06/12/09 12:35:18 SoCSClo/
>>489さん
そのとおりです。
>>488からつづきます。
悪戯な笑みを浮かべて、顔を上げた。牝馬と目が合う。
「キッスがご褒美くれたり?」
アドマイヤキッスは、真顔で聞き返した。
「何の?」
「え。と…だから、キッスが」
意味を理解すると、
彼女の目は瞬く間に蔑みの色を帯びていった。
「…変態。」
「冗談だよ。」
身体を背けて、小さく舌を出した。
レースで疲弊した心は潤いを欲していたが、
それを彼女が与えてくれる、
そんな期待は微塵も持てない。
背中に突き刺さる冷たい視線が、それを物語っている。