08/12/04 22:44:32 0s39K12o0
2人の見た『赤い流れ星』は東の森の上空、約15mの地点で静止していた。
「落下ポイントに到着した。これよりフェーズⅡに移行する」
『赤い流れ星』は立ち込める煙の中で咳き一つすることなく、
冷静な声で通信機の先にいる同胞に状況連絡を行った。
そう、この『赤い流れ星』はレプリカ智機。
カタパルト投擲からの飛翔にて救援物資と共にザドゥの直接援護に赴いた1機だ。
纏うのは宇宙服が如き銀色の防熱スーツ。
下げるのは救援物資のみっちり詰まったボストンバッグが2つ。
背負うのは個人用噴射型離着陸機。
恭也と知佳が捉えた赤色の光は、この離着陸機のバーナーだった。
『ザドゥ様の無線が不安定で、十分なナビゲーションが出来ないのだよ。
大事を取って予定ポイントの10mほど北で降下準備を行ってもらえるかね?』
「Yes。了解したよ、リーダー」
レプリカは頷くと、懐からカードの束を取り出した。
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