レズ物で道具を使うのは邪道だと思わんかね!!その4at EROCOMIC
レズ物で道具を使うのは邪道だと思わんかね!!その4 - 暇つぶし2ch600:名無しさん@ピンキー
10/01/21 01:25:24 RQz6h+JX
>>599
うわ、すぐに反応いただけるとは思いませんでした。
規制かかってましたかー。残念です。
急かしてごめんね。
お待ちしてます。
ひたすらお待ちしてます。


601:名無しさん@ピンキー
10/03/13 02:54:17 tcevMFA9
こんなスレがあったとは・・・
過疎ってるけど同志が意外と多くて嬉しかった

602:364
10/03/19 21:32:32 pLdYSPWc
KISS&HUG
(1)
「最近、上総の感じが変わった」
 昼休み、上総友香里が久しぶりに同期の友人と昼食をとっていた所、唐突に切り出された。
「そ、そうかな?」
 友香里本人は変わったつもりはないのだが、彼女には変わったように見えるのだろうか。
 だとしたら、思い当たる理由は一つしかない。先輩である早瀬佳奈の存在だ。
 佳奈と関係を持ってから三ヶ月ほどになる。今では週に一度は佳奈の部屋に泊まりに行くようになっている。昨夜も泊まって一緒に出勤してきた。
 佳奈はいつも優しい。友香里は佳奈に会える毎日が充実していて楽しいのだ。
「さては、彼氏が出来たかー?」
「え? 違うよ─」
 佳奈とは恋人同士だと言っても間違いではないのかもしれないが、彼氏ではない。それに流石に「彼女だ」とも言えない。
 世間的には認められてきたとはいえ、まだ偏見の目が無くなったわけではない。佳奈との事は世間には秘密にしておかなくてはいけない関係だ。
「その割にはキスマークが……」
「え!? 嘘っ!」
 友香里は慌てて心当たりのある鎖骨の辺りに手をやり、隠そうとする。しかし、今日の服は薄手のタートルネックだったので、たとえ残っていたとしても見えるはずがない。そのことに気が付いた友香里は小さく「あ……」と呟く。
「簡単に引っかかっちゃった」
 引っかけにうまく乗せられてしまった。友香里は恥ずかしさで消え入りそうな気分になって行く。
「相手は誰? 会社の人?」
 案の定、質問責めにされる友香里だった。


603:364
10/03/19 21:33:53 pLdYSPWc
(2)
 昼休みも後数分となり、友香里は自分のデスクで大きくため息をついて突っ伏していた。同期からの質問責めをうやむやにして何とか誤魔化しはしたが、相手が同じ会社の人間である事はバレてしまった。
 このまま隠し通せる自信がない。元々友香里は嘘を付くのが得意な方ではないのだ。
「─上総さん?」
 うなだれている間に、上司との打ち合わせを兼ねた昼食から戻ってきた佳奈に声をかけられた。友香里は慌てて顔を上げる。
「大丈夫? 気分悪いの?」
 佳奈が心配そうにのぞき込む。友香里が机に突っ伏していたので体調が悪いのかと思ったようだ。
「ち、違います。同期からの質問責めに遭っちゃって」
「何の?」
「えっと、彼氏が出来たでしょって話になって─」
「ああ、最近更に可愛くなったもんね」
 佳奈は友香里が赤面しそうな恥ずかしい事を言う。
 可愛くなってるとしたら、それは佳奈のおかげだと友香里は思っているのだが。
「ちゃんとした事が答えられなくて─その先輩との事とか」
「あー、それは……仕方ないかな」
 佳奈は指を下唇に軽く当てて、少し困ったような表情で答える。何かに戸惑っているときの彼女の癖だ。
「……ごめんなさい」
「そこは謝るところじゃないよ。私も前にそういうことがあったから」
「前に─」
 佳奈の言葉に、友香里は自分でも予想してなかった軽いショックを覚える。「前に」ということは以前にもそういった関係の相手が居たということだ。
 佳奈の友香里に対する接し方を考えると、そういった相手が居なかった方が不思議だということは理解してはいたが─正直な気分としては複雑だ。
 相手がどんな人だったのか、どこまでの関係で、どうして別れたのか。友香里は知らない誰かに対して嫉妬まで覚えてしまっている。こんな感情は初めてだった。


604:364
10/03/19 21:37:38 pLdYSPWc
(3)
 そろそろ就業時間になるというのに、友香里はまだ複雑な気分を抱えていた。
 佳奈の昔の恋人─どんな人だったのか。今更それを友香里が知ったところでどうなるわけでもないのだが考えてしまう。
 仕事も少し遅れ気味だが、この状態では余計にはかどらない。友香里は一息入れようと、オフィスの入り口近くのコーヒーサーバーへ向かうことにした。
「あ、ちょうど良かった。佳奈いる?」
 コーヒーを自分のカップに注いでいると、見知らぬ女性から突然声をかけられた。ネックストラップに下がっているIDカードから同じ会社の人間であることは判断できる。
 ただ服装がパーカーとジーンズ、ショートブーツ。そして極めつけに大きなバックパックを背負っている。会社にはおおよそ似つかわしくないラフすぎる格好をしていた。
 しかし、上背もあり、簡単なメイクだが元々の顔立ちが整っているせいか、逆に何処か洗練された感じさえある女性だった。
「……ええと、早瀬先輩ですか?」
「早瀬……? そうだ、早瀬! 名字忘れてた」
「呼んできます─あの、そちらのお名前は?」
「秘書課の池上司(いけがみつかさ)って言ったらわかるから」
 秘書課よりもヒッチハイクの方が似合いそうだ、友香里は失礼な事を思いながら佳奈の元に行き、来客を告げる。
「司? 今ドイツのはず……」
 佳奈は首を傾げながら入り口へと向かう。
「あ、いたいた。久しぶりー」
 司はそう言いながら、大胆に佳奈に抱きついた。あげく、ヨーロッパ映画で良く見る挨拶のように、佳奈の頬に軽く口付ける。
 二人ともその辺りの女優顔負けの容姿をしているので、本当に映画のワンシーンに見えなくもないのだが、友香里はその一部始終を目撃して、思わず「駄目!」と声を上げそうになった。


605:364
10/03/19 21:38:24 pLdYSPWc
「いつ日本に?」
 佳奈も笑顔で平然と受け入れている。振り解こうともしない。そんな佳奈の姿を見てますます複雑な感情になる友香里だった。
「辞令が出て、ついさっき帰って来たんだよー。会いたかった」
「それはお疲れ。あと、もう離れて」
「まあまあ、久々の再会なんだから」
 司は佳奈を更に強く抱きしめている。佳奈は困った顔をしてはいるが、無理に引き剥がそうとはしていない。
「こ、ここは会社です! 離れて下さい!」
 友香里はたまらずに司に注意する。その注意の中には「会社だから」という理由だけではなく、友香里自身のヤキモチも多分に含まれている。
「ほら、いい加減にして」
 友香里の言葉をきっかけに、佳奈も司を押し返す。
「元同棲相手なのに冷たい~」
 司は拗ねたように呟く。
「……え? 同棲?」
 友香里は司の口から出た言葉に敏感に反応して衝撃を受ける。
 この二人はそういう関係だったのか。こんな形で佳奈の過去を知ることになるとは─友香里はショックを受けて固まってしまった。
「ちょっと! 同居でしょ!」
 友香里の様子を見た佳奈が慌てて訂正をする。

606:364
10/03/19 21:39:15 pLdYSPWc
「一緒じゃん?」
「意味が全然違う! か、上総さん。違うからね!」
 佳奈は司を押し退け、友香里に向かって諭すように話し始める。
「上総さんが入社した年に廃止されたんだけど、社員寮があってね? 入社当時にそこで同じ部屋だっただけで─」
 そういえば、寮があったとの話を聞いたことがある。友香里は少し落ち着きを取り戻した。
「そうそう。空き部屋がなくて。ベッドもなくて、一緒のベッドに仲良く寝てたんだよね」
 一安心して気が抜けた所に、余計な追い打ちをかけるような司の言葉が飛び込んできて、友香里の心に深く突き刺さる。
 一緒のベッド─普通なら同性同士なのだから何もなかったで済むのだろうが、佳奈が手慣れているだけに友香里は余計な邪推をしてしまう。
「あんたねぇ……」
 佳奈が反論しようとした途端、携帯電話の着信音が鳴りひびく。司の携帯のようだ。「ごめん」と断り通話を始める。
「専務に呼び出されちゃった。じゃあね、愛してるよ佳奈~なんて」
 司はさらりととんでもない台詞を放つと、佳奈の唇に軽くキスをしてから、エレベーターホールに去っていった。
 友香里はあまりの出来事に衝撃を受けて言葉も発せられなかった。
 佳奈の様子を伺うと、「全くもう」と言って苦笑いをしてはいるが、嫌そうではなかった。
 ─いったい何がどうなっているのか。混乱のあまりに、友香里の涙腺は今にも崩壊しそうだ。
「あ! あの……思ってるような関係じゃないからね」
 様子のおかしな友香里に気付いた佳奈が慌てて耳打ちする。
「……そう、ですよね」
 友香里の返事はどこか気の抜けたものだった。

607:364
10/03/19 21:43:49 26CB0GhR
(4)
 就業時間を終えた帰宅途中、気まずい空気を抱えたままの友香里と佳奈が居た。友香里はさっきから押し黙ったままだった。
 佳奈と司が関係があったのかどうかが問題なのではなく─いや、問題だが─あの場面で上手く立ち回れなかった自分に対しても自己嫌悪している。
 佳奈と司の二人のやりとりが、あまりにも仲が良すぎて、あまりにも自然な関係に見えた。
 自分の知らない佳奈がそこには居た。友香里にとってはそれも悔しい。
 これはただの嫉妬だと自分でもわかってはいるのだが─
「あの……上総さん?」
 佳奈が友香里の様子を伺うように声をかけてくる。自分でも気が付かないうちに眉を曇らせていたようだ。
「……何でしょう?」
 返事に覇気がないのが自分でもわかった。
「……怒ってる?」
「どうしてですか?」
「司の事話してなかったなって。あれじゃあ誤解するのも当然だし」
「……愛してるって言ってましたね」
「司は海外生活が長くて─帰国子女で、長期の海外出張とかも多くて、だからああいう言葉を平気で言っちゃう人で─」
「さっきみたいな挨拶は嫌じゃないんですか?」
「会う度にああだから、私の方が慣れたみたいな面が……」
「寮の部屋が無くて、同室だったんですよね?」
「そう! 部屋が無くて─」
「ベッドも無くて一緒に寝てたんですよね?」
「それは一週間ぐらいだったから─」
 友香里は矢継ぎ早に質問をする。友香里だって佳奈を信用していない訳ではない。ただ、二人がとても親密で友香里の入る余地が無いように思えて何処か寂しいのだ。
「……後は先輩の家で聞きます」
 どちらにしても屋外でするような話ではない。それから二人はあまり会話を交わさないまま帰路についた。


608:364
10/03/19 21:44:37 26CB0GhR
(5)
 二人は気まずい空気のまま佳奈の部屋へ着く。今日は泊まる約束をしていなかったが、半分成り行きのような感じだった。
「やっぱり……怒ってるよね」
 部屋に入るなり佳奈が呟く。背中を向けていたので表情はわからないが、会社に居るときの佳奈では考えられない位、弱気な面が声に表れていた。
 この佳奈を独り占め出来るのは自分だけなのだという奇妙な優越感が友香里を支配する。
 怒ってると言えば佳奈はどうするのだろうか─そんな考えが友香里の頭をよぎる。
「怒ってると思います?」
「それは、黙ってたし……でも、本当に思ってるような─」
 友香里は佳奈の腰に腕を回し、背後から強く抱きしめる。
「上総さん……」
「私は─私の知らない先輩が居るのが悔しいんです」
 友香里は佳奈の肩にそっと頭をもたれさせる。
「ワガママだってわかってます。でも、先輩を独り占めにしたいんです─」
 友香里はそう囁き、佳奈の耳を甘噛みする。そこは何度か身体を重ねているうちに覚えた佳奈の弱点の一つだった。
「ん─や、やっぱり怒ってる?」
 弱点を甘噛みされた佳奈は少し上擦った声になっている。背中側にいる友香里からは表情はわからないが、耳は上気してほのかに紅くなっている。
「……ヤキモチです」
 そう呟くと友香里は佳奈の首筋に何度もキスをしながら、佳奈のシャツのボタンを乱暴に外した。勢いでボタンが一つ弾け飛んだ。


609:364
10/03/19 21:45:19 26CB0GhR
 ブラをたくしあげ、佳奈の乳房をそっと両手で包み込み、揉みあげる。
「あ……んっ」
 佳奈の口から甘い吐息が漏れる。
 友香里はそのまま佳奈を床に押し倒し、服をゆっくりと脱がせた。
 友香里は佳奈の背中に何度もキスの雨を降らす。友香里の唇が触れる度、佳奈が小さく震える。肌が少しずつ熱を帯びてきている。
 友香里が背中と腰の境界辺りに行き着いたとき、嬌声と共に佳奈の身体が大きく跳ねた。
「や……そこ駄目っ─」
 佳奈が意外な反応を見せる。
「ここですか?」
 友香里はわざと佳奈が駄目だと言った箇所を重点的に攻める。舌が這う度、佳奈が大きく脈打つように反応する。
「だ、だから……駄目だって言って─ふ…あっ」
 佳奈は顔を伏せて、床に広がった自分の服を握りしめ、自らの反応を抑えようとしている。
 友香里はもっと佳奈を乱れさせたい衝動に駆られる。いつもは佳奈が主導権を握っている。友香里の方から積極的になることは滅多にない。
 そんな友香里が初めて主導権を握って、佳奈を乱れさせている。そう考えているだけで友香里は頭の芯が熱くなるのを感じる。 
 ─今は私だけの先輩でいてくれる。
 その想いが友香里を更に昂ぶらせる。
 もっと乱れてほしい─友香里は佳奈のショーツに手をかける。
 佳奈も嫌がる様子は見せず、逆に身体を両手と両足で支え、友香里が脱がせやすいようにと配慮している。
 ショーツが佳奈の両足の間に落ち、佳奈の秘所が露わになる。大切な所にはまだ触れていなかったが、既に蜜をたっぷりと湛えていた。
「先輩─こんなに濡れてますよ」
 友香里はそう言うと躊躇いなく佳奈の秘所に顔を埋め、溢れている蜜を丹念に舌ですくい上げる。
「あっ─んんっ!」
 佳奈は友香里の舌の動きにあわせて腰を艶めかしくくねらせる。
 友香里が丁寧に舐め上げていても、佳奈の奥からは途切れることなく、とろりとした蜜が溢れ出て、太股を伝って床に小さな水溜まりを作っている。
「あ……あ……」
 友香里が舌を動かす度に佳奈の口から甘い声が漏れる。

610:364
10/03/19 22:08:45 yBIdVQEp
すみません久々の投稿で連投の感覚がつかめず
書き込みすぎだとの警告が出ました……
続きはまた日を置いてからという事でご容赦下さい。
馬鹿です……orz


611:名無しさん@ピンキー
10/03/19 23:50:39 27R05Xrk
待ってました!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


612:364
10/03/21 23:00:20 Ox2jjoUR
 その声に触発されるように友香里の舌の動きが激しくなる。同時に膨らんだ秘芯に指を這わせると、佳奈が一段と大きな嬌声を上げる。
 ふと、友香里は全ての動きを止める。
「上総さん……焦らさないで」
 動きを止められた佳奈が切ない声で懇願している。しかし友香里には一つどうしても確認したい事があった。
「あの人とは─何もなかったんですか?」
 あの人─司の事だ。
 答えを待つ間、友香里は佳奈の大事な所には触れず、太股に何度もキスをする。
 その度に佳奈の秘所が友香里を待ち望んでいるかのようにひくついている。
「私が……女の人が好きだって事は知ってるけど、本当に何も無いから─」
「どうして早く言ってくれなかったんです?」
「友香里に嫌われたくなかった……嫌われたら私─」
 佳奈は涙声だった。佳奈の泣いたところを見たことがない友香里にとっては衝撃でもあった。
 ─今、佳奈の身体も心も支配しているのは、友香里なのだ。他の誰も入り込むことの出来ない確かな絆がある 
「先輩─気持ち良くなって下さい」
 友香里は佳奈の秘裂にそっと指を差し入れた、堅く膨らんだままの佳奈の芯にも刺激を与える。
「あぁっ─」
 佳奈の身体が軽く跳ね、秘所は友香里を待ちわびていたかのように蠢く。指を出し入れする度に、ぽたぽたと愛液が床に溢れ落ちる。
「あ、あんっ、んっ……つっ」
 友香里の指の動きに合わせて佳奈が切ない声をあげ、もっと快楽を得ようと腰を動かす。
「先輩……もっと?」
 佳奈の望みに答えるように友香里は指の動きを激しくする。佳奈の声もそれに呼応して激しくなる。
「はっ─ああっ、ん、んんっ。も……駄目─友香里っ」
 佳奈は友香里の名前を呼びながら、身体を痙攣させて気を遣った。


613:364
10/03/21 23:01:58 Ox2jjoUR
(6)
 その後、二人はベッドに移りどちらからともなく何度も愛し合った。
 一度気を遣っていた佳奈は疲れているのか、珍しく友香里よりも先に眠っているようだ。
 友香里は佳奈の寝顔を見つめている。
「……佳奈、愛してる」
 友香里は眠っている佳奈の瞼にそっとキスをして、囁いた。
 名前の呼び捨ても、愛してるも、友香里にとっては普段恥ずかしくて言えない言葉だ。
「ん─ありがとう」
「……え? えええ!? お、起きてたんですかっ?」
 眠ってるはずの佳奈が即答したので友香里は驚いた。
 佳奈はすっかり眠りに落ちているものだと思っていたので、大胆な言葉がさらりと言えたのだが、まさか起きていたとは思わなかった。
「……友香里は時々大胆になるよね。玄関に入ってすぐに押し倒されるなんて思ってなかった」
「あれはヤキモチで……どうかしてました」
 嫉妬に駆られていたとはいえ、思い出しても大胆な行動で恥ずかしくなる。
「妬いてくれるんだ」
 しどけない姿の佳奈が誘うような瞳で友香里を見つめる。
「だって……先輩は大事な……」
 視線を間近に受けた友香里はそこから先の言葉を恥ずかしくて口に出せない。

614:364
10/03/21 23:03:22 Ox2jjoUR
「大事な?」
「う……」
 友香里は赤面して黙り込み、目を逸らす。果たして、大胆なのか慎重なのか、自分でもたまにわからなくなる時がある。
「言えない?」
 友香里がちらりと佳奈を見ると、優しく微笑んでいる。
「こ、恋人です! 先輩はどう思ってるのかわかりませんけど、私にとっては─」
 友香里の想いが一気に流れ出たような言葉を遮り、佳奈が友香里に口付けをする。
 佳奈と友香里の舌が自然に絡まり合う。
 何度となく繰り返している深い、深いキス。
「─これが私の答えで良い?」
 唇を離した佳奈が友香里の耳元で甘く囁く。
「せ、先輩だけずるいですよ!」
 友香里は頬を膨らませる。
「だって、私も言うの恥ずかしいんだもん」
 悪びれない笑顔で佳奈がそう言う。
 友香里は身体を起こし、佳奈に覆い被さるように抱きつく。
「ちゃんと言ってくれるまで離しません」
「じゃあ言わない─ずっとこうしてたいから」
 友香里は自分の行動がいちいち裏目に出てしまい、軽く落ち込む。
 今日は辛うじて主導権を握れはしたが、この調子では佳奈には勝てないと思った─勝ち負けの問題ではないのだが。


615:364
10/03/21 23:09:26 Ox2jjoUR
(7)
 いつもの出勤風景。当然、友香里と佳奈は二人一緒に会社へ向かう。
 夕べの気まずい空気とは打って変わった明るい雰囲気で、下手をしたら人前だということを忘れて手を繋ぎそうになるくらいだった。
 視線が合うと自然と笑顔になる。

「佳奈おはよう! あ、昨日のかわいい子も一緒だ」
 かっちりとしたマニッシュなスーツ姿の司が後ろから声をかけてきた。
 昨日の服装とのギャップに友香里は一瞬誰なのかわからなかった。
「司、話があって─」
 佳奈が友香里との事を説明しようと、司を人混みから離れた場所へ引っ張って行こうとした瞬間─
「かわいい子の服が昨日と一緒……その様子だと夕べは仲良く出来た。と」
 司は腕組みをして訳知り顔で頷いている。
「「……は?」」
 友香里と佳奈は二人揃って間の抜けた声を発した。
「お似合いだもんね。二人」
 司はさも当然のようにさらっと言ってのけた。
「待って。……気付いてた?」
 佳奈が問いただす。
「佳奈の好み位はわかるよ? この子のヤキモチ妬いてる姿も初々しくてかわいかったなー」
「ということは、わざとあんな言動を?」
「挨拶は元々じゃん。でも他はちょっと大げさにしたかな─同居を同棲とか言ったり、仲良く寝てたとか」
「な、何の為にですか!?」
 静観していた友香里も思わず口を挟んだ。


616:364
10/03/21 23:10:43 Ox2jjoUR
「二人の恋にスパイスを─あぐっ!」
 司の喉元に佳奈の手刀が直撃した。
「上総さん……司はこういう人だから」
 佳奈はこめかみを指で軽く押さえ、眉根を寄せている。
「わ、わかったような……気がします」
 友香里はそう答えるしかなかった。
「げほっ─でも、更に仲良くなれたんでしょ?」
 司は喉を押さえながらも余計な突っ込みを入れてくる。
「司がややこしい事言うから変になりかけ─」
「結果オーライじゃん! ねー? 彼女ー」
 司は佳奈の言葉を遮ると、友香里に同意を求めてくる。
「え? 私ですか? えっと、えっと……」
 友香里は答えに窮する。
 嫉妬に駆られたとはいえ、佳奈のあんな姿を見られた事は友香里にとって嬉しかったので、頭ごなしに否定もできない。
「上総さん……正直すぎるのも考え物」
「佳奈は彼女のそこに惚れたの?」
 また司が口を挟む。
 佳奈は一瞬口ごもったが、大きく息をつくと友香里をちらりと見てからはっきりと「─そうね」と言った。

617:364
10/03/21 23:16:45 Ox2jjoUR
ああ、良かったうp出来ました。
規制やらなんやらでなかなか投稿出来なくて心苦しかったのですが一安心ですw
お付合いありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
お粗末様でした。

618:名無しさん@ピンキー
10/03/21 23:33:34 85lVT1bc
GJ!!
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
よかったよー!
この調子でまたよろしくー!!

619:名無しさん@ピンキー
10/03/22 01:55:41 39vUmuSN
よかったです!
またお願いします

620:364
10/03/22 23:39:46 iyexicxL
>>618
>>619
ありがとうございます。
読んで頂けるだけでもありがたいのですが、
よかったと言われるとまた格別の喜びがあります。
調子に乗ってしまうタイプなのでw
ご迷惑でなければまたうpさせて下さい。


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