09/01/12 23:18:56 5L7nf/AH0
■コンチェルトノート■ +2SC
作り込まれたシナリオと、その中で活き活きと個性的に描かれたキャラが非常に魅力的。
各ヒロインに死に設定などはなく、むしろ、ストーリーの展開上で、どんどん新たな魅力が発見されていくので、
一度ルートに入ってしまえば、エンディングまでは本当にあっという間だ。
ライター桐月氏の文章力と、彼によって練り込まれたシナリオの完成度が無ければ、
コンチェルトノートが、08年最高の作品としてノミネートされることはあり得なかったに違いない。
BGMや演出面の求心力はそれほどでもないが、このテキストの完成度に比べればゼロに等しい問題だ。
システムも大変洗練されていて、繰り返しのプレイが苦にならないのも素晴らしい。
■Garden■ +1SM
芸術的なテキストと、情景を最大限に盛り上げるBGM。
これだけで買って良かったと思える最高のゲーム。
サブライターのせいで、劣悪なテキストが混じっていたり、
キャラのシナリオがおかしくなっていたりするのはとにかく残念だが、
それだけの理由で、このゲームを敬遠するのはあまりにも浅薄だ。
■暁の護衛■ C
投げっぱなしの複線や世界背景、盛り上がりに欠けるシナリオ、希薄なBGM。
暁の護衛を、08年の代表作として選出するのには抵抗があると言わざるを得ない。
しかし、ヒロインの個性を引き立たせる描写が所々に鏤められており、
プレイヤーは、最終的にはシナリオの酷さにがっかりするだろうが、
そのシナリオのヒロインに対して、好意を抱くことは間違いない。
前述の通り、あまり優れた作品であるとは言えないのだが、
キラリと光る何かを見たため、ここにこいつを選出しておきたい。