09/06/10 18:12:56 WHw1c4gfP
>>358
原典は、「あらゆるものの九割はクズである」。
名作と呼ばれたものが生まれた時代にも、山のような駄作があったのは事実、ということ。
スタージョンの法則という形で引用されるときには、九割のクズを無くして、
一割の名作だけを残すのは現実的に難しい、といったような意味でも使る。
実際問題として、九割の駄作は制作者の入り口や、
駆け出し時代の修練、糊口をしのぐ手段として使われる。
現在、有名コンシューマメーカーになっている企業も、
マイコン時代にエロゲーを作っていたメーカーは多い。
KOEIは、光栄三部作として名高い『ナイトライフ』『団地妻の誘惑』『オランダ人妻は電気ウナギの夢を見るか』を製作しており、
特にナイトライフは世界初のエロゲーとして歴史的価値も高く、最後のオランダ人妻に関しては、
後の『川中島の戦い』に見られる歴史ゲームとしてのノウハウが見られる。
また、他にも、スクウェアは全年齢向けながら『アルファ』というノベルゲームを製作しているし、
エニクスも『ロリータ・シンドローム』という変態的なエロゲーを発売している。
現在では、『FATE』など、エロゲーのままそれなりに評価を受け、メディアを多方面に展開させる作品も多い。
これは、まず第一に、ポルノ表現と一般的に言われる性交そのほかの性行動が、
人間本性に深くかかわる重大な事象のため、その表現自体も、芸術的・文化的価値を帯びることが挙げられる。
ポルノが単にポルノにとどまらず、何らかの表現としての価値を体得することは多い。
第二に、ポルノには、僕が最初に言ったような、修練や糊口をしのぐ場としての価値がある。
エロがかかわっていると、人間の財布の紐は駄作相手でもやや弛みがちになる。
大手の作家はポルノを避けようとする傾向があるが、無名の新人なら、エロ同人だろうが成年コミックだろうが、
とにかく書いて、読んでもらえる場を獲得するのは非常に重要なことだ。