(16/21)
09/09/14 22:15:41 H1wsoPNF0
不思議に思って、自警団員の肩越しに華佗を見る。と、さらにその後ろに、倒れている人がいた。
頭に巻いているのは、黄色い布。
「くそ、ふざけんじゃねぇぞ!何でそいつを助けようとするんだ!?」
自警団人が叫ぶ。
「そいつは、この村を襲った連中の仲間だぞ!俺の村の人間を傷つけた野郎を、何で医者のアンタが助けるんだよ!?」
どうも、華佗は黄巾党の仲間を治療しようとしているらしい。そこをこの人が見て、って感じか。
「何でも何もないだろう。この人は怪我をしている。放っておけば、確実に死ぬぞ」
「……あ」
黄巾党の右腕は、肘から先が無かった。二の腕を紐できつく縛ってあるらしく、出血は少ないが、今すぐ治療が必要なことに変わりはない。
「それがどうしたよ!俺の怪我も、村の連中の怪我も、そいつらがやったことだぞ!?アンタのおかげで死人こそいないが、こんなことした連中を治すって言うのかよ!?」
「ああ、そうだ」
短く言って、華佗は黄巾党の方を向く。
「手前ぇ!!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
俺の手から逃れようとする体を、全力で止める。怪我で体力が落ちていても、さすがは武人側の人間と言ったところか。
と。
「……そいつの言うことが正解だぜ。俺なんか助けても、なんの得にもならねぇぞ?」
気絶していると思っていた黄巾党が、口を開いた。
「―驚いたな、話せる気力があるのか」
「ああ。ま、死にそうだがな」
呼吸は荒いし、顔は青ざめてるし、どう見ても空元気にしか見えない。
冗談になってないぞ、それ。
「で、おいお医者さまよ。何で俺なんか助けるんだ?俺ぁこの通りの悪党だ。助けたって何の得も無いぞ?」
「……四回以上、人を傷つけたか?」
「ハッ、桁が一個違うぜ……」
「そうか……じゃあ、傷が癒えたらその罪は償ってもらう。今は大人しく治療を受けろ。もう話すな、体力を消耗する」

92:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:16:48 9N6Zax1a0
私怨

93:男だらけの恋姫†無双第一話(17/21)
09/09/14 22:20:11 H1wsoPNF0
「なっ、馬鹿か手前ぇ!俺を助けても得なんて無ぇって―グゥッ…!」
やはり傷が痛むのか、男は苦しそうに身を捩った。
「話すなと言っただろう。それに、俺は損得のために医者をやってるんじゃない」
一息、区切るように華佗は息を吐く。
「そこに傷つき、倒れ、病魔に侵されている人がいるのなら、俺はそれが誰であろうと助ける。患者には、男女も老若も貧富も貴賤も、善人も悪人も無い。そこにいるのは、助けなくちゃならない人だ。お前も、あの人も、患者に優劣はない」
それは黄巾党に言い聞かせているのと同時に、華佗自身への宣言なのだろう。医術で大陸を救うと決めた、己の心への。
「――ち」
「――くっそ」
華佗の言葉を聞いて、黄巾党と自警団員、両方がほぼ同時に諦めたように舌打ちをした。
「―分かったよ、回復したら罪は償う。だから……治療してくれ」
降参、という風に左手を上げて言う黄巾党。
「……なら、この場じゃ手は出さん。その代わり、役人が来るまで村で拘束させてもらうぞ。――アンタも離してくれ」
その言葉を聞いて、自警団員も大人しくなった。
言われた通り、羽交い絞めていた手を離す。
「……けど、華佗。治せるのか、それ?」
焼いて傷口を無理矢理塞いで、それで生き残れる確率が何割ってレベルの怪我じゃないか?
「大丈夫だ―さすがに腕を繋ぎ直すのは無理だけどな。出血も少ない。このぐらいなら―」
判断して、華佗は腰のケースから鍼を取り出す。
「はあああああああああああああああっ!」
「…またやるのか、それ」
いや、必要なんだろうし、実際それで治してもらった身としては文句言う訳ではないけど、やっぱり初見の人は驚くと思うんだ。具体的に言うと、自警団員とか黄巾党とか。他の人達があんまり驚いてないところを見ると、重傷者にはもれなく鍼治療があったらしい。
「我が身、我が鍼と一つとなり!一鍼同体!全力全快!必察必治癒……病魔覆滅!五斗米道ォォォォォォッ!!」
光を伴い、華佗の鍼は黄巾党の左腕へと刺さる。それだけじゃなく、耳の裏側や鎖骨など数か所にも鍼が刺さり、
「…………治療、完了!」

94:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:24:09 xa4BjrOb0
支援

95:男だらけの恋姫†無双第一話(18/21)
09/09/14 22:25:06 H1wsoPNF0
え、もう終わり?変わったように見えないんだけど。
「よく見てみろ」
「ん?…………あ」
左腕の断面から流れ出ていた血が完全に止まっていた。男の顔も、ずいぶんと和らいだものになっている。
「即座に傷を塞ぐことはできないが、それと同じような状態を作り出すことは出来る。血止めと痛み止め、体力増強に傷の治りを早めるツボ。そういったツボをいくつか複合して突いた」
なるほど、それなら傷が塞がったのとそう変わらない。
「さて、これで治療は全部終わりだ。――村長さん、食事と宿をお願いしたいんだが……」


「―つっかれたぁ!」
食事を終えて、当初の契約通り、俺達にあてがわれた部屋の寝台に倒れ込む。
満腹感と疲労で、すぐにでも瞼が落ちそうだ。
「礼を言うよ一刀。助かった」
隣の寝台から華佗が言う。さすがに慣れているのか、まだまだ平気そうだ。
「お前がいてくれなかったら、全員を助けることは出来なかった」
んな大げさな……。
「いや、一刀が軽傷者を引きうけてくれたから、俺は重傷者だけに集中出来たんだ」
華佗によると、こういう時は軽傷者が一番の障害になるらしい。なまじ体力がある分、重傷者よりも先に医師のもとへ来てしまうそうだ。
たしかに軽傷者も治療しなければならない相手に違いないのだが、はっきり言えば、優先順位は低い。
二人以上医師がいる時は分担が可能なのだが、一人しかいない時はとにかく重傷者を優先し続けて、割り込めない空気を作るしかないらしい。
今回はそれに失敗した、と。
「だから、一刀がいてくれて本当に助かった。一刀のおかげで全員助けられたんだ」
そう言って、華佗は頭を下げた。
「止めてくれよ、勢いだけでやっちゃったことなんだし」
「それでも、俺が助かったのは事実だ」
そりゃそうかもしれないけどさ。
「うーん……あ。じゃあ、華佗。一つ頼みをきいてくれるか?」
「ああ、いいぞ。何でも言ってくれ」

96:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:25:30 9N6Zax1a0
試演

97:男だらけの恋姫†無双第一話(19/21)
09/09/14 22:30:18 H1wsoPNF0
「うん、じゃあ……」
これは俺から華佗への頼みで、むしろ俺が頭を下げるべき事だ。
だから、居住まいを正す。

「華佗。俺を、弟子にしてくれないか?」

聞いて、華佗は目を丸くして俺を見つめた。
「……………駄目か?」
恐る恐る訊いた。
「いや……構わないが、何でだ?―まさか、俺が言ったから、とかじゃないよな?」
まあ、それも切っ掛けの一つだが。
「自分の手で直接、誰かを救えるから………かな?」
誰かを救う、というだけなら『天の御遣い』だったころにたくさん救ってきた。
でもそれは、俺の力じゃない。誰かを救いたいという気持ちに嘘はなかったが、実際に救っていたのは彼女たちだ。
それに不満はないし、旗印扱いにも文句はない。けど、どこかに引っ掛かっていたらしい。
手当てをしている内に、そんな感情が溢れてきた。
自分の力で、苦しむ人達を救いたい。
「そうか……」
静かにそう言って、華佗は右手を差し出した。
「じゃあ、この先もずっと一緒だな。――改めて、よろしく頼む、一刀」
「はい、先生!」
握り返して頷く。
「おいおい、先生は止めてくれよ。これから一緒に旅をする仲間なんだ。華佗でいいし、敬語も止めてくれ」
「じゃあ、―よろしく華佗」
「ああ」



98:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:33:33 yK2fBZAL0
支援しておくです

99:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:33:58 BM2bNznD0
しえんしえん

100:男だらけの恋姫†無双第一話(20/21)
09/09/14 22:35:16 H1wsoPNF0
二日後の朝。
「本当にいいのか、一刀?見たことない生地だが、高いんじゃないのか、それ?」
「んーまあ、高いって言えば高いけど」
一万五千~二万ぐらいだから、食費二十日分?まあ、高価な部類に入るだろう。
「血も付いちゃったし。まあ、一種の誓いみたいなものかな?」
決別の意味を込めた、な。
眼前には、分けてもらった薪。その上に被さっているのが、聖フランチェスカの制服、その上着だ。
「『天の御遣い』の証、『ぽりえすてる』か……」
華佗に聞こえないよう、小さく呟く。
思えば、これがあったから俺は『天の御遣い』だった訳だ。この服であの村の人達を奮起させて、その後も「日の光の下、光り輝く天の衣服」だった学生服。
けど、俺は今日から『天の御遣い』じゃない。ただの「医師見習い・北郷一刀」だ。御遣いの証の品は、必要無い。
薪に着火して、制服ごと燃え尽きるのを見守る。

「じゃあ、行こうか一刀」
「ああ」
頷いて、インナーの上から薬箱を背負う。荷物持ちは弟子の役目だ。


「…………あれ?」
山道を下る途中、華佗が空を見上げて立ち止まった。
「どうした、華佗?」
「また流星だ。このところ、よく見るな」
え?
つられて俺も空を見上げる。真っ青な空の中、白い線が降ってくるのが見えた。
白い流星かー。そういえば俺の時も白い流星が――って、
「―華佗、今、『また』って…」
「ん?ああ。一刀に会う前も、同じ様な流星を見たんだ」
「――」
俺が、この外史に来た時と同じ流星。それはつまり―
「あの流星も近くに落ちたりしてな」
それは、華佗にとっては単なるジョークだろうけど、俺にとっては違った。

101:男だらけの恋姫†無双第一話(21/21)
09/09/14 22:40:08 H1wsoPNF0
「―悪い、華佗!先に行く!!」
返事は待たずに走り出した。
「ハァっ……ハァっ……!」
俺の時と同じ流星。
それはつまり、誰か他の外史の人間がこの外史に入ってきたってことで。
それはひょっとしたら、彼女達の誰かかも知れなくて。
「ハァっ……ハァっ……!」
茂みや小枝に引っ掛かって、腕や頬に切り傷が出来る。
下りで走るなんて無茶をしているせいで、足首が痛む。
だけど、そんなのは無視して走り続けた。
「ハァっ……ハァっ……、ハァっ……ハァっ……!」
下り終えた先、そこにあったのは、小さなクレーターと、そこから舞い立つ砂埃だった。
砂埃の中に、微かに人影が見える。
「……やっぱり…!」
誰かが、この外史に入ってきたんだ。
だんだんと、砂埃が晴れていくに従って、人影の詳細が見えてくる。
黒い髪。
高い背。
桃色の服。
そこにいたのは、

「ごぉぉぉぉぉぉ主人様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ああぁぁぁぁぁぁいたかったわぁぁぁぁん!!」
「何でお前なんだーーーーー!!!」

102:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:40:43 0ClhJj9O0
>>101

だと思ったわwwwwwwwww

103:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:43:29 4ZKm5rC0O
これで男二人、漢女一人かw

104:名無しさん@初回限定
09/09/14 22:45:14 TbVet1b40
落ちワロタ

105:外史喰らい ◆g3lwFV02dE
09/09/14 22:54:42 H1wsoPNF0
以上です。

>>79
実際そうらしいですね。
ただ、地位も信用も低い医者(名前だけのエセ含む)と、
華佗のような、確かな腕をもった一部の名医(金持ち御用達)がいる、という解釈をしました。
ですので、華佗にとって、初対面で金持ちっぽく見えた一刀には、金持ちの持っている認識で説明した、ということです。

では次回、「仏の顔(仮)」をお待ち…………いただけるのかなぁ?

106:名無しさん@初回限定
09/09/14 23:04:10 yddNfr4b0
乙、一応これも無印のあとってことになってるのね
あと華佗が賢くなってると思ったw

107:名無しさん@初回限定
09/09/14 23:04:13 9N6Zax1a0
>>105
おつおつ
俺は待ってるから馬鹿な腐れアンチはスルーしていい作品書いてくれ

108:名無しさん@初回限定
09/09/14 23:06:39 +BJAXD6w0
>>107
そういう事いうのはヤメロ

109:名無しさん@初回限定
09/09/14 23:07:04 ZfvPMeQS0
>>107
お前は一言多いなw
余計な事は胸の内に仕舞っておけ。

110:名無しさん@初回限定
09/09/14 23:14:44 yDf1pECf0
>>105
乙です
ホントに男だらけ(漢女含む)だけど良い感じですな
こりゃ続きも期待

111:名無しさん@初回限定
09/09/15 00:41:03 gO5v+KGw0
日本でも近代以前は『でもしか』と呼ばれたヤクザ稼業
医者「でも」はじめてみようか
医者「しか」就ける仕事がない

なかんずく歯医者は命にかかわることがまずないからまともな治療のできない者が多かったそうだ

112:名無しさん@初回限定
09/09/15 01:12:42 mMp1GjrN0
平安時代の貴族なんて、坊主の加持祈祷で治そうとしてたしな
薬として、茶とか葛湯飲んでたようだし

まぁ貴族の病気なんて大概精神的なもんだったろうから、こうかはばつぐんだったかもしれんが

113:名無しさん@初回限定
09/09/15 12:36:31 wUnIukTDO
遅ればせながら乙です
確かに男だらけだがこれからが楽しみだ(いや漢女もいるけど)
一刀さんは体育会系ノリとトリアージの概念を上手く使いこなしたなー

外史喰らい本編も続き待ってます

114:名無しさん@初回限定
09/09/15 21:11:50 8cg4Aain0
>>111
に補足
ちゃんとした歯医者も存在していました
戦国~江戸時代頃のだけど、その資料なんかも揃って現存しています

ところでその知識、某長寿少女漫画から?

115:名無しさん@初回限定
09/09/15 22:17:46 owaHBVFh0
>>105

再構成とはいえこれからあっちこっち渡り歩くんだろうし、
治療しそこねた曹操の頭痛とかどうなるのか楽しみだ

116:名無しさん@初回限定
09/09/16 07:20:42 RSb1LQPf0
姿そのままに声だけくぎゅうボイスな貂蝉と
声そのままに姿だけ手乗りタイガーな貂蝉と


悩ましい、実に悩ましい
前者なら目を閉じれば癒される
後者なら口を閉じさせればにゃんにゃんできる
でも絶頂時に
「ごおおおしゅじんさまあああああああああああ!いっ!いっぐううううううううう!」
とか叫ばれたら生涯性機能に障害をもたらしそうで危険性が高い

117:111
09/09/16 12:00:37 NZH0ZgKk0
>>114
当たり

女は鉄漿(おはぐろ)がコーティングの役割を果たしていて虫歯になるものは少なかったそうだ

118:名無しさん@初回限定
09/09/16 12:23:54 IepmrXFa0
>>116
何を言っている。そんなものどちらも我らの黒薔薇の君ではない。
あの荒れ狂う男たちすら動きを止め聞き入ってしまう声。
一度抱きしめられれば心から離れることのない肉体。
その両者揃わずして、黒薔薇の君たりえるものか!

119:名無しさん@初回限定
09/09/17 17:51:27 5Tq7iyP80
>>118
うっせ、どくだみの君

120:名無しさん@初回限定
09/09/17 21:33:03 dynH/6jO0
>>119
違うな、ラフレシアだよ!

121:名無しさん@初回限定
09/09/17 22:43:30 uAuVOHEK0
……小蓮の連れてる白虎って、名前あったっけ?

122:名無しさん@初回限定
09/09/17 22:45:12 pM1cu97W0
大河じゃね

123:名無しさん@初回限定
09/09/17 22:48:50 uAuVOHEK0
ほ? どうもありがとう
これで心置きなく作品に入れられるよ……

124:名無しさん@初回限定
09/09/17 23:01:03 3gltEvua0
>>122
ちがう周々だよ

125:名無しさん@初回限定
09/09/17 23:02:07 CPCvDYbm0
白虎:周々
パンダ:善々

126:名無しさん@初回限定
09/09/17 23:22:41 zcUK797V0
周々に善々に張々に鈴々だっけ?

127:名無しさん@初回限定
09/09/17 23:46:08 mmqkvlCb0
セキトが>>126に宣戦布告

128:名無しさん@初回限定
09/09/18 06:47:10 OaukraQJO
鈴々も>126に宣戦布告

129:□ボ ◆JypZpjo0ig
09/09/18 09:10:11 pXNb07Ge0
お久しぶりです
『W.E.S.209』五回目です

第一章の時点でこんなに複雑にしてどうするの?
馬鹿なの? 死ぬの?
『亡霊』の正体とか今までの伏線とかを大体まとめたり
次回からは模擬戦なので更に死にそうになったり
今回は普段より短めなのは、その関係もあります

今回の(ry

以下注意事項
・外史の成立や一刀が消えた理由などに、自己解釈による部分があります
・戦闘シーンがありますが、動きが分かりやすいように
 そこだけ例外として横文字を利用しています
・妄想エンジン全開の為、色々マズい箇所があるかも
・全員のテンションや個性にややアッパー気味に修正あり
・もれなく下品というか哀れというか

URLリンク(koihimemusou.x0.com)

130:名無しさん@初回限定
09/09/18 09:52:03 dvwPFIKZ0
以前言われてたように他所に行った方がいいとかは思わないが
あれだけ指摘、批評されてたことを完全無視というやり方はマズイだろう
あまりスレを荒れる方向に持っていかないでくれ

131:名無しさん@初回限定
09/09/18 10:40:05 Qb0/rZEF0
ロボのSSは設定なんかがかなり厨二病臭いんだよな
他の作者に比べて読むのが辛くなる箇所がとりわけ多い

132:名無しさん@初回限定
09/09/18 12:22:24 SayMidyq0
まーたはじまった

133:名無しさん@初回限定
09/09/18 12:50:26 V6uFDql60
話の内容としては面白いと思うから、個人的には続きが読みたい。
ここで続けていくなら、上手に投稿して欲しいなって思うし、
もし他へ移籍するならそれはそれで応援したいと思う。

134:名無しさん@初回限定
09/09/18 12:54:04 GazSThQB0
まあさすがにスルーってのは駄目だよなぁ
以前にも色々とスルーした作者が叩かれて荒れた例があるし

135:名無しさん@初回限定
09/09/18 13:16:05 PIRPSYIrO
最初は散々持ち上げといて今度は叩きか。
こいつは、とんでもねぇスレだ。ゲロ以下のニオイがぷんぷんしやがるぜ!

136:名無しさん@初回限定
09/09/18 13:43:26 AxhkZNXS0
スレにはいるがSSを全く読んでない俺みたいなやつもいるからな

137:名無しさん@初回限定
09/09/18 15:20:17 Yc7+BV28O
粘着アンチって奴だな
嫌ならわざわざ構わなけりゃいいのに

138:名無しさん@初回限定
09/09/18 15:21:01 IYci2Yl/0
人の意見を聞いて面白くなるSSもあるが、人の意見で曲げるとつまらなくなるSSもある。
だけどきちんとした感想を言ってくれれば確実にその人のためにはなる。
何がどう自分の価値観と合わないのか、どう違和感を持ったのか言ってくれなければ話にならない。
以前から批判は止めろという意見があるけど、肯定的な意見だけ貰うならSS披露する意味も無い。
やっぱり批判するべき点はしっかりしてほしいし、それで折れるならそれまでだと思う。
と、全然話が進まない一作者が言ってみる。

139:名無しさん@初回限定
09/09/18 15:56:16 ZkkxyEA00
>>135
スレちゃんと読んでるか?ロボは「亡霊」の影響で初っ端から不安の声があってほとんど持ち上げられてないぞ

140:名無しさん@初回限定
09/09/18 16:08:25 PIRPSYIrO
>>138
それも然りだが全員がそうじゃないと思うよ。
あと、意見あったほうがいいって思うなら投下した時に
意見くれるように書いてみたら?多分今よりも貰えると思うよ。あとは、作品名書いて募集するとかね。
>>139
確かにそういうのもあったが、面白いから期待してる
っていう意見も結構あったとはずだよ。
ログ見てみればわかると思うよ。

141:名無しさん@初回限定
09/09/18 16:12:58 kh8ga4tu0
ここの一部の人の頭の中には読みたくない作品とか気に入らない作品をスルーするという選択肢はないのか?

>>138
批判と叩きは別モノだよな。
「つまらん」とか「よそ行け」なんて職人にとっちゃ糧にもなんにもならん。

142:名無しさん@初回限定
09/09/18 16:15:31 EoMJDV7/O
なんつーかそこら中にある微妙な性格改変物にしか見えないなぁ……
とくに一刀なんか一刀って言う名のオリキャラ化してるし……

143:名無しさん@初回限定
09/09/18 16:38:21 L1AmEv0w0
一刀って言う名のオリキャラ化といえば本郷帝もそんな感じだからなんともいえない
ただあれは文章量・力が凄いから受け入れられてる
でもここ最近成立後の話だけ見て本編は見てないや

144:名無しさん@初回限定
09/09/18 16:48:56 HKudCc6Q0
二次創作で、アフターもので、キャラを成長させるのって難しいね

145:名無しさん@初回限定
09/09/18 16:57:47 yVuwe81V0
そういうのだと、ここで見たものだと、特にメーテル女史の一刀がしっくりきたかな。
カッコよさとヘタレさとお調子者っぽさがきちんとあって、きめるところはきめるいい原作再現具合だった。

146:名無しさん@初回限定
09/09/18 17:08:46 2/3d5Hf/0
成長させれば、原作の人物像と変わることもあるし
展開や設定が変わればそのままでもリアクションが変わることもある
要はそれに説得力があるかどうかだけだろうに

147:名無しさん@初回限定
09/09/18 17:36:15 ZkkxyEA00
>>140
自分の言った事に責任を持て。不安の声もあったってことは散々持ち上げてはいないだろw

>>141
読んでみないと読みたくない作品かどうかわからないし、最初微妙でも良くなる作品もあるから暫くは読み続けるし
そういう人は思った事を書いてしまうものだ

148:名無しさん@初回限定
09/09/18 17:53:07 PIRPSYIrO
>>147
いいからログ読んだら?
不安を言ってるのはいてもそれ以上に期待の声が多いから
実際に見れば、十分持ち上げられてるように見えるよ。

149:名無しさん@初回限定
09/09/18 17:54:47 OLiIIAJG0
>>147
しばらく読もうって人が余所行けとか書くのか?
普通は、避難所で書かれているようにしばらく読み続けてから評価するんじゃないか?

150:名無しさん@初回限定
09/09/18 18:45:23 AXSOqsSu0
>>148
だんだん自信が無くなってきて、最初は断定だったのに、~のように見えるとなってるのが笑えるww

151:名無しさん@初回限定
09/09/18 18:47:53 cpafZ7n40
>>147
能書きはいいから嫌ならどっか行け
お前みたいな理屈並べて文句しか言わないようなのが消えてもスレは進む

152:名無しさん@初回限定
09/09/18 19:10:52 PIRPSYIrO
>>150
いや、個人的にはそう思えるんだけど
他の人の意見を聞いてたら違うように見えてるんだなって思ってさ。
だから、自分にはそう見えたから確認して欲しいなってだけだよ。
個人的には持ち上げてたと思うんだけどね。

153:名無しさん@初回限定
09/09/18 19:15:19 xPqJXfrQ0
>>129
乙。
おもしろい流れだと思うけど、個人的には、シリアスな中にギャグが入ってるのか、ギャグ調でシリアスをやりたいのか
いま一つわからないシーンがあるのが残念。注意にある通りアッパーなテンションなのはわかるんだけどね。
このあたり、戦がはじまったりするとまた違うのかな、と思ったりもする。続きに期待。

あとは気づいた誤字
>ならない。覚悟して聞いてくれ」
> 一泊。
一拍、でしょうな。


ところで、話は変わるけど、ぐだぐだやってる人達は、こういう時こそ避難所を活用するといいよ。

154:名無しさん@初回限定
09/09/18 22:57:15 skwwq5sO0
好意的な意見以外は避難所で書けみたいな流れもどうかと思うけどな。

155:名無しさん@初回限定
09/09/18 23:33:46 GZCAw3n/P
>>149
一刀がオリキャラ化してると言われて他所に行った方がいいと言われ出したのは前回の投下から
あの文章量なら4回分も読めばしばらく読み続けたことになる人も少なくはないんじゃないか

156:名無しさん@初回限定
09/09/19 00:16:13 xexAA3QU0
北郷帝の一刀だって既に原作の原形留めていないだろw
あそこまでいってしまうとどう見てもオリキャラ一刀にしか見えんよ
ロボのは叩いて北郷帝は叩かないとかわかりやす過ぎ
お前らは作者から金でも貰ってレスしてるのか?

157:名無しさん@初回限定
09/09/19 00:59:56 DDeaq4hv0
>>156
ロボ氏のはまだ読んでないから知らんが、説得力の問題じゃないか?
北郷帝の一刀は、長い話数かけて徐々に成長してってる感があるから違和感そんな沸かないし
本編でも魏や呉は最初の一刀と最後の一刀とではやっぱり成長はしてるし

158:名無しさん@初回限定
09/09/19 01:32:30 K7Nwv+eT0
「違和感」ってのは二次創作で著者が回避しにくく、読者としても気に障る点じゃないかなと思ったりする
顕著なのはセリフ回しで、よほど原作を網羅しないと端々から違和感がにじんでくる

オリキャラという存在が受け入れられにくいのは「違和感」そのものだからかと
北郷帝での一刀は5年をかけてああなる基盤が作られたという読者への説得があった
W.E.S.209での一刀には、まだそういった説得がないのが叩かれている理由かも知れない



あと某ラノベ作家の影響を受けてる感も違和感と言えなくもない

159:名無しさん@初回限定
09/09/19 01:42:25 vojb2e0D0
ロボ氏乙です!
まぁ、色んな人間いますんで気にしないで下さいね
個人的には『クロスもの』『オリ主人公』『グロ』『陵辱(プレイ除く)』以外なら大抵受け入れられるんで…
駄目だったらスルーするしね

今度からは避難所の方に投下して様子を見るのも良いかも知れませんね

他の人もそういう外史だと割り切ればいいと思うんだけど…ままなりませんねぇ

160:名無しさん@初回限定
09/09/19 01:46:00 NPFOpfgW0
成る程、「違和感」ね。
どうしても□ボ氏のや北郷帝になじめなかったのはそこだったのかもしれないな。
ゲームみたいに物語中で徐々に変わっていくさまがあると納得出来るんだがなぁ。
なんていうか、ちゃんと成長していくのを見てるとより物語にのめり込めるって感じだな。
その辺りが省略されてるものはイメージが湧きにくいんだよなぁ。
例を挙げると、科学の実験とかで実験結果だけ見た時の感じっぽいかな。
どういう行程でそうなったのかが気になっちゃうってやつだな。

まぁ、一番の原因は俺の感性がイマイチっていうのなんだろうけどw

161:名無しさん@初回限定
09/09/19 01:50:17 NPFOpfgW0
あ、ちなみに作品自体はとくに嫌悪してないから。
物語は面白いと思ってるからね。
なんだかんだいっても割り切ると楽しめるもんなんだよね、俺の頭単純だからw

162:名無しさん@初回限定
09/09/19 02:01:46 A2CgLwO40
前回もわりと荒れたのだから今回の投下時に何かしらの
弁明や説明があればここまで荒れなかった気もする。

163:名無しさん@初回限定
09/09/19 02:42:17 4oihx8sI0
一刀の性格なんかルートによってもかなり違うし
無印と真で比べたらほぼ別人なんだから
細かいこと言っても意味ないと思うんだがなあ……

164:名無しさん@初回限定
09/09/19 03:11:41 tkecMVirO
読んだ上で批判する人もいれば投下そのものが気に食わなくて叩く奴もいるな
前者はいいんだが後者はウザい

165:名無しさん@初回限定
09/09/19 03:12:45 T9wCD0lF0
>>160
キャラが変わった理由の説明としての過程描写が欲しいのは分かる。
けどまあ例えば北郷帝の場合、他の恋姫キャラの出てこなそうな、
一刀の鬱っぽいブランク期間をやられてもなあって気持ちもあったりするw
どの程度でキャラの変化を納得出来るかとかは話の筋とかスタイルとかによっても違ってくるだろうなあ。

166:名無しさん@初回限定
09/09/19 03:23:03 0+kgK5CC0
>>160
それ分かるなあ
真の呉や魏ルートでキャラと接して自分なりに試行錯誤して
徐々に成長していく感じとか良かったよな

167:一壷酒 ◆1KOsYU0skY
09/09/19 03:55:06 7OS+VmQu0
一壷酒です。延期の告知です。
このところ、毎週土曜に投下してきた『いけいけぼくらの北郷帝』ですが、今週は土曜日に投下するのが
厳しい状況です。
そんなわけで、今週は一日のばして二十日の日曜に専用up板にupさせていただく予定です。

シルバーウィークとかいうので休みが増えたせいで、却って忙しいというのは何故なのでしょうねぇ。

168:名無しさん@初回限定
09/09/19 05:01:01 M3oZri1q0
休みに仕事とはお疲れ様です。まあ、焦らずマイペースで頑張ってくださいな。

169:名無しさん@初回限定
09/09/19 08:14:58 FFGO2Xut0
お疲れです、休みあんま関係ないですよねw

170:名無しさん@初回限定
09/09/19 10:11:31 cd18rDgZ0
お疲れさまっす。
休む為に忙しくなるのは良くある事ですw

171:□ボ ◆JypZpjo0ig
09/09/19 15:40:28 +dLyC/Gj0
スレの様子を覗いてみたら、何だか賛否両論と言うか
しかも残念なことにそれを原因に荒れてしまってますね

面白いと褒めてくれる人が居るのは嬉しいですし、
批判も受け止めようとは思っているのですが、
荒れることに対して何も思わない訳ではありません

実際、自分達(□ボは現在二人組)は原作の設定や表記の隙間を縫うように
書いていますし、ストーリー、作風、文章のスタイルなどは好みがバッサリ
分かれるものだという理解はあります

自分たちが書く一刀の性格が原作と微妙に違う
中身が某作家のオマージュなのではないか
そう言われることも覚悟して投下したものです
その内容を不快に思う人も居るかもしれませんが、覚悟済み
そのような意思で、書いています

じゃあ、何故前回の投下の際、荒れたのに説明をしに出てこなかったのか?
という話になりますが、これは自分達の最初に決めたスタンスの為です
なるべく投下以外にはレスを残さない、と決めていました
理由は、現状で自分が出てきても更に荒れると思ったということと、
あとは単純に、ネタバレを防ぐためです

例えば『亡霊』についての話ですが、最初にオリキャラ扱いされたとき
「正体は祭です」と言えば済んだ話です
ですが話の展開上、あの時点で読んで下さっている皆さんに正体を明かした結果、
果たして五話を現在と同じような感覚で読めたでしょうか?
それに話が進んでいけば自然と分かる部分や、展開がどうなるのかをネタバレして、
面白く読めるでしょうか?
そこを考えていただければ嬉しいです

172:□ボ ◆JypZpjo0ig
09/09/19 15:41:06 +dLyC/Gj0
一刀の性格の変化の理由に背伸びと言って下さった方が居ましたが、
確かにそれは一部正解です
ですが他にも理由があり、それが話の確信に関わっていると言ったら
素直に説明する訳にはいきません
そういうことです

先が分からない、現状に妙な部分が残っている
そのようなことに不満を言われるのは、理不尽と考えています
書くべきところは書いています、現状分からない部分も、後々判明します
なので出来ることなら中身を読んで貰い、自分達の書いたストーリーで納得して貰おう
そう考えていたのです

ですが前述した通り、荒れている現状に何も思わない訳ではありません
自分が出てきても荒れるかもしれないと思いながらも、避難所の方での意見も参考にし、
自分なりに結論した結果、当初のスタンスを破り、遅まきながらレスを致しました
当方、謝罪の用意あり
ですが、それだけで納得して貰えない部分もあると思いますし、
今から明日の朝まで質問を受け付けることにします
ネタバレにならない程度に全力で返答しますので、上記の文を読み、
それでも質問をしたい、ここが良くないと言いたい方が居ましたら遠慮なく言って下さい
返答はまとめてするつもりです

長文乱文、失礼致しました
レスが二つに分かれているのは、文字制限の為です

追伸
『W.E.S.209』の幕間、投下しました
URLリンク(koihimemusou.x0.com)

173:名無しさん@初回限定
09/09/19 15:52:36 7OS+VmQu0
>>172
URLの最後のtが削れちゃってますね。

URLリンク(koihimemusou.x0.com)

ですね。

174:名無しさん@初回限定
09/09/19 16:20:10 68ZdA63K0

まぁ何にせよ書き手はSS書かずに読み専で叩いている奴よりよっぽどマシ
一番は自分でも書いて他人のも読んでお互い切磋琢磨するようになればいいんだろうな

175:名無しさん@初回限定
09/09/19 16:27:50 ovlzj44Y0
>「正体は祭です」と言えば済んだ話です
もし答えるのであれば「オリキャラじゃないです」と言えば済んだ話では?
正体までは誰も求めてなかったよ

176:名無しさん@初回限定
09/09/19 17:27:03 wgiAqn3M0
悪かった点に対して謝罪の用意あるっていうけど
既に言われてる荒れる原因の一つだってことに対して
謝罪しないんだね。

荒れる原因の一端を担ってるって自覚、本当にあるの?
正直、現時点では心苦しいと思ってるなんて信じられないよ。

177:名無しさん@初回限定
09/09/19 17:55:25 Gp2gFXLh0
>>171
不快に思われることや批判を予測しておきながらなぜいきなり外史スレに投下したのかな。
他の作者さんのように区切りが付くまでUP板オンリーで様子を見るなり
避難所に投下してみて感想や批評を聞くなり幾らでも対処が出来たはず。
きつい言い方になって申し訳ないが荒れるのが予想できていているのに書き込むのは
荒らしと同等扱いされることも多々ある所だよ、2chでは。
SSの内容は良いだけに、考えてるように見えて独りよがりというか考えが足りないところが
ちょっと残念です。

178:名無しさん@初回限定
09/09/19 18:14:09 /eINA++Q0
最近の荒らしの大量発生はいったいどういうことよ?

>>荒れるのが予想できていているのに書き込むのは荒らしと同等扱い
その理論だと北郷帝氏も荒らしだよ?分かって言ってる?

179:名無しさん@初回限定
09/09/19 18:21:58 c8KxJPUL0
そんな筆者いたっけ?

180:名無しさん@初回限定
09/09/19 18:30:34 FE+0+ZnT0
気に入らない作品は叩いて荒れる流れにしておいて、「お前のせいでスレが荒れる」とさも原因は本人にあるかのように語る、か。
酷いな。


こういう(無償の)二次創作ってさ、基本的にその人の原作への愛を表現したものなんだよ。
このスレはそれを大勢の人に見て欲しい、あるいは見たい人たちが集まる同好の士のためのスレなんじゃないの?
マンセーするのも悪いところを批判するのもいいけどさ、上から目線が過ぎるのはおかしいだろ。

気に入らないモノの片鱗ですら目に入るのが耐えられないっていう人はたぶんこういうスレには向いてない。

181:名無しさん@初回限定
09/09/19 18:37:45 6d1Bq/0MP
注意書きはこういう時のためにもあるのだから
例えば「オリキャラは登場しません」「一刀の性格が微妙に異なります」とでも添えていればここまで騒がれることはなかった気がする

182:名無しさん@初回限定
09/09/19 18:39:34 t75Ct+AO0
なんだこれ…
結局のところロボ氏の作品が気に入らないから無意味に叩いてるだけじゃないか。
ロボ氏弁明後に書き込んでる奴は、結局自分たちが気に入らない設定、弁明等するならここで投稿するなって言いたいんでしょ?
>>177の言い方だと予測できるなら投稿するなって言ってるようなもんだ。


183:名無しさん@初回限定
09/09/19 18:52:42 Gp2gFXLh0
予測できるならそれなりの対処をしてからと言ってるだけ。

184:名無しさん@初回限定
09/09/19 19:35:45 hLSUMZsD0
嫌いな作品ならNGしなよ
何のために作者がわざわざ作者名やトリップを付けてるって思ってるんだ
存在するのも嫌だ?それはお前がスルーできない子供だからだ
作品を批判できないのは嫌だ?>>1見ろ、避難所行け
批判が続くとどの作者もSSスレに投下しづらい流れになってこのスレが廃墟になりかねないんだよ

185:名無しさん@初回限定
09/09/19 19:41:01 hG6N0tZ3O
批判見たくないならならNGしなよ
存在するのも嫌だ?それはお前がスルーできない子供だからだ
作品が批判されるのは嫌だ?>>1見ろ、避難所行け
変な作品が増えると余計変な読者が増えて、ますますSSスレに投下しづらい流れになってこのスレが廃墟になりかねないんだよ

186:名無しさん@初回限定
09/09/19 19:41:31 wgiAqn3M0
気に入らないから叩くっていってるけど、今回に関しては□ボ氏の対応も悪かったとは
思わないのかな?
そもそも、対処が書き手にしかできないことだったのに対処しようとしなかったんだから
少なくとも原因の一部ではあるでしょ。
なのに、弁明の言葉だけ言って申し訳ないって感じが全然ないのはどうかって思わない?

あと、養護する人はなんで作品を気に入る入らないを持ち出してるの?
作品じゃなく□ボ氏自信に関することを言ってるんだけどな……。

>>184
いやいや、□ボ氏自信が明日の朝まで書くよう言ってるんだけど……。
それに関しては触れずに意見書いてる人にだけ駄目だしっていうのは
よくないと思うよ。

187:名無しさん@初回限定
09/09/19 19:58:21 DA7hCgeWO
どちらにしろ一緒じゃないか。
結局ダメなら余所行けってことだろ。
なんでそんな上から目線なんだよ。


188:名無しさん@初回限定
09/09/19 20:06:17 FE+0+ZnT0
>>186
なぜ荒れてるのか理解してるか?

189:名無しさん@初回限定
09/09/19 20:20:57 hcbvyHWxO
「にゃー(さて、北郷帝明日だし整理兼ねて桃香でも…)」
「お猫様、お猫様。凄い殺気があちこちと」
「にゃー(ぬ~、なら最終チェックして気が向いたら明後日だな、どうせ俺らは気まぐれ猫よ~風の吹くまま気の向くまま~)」
シュタタ!!

190:名無しさん@初回限定
09/09/19 20:24:39 xexAA3QU0
>>186
自信とか養護とか日本語もロクにわからないなら書き込むなボケ
対応悪かったってどこがだよw
原因の一部どころか全部はお前みたいなのが気に入らないの一念で難癖つけてるだけだろ
対応とか弁明とかまじキメェ
読んでケチつけるしか能の無い人間が何様なんだよw

191:名無しさん@初回限定
09/09/19 20:30:33 rjfXZvnC0
ID:Gp2gFXLh0
ID:wgiAqn3M0
この二人が書き込まなくなるだけで荒れが収まるんじゃね?

192:名無しさん@初回限定
09/09/19 21:05:58 10j7KDeb0
ID:Gp2gFXLh0
ID:wgiAqn3M0
の糞共はさっさとロボNGしとけよw
それで終わりだろw

193:名無しさん@初回限定
09/09/19 21:15:48 lkiWUgIW0
「でもそれって根本的な解決になってませんよね」

「確かにそうだな…
でも今は、そんな事はどうでもいいんだ、重要な事じゃない」

194:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:33:19 tkecMVirO
批判は書き手の糧にもなり得る建設的な行為だが
叩きは場の空気を悪くするだけで何の役にも立たないな
しかも書き手に責任転嫁とは

荒れる原因のSSは投下するな、か…
過去に北郷帝で荒れた事もあったし三教一致や董√で荒れかけた事もあったと記憶しているんだが
そっちには何も言わないのな
ただの個人叩きじゃね?

195:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:42:59 lKqplbht0
確かに……投下するなは言い過ぎだな。
ただ、擁護してる奴らもレスの仕方がおかしい。荒らしにしか見えん。
だから見てて、どっちもどっちだと思ったな。というか、正直両方ウザい。

もう、いっそこのまま意見言った奴も荒らし擁護もROMってて欲しいな。

196:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:44:25 NAuBrcBE0
え~と、続きは避難所でやってくれませんか?
レスが沢山あるからワクテカして開いたのに…


197:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:46:49 rnKhNVOs0
一刀十三号~~~!!!
まじで避難所でやってください。お願いします。

198:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:49:50 EXFj7QLq0
気に入らなければ読まなければいい。なのにそれだけのことが出来ない。
まるで自分がこのスレの主であるかのようにな。

199:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:52:30 hG6N0tZ3O
>>198
批評が気に入らなければスルーすればいい。なのにそれだけのことが出来ない。
まるで自分がこのスレの主であるかのようにな。

200:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:57:50 vcyXpfO80
マジレスすっけど、
物書いてると、批評スルーってかなり図太くないと無理だぜ?
「あ、この人中身読まずに叩いてる」って分かるような内容でもダメージあるし。

201:名無しさん@初回限定
09/09/19 23:59:30 uTzCS/ch0
朝まで意見があったらどうぞ

都合の悪い意見が出る

二人でフルボッコw(IDそのままと逐一変更で自演ぽさ激減w)

みんなガクブルで意見しない

朝になって大した意見なかったわw

朝ならID変わっててもおかしくないもんな
すげぇな、頭良くてうらやましいわ

202:名無しさん@初回限定
09/09/20 00:04:53 hrv/Ooxo0
               ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
             <                      >
             <  嫌なら見るな! 嫌なら見るな!  >
             <                      >
             ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ

         / ̄(S)~\
       / / ∧ ∧\ \
       \ \ (゚Д゚ ) / /
         \⌒  ⌒ /
          )_人_ ノ
          /    /
      ∧_∧    (   ))
     (   ; )ω   ̄ ̄ヽ
   γ⌒   ⌒ヽ  ̄ ̄|  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|



203:名無しさん@初回限定
09/09/20 00:15:27 SCtvmKy50
とりあえず、全員避難所へどうぞ。
避難所ならIPチェックできるので。
以後ここで話を続ける人間は荒らしの可能性高ということで。

204:名無しさん@初回限定
09/09/20 00:22:19 UL/49dxi0
そんな誰でもIPチェック出来るみたいな書き方をするなよw

205:名無しさん@初回限定
09/09/20 00:44:26 OxTzo5d80
>>199
批評と叩きの区別もつかない人間は醜いな・・・

206:名無しさん@初回限定
09/09/20 00:45:37 PieR29rR0
仲良く翠のお漏らし飲もうぜ

207:名無しさん@初回限定
09/09/20 00:56:33 i4L8BYql0
いや、俺ソッチ系の趣味は無いんで…
紫苑のミルクを飲んでいます

208:名無しさん@初回限定
09/09/20 01:10:14 469mhNSe0
華琳様の手料理をいただいております。

209:名無しさん@初回限定
09/09/20 01:18:56 fl/JU5ms0
霞と飲む酒は美味しいです

210:名無しさん@初回限定
09/09/20 01:24:19 fpWE9YVx0
月に入れてもらったお茶で一息つかせてもらおうか

211:名無しさん@初回限定
09/09/20 01:37:25 6VU1mNiC0
>>199
SSはコテNGとかアドレス先見なければいいだけだろ
それと名無しの会話を一緒にするのは無理がある

212:名無しさん@初回限定
09/09/20 01:37:55 mxf3Z0Rc0
メイド喫茶「桃園」メニュー
・桃の香りの天然水 ・嫉妬の炎de炒飯 ・全てが大盛りラーメン
・はわあわ饅頭 ・華蝶の夢(メンマ丼)・言葉にすることができない黄金色の茶
・たんぽぽ珈琲 ・おかあさんのミルク ・ランチセットC(味も見た目もお値段も普通)
・酒(日替わり) ・桃香様のおすすめ(時価)

従順なメイドとツンツンなメイドが、笑顔と怒り顔でご主人様に配膳いたします

213:名無しさん@初回限定
09/09/20 01:56:59 hAGNKj8U0
>>212

黄金茶を一杯貰おうか

214:名無しさん@初回限定
09/09/20 01:58:35 fl/JU5ms0
南蛮と袁家メニューが無い件

215:名無しさん@初回限定
09/09/20 02:00:03 PieR29rR0
言葉にすることができない黄金色の茶と言われると麗羽も想像可能だな

216:名無しさん@初回限定
09/09/20 02:19:13 fJlYHtF9O
>・桃香様のおすすめ(時価)
注文するのに凄く勇気が要りそうだ
お財布的な意味で

でも焔耶がメイド姿で持って来てくれるなら食うぜ!

217:名無しさん@初回限定
09/09/20 02:23:30 Khmts05G0
>>216
URLリンク(file.koimuso.blog.shinobi.jp)
持ってきた途端、こんな感じです。

218:名無しさん@初回限定
09/09/20 06:52:10 K7HyWgiM0
>>217
何お前いい仕事しちゃってくれちゃってるわけ?

いい物を見た!ありがとう^^!

219:名無しさん@初回限定
09/09/20 07:26:55 fl/JU5ms0
一応言っておくが公式ブログの画像だからな、これ

220:名無しさん@初回限定
09/09/20 15:07:19 zDQddiT60
ふとオモタんだが、春蘭の華琳様着せ替え人形って未来で現存してたらオーパーツ扱いされそうだよな。
間近で見ても気付かないとか、現代でも無理なクオリティだろw

221:名無しさん@初回限定
09/09/20 17:20:38 hrv/Ooxo0
現代でも無理とか、これエロゲなんですけど

222:□ボ ◆JypZpjo0ig
09/09/20 17:25:42 AsAM+GwEO
携帯から失礼します
避難所の方に返答文を投下しました

お騒がせして申し訳ありませんでした

223:名無しさん@初回限定
09/09/20 17:31:29 XBADnbWs0
>>217
こんな強気なジャッ子も
一刀さんが本気になったら
されるがままになっちゃったりするんだろうか

224:名無しさん@初回限定
09/09/20 17:34:17 Mh8aEI4t0
昨夜より帝さまのご降臨を待ってるんだが、情報を見落としたかな?

225:名無しさん@初回限定
09/09/20 17:37:22 eajYEIiZ0
>>167

226:名無しさん@初回限定
09/09/20 17:50:55 Mh8aEI4t0
>>225
一日延期でしたか教えていただきありがとうございます。

227:名無しさん@初回限定
09/09/20 18:55:23 oieqDIKx0
さぁてそろそろ裸待機と洒落込もうか!

228:名無しさん@初回限定
09/09/20 19:40:20 PieR29rR0
無双ブログの璃々でも見て落ち着こう

229:名無しさん@初回限定
09/09/20 20:36:53 67PlmnX00
じゃあ俺はロリ祭さんで興奮してくる

230:一壷酒 ◆1KOsYU0skY
09/09/20 20:40:44 0yTdysxH0
いけいけぼくらの北郷帝第二部北伐の巻第六回をお送りします。

◎注意事項
・魏ルートアフターの設定ですが、第一部、第二部と進んできておりますので、まず、そちらをご覧
いただけると幸いです。
・同衾あり。
・史実とゲーム内情勢に関する独自解釈があります。
・歴史上の人物等の名前は出るものの、セリフはありません。
・呉勢以外の一刀の子供が出てきます。
・『北郷朝五十皇家列伝』は読まなくても本編を読む上ではなんら支障がありません。また、妄想
(暴走)成分が過多です。お気をつけください。
・Up板にてメールフォーム及びメールアドレスを公開しています。ご意見ご感想等ありましたら、
どちらからでも、お気軽にどうぞ。フォームのほうはお名前、メールアドレスの記入が必要ありません。

いつも通り、本編はtxtで専用UP板にアップしましたのでご覧ください。
URL →  URLリンク(koihimemusou.x0.com)

今回のあるシーンにはとある小説へのオマージュが含まれています。
その作品を読まなければわからない部分やオリジナルキャラ要素などはありませんが、念のため。
それではまた次回。

231:名無しさん@初回限定
09/09/20 20:44:01 CeuNN+V00
大河ドラマ見て待ってたよ!

232:名無しさん@初回限定
09/09/20 21:05:13 mUxy2rl90
王文台って誰だろう
曹操に謀反をたくらんで死んだ人だっけ

233:名無しさん@初回限定
09/09/20 21:28:34 2nP7rMha0
>>230
おちつけww
なんという使えない一刀w

>>232
切る所ソコじゃないんじゃねーの

234:名無しさん@初回限定
09/09/20 21:34:39 W+M7zT830
乙です。
一刀の慌てっぷりは
ベルガリアードを思い出すなー

235:名無しさん@初回限定
09/09/20 21:44:37 7mNAfiZb0
一壷酒氏乙です。
北伐の準備が着々と進んでるなあ。
旧董軍・白蓮・W袁家と確かに一刀の所に負け陣営が揃ってるけど、自分も負けたのは棚に上げてるのが麗羽様らしいw
しかし一刀のパニクりようは「これは酷い」としか言いようが無いなw

流琉は「兄様」、蒲公英は「一刀兄様」か…ちょっと被ってるが流琉に思うところはあったりしないのだろうか?w

236:名無しさん@初回限定
09/09/20 21:49:14 xrSn1bpP0
大丈夫だ、子供が生まれると聞いてなぜかドラえもん全巻を買い集めた奴を知ってる

>>230
乙です

237:名無しさん@初回限定
09/09/20 22:21:33 yF6gu6dn0
麗羽様はかわいいなぁ

238:名無しさん@初回限定
09/09/20 22:23:29 doLTTAQd0
正史の孫堅伝呼んでみたんだが、華雄の扱いがあまりにもひどくて切なくなったわ
演技ではバッタバッタ切り倒してたのに・・・

239:名無しさん@初回限定
09/09/20 22:27:47 PieR29rR0
あれ関羽に切られたの一行じゃないの

240:名無しさん@初回限定
09/09/20 22:33:58 7mNAfiZb0
正史だとgdgdやってた諸侯から曹操が単独攻撃→失敗、
孫堅が(極論すれば)単独でゴリゴリ進撃して華雄等撃破、洛陽奪取じゃなかったっけ?

241:名無しさん@初回限定
09/09/20 22:36:30 doLTTAQd0
正史で孫堅伝中に華雄の名が出たのは

孫堅はふたたび軍勢を集めて陽人で合戦し
董卓軍を大破して、その都督華雄らを梟首した。

っていう部分だけだな

ちなみに俺が読んでるサイトはここ
URLリンク(www.project-imagine.org)

242:一壷酒 ◆1KOsYU0skY
09/09/20 22:36:45 0yTdysxH0
>>234
おっと、早々見破られていた。
正確にはエディングスのベルガリアード物語の続編、マロリオン物語へのオマージュです。
一刀さんはガリオンほど超人ではありませんので、つくった薪の量は遥かに負けますがw

243:名無しさん@初回限定
09/09/20 23:23:10 67PlmnX00
投下乙です。
とりあえず子供の産まれる時の男ってこんなモンですよねw
あと鳳家じちょうwww

244:名無しさん@初回限定
09/09/20 23:29:26 mxf3Z0Rc0
十二部から十五部を隅々まで読み浸りたい
読破するまで何度賢者化するのだろう

願わくば華琳様の出産時には、一緒に「ひっひっふー」をしてもらいたいなw

245:名無しさん@初回限定
09/09/20 23:44:55 yF6gu6dn0
>軍師の二人を除いたら最弱だけどさ。
月って意外とつおい?

246:名無しさん@初回限定
09/09/20 23:49:17 XcY0aGZr0
>>245
原作ではどうか分からんが、北郷帝の月は騎乗射撃ができるレベルらしいから、
一刀よりは上じゃなかろうか

247:名無しさん@初回限定
09/09/20 23:50:08 doLTTAQd0
>>245
正史の董卓は強いけど正直あてにならんよなぁ

248:名無しさん@初回限定
09/09/20 23:52:09 doLTTAQd0
>>246
あの華奢な月が両方の腕で騎射出来たら驚きなんだが

249:名無しさん@初回限定
09/09/21 00:09:49 TWWrx5T0O
むしろそのギャップに惚れる

250:名無しさん@初回限定
09/09/21 00:14:07 WWsNq7f00
>>246
あー、そういやそんなのあったね。

251:名無しさん@初回限定
09/09/21 00:19:51 BycHJ27Y0
騎乗射撃で、一刀にまたがりながら弓を射る月を想像して鼻血噴いた俺はそろそろ寝た方が良いな

252:名無しさん@初回限定
09/09/21 00:32:36 YFTMIVsZ0
おう棺桶がよんどるぞ

253:名無しさん@初回限定
09/09/21 00:44:48 1anphIcG0
乙です。
一刀の慌てぶりはよかった。

254:名無しさん@初回限定
09/09/21 01:28:29 fBmlj3fb0
>>230
最後の役立たずっぷりが笑える
ってゆーか、月さんが用意してくれた布は…

なんだろう
酷く酔っ払った時の行動を思い返しているような気がするのは

255:名無しさん@初回限定
09/09/21 02:05:28 jCrxCXlW0
カッコよく決めたのに最後の最後でw
この一刀さんは子が生まれる度に薪を作るんだろうか
そのうち薪が安産祈願とかで一般に広まったりそうですよねーww

256:名無しさん@初回限定
09/09/21 02:26:47 F2fKY4Ut0
出産の時に夫が薪を割ってると無事に子供が産まれるとかいう民間伝承みたいな感じかw

257:名無しさん@初回限定
09/09/21 07:34:52 VgGVfw8v0
失敗談が婉曲して伝わって
出産の時に夫が座っていた椅子を薪にすると子供が無事に産まれるとかなww

258:名無しさん@初回限定
09/09/21 11:40:41 vgIOi2F20
無事に生まれてくれよ………これで死産なんて事態になったら想像するのが怖い

259:名無しさん@初回限定
09/09/21 13:51:32 d6xz+D/Q0
今回の北郷帝は暴走成分が多いな
本編もオマケもwww
もちろんいい意味で

次回も期待

260:名無しさん@初回限定
09/09/21 16:03:06 vgIOi2F20
今回で恋がリーチ、音々音もイーシャンテンくらいにはなったか?

261:名無しさん@初回限定
09/09/21 16:59:18 UYiLgLI4O
>>242
乙です
どっかで見たと思ったらガリオンかw

262:名無しさん@初回限定
09/09/21 18:01:18 WXiwvyPK0
13号氏まだかな……昨日からずっと全裸待機中だぜ

263:名無しさん@初回限定
09/09/21 18:43:54 ZfYkiBqr0
俺は風鈴氏が来るまでずっと全裸待機だ

264:名無しさん@初回限定
09/09/21 19:23:40 BycHJ27Y0
せめてブラとショーツを着衣しておけ

ピンクのやつ

265:一刀十三号 ◆vgiLUhkT66
09/09/21 20:13:10 NVEUyfydO
「お猫様。すいませんが曹操さんに用が有りますのでしばらく離れます」
「にゃー(分かったよ、行って来な嬢ちゃん)」
「それでは失礼なのです」
シュタ!!
「にゃー(洛陽かあ、久しぶりだな。しかしよく街中で水計なんか使ったよな、被害出さずに)」
「・・・じー」
「にゃー(嫌な予感退避!)」
「ぬー、何処かで見た様な馬鹿猫なのですが?」
トテトテトテトテトテトテ。
「にゃー(ふうビックリした、24桃香です)」

266:三教一致 双頭の龍1-24
09/09/21 20:18:46 NVEUyfydO
「ん?今、なんか光んなかったか?」
「さあ?大方、先遣隊でも来たんだろ」
「ああ先日通った。“孫呉決戦後の対蜀用の兵士、洛陽まで連れて行く”って任務受けていた、あれか?」
「ご苦労なこった」
その後、彼方に砂ぼこりが見え始めると、
「やっぱ先遣隊だな、おーい誰か!城主に先遣隊着の報伝えてくれー」
兵が城壁下に居る兵士に大きな声で知らせる。
後は城主が出迎えて一泊した後、見送ってこの集団と関わるのは終了。と、誰もが思っていた。
城主が遅いのか、軍勢が早いのか、次第に軍が城に迫る。
「城主様遅くねえか、誰かちゃんと伝えたのか先遣隊着いちまうぞ」
と、改めて軍勢を見てみると。
「おいおい、先遣隊であの規模かよ、だったら本隊はどうなっちまうんだ」
その言葉に一人の兵士が。
「ちょっと待て…確かに先遣隊にしては規模も様子もおかしい、確かに前衛は我が軍の甲冑の様だが。おい誰か元猟師のあいつを連れて来い」
ここにきて、ようやく緊張感が生まれ言われた兵士が城壁下に走っていく。
この間なんとも歯がゆい時間が過ぎる。
ようやく城壁下に元猟師の姿が見えると、
「走って来い!」
と叱咤が飛ぶ。

267:名無しさん@初回限定
09/09/21 20:22:14 NuQpjzqpO


268:三教一致 双頭の龍2-24
09/09/21 20:23:05 NVEUyfydO
「悪い悪い。ちょっと野暮…」
「言い訳は後だ。迫っている軍勢を見てくれ」
目の良さから物見をしている彼は軍の識別も任されてる、声の質に重大さが伝わったのか城壁の縁に身を乗り出し目を細めて眺める。
同じころ迫り来る軍の前衛が旗を畳み新たな旗を出す、中衛・後衛は畳んでいた旗の紐をほどく、そこに一陣の風が吹くと総数約十五万からなる軍勢の緑の旗が翻した。
後日、それを見た一人の曹魏の兵は“若草の草原に見えた”と語る。
「なあ、いつからここ長安から先の我が軍の旗は緑になったんだ」
一人の兵士の不安が声という形になるが、元猟師の怒鳴り声で掻き消される。
「目の前の軍勢曹魏に有らず!敵襲ー!敵襲ー!劉備軍襲来!」
◇ ◇ ◇
(先日)
「…桃香様」
「何?雛里ちゃん」
「…あのですね、このまま長安に直進せずに少し時間がかかっても北西の道から…陳倉から来た様に見せ掛けて進撃すべきかと」
「雛里ちゃん、戦術的には有効かもしれないけど騙し討ちはしたくないな」

269:三教一致 双頭の龍3-24
09/09/21 20:28:10 NVEUyfydO
「…騙し討ちはしません、それでは桃香様やご主人様の風評に傷がついてしまいます…ですがある程度は動きは封じ込めなくてはいけません、特に伝令は確実に潰さないと」
「そうなの?」
「はい…ですのでここに以前の戦いで籠獲した…魏の旗と甲冑が有ります、これを前衛の皆さんに装備してもらいます」
輜重隊の一部から曹魏の甲冑や旗が出てくる。
「…またこの攻城戦、見た目は普通に攻めますが…普通では考えられない早さで、まさに神速にて城を落します
 …残る相手に精神的に打撃を与え、抵抗も無駄と思わせます…降伏する相手にはいつもの様に桃香様の大徳を持って受け入れ…間接的にご主人様を支援します」
「そっか私達の行動がご主人様を楽にするかどうかが掛かってるんだね、じゃあ皆~頑張るぞー」
「「「オオー!」」」
◇ ◇ ◇
「おい!旗の文字は曹に有らず!劉だ!敵襲!敵襲ー!」
その言葉に士官が、
「敵襲!閉門ー!閉門ー!総員籠城戦用意ー!これは訓練に非ず!繰り返す!総員籠城戦用意ー!決して訓練なのでは無い!」

270:三教一致 双頭の龍4-24
09/09/21 20:33:04 NVEUyfydO
別の士官が、
「今の時点で遠遠距離走れる伝令馬を全部ここに集めろ、武・官・民問わずだ!新たに仕上げる必要はない、どうせ間に合わん。急げ!」
「敵の数は!」
「目算、およそ十三・四万、正確に数えればおそらく、約十五万でしょう!」
「くそ!都から外れた城になんて数だ!下に有る矢を全部城壁の上に運べ!後、火を炊け!煮湯も用意しろ!」
城内が蜂の巣を突いた様な状態になる。
しばらくした後、伝令馬を探しに行っていた兵士が帰ってくる、後ろには馬を引き連れた兵が続く。
「申し上げます!伝令馬ですが、軍5・官1・民2の計8です。またこの城において一番、二番目に速い馬が仕上がってました!これは行幸かと」
「うぬ」
報告を聞くや否や振り返り。
「右から八人、一歩前へ!」
ザッ…
「曹操様への伝言を伝える。“我ら、長安にて劉備軍に攻撃されたし、籠城にて堪える。”以上」
次の瞬間、二人が走っていた。
一人は選ばれた八人の一人、もう一人は選ばれなかった男だ。
選ばれなかった男も含めて二人に対し士官は、
「その二人に一番、二番の早馬を」
迅速を最優先とした。

271:三教一致 双頭の龍5-24
09/09/21 20:38:10 NVEUyfydO
残った伝令兵が、
「敵の規模とか、その他伝える事は?」
「ぐだぐだ喋ってる暇が有ったらさっさと出ぬかー!」
士官から見て緊張感の無い伝令兵に苛立ちを覚え怒鳴る、すでに先の二人は城門を抜けてた。
渋々に出る残りの伝令兵に対して、
「曹操様が呉に進行したこの時期に涼州からの増援の要、この長安への進撃、事の重大さが解らぬか。…………嘆かわしい。伝令兵が出たら東門を閉じよ」
士官の不満が口に出る。
一方、城壁上でも動きが有る。
「劉備軍より騎兵約500が突出、我が軍の伝令を狙ってます」
「手の空いてる!」
声を張り上げてから気付く、居るわけがない。
「弓隊!手を空けて構えろ!…………………打て!」
放たれる矢、だが命中はおろかかすりもしない、劉備軍の騎兵も万が一の為に直進を避け、僅かに曲線にした程度。
けれど今の曹操軍はこれでも戦果と思ってしまう、またはこれがきっかけで一人でも伝令が逃げおおせて欲しいと願う。
「八番駄目、七番駄目、…六番、四番共に補足、……五番駄目、…三番…駄目」
城から出た順に番号をつけらてた伝令の状況報告をする、元猟師の口から放たれる数々の凶報。

272:三教一致 双頭の龍6-24
09/09/21 20:43:07 NVEUyfydO
「しかし、一番、二番がここままなら活けるかと、いくら蜀の騎馬隊でも………!!」
◇ ◇ ◇
「こら~待ちなさい~」
戦場に響く可愛らしい声。
「なんだいお嬢ちゃん、子供はお家に帰りな」
「むっか~馬鹿にしたでしょ、これでも馬岱って立派な名前が有るんだから」
「馬岱!」
名を聞いた瞬間に馬の速度を上げる、さも乗り潰すような速度に。
「へへ~私の名前を聞いて速度を上げるとは少しは賢いようね」
男は無言で馬を走らす。
「つまんない~、それにお前、任務の為とはいえ馬にそれは酷すぎる」
馬岱の声に怒りが混じり始めると。
「なんとでも言え、大事なのは任務だ」
「だから大事な任務の為に自分が囮になって先頭の伝令を逃がす訳」
ばれている!と、動揺するがなるべく面に出さない様にしてやり返す。
「なんだばれてるのか、だがどうする?お前の馬の疲れ具合じゃ、もう先頭の奴には追い付けないぞ」
その問に少しも表情を崩さずむしろにっこり笑って。
「ざ~んねんでした。今頃、私のお姉様が先頭の奴に追い付いてるわよ」
「馬岱の姉………錦ば」
「隙あり!」
カハッ。

273:名無しさん@初回限定
09/09/21 20:44:57 NuQpjzqpO
④④

274:三教一致 双頭の龍7-24
09/09/21 20:48:06 NVEUyfydO
馬岱の槍が伝令の後頭部を殴打すると気絶して前のめりになる。
馬岱は、まだ走り続ける馬に寄り添って手綱を引く。
ヒヒッーン。
前足を上げ伝令兵を落としながら止まる、すると馬岱が自分の馬に跨がったまま伝令の馬に話かける。
「大丈夫…もう大丈夫だから……」
そのまま抱き寄せ、
「ごめんね、人間の我が儘で無茶させて………………落ち着いた?」
ブルルル。
馬岱の問に答える様に反応する。
「じゃあ、そこに転がってるあなたの乗り手だった者を載せて私の陣にいらっしゃい」
ヒヒッーン。
これまた問に答える様に反応するのだった。
「後はお姉様だけ」
◇ ◇ ◇
「二番も駄目か、しかしあの機転を利かせた囮はけっして…」
「悪いな無駄だ」
「!!」
いつの間にと思ったのだが、相手の馬の速度・技量を見て納得する。
「誰だ!」
「西涼が馬騰の娘、馬超とは私のこと」
「錦馬超!!」
スーッと剣を抜くと、
「どうせ無駄だが」
「悪いな、お前にあまり構っている暇は無いんだよ!っしゃおらぁー!」

275:名無しさん@初回限定
09/09/21 20:48:16 ceZZ5+L+0
支援

276:三教一致 双頭の龍8-24
09/09/21 20:53:10 NVEUyfydO
馬上から大地に対し水平の槍の大振り、雷の速さに反応すら出来ず腹に受けた伝令はもろにぶっ飛んでそのまま近くの川に落ちる。
隙など突く必要すら無い圧倒的な実力の差を垣間見た瞬間だった。
「よっしゃー計算通り。じゃあ連れて帰るか…お前もな」
馬に話し掛ける馬超。
その後。あー、川は失敗だったかな。引き上げるのめんどくせー。と、ぼやいてた。
◇ ◇ ◇
「二番、一番共に捕縛」
伝令の全滅、この事実が曹魏に取って重くのしかかる、途中から前二頭に期待してしまっただけに落胆が大きい。
「何をしている、二・三日で先遣隊も来る、この時期に攻めこんで来た奴らに運も勝ち目も無い」
兵士達を鼓舞する士官。事実上援軍となる先遣隊の存在、更にその後ろには増援本体がやって来ることを思いだし士気が回復。
「劉備軍の一部が突出」
城壁上の兵は皆、その一部に注目する。
◇ ◇ ◇
「たっだいま~、桃香様」
「お帰り、たんぽぽちゃん」
しばらく後、
「桃香様。今、戻った」
「お疲れ様、翠ちゃん」
「…そ、それでは桃香様、口上の準備を」
「わかった雛里ちゃん」
「護衛は私と鈴々、桔梗殿でよろしいか雛里殿」

277:名無しさん@初回限定
09/09/21 20:55:37 ceZZ5+L+0
紫煙

278:三教一致 双頭の龍9-24
09/09/21 20:58:04 NVEUyfydO
「はい…それでよろしいかと」
「ありがとうね。星ちゃん、鈴々ちゃん、桔梗さん。では皆、行って来ます」
「「「いってらっしゃいませ、桃香様」」」
四頭の馬が突出する、城に声が届く辺りまで来ると停止し、下馬した四人が城を向く。
そして劉備が口を開いた。
「城の城主さんならびに兵士の皆さん、降伏をしてください」
いきなりの降伏勧告、聞き入れられる訳もなく無言の返答。
「曹操さんも最終的には世の平定を目指しているのは知っています。ですが、既に孫策さん、曹操さん、私と大まかな平定が出来上がっているのにもかかわらず、
 今現在、孫呉への曹操さんの進撃がどうしても納得が出来ません、曹操さんには曹操さんの理由も有るのでしょうが、いたずらに出撃をするのでは弱い人から倒れてしまう。
 曹操さんの覇道を止める為にも先ずはここ、長安から始めさせてもらいます。ですが無駄な血を流したくありません、もう一度言います。城主さんならびに兵士の皆さん降伏をしてください」
劉備の切なる願いは聞き入られず、開戦は必至。
がっかりしている劉備を先頭に四頭が戻る、更に各々が自分の陣に戻ると。

279:名無しさん@初回限定
09/09/21 21:02:58 L4OUxFoX0
支援

280:三教一致 双頭の龍10-24
09/09/21 21:03:04 NVEUyfydO
「よいか、手筈通りに動くのだぞー」
趙雲が叫ぶ。
「突撃!じゃあなかった、皆、雛里が言ってた作戦通りなのだー」
張飛が暴走しかけ。
「それ、おぬしら桃香様の前で男を見せぬか!」
桔梗が激を飛ばし。
「気合いを入れろよ、お前達!」
馬超は駆け。
「それじゃ皆、攻撃だよ」
桃香が指示を出した。
東門を抜かした城を囲む劉備軍から一斉に銅鑼と太鼓の音が鳴り響く。
ジャーン・ジャーン・ジャーン。
「ワワワワワワワワァァァァァ――!!」
総数約十五万の総攻撃が始まった。
◇ ◇ ◇
「しかし、本命はどの門だ」
「本命?馬鹿か貴様、どれも本命ではないか。北は張飛に馬超。南は趙雲に馬岱。西に元首劉備を初め、厳顔・魏延・鬼才鳳統。
 数はどの一ヵ所ですら既に我が総数を上回る。向こうに無くてこっち有るのはせいぜい城壁と援軍のあて、あとは寝るのに屋根の有る家ぐらいな物だ。
 その気なればいつでもどの陣だろうと本命になるだろうさ」
「待て待て、苛立つのは分かるが喧嘩腰になるな、それに今お前が上げた三つ、そう馬鹿に出来んぞ。……


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