09/02/04 22:07:09 Mwl4RS1T
11.
俺は、ごくりと唾を飲み、脱衣所をゆっくり見回した。
そうだ。母さんが一人でシャワーを浴びたとは、限らない。
いや。そうでない可能性のほうが…高いのではないのか。
母さんの、あの痴態。
あそこまでの姿を晒す男になら、入浴も共に許すのではないか。
この脱衣所で…
熱いセックスの余韻に浸ったままの全裸の母が、むちむちの腰を男に抱かれて
バスルームの扉を開け…中に入っていく姿が頭に鮮明に浮かんだ。
いや。
ただの妄想だ。母さんが、そんな恥知らずなことをするわけがない。
俺は、下着を脱ぎ、脱衣籠に放り込む。
その時、その隣に置いてある屑篭に、ふと目が行った。
何かが、屑篭の中に見えた。
(…?)
詰め替えシャンプーのポリ袋や石鹸の箱。その陰に。
何か、ピンク色をしたものが隠れていた。
俺は何気なく、屑篭の中に手を伸ばして、それを手にした。
それは…イチジク浣腸の、容器だった。
中の薬液は空だ。つまり、すでに使われた…浣腸薬の容器だった。
俺が子どもの頃、高熱を出して寝込んだ後に便が出なくなり、母さんにそれを
してもらったことがある。そんな遠い記憶がよぎった。
そして、次に疑問が沸き起こる。
(どうして?これ……母さんが…?)
その時だった。
がらっ!と勢い良く、脱衣所の扉が開かれた。
まだ下着姿で立っている俺が驚いて振り向くと、血相を変えた母さんがそこにいた。