09/05/25 19:39:15 DNFQakFN0
>>433
>それは見ない自由を保護法益にするからだよね?俺はそう考えないのでね。
うーん。いや、性道徳を保護法益と考えるとしても、
判例では「いたずらに性欲を興奮又は刺激させ、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し~」だから、
社会法益を諸個人が享受するという理屈になってるんじゃないの?
>権利って考えるからおかしなことになるんじゃないの?集団自体を保護する利益と考えれば分からん?
ええっと、集団自体を保護する利益というのはどういうことを指すの?
>こちらは、そこまでのものはそもそも自己統治の価値を有していると評価しないわけ。
表現の自由と言ったときに保護される表現は、別に政治的言論だけじゃないよね(政治的言論だけなら、それは言論の自由)。
例えば、文学や芸術と言ったものも、自己統治の価値を普通に認められて保護されるわけだ。
それは結局のところ、民主主義的な決定プロセスが政治的言論に限ったことではなく、
芸術作品や文化表現といった様々なものに影響されながら、形成されていくものであるということが、普通一般に認められているからでしょ。
>性行為などの表現部分は民主主義とは関わらないというのがこちらの発想。
なぜ関わらないといえるの? 現実に、歴史的には深く価値観の変動などに関わってきたわけだよね?
>だから、仮に自己統治の価値を有していると考えたとしても、常に他の価値に優越するとは考えない。それはそれ、これはこれと分けて考えるので。
もちろん、個別具体的な他者の権利を侵犯していればそうだけど、君自身が認めたように、
コンセンサス形成に関わる価値を、コンセンサスのみによって否定するべきではない。
>過去と状況が異なる以上、その過去を乗り越えるしかない。
君が「どれだけの人に受け入れられますかね?」と聞いたから、過去の例をあげて、社会法益と結びつけた場合、
きわめて強い反発を受けるということを単純に答えただけ。
少なくとも、曖昧な法益によって表現の自由を規制するのは、「現実を見れば」難しいだろうね。個人法益だからマスコミの支援が受けられているけど。