種牡馬の種付け官能小説part3at EROCOMIC
種牡馬の種付け官能小説part3 - 暇つぶし2ch919:名無しさん@ピンキー
07/11/27 18:38:46 IY5UiGpV
一応オープン馬で交流重賞にも顔を出してるけどあんまり知名度のない地方馬

とかアリですか?

920:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:49:10 YsfibOs2
保守がてらに自分も…ムーン×スイープのエロ無しで申し訳ないけど…
エロ無しなんてありえん、兄弟ものは苦手な方は飛ばしてください。

921:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:49:45 YsfibOs2
『あれはお前の同父の姉さんだよ。すごい名牝なんだぞ。』
『牝馬ながらに宝塚も勝ってな。ちょっと性格がアレだけどな…』
『お前も姉さんに負けない馬になるんだぞ。いや…なれるさ。』

初めて栗東にやってきたまだ幼い俺に厩務員さんが指差した先に居た姉さんは
不機嫌そうにDコースから歩いてきて、俺の事など目にも入らない様子で
苛々と通り過ぎる。

一一怖い。

偉大だと言われる姉、スイープ姉さんの第一印象はただ怖かった。
迫力ある流星も、すごむような三白眼も、勝気と尊大さが露な態度も。


「明日にはもう…ここを発つわ。」
「え……」
突然の姉さんの言葉に、俺の遠い昔の想い出は瞬時に消え去る。

「明日って…じゃあもう…」
「…あんたが府中へ行っている間に…私は故郷に戻るの。」
「もう…二度と…」
「…二度と…会えないわ。」
「……」

分かってはいたがそれでも呆然とせずには居られない。
そんな俺をじっと見つめる姉さんの瞳はもう…
今まで圧倒されていた強い光は無く、穏やかに澄んだ光であり、
もう…走る事を終えたのだと実感する。

922:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:50:21 YsfibOs2
いつもいつまでもワガママで尊大で、気高い女王であった姉さんは
初めてみるような優しい顔つきとなり、
それがこんなにも苦しく、泣きたくなるのは多分…

もう姉さんがここに居るべき存在ではないと突きつけられてしまったからだ。
走ることを終えた姉さんの次の使命はただ一つ。

女王の血をより多く残す事。

姉さんがそこいらの牝馬と同じく、
その当たり前の使命をこなすのがたまらなく嫌だ。

「嫌…だ。」

何が嫌なのか。
二度と会えないことか。
他の男の仔を宿すことか。
俺の知っている尊大な女王でなくなることか。

多分、どれも嫌なんだ。
仕方がないことなのに、嫌だと言わずにいられない。
多分、今の俺の顔はきっと泣きそうな顔をしているだろう。

923:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:51:00 YsfibOs2
「…あんたは強くなったわ。」
泣きそうな俺をただじっと静かに見据える姉さんから
俺は思わず顔をそらす。

「…俺は頑張った。必死だった。でも…」
必死に頑張ろうが、頑張らなかろうが、この結末は変わることはない。
ひと足先に姉さんは去り、次のジャパンカップが終れば
俺も北へと去っていく。そして二度と…会うこともない。
頑張ったってどんな結果残したって…結局はこの運命は変わらない。

俺と姉さんが姉弟じゃなかったら…
互いの血を残す使命のために、どんなに低い可能性でも
再び会えたかもしれないのに。
こんな考えは危険で不健全なのは重々承知だ。

「…姉さんと姉弟じゃなきゃよかったのに。」

いつからかずっと…心のどこかで考えていた。
強い姉を誇りに思う反面…それは危険な思想だと分かっていながら。
燻っていた想いを思わず口にする俺を
姉さんは相変らず静かに、動じることなく見つめるだけだ。

勘の鋭い姉さんのことだ。
俺のこの淡くも禁忌な感情にきっと気がついていたんだろう。

924:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:51:42 YsfibOs2
「私はあんたが弟で良かったと思ってるわ。」

俺の想いを拒絶するに、これ以上ないというほどの言葉。
深く傷つき、嘆き、泣きわめきたいのに
姉さんの瞳を見ると、それができずにただ俯くしかない。

「…私にとってあんたは大事な存在よ。
その大事な存在が自分と血の繋がりがあるというのは…
多分とても幸運なことよ。」
「……姉さん。」
その言葉は俺の燻る未練と想いを優しく宥めるものであり、
俺はもうこれ以上姉さんを困らせるわけにもいかず、
ただじっと堪えるしかなかった。

「そう…だね。」

まだ姉さんへの想いや別れの悲痛さを断ち切れたわけじゃない。
多分ずっと断ち切ることはできないだろう。
でも…断ち切ったかのように笑うのが、弟としてできる最後の勤めだ。

「…ムーン。」
なるべく困らせないように笑ったつもりなのに、
俺の笑顔はよっぽど情けないものなのか、
穏やかだった姉さんの表情がそっと悲痛に曇りだす。

925:名無しさん@ピンキー
07/11/28 02:09:50 YsfibOs2
「なんて顔してんのよ。そんなしょぼくれた態度でサムソンに勝てると思うの?」
「え……」
一転して鼻を鳴らし、キツイ言葉を言う姉さんは、
いつもの尊大な態度で俺を睨みつける。

「JCを勝って私と同じG1を3勝するのよ。2勝で終るなんて認めないわよ。」
「でもサムソン強すぎだし…必ず勝てるとは…」
いつもの姉さんに戻った事が嬉しくて、ついいつものようにぼやく俺を、
姉さんはどん、とどつく。

「必ず勝つの。ぐちぐち言ってる暇あったら追い切りの一つでもしなさいよ。」
「それを姉さんが言うかね……」
「うるさいわね!弟が生意気な口きくんじゃないわよ。」
「勝手だなぁ……」
呆れる声が震える。いつの間にか堪えていたものが解けたように
涙が溜まっているのが分かる。

「……勝つのよ。あと絶対に…怪我なんかしちゃ許さないから。
勝って…無事に終るのよ。…引退しても…無事で…いるのよ。」
涙をこぼすまいと必死の俺に、姉さんの声も震えてくる。
情けない俺は姉さんを見る事ができない。

926:名無しさん@ピンキー
07/11/28 02:10:28 YsfibOs2
「…!!」
俯く視界に影が入った途端…
口唇に暖かいものが触れ、俺は思わず目を見開く。

「…姉さん…」
ほんの一瞬だけど姉さんの口唇だったと気がつく。
微かな、ほんの微かなキス。

「…じゃあね。元気でね。」
「姉さん……」
涙で滲む視界では、姉さんがどんな顔をしているのか分からない。
俺と同じように泣いているのかも、笑っているのかも分からない。

「……さようなら。」
「……」
背を向け、去り行く姉さんに俺はただ無言で頷くことしかできない。
堪えてた涙はとうとうこぼれ落ち、やっと視界が開け、
振り返ることなく悠然と歩き去る姉さんの後ろ姿が見える。

これで最後だ。もう二度と会えない。
だけど絶対に忘れない。偉大なる姉を、ワガママな姉を、
勝気で尊大な女王を。忘れない。
この許されない淡い想いも、口唇の暖かさも絶対に忘れない。

もう姉さんの姿は見えない。もう二度と見ることもない。

さようなら…姉さん。

でもずっと、忘れない。

927:名無しさん@ピンキー
07/11/28 02:11:09 YsfibOs2
以上です。

>>919
アリです。どんどん投下してください!

928:名無しさん@ピンキー
07/11/28 23:58:46 //CE33Pp
>>919
アリです。読みたい。
>>927
すごく良かった(・∀・)!!

929:名無しさん@ピンキー
07/11/30 12:50:44 UMFi8ooO
ポップロックって地味だよな・・・絡みが思い浮かばん

930:名無しさん@ピンキー
07/12/01 00:07:48 DLdHRVWp
あくの強い同期のクセ馬達と違う、名門牧場出身・名門厩舎所属のポップロック。
エロ要員としてはかなりおいしいんじゃね?
レースと同様にちょっと無器用ないぶし銀
地味さを悪用して後輩や縁のある牝馬を食いまくる鬼畜男
海千山千の頼りになりすぎる先輩
色んなキャラをこなせそうだ。

ただ、どんなネタだろうが幼馴染の厩舎のボス(デルタブルース)の扱いが難しくなりそうだ。

931:名無しさん@ピンキー
07/12/09 21:57:34 RGE+Fwz6
>>927
泣いた

932:名無しさん@ピンキー
07/12/16 21:52:51 vNvrpvdZ


933:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:29:17 cpnNXdd6
安西先生、馬エロが読みたいです…

934:名無しさん@ピンキー
07/12/22 00:28:33 hNMlE8GP
>>933
君が書けばスレも活性化するかもしれん

935:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/24 00:59:46 z+v70DxW
プロローグ


「いやぁん、らめぇ……きもちいいのぉ……」
今夜も牝馬のよがり声が聞こえてきた。
声の主はピンクカメオだ。
彼女の声に色をつけるとしたら、名前どおりピンク色だろう。
甘くて、高くて、よく通る。
「やだぁ、チョコちゃん、そんなことしたら……おしっこ……出ちゃうぅ」
まったく何を言っているんだ。聞かされる身にもなってみろ。
どんなに悶々としているか、おまえたちには判らないだろ?

戦犯はクーヴェルチュールだ。鼻っ柱の強い黒鹿毛の女。
「あんまりピンカメのこといじめんなよ」
次の朝、一応注意してみた。
「そんなこと言っても仲間には入れてやらないわよ」
ムカつく女だ。だけど俺はこの女が嫌いじゃなかった。
普段の強気な姿はおそらく本来の姿ではない。
いつか泣かせてみたい、密かにそう思っていた。

「ピンカメはキンカメクラスの男じゃないと駄目よ。
あなたみたいなG1未勝利馬なんて相手にしないと思うの」
ちがう、俺の目当てはピンカメじゃなくておまえのほうだ。
そんなこと言ったら事を荒げそうなので、黙っておく。
「まぁ、今度の有馬記念でも勝ったら考えてやってもいいけどね」
クーヴェルはそう言い残して去っていった。


近日中に上げます( ´ー`)

936:名無しさん@ピンキー
07/12/24 12:57:02 fikjGgR/
+(0゚・∀・) +
楽しみにしてます

937:名無しさん@ピンキー
07/12/24 20:48:43 t6HgN3lg
ありまさんキター!!
楽しみにしてます!

938:名無しさん@ピンキー
07/12/24 23:57:23 EyqYgFGg
エロ薄の競走馬同士の小説扱ってるとこないすか?
このスレの初期にあった学園ものとか、あのくらいなものが読みたい
エロ描写とかより、あーこんな会話してそうっていう感じのやつ
あったら誘導されたい

939:名無しさん@ピンキー
07/12/25 01:04:58 4oy9h/Wr
2ちゃんだと今はダンス一家スレしかなさそう。
ああいった台本形式はあまり好きでないんだが、角居一家任侠物ネタが小説化されたら読んでみたい。

過去スレだと上でも既出の↓とか、昨夏のバトロワスレが楽しかった。
競走馬で官僚の世界を表現してみた
スレリンク(keiba板)
URLリンク(mimizun.com)

940:名無しさん@ピンキー
07/12/25 05:40:52 ULcb2fqL

って開いてみたらなかなか心抉られる作品だった…。俺も官僚なのだよ笑
あ、このスレ自体も好きなんで、作家さん期待してます!

スレ汚しスマソ

941:名無しさん@ピンキー
07/12/25 06:28:53 zm/XKA1K
>>930と有馬記念の結果を見て思いついたのですが、牝馬でダービーを
勝ったウオッカに嫉妬した、ポップロックとデルタブルースが
二人がかりでウオッカを犯ってしまい、それを何回も経験するうちに
ウオッカも被虐の歓びに目覚める…というのはどうでしょう。
鬼畜・レイープ系統って、このスレ的には受け入れられますかね?

942:名無しさん@ピンキー
07/12/25 12:40:50 zQDbPhFo
>>941
激しく読みたい!!

943:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/29 09:23:08 R+tSk/Ij
有馬記念を勝ってからというもの、妙に寝つきが悪い。
「空気読みなさいよ。しらけてたじゃない」
クーヴェルの憎まれ口がおそらく多数派の声を代弁している。
オレは勝っちゃいけなかったのだろうか?

「あっ、やぁんっ、きもちいいぃ……」
眠れない夜にこんなピンク色の声を聞かされてはたまらない。
クーヴェルの返り討ちにあうことは目に見えているが、
ここは一つ苦情を述べなくては気がすまない。

ことはピンカメの馬房で行われていた。
暗くてよく見えないが、ピンカメがこっちを向いて喘いでいるのがわかる。
「うるせーぞ」
穏やかな口調で言ったつもりだったが、ピンカメの体がびくっと跳ねた。
「なにアンタ。仲間に入りにきたわけ?」
ピンカメの後ろからクーヴェルが出てきた。
「違う。眠れないから静かにしてくれ」
「なによその言い訳。マツリダが仲間に入りたいって。どう思う?」
クーヴェルはピンカメに意見を求める。
「……いいよ」
ピンカメは焦点の合っていないような目をしている。
クーヴェルの責めにメロメロになっているのだろう。
いつも声だけで想像していたが、実際見てみるとかなり扇情的だ。
「よかったね、ここへ来て見てなさい」

ほんとにそんなつもりはなかったのだが、
せっかく見せてくれるというものを断る理由もない。
オレはピンカメの馬房に迎えられ、二人の情事を観賞することになった。

944:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/29 09:23:52 R+tSk/Ij
クーヴェルはピンカメの後ろに回り、秘所を舐め始めた。
「んっ、んっ、あ~んっ……」
ピンカメは感じやすい体質らしく、クーヴェルが舐めるたびに声を上げる。
「いつもより声小さいじゃない。マツリダが来たから遠慮してるの?」
「いや、小さくていいよ」
みんなの安眠のためだ。
「あっ、あっ、ちょ、チョコ、ちゃん、だめだよぉ……あぁっ……」
クーヴェルはピンカメの陰唇の中で細かく舌を動かしている。
牝馬同士にしかわからないツボがあるに違いない。
「ああっ、そこダメっ、あっ、いやっ、あ~ん」
クーヴェルが図ったように口を離すと、透明な液体が噴出した。
「あーあ、お漏らししちゃって」
「やだぁっ、見ないで……」

「ピンカメは可愛いなぁ」
オレはピンカメに近寄り、お尻を舐めた。
「ちょっと、勝手なことしないでよ」
「まぁ、堅いこと言うな」
オレはクーヴェルを軽く跳ね除け、ピンカメに乗り上げた。
「ピンカメ、おちんちん欲しいだろ?」
ピンカメは断らないだろうという確信があった。
「ほ、しい……」
脳内がとろとろになっているような声だった。
「だめっ、ピンカメとしちゃダメ」
クーヴェルが横から頭突きで妨害してきた。
「おまえは見てろ」
オレは前脚でクーヴェルの頭を払った。
「やだぁっ、ピンカメはあたしのものなの!」
クーヴェルは泣いていた。背筋がゾクゾクした。


945:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/29 09:24:33 R+tSk/Ij
「ピンカメ、力抜いて」
「……はぁい」
「だめぇ、入れちゃだめえっ!」
クーヴェルの泣き声がオレの興奮を否応無しに増長させる。
「入れるよ?」
先端をあてがった瞬間、ピンカメの秘肉はぬるりとオレを迎え入れた。
「ひゃぁんっ」
こんな簡単に入るとは思わなかった。
「あ、あ、すごい……はいってる……」
「そう、入ってるよ」
一番奥まで突き入れて、ピンカメの柔らかい膣壁をいっぱいに感じる。
「ピンカメの中、すっごく暖かいよ」
腰を前後に動かすと、ピンカメの内側がうねるのが判る。
「あぁっ……う、動いちゃ……らめぇ……」
「もうやめてぇ……ピンカメを汚しちゃいやぁ……」
どっちが犯されているのか判らない。
「ピンカメ、気持ちいいよ」
「あ、あたしも……気持ちよくて……イッ……ちゃいそう……」
オレはピンカメのひだを掻きまわすように腰を動かした。
「あああん、ああっ、すごい……こんなの……あっ、はじめて……」
ピンカメの柔らかい粘膜が絡み付いてくる。オレもイキそうだ。
渾身の力を振り絞って、腰を衝き入れる。
「ああっ、イッちゃうっ、あっ……」
「うっ、オレも、イクっ」
オレもピンカメも達して、クーヴェルのすすり泣く声だけが残った。

横たわるピンカメのたてがみを撫でる。
「ピンカメ、今度はチョコちゃんをいじめちゃおうか?」
これは賭けだった。冷静になったピンカメは断るかもしれない。
しかしピンカメはうれしそうな笑顔を見せて言った。
「うん」
クーヴェルは泣きながら震えていた。

946:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/29 09:43:00 R+tSk/Ij
近いうちに後編も上げます。
ちなみに前のピンカメ×チョコたんは>>844-846

書き始めて1年が経ちました
応援してくださる皆様ありがとうございます(*´ー`)

特にストーリー性など考えずに書いてますが
可愛い牝馬を書くことだけは重視しています

947:名無しさん@ピンキー
07/12/29 11:39:18 TA/pojUw
ありまさん、ありがとう!
チョコちゃん可愛いなあ。
期待してます!

948:名無しさん@ピンキー
07/12/29 17:40:05 h70ZJxpu
チョコちゃんカワユス・・・(*´Д`)
マツリダ先輩はねっとり虐めてあげて
続き楽しみにしてます。

949:名無しさん@ピンキー
07/12/29 22:45:14 SdlYV23b
ありまさんのファンです。
続き楽しみにしてます

950:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/31 23:40:08 /khOiuYe
「ど、どうしてあたしがいじめられなきゃいけないのよ」
それでこそクーヴェルだ。声は震えているが。
「おとなしくしてれば痛いことはしないから」
オレはクーヴェルの後ろに回った。
「濡れてんじゃん」
黒い後足に白濁した液体が伝い漏れしているのがわかる。
「た、ただの汗よ」
「それじゃしっぽ上げてみて?」
「いやよ」
「あたしが手伝います」
ピンカメはクーヴェルの尻尾を口でくわえ、横にずらした。
「ちょっ、何するのよ」
黒いお尻の真ん中で、薄いピンク色の部分が存在感を放っている。
「いちごチョコみたいだな」
鼻面でそこに軽く触れると、クーヴェルの体がぴくんと跳ねた。
「気持ちいいんだろ?」
答えはない。今度は舌でその秘裂を舐め上げる。
「あぁっ」
クーヴェルは今まで聞いたことのないような甘い声を出した。
「濡れてるぞ」
「だ、だから汗だって言ってるでしょ?」
まだ粘るかこの女は。

「ピンカメもやってみる?」
ピンカメは待ってましたと言わんばかりに目を輝かせ、そこに寄ってきた。
「チョコちゃんって実は舐められたことないんでしょ?」
ピンカメはそう言って、割れ目の中にある小さな核に舌を当てた。
「やめ、やめて、そこ、舐めないで……」
「なんでー? あたしのはいつも舐めるじゃない」
ピンカメは容赦なくそこで舌を往復させる。
「マツリダ先輩も、一緒に舐めてあげてください」
いつの間にか主導権を奪われているのは気のせいか。

951:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/31 23:41:18 /khOiuYe
オレは膣口に狙いを定め、舌を抜き差しするように動かした。
「いやぁぁっ、あんっ、あっ、だめだめだめぇ……」
二本の舌に責められ、クーヴェルは半ばパニック状態である。
「クーヴェル、すごい汗だぞ」
膣から流れ出る液体はクーヴェルの蹄まで達している。
「あっ、あっ、あぁっ、あんっ、もう、もう、だめ……」
しかしこのままイカせてしまっては面白くない。
オレが口を離すと、ピンカメも察してくれたようで舌の動きを止めた。
「えっ……?」
クーヴェルがこっちを見た。顔が涙で濡れている。
「おまえがだめっていうから止めたんだよ」
「そんな……」
こんな不安そうな表情のクーヴェルを拝めるとは思えなかった。

「今度はオレを舐めてもらおうか」
オレはクーヴェルの前に向き合う形で腰を下ろし、足を開いた。
「ここ、わかるだろ?」
クーヴェルは黙って首を下げ、オレの肉塊を舐めた。
「そうそう。上手だよ」
オレは鼻先でクーヴェルのたてがみを撫でた。いい匂いがした。
「ピンカメも、そっち舐めてあげて」
ピンカメはうなずいて、クーヴェルの秘部に顔を埋めた。
「んぅっ」
オレを咥える唇が震える。
「気持ちいいか」
クーヴェルはいったん顔を上げ、濡れた目でうなずいた。
「よしよし」
やっと素直になったクーヴェルが愛しくて、顔にキスしてやった。
「やんっ」
クーヴェルは照れたように頭を下げ、再びオレ自身を口に含んだ。
「オレも気持ちいいよ」
だいぶ勃ちあがってきている。

952:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/31 23:43:10 /khOiuYe
「クーヴェル、もういいぞ」
オレは立ち上がり、後ろに回る。
「こんな濡れちゃって……」
クーヴェルの脚に幾筋もの白い跡が伝っている。
「チョコちゃんのここ、ひくひくしてるの」
ピンカメが音を立てて愛液を啜る。
「いやぁぁっ」
オレもそこに舌を這わせる。さっきより柔らかくなっている。
「あっ、あぁっ、はぁ……はぁ……」
息も絶え絶えといった様子である。
「やぁっ、そ、そこはぁ……」
ピンカメは乳首を攻め始めた。ちゅっと吸い付く音が聞こえる。
「チョコちゃん、おっぱいと恥ずかしいとこ舐められて感じちゃってるんでしょ?」
「ちが……う……いやっ……あぁっ……」
「じゃあやめちゃうよ?」
ピンカメが目配せするので、オレも動きを止めた。
「ご、ごめんなさいぃ……」
クーヴェルがこんな台詞を吐くとは夢にも思わなかった。
「ほらチョコちゃん、マツリダ先輩にどうしてほしいのか言いなよ」
ピンカメも今まで反撃の機会を虎視眈々と狙っていたのだろうか。

クーヴェルはおぼつかない歩調で方向転換をし、オレのほうを向いた。
「マツリダ先輩、イカせてください……」
涙に濡れた目で真っ直ぐに懇願され、オレが逝ってしまいそうだった。
「わかった。もう一度あっち向いて」
オレはクーヴェルに乗り上げ、照準を定めた。
「ゆっくり入れるよ」
腰を沈めていくと、骨が軋むような感覚があった。
「いやっ、痛いっ、痛いっ」
「落ち着け、大丈夫だから」
ピンカメと違って堅く閉じているのがわかる。
「チョコちゃん、力抜いて」

953:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/31 23:44:42 /khOiuYe
ピンカメはクーヴェルの乳首に再び吸い付いた。
「あぁぁ……」
壁が徐々に解れ、オレを飲み込んでいく。
「やっ、す、すごく、へ、へんなのぉ……」
全体を収め、クーヴェルの内壁の感覚を楽しむ。
「クーヴェルの中、締まってて気持ちいいよ」
オレはいったん半分くらいまで引き抜き、再び奥まで貫いた。
「あぁっ」
どうも大丈夫そうだ。オレはピストン運動を開始した。
「んっ、んっ、あぁっ、やっ、すごく、へんな……感じ……」
ピンカメは乳首への愛撫をやめ、結合部分をつぶさに観察している。
「チョコちゃんの恥ずかしいとこに、マツリダ先輩が入って動いてるよ」
「やっ、やっ、そんな、あぁっ、すごく、すごく……」
「言っちゃいなよチョコちゃん。今どんな感じ?」
クーヴェルの膣壁がきゅっと締まる。
「き、気持ちいいの……」
消えてしまいそうな声だった。
「よく言えたね」
オレは腰の角度を変え、上壁を擦るように衝いた。
「ひぃっ」

クーヴェルの腰がうねる。
「あっ、あぁっ、も、もう、イッちゃいそう……」
「チョコちゃん、自分で腰動かしてる」
「だ、だって……か、勝手に……あぁんっ!」
気持ちいいところに当たるのか、クーヴェルの頭が時折跳ねる。
「あぁ、あぁぁぁ、もう、もう、あっ、あぁっ」
クーヴェルの昂ぶりに合わせて腰を打ち続ける。
「すご~い。チョコちゃんのそこ、もう真っ赤だよ」
ピンカメも興奮しているようだ。
「いっ、あっ、イッちゃうっ、うぅっ……」
クーヴェルの中がひときわ大きく蠢いた。

954:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/12/31 23:45:56 /khOiuYe
しかしオレはこの波を耐えなくてはならない。
「あっ、あっ、どうして……あぁっ」
オレは腰を動かし続ける。
「オレ、まだイッてないぞ」
本当はいつでもイケるのだ。だけどこのまま終わるのも芸がない。
「いやっ、いやっっ、もう、許してくださいぃ……」
感じすぎて辛いのだろう。後足が折れ、今にも座ってしまいそうだ。
「あぁ……あぁ……」
オレは最後の力を使い、全速力で抜き差しを始めた。
「あっ、あっ、壊れちゃう……壊れちゃう……やぁっ、いやぁっ」
頭の中が朦朧としてきた。クーヴェルの中はぐねぐね収縮している。
「いやっ、いやっ、あぁんっ、あぁぁぁっ」
いったん奥まで突き入れて、ぐっと引き抜いた。
「いやぁぁぁっ」
クーヴェルは断末魔のような声を上げ、その場に倒れた。
「うっ」
オレはその黒い馬体に向けて白い精を放った。

「チョコちゃん、気絶してるみたい」
ピンカメはクーヴェルの顔を覗き込み、なぜか楽しそうな口調で言った。
「ごめんな、ピンカメ。ほったらかしにしちゃって」
「ううん。見てるだけで楽しかったです。また遊びに来てくださいね」
ピンカメはにっこり笑う。こいつは恐るべき天然悪女だ。

自分の馬房に戻ると、一気に疲労感が押し寄せてきた。
明日クーヴェルはどんな顔をしているだろうか。
寝藁にくるまり、目を閉じる。今夜はよく眠れそうだ。


おしまい

955:名無しさん@ピンキー
08/01/01 01:42:21 8PbCnWYK
ピンカメの隠れ鬼畜っぷりがいいなあ。
人間の世界では除夜の鐘を撞いて煩悩を洗い流すなんて言われているけど、
こいつらは別のモノを突きまくっていたんかいっ!w
お下品ですまん。
ありまさん、今年もご自愛の程を。

956:名無しさん@ピンキー
08/01/01 05:43:49 IZvHSns0
ありまさんマジ最高!

957:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/01/02 19:07:47 JrnmaVxx
>>947-949>>955-956
レスありがとうございます(*´ー`)

関東馬は垢抜けてない感じがして好きです。
角居厩舎なんかはハードルが高い気がして書けそうにありません。
クーヴェルチュールが気に入ったのでまた国枝厩舎で書くかも。
また萌える牝馬が台頭してきたらいいな。

今年もマイペースに書いていきたいと思っていますので
よろしくお願いいたします。

958:名無しさん@ピンキー
08/01/02 23:11:59 1YGNminv
今回のありまさんの作風も好きだな。
続き期待。

959:958
08/01/03 09:47:23 eUo4dhny
×続き期待
○次作も期待

スマソ

960:名無しさん@ピンキー
08/01/08 09:24:23 OyWQs00F
ありまさんの作品読むたびに好きな馬が増えてくww
これからもよろしくお願いします。

961:名無しさん@ピンキー
08/01/08 18:06:47 GHh2GGmS
ウオッカ×サムソンもアリな気がしてきた

962:名無しさん@ピンキー
08/01/08 23:24:07 jSYSJFG2
ありまさんGJ!!マジ良かったです!!
今度はピンカメ目線からの後日談でもオモシロイかも。
マツリダ先輩じゃないけど次の日のチョコちゃんが気になるw

・・・と、ラインたんの職人さんの続きも
もの凄く気になってます。いつか続きを!!待ってます!

963:名無しさん@ピンキー
08/01/09 08:28:19 BkzCD5MQ
牝馬最強世代は情けない牡馬にはめもくれずとことん女の子同士でいこうぜ!



んで駄馬の肉棒にメロメロになる、と

964:名無しさん@ピンキー
08/01/11 10:27:22 Sgq+cpBb
私もラインたんの続き、楽しみにしています!

965:名無しさん@ピンキー
08/01/13 12:13:46 F4Ffs+eK
>>950の場面、たまらん。
クーヴェル可愛いよ。

966:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:07:14 P0QVqQiR
スイープの初年度はタキオンか。

967:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/01/25 19:23:46 iYQmysL6
保守ついでに軽く書くつもりが
空気読めないあの男ががっつりハメてしまったという話です。



あの後わたしはしばらくチョコちゃんを見てたけど、
いつのまにか寝ちゃってて、起きたらチョコちゃんがいなかった。

隣の部屋をのぞいたらチョコちゃんは朝ごはんを食べてた。
「チョコちゃん、おはよう」
「おはよう」
いつもと特に変わってないみたいだった。
「おはよう」
わたしたちのことが心配だったのか、マツリダ先輩が来た。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
マツリダ先輩は照れたみたいに笑ってうなずいた。
「おはよう、クーヴェル」
チョコちゃんはマツリダ先輩を無視して奥のほうに入っていった。

それからすぐ、チョコちゃんは脚が痛いといって放牧に行った。
チョコちゃんがいないとさびしい。
「クーヴェルは?」
マツリダ先輩がわたしのところに来て、聞いてきた。
「チョコちゃんなら放牧です」
「そうか」
なんとなくわかってた。マツリダ先輩はチョコちゃんのほうが好きなんだ。

968:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/01/25 19:24:47 iYQmysL6
わたしとマツリダ先輩は部屋でしばらくお話をした。
ダスカちゃんが可愛いとか、ウオッカちゃんはかっこいいとか、そんな話。
いろんな馬の話をしてたけど、いつのまにかチョコちゃんの話になってた。
「いつもクーヴェルにどんなことされてたの?」
「おっぱいとか……恥ずかしいとことか……舐められてたの」
チョコちゃんとのエッチを思い出したら、あそこがきゅんとした。
「イヤだった?」
わたしは首を横に振る。
「でも、ピンカメ、あのときクーヴェルのこといっぱいいじめてたよ」
そうだった。なぜかあのときは勝手に口が動いていた。
「ちがうの。わたし、チョコちゃんをいっぱいエッチにさせたかったの」
チョコちゃんは泣きながらいやらしい声をあげていた。
「あのときのクーヴェルはエロかったなぁ」
マツリダ先輩も思い出しているみたいだ。

「またしようか」
わたしはうなずいた。マツリダ先輩はわたしの後ろに移動する。
「もう濡れてるみたいだね」
わたしの恥ずかしいところをじゅるっと舐める。
「あぁっ」
気持ちいい。気持ちいいんだけど、なんか違う。
「あっ、あっ、あぁんっ」
一番気持ちいいところをかする。チョコちゃんだったらそこだけを舐めるのに。
「あ、あ、あっ……そこ……あっ……」
合図してるのに、マツリダ先輩の舌は広い範囲を舐める。
「んっ、んっ、あっ、んあっ……」
でもやっぱり気持ちいい。あそこが熱くなってくる。
「そろそろ入れてもいい?」
「は、はい……」
マツリダ先輩がずっしり乗り上げた。

969:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/01/25 19:25:29 iYQmysL6
苦しいのと気持ちいいのは似ている。
背中が重くて、おなかが窮屈で、息が荒くなって、涙が出てくるのに、気持ちいい。
「あっ、あっ、お、おちんちんが、いっぱい入ってるぅ……」
チョコちゃんの舌が届かないところも気持ちいいなんて知らなかった。
マツリダ先輩の先っぽが内臓をこすってるみたいな感じがする。
「ピンカメの中、暖かくて……絡みついてくるよ……」
マツリダ先輩が腰を引く。わたしの内側がおちんちんを逃がさないようにぎゅっと締まる。
「き、気持ちいいですぅ……」
このまえはちょっと痛かったけど、今日は全身がしびれるみたいだ。

「あっ、あんっ、マツリダ先輩の、ああんっ……も、もっと欲しいっ」
おねだりすると、マツリダ先輩が一番奥まで挿し込んで、腰をぐりぐりした。
「ああぁっ……そ、そんなことしたら、あぁん、へ、へんになっちゃうぅぅ……」
「ううぅ……オレも気持ちいいよ……ピンカメ……すっごく……」
「おちんちんが……入ってるのぉ……」
エッチなことを言うと、余計に気持ちよくなってしまう。
「どこに入ってる?」
「あ、んっ、わ、わたしの……わたしの、おまんこ……」
恥ずかしかったけど、言ってみたらもっと興奮してきた。
「ピンカメ、今すっごく恥ずかしいこと言ったぞ」
「ま、マツリダ先輩が言わせるからぁ……あっ、そんなに激しくしちゃらめぇ……あぁっ」
マツリダ先輩のおなかとわたしのお尻がぶつかる音が聞こえてくる。
「ピンカメのここ、エッチなおつゆでどろどろだよ」
「やぁっ……だって、ま、マツリダ先輩のおちんちんが……気持ちいいんだもん……」
「あぁもうピンカメは可愛いなぁ」
マツリダ先輩はまた素早く腰を動かし始めた。

970:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/01/25 19:26:26 iYQmysL6
「も、もう、もう、らめっ、イッちゃうっ……あっ、あんっ」
チョコちゃんとしてるときもそうだけど、イキそうになると頭の中が白くなってくる。
脚に力を入れて、快感をいっぱいためるみたいにする。
「あんっ、あん、あ、あ、あ、イッちゃうぅぅぅ……」
光がはじけたみたいになって、からだがびくびくする。
「うっ」
マツリダ先輩はするっとおちんちんを抜いて、背中から降りた。

すごく気持ちよかったけど、なんだか寂しい。
わたしがイッたら、チョコちゃんは息が整うまで背中を撫でてくれる。
チョコちゃんはいつも強がっているけど、ほんとは優しい。

「今度はまたクーヴェルと3頭でしような」
マツリダ先輩も同じことを思ってたみたいだ。
「あ、でも、ピンカメとふたりも最高に良かったよ」
「いいです別にフォローしなくても」
わたしは思わず笑ってしまった。
「チョコちゃんが素直に仲間に入るとは思えませんけどね」
「そこはピンカメがなんとか……」
急に情けなく言ったから、おかしかった。
「また来るよ」
マツリダ先輩はそう言って、わたしの部屋を出て行った。

わたしはキンカメさんのことが好きだけど、ただのあこがれかもしれない。
マツリダ先輩とエッチするのは気持ちいいし、幸せな気分になる。
でもマツリダ先輩はわたしのこと好きなわけじゃない。
チョコちゃんだっていつまでもわたしだけのものじゃないだろうし……

わたしもちゃんとした彼氏が欲しいなぁ。

(おわり)

971:名無しさん@ピンキー
08/01/25 22:05:49 HgIVs+Jp
ありまさんGJ!
ピンカメの心情描写上手杉

972:名無しさん@ピンキー
08/02/01 00:11:44 JBnKuohP
GJ!このシリーズ大好き。
ピンカメ視点ありがとうございますた。

973:名無しさん@ピンキー
08/02/01 00:54:48 a751Xtos
ありまさま、かわいいお話、ごっじょぶです。どうか、今年もすてきなお話を。

私は、たからづかさまのスイープさんのゆくえが…気になります。

もうすぐ、新スレですね。
息抜きに…エロひとつ、さらっといってみます。



汗と、唾液と、体液。
混じり合って、滴り落ちて。

「濡れてる」

すぐ後ろから、呟く声が聞こえた。
振り向けば、その顔が息がかかるほど近くにある。

「わ、わるいっ?」
「いや…んー」

首をひねる彼の細い腕の力が、両肩に感じられる。
この体勢は、相手の心音が伝わってくる。それがどことなく気恥ずかしい。
重なりあう秘部の熱から、意図的に意識を逸らそうとしていた。

考えた込んだ後、相手は思いついたように言う。

「淫乱?」
「ちがっ、バカッ」

噛みつこうかと思った一瞬に、相手のそれは、侵入した。


974:名無しさん@ピンキー
08/02/01 00:58:44 a751Xtos
背筋に電流が走り、ぶるっと身体が震える。
異物感には慣れたものだった。それが少し、寂しくもある。
軽く息を整えるように、浅い呼吸を繰り返した。
「動くよ」
さらりと言われ、一瞬後れをとる。

「あっダメ、まだ…はぁぅッ」
咄嗟にあがった声は、襲い来た快感に断裁された。

「っひぁ、あっ、待っ」
突かれ、擦りあげられるたび、悲鳴は湿った喘ぎとなって、あたりに響く。
制止も虚しく、無慈悲なまでに与えられる快感には、
為す術もなく嬌声を上げる他にない。

「やっ…んぅっはァッ」
「どう?」
相手の声は、余裕すら感じられ、
うらめしく、こんなに乱れている自分が、どうしようもなく恥ずかしい。

「…っよ…くないっ、全然ッ」
「へぇー…ここは?」
「はァぅッん」

くすくす笑うのを聞いて、さらに赤面する。
半開きになった口からは絶え間なく、甘い喘ぎが紡がれる。

975:名無しさん@ピンキー
08/02/01 01:02:47 a751Xtos
快感は神経を麻痺させ、頭の中は空白で満たされる。
微かな動きさえ敏感に捕らえ、そのまま身体は露骨なまでに跳ねる。
どうしてだろう、今日はいつもよりも。

「…感じすぎ」
「や…だってぇ…んッ」
「も、イきそうだろ」
見透かされた。恥ずかしくて、なぜか、疼く。

「だ、いじょ」
「イけよ」
相手の声に、若干の熱が籠もる。
同時に、腰の動きが激しくなり、呼応するように嬌声は高くなる。

「ぁッ、やッ、一緒、にっ…」
振り向いても、目は合うことがなかった。
相手は聞こえないかのように、さらに打ち付ける。
私を、絶頂へ導くために。

「ハ…ッハー…ティッ?どうし…てッ」
「少し黙って」

言って、微かに笑う。目は、笑っていない。
―どうして、そんな顔をするの?

「っんぅ…ッ、はァッ…あっ、ッ」
不本意ながら、身体はすでに絶頂へと近づきつつあった。
もう、この波を留めることはできない。
それでも、意識は―彼と繋がっていない、そんな気さえした。

976:名無しさん@ピンキー
08/02/01 01:07:28 a751Xtos
快感さえ、この感情を満たすことはない。
それでも、こんなに素直に反応してしまう身体が、憎い。
瞬きした瞬間、視界を濁らせた水滴が落下する。
同時に、いっそう強く膣壁を擦りあげられ、

「ッッ―っ!!」
痺れが全身に走り、弾け飛んだ。
身体は、力なく崩れ落ちる。



「…なん…でぇ…?」

光の加減か、陰を落としたように見える顔は
少しだけ、寂しそうに見えた。

「カーナは厩舎の大切な娘だから」
「いいよぉ…あたし…ハーティーとなら…どうなってもいい…」

縋るような声に何も答えずに、困ったように微笑んで、
そっと唇に唇を寄せた。

「ん…」
ゆっくりと離すと、耳元で囁く。

「お前は幸せになる、から」

その言葉の意味を理解できなかったのは、
惚けた頭のせいなのか、それとも。

977:名無しさん@ピンキー
08/02/01 01:08:51 a751Xtos
身体が離れる。彼は黒い影となって、私の目の前を遠ざかっていく。
待って。叫ぼうとしても、掠れた息が僅かに漏れるだけで、
立ち上がって、その身体を抱き止めることが叶うはずもなく。

「おやすみ」
キィ、と引き戸の閉まる音。
最後に聞こえたその言葉が耳に届いた時、
しがみついていた意識は、ふっと途切れた。

978:名無しさん@ピンキー
08/02/03 21:43:11 MD1KDara
ずいぶん過疎ってるな

979:名無しさん@ピンキー
08/02/08 00:46:55 cCChdFaB
>>973
グッジョブ!! 渋い組み合わせ。ラブカーナ好きなのでマジ嬉しい。
ラインたんの職人さん?ですよね?次回もwktkしております。

・・・しかし随分寂しいスレだね。

980:名無しさん@ピンキー
08/02/09 14:18:25 69i/tI3T
ラインたんの職人さん、文章巧いよね。
自分だったら思いつかない文章表現。

981:名無しさん@ピンキー
08/02/10 00:50:26 BSkgzq8s
レス数980超えて即死圏内に入ったので新スレ建てました

種牡馬の種付け官能小説 part4
スレリンク(erocomic板)

が、規制で過去ログ貼れなくなった……。

982:名無しさん@ピンキー
08/02/10 13:43:12 HBhYfGLz
>>981
乙です!

983:名無しさん@ピンキー
08/02/11 05:10:57 2ClnqlQN
otu

984:名無しさん@ピンキー
08/02/11 09:59:10 Y/P6Xm7i
乙!

985:名無しさん@ピンキー
08/02/11 23:15:00 ouFC5A8o
どうやら少なくとも5、6人はいるらしい

986:名無しさん@ピンキー
08/02/12 22:59:11 DFWoZupm
ここは真冬の森のようなもの。
一見雪に埋もれて何者もいないように見えるけど、
春満開のエロ作品が来れば冬眠中の住人がのそのそと出てくるよ。

この手のスレはロム専が多いからね。仕方あるめえ。
競馬板見てると意外と読者が多いのに驚く時もある。


987:名無しさん@ピンキー
08/02/13 00:54:00 1oXxLCEw
>>982
乙です。

988:名無しさん@ピンキー
08/02/13 06:18:27 ilGg2IJJ
>>986
IDがDF
競馬2にも読者が意外と多くて驚いた。

989:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/02/14 05:52:03 Py38e3QS
>>981
乙でした

エロ無しですが季節物で埋めネタをひとつ
馬はチョコ食べないとかいうツッコミは無しで( ´ー`)

990:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/02/14 05:52:53 Py38e3QS
2月14日は牝馬が好きな牡馬にチョコレートを贈る日らしい。
去年は、誰からも何一つもらえなかった。
顔見知りの牝馬が来たときにはもしかしてと期待したが、
意中の牡馬へのパシリ役を頼まれただけだった。
有馬記念を勝って知名度が上がった今年も、
空気を読めないオレに寄ってくる物好きがいるようには思えない。

朝の運動を終えて戻ると、馬房の前にクーヴェルがいた。
「どうしたクーヴェル」
クーヴェルはブルーの小箱をオレの前に置いた。
「お、クーヴェルにも好きな牡馬がいるのか。誰に渡すんだ?」
オレが当然のように相手先を尋ねると、クーヴェルの表情が強張った。
「ばかっ」
クーヴェルはきびすを返して去っていった。

戸惑ったオレはその箱をくわえてピンカメの馬房に向かった。
「ピンカメ、クーヴェルがこれ置いてったんだけど、誰にだと思う?」
「はっ?」
ピンカメが事態を飲み込めないようだったので、オレはさっきの出来事を話す。
「えっ?」
しかしピンカメは尋ね返すばかりだ。
「だから、これ、クーヴェルは誰に渡すつもりなのかって」
「ほんとに判らないんですか?」
「?」
ピンカメは笑い出した。
「マツリダ先輩に決まってるじゃないですかー」
言われたら急に恥ずかしくなり、オレは顔を隠してうずくまった。

991:ありま ◆BfiM6ssC2o
08/02/14 05:54:01 Py38e3QS
「クーヴェル、さっきは悪かった。ほんとに悪かった」
クーヴェルの馬房の前でひたすら謝る。こればかりは本当にオレが悪い。
「うるさいわよKY」
「ごめん。まさかクーヴェルがオレなんかに」
「調子乗るんじゃないわよ。それは……えーっと……あの牡馬に……」
どうしてオレはこんなに可愛い女心を無視してしまったのか。
「わかったわかった。クーヴェル、一緒に食べよう」
「ひとりで好きに食べたらいいわよ」
「そんなこと言うなって」
オレは強行突破でクーヴェルの馬房に進入した。
「近寄らないでちょうだい」
クーヴェルの顔を見ると目の下が少し濡れているように見えた。
「おまえってほんとに可愛いな」
「うるさい」
クーヴェルが顔を背ける。その仕草も可愛くて、思わず頬が緩んでしまう。
「誕生日、おめでとう」
「!」
オレは馬服の内側に隠していた2つの箱を出して、クーヴェルの前に置いた。
「かぶっちゃったな」
クーヴェルの誕生日が今日だと聞いて、オレもプレゼントを用意してあったのだ。
「おまえと同じ名前のチョコがあったんだよ」
「知ってるわよ」
「高級で美味そうなチョコだったぞ。おまえにぴったりな名前だな」
「そ、そんなお世辞言ったって何もないわよ?」
クーヴェルがオレに笑いかけてくれる日はまだまだ先のようだ。

おわり


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