種牡馬の種付け官能小説part3at EROCOMIC
種牡馬の種付け官能小説part3 - 暇つぶし2ch359:名無しさん@ピンキー
05/08/05 23:22:43 Wx5vpLpa
とうとう引退だな・・・・・・つД`)
でもまぁ種付けがんばれよwww

360:名無しさん@ピンキー
05/08/06 16:20:42 GnhHEMCH
ロブロイとムードじゃキンシンソウカーンに…。

361:名無しさん@ピンキー
05/08/06 22:33:08 Lsg4FYoP
>>359
種牡馬入りは名ばかりで誘導馬やるそうですよ。それもまた幸せかな

362:名無しさん@ピンキー
05/08/07 02:40:04 rib6UPM0
既出かもしれないけど、宮本輝の「優駿」の種付けシーンで
抜いたことがある。
当時中一。

363:名無しさん@ピンキー
05/08/07 19:08:10 6vdT6Ltz
>>361
え?どこで?

364:名無しさん@ピンキー
05/08/14 00:58:52 sYQwNrN6
シーザリオとスペはマズイよな。

365:名無しさん@ピンキー
05/08/14 02:11:42 B7PacLcq
>>360.364        いい

366:名無しさん@ピンキー
05/08/30 15:49:01 u0clFyQn
沸き上がる歓声
それは一頭の馬に集まっている          ムードの目の前にいる彼 いつもは優しいが一度ターフに出れば誰もよせつけない強さを誇る最強馬                           駄文

367:名無しさん@ピンキー
05/10/03 22:52:11 APZ27she
保守。

368:名無しさん@ピンキー
05/10/23 20:49:35 hhpztvkb
あげ

369:名無しさん@ピンキー
05/11/16 21:26:28 hkUuoM/2
hosyu

370:現在進行形の恋
05/11/28 23:33:32 dJm/ZEWq
未熟な文のうえ、エロ薄めなのに長文、
二頭の性格がイメージと違うと言われるかもしれないが投下します。

あくまでもフィクションということで。

371:現在進行形の恋
05/11/28 23:34:24 dJm/ZEWq
辺りには淫水の音、そして二頭の荒い吐息が漏れていた。

「ぁあんっ…や、あ…っん…」
「…っはぁ、凄い……」



遡る事、数か月前。
二頭は共にG1レースへ挑んでいた。
二頭共人気はあまり無かったが、密かに勝つ自信はあった。
ここで二頭は初めて出会う事となる。


372:現在進行形の恋
05/11/28 23:35:21 dJm/ZEWq
G1を勝つような牝馬。やっぱりそんな子と知り合いになれたら嬉しいもの。
ダンスインザムードとはトレセン内で何度か会った事があったアサクサデンエン。
しかし、スイープトウショウとは厩舎も東と西で、トレセン内で会える事はまず無い。
友達にでもなれたら自慢できるな。そんな軽い気持ちで声をかけた。
「こんにちは~」
「…こんにちは」
突然話しかけられたスイープトウショウは、怪訝そうにデンエンを見た。
「えーと、初めまして。アサクサデンエンと言います。今日はヨロシク」
「…はぁ。知ってるとは思うけど、私はスイープトウショウ。
デンエンはこの間のレースが重賞初勝利…だったっけ?」
「あ、嬉しいな。覚えていてくれてるんだ」
「ここに出走しようと思ったら、前哨戦くらいはチェック入れるに決まってるじゃない。
それよりも、何か用なの?」
スイープがデンエンを睨むが、
「用っていうか…今日一緒に走るんだし、挨拶くらいはしておこうかなって思って」
そんなのは気にしてないのかデンエンはにこやかに言った。
ハァーっとため息をつき、やや厳しい口調でスイープが言う。
「その歳でG1の一つも勝ってないくせに、しかも用事も無いのに軽々しく話しかけないでくれる?」
デンエンは苦笑いしつつ、うーん…と考えて。
じゃあ、とその場を去ろうとするスイープを引き止めると、キッパリと言い放つ。
「それじゃあ、今日俺が勝ったらさ、用事が無くても話しかけていいんだよね?」


373:現在進行形の恋
05/11/28 23:35:44 dJm/ZEWq
一瞬驚いた表情になるが、すぐに真顔に戻り、はぁ~……っとさっきよりも大きなため息。
半ば呆れ顔でスイープは
「はいはい、デンエンが勝てたらいいわよ。いつでも話しかけるなりなんなりどうぞ」
どうせ勝てるわけがない。そう思っているのであろう。
いかにも適当な言いぐさだった。
「…馬鹿にしてるだろ?」
「だって、私、今日はとても自信あるのよ。だからデンエンが二着はあっても、勝つことはまずないわ」
自分が一番だという自信に満ち溢れたスイープの一言。
確かにスイープは調子が良さそうだった。だが、デンエンも調子の良さでは負けていない。
「俺だって今日は勝つ自信がある!おまえこそ俺の二着が精一杯の成績だろうよ」
互いに意地の張り合い、睨み合い。
ふと、デンエンが睨み合っていた視線を落とす。
ある事を思いついた。馬鹿にされた仕返しに、少し脅かしてやろうか――

374:現在進行形の恋
05/11/28 23:36:38 dJm/ZEWq
一呼吸置くと、デンエンは真面目な顔でスイープを見て、
「じゃあ、賭けでもするか?俺が勝つか、おまえが勝つか」
スイープは、真面目な顔してそんなくだらない事言わないでと言いたげな表情をしていた。
「自信、あるんだろ?そんなに勝つ自信があるなら賭けたって別に構わないよな。
それとも、あれかい?本当は自信が無いクセに勝つ自信があるだなんて言ったのか?」
挑発すれば賭けに乗る。そう踏んだデンエン。
「自信あるわよっ!もう、賭ければいいんでしょ、賭ければ!で、何を賭ければいいの?」
やはり賭けに乗ってきたスイープ。
しめた、と言わんばかりにほくそ笑むデンエン。
「んー…そうだなあ。賞金っていうのもつまらないし。お互い大事な物を賭けるってのはどうだ?」
「……大事な物……。まぁ、どうせ私が勝つんだし。受けて立つわ。じゃあ、もういいわね」
ようやくデンエンから開放されたスイープは、共にクラシックを戦ったダンスインザムードの元へと駆け寄って行った。
その場に一頭残されたデンエン。
デンエンももちろん自信はあったが。
もしも負けても大事な物を賭けた以上、そういう事になるから脅かす事が出来るよな…とスイープの後姿を含み笑いしながら見送った。

375:現在進行形の恋
05/11/28 23:40:01 dJm/ZEWq
ムードの元へとやって来たスイープ。
久しぶりに会った二頭は話に花が咲いた。
近況を報告し合い、思い出を語り、身の周りでの出来事を話す。
話題に上がるのは年頃の女性ならでは。異性の話。
同じ厩舎の誰それが人目を忍んで密会しているとか、あの人は経験しちゃってるとか。
もちろん二頭共にそういう事への興味はあったし、心の何処かではやってみたいという気持ちもあった。
「私、G1馬になら襲われてもいいかも」
「やっぱりするなら格の高い馬じゃなくちゃね~♪」
などと、二頭だけの牝馬は盛り上がっていた。


そして、レース。

結果は…スイープが追い上げるも、デンエンにはクビ差、届かなかったのである。
優勝したのは、アサクサデンエンだった。

376:現在進行形の恋
05/11/28 23:41:34 dJm/ZEWq
記念撮影やらを終え、デンエンがスイープの元へとやってきた。
さすがにスイープは浮かない顔をしていた。
それを見たデンエンは、スイープが可哀想に思えてきてしまい、仕返しをしようかどうか迷い、声をかけるのを躊躇う。
何もムキになって賭けなんかする事無かったのかもしれない、そう思ったその時、
デンエンを見つけたスイープが声をかけてきた。

「ふぅ、まいったわね。まさか本当にデンエンが勝つなんて思わなかったわ」
さっきの沈んだ表情とは一転、普段のスイープの顔になる。
無理をしているのだろうと思うと、デンエンはスイープの事が愛おしく思えてきた。
「だから言ったろ?自信あるってさ。…で、これで今度会った時はいつでも気軽に声掛けてもいいんだよな?」
「…ま、G1勝ったんだし?しかもこの私を抑えて、ね。いいわよ、いつでも話の相手になるわ」
それで、とデンエンが賭けの話題に切り替えると、再びスイープの表情が曇る。
そんなスイープを見てしまうと、再びデンエンに迷いが生じた。
「秋華賞を勝った時のレイに、レースパネルに、ビデオ。こんなところかな。大事な物…」

しかし、『大事な物』に興味が無いわけではない。
でも、もし脅かすだけとはいえ嫌われてしまう可能性も、ある。
折角いつでも話の相手になってくれる仲になったのに、それが壊れてしまったら…。
デンエンはそんな考えが頭の中をぐるぐると回っていた。
「ちょっと?ねえっ、聞いてるの?デンエン~?」
ボーっと上の空なデンエンに気が付き、スイープがデンエンの顔を覗き込んだ。
デンエンがハッと我に返ると、目の前にはスイープの顔。驚き、後ずさる。
「んもう、何よその驚き方。まるで私が化け物みたいな驚き方じゃない」
「あ、悪い…いきなり目の前にいるものだから…」
少し動揺しつつ、デンエンは元の場所まで戻った。

377:現在進行形の恋
05/11/28 23:47:26 dJm/ZEWq
「で、聞いてたの?大事な物の話」
「えっ、あっ、いや、その…」
デンエンの心の中では天使と悪魔が戦っていた。
一気に脅かしてしまえ!それ、今だ!
いや、脅かすのはやめるんだ!そんな子供っぽい事をしてどうする?G1馬になったんだろ?
G1勝ってないからって馬鹿にされてムカついただろう?その仕返しをしてしまえ!
さっきの表情見なかったのか?賭けは無かった事にするんだ!

葛藤が続き、再びデンエンが黙り込んでしまう。
「聞いてるの?もう、わざわざ時間割いているんだからしっかりしなさいよ!」
「あ、ゴメン…で、何だっけ?」
「んーもう!聞いてないんじゃないの。秋華賞を勝った時のレイ、レースパネル、ビデオ!
だけど、大事な物だけど、私が勝手にどうこうできるものでもないのは…分かってるわよね?」
そういう物を、自分の意思だけでどうこう出来るものではないという事は、デンエンも良く分かっていた。
「そりゃ、分かってるさ。それに、俺が言った大事な物ってのは……」
心の中での対決は、どうやら悪魔の勝利だったようだ。
デンエンが顔をそっとスイープの臀部へ近づけた。
そして、フッと息を吹きかけた。
「やっ、何…っ?」
慌ててスイープが振り返り、不安気にデンエンを見つめる。

378:現在進行形の恋
05/11/28 23:48:23 dJm/ZEWq
「俺が言った大事な物ってのは、ココの事、さ」

真面目な顔でデンエンはスイープを見つめる。
スイープは突然の状況に戸惑い、混乱していた。
たしかにG1馬になら襲われてもいいかも、なんて話をしていたが、
心の準備も無しに実際に目の前に迫るとなるとどうしていいか分からなくなっていた。

戸惑ったまま動けないスイープ。デンエンはそっとスイープの首すじを甘噛みする。
デンエンの吐息がスイープにかかる。
スイープの身体が、一瞬反応する。
「スイープ…」
耳元へ、優しい声でデンエンが囁く。
そういえば――
初めて名前で自分の事を呼んでくれた、とスイープは思った。
改めてデンエンの顔を間近で見ると、なかなかカッコいい。目元が優しそう。
そういえば、血統も申し分なかったはず。
何よりも。この自分を破って優勝したG1馬。
デンエンにならこのまま抱かれてしまってもいいかもしれない。
そう、思い始めていた。

デンエンは、もちろん仕返しに脅かそうとしているだけだった。
だが、こんな間近でG1勝ちの牝馬に触れているという事に気持ちが高ぶる。
「デンエン…」
スイープが嫌がろうとはせず、自分を見つめ、そして体重を預けている事にデンエンは驚いていた。
次の瞬間、スイープの唇がデンエンの上唇に触れていた。

379:現在進行形の恋
05/11/28 23:49:08 dJm/ZEWq
デンエンは突然の事に戸惑っていた。
何故?普通は嫌がるものではないのだろうか?
それなのにスイープの方から求められるなんて。

戸惑ってはいたが、身体は嫌でも反応を示してしまっていた。
デンエンもスイープの上唇に口づけをする。
互いに上唇を刺激し合うと、気分が高揚していく。
デンエンは、このまま最後まで…という気持ちも出てきてしまった。

しかし。
本来は脅かして仕返しをする、だったはずである。
でも、スイープは嫌がるどころかやる気十分。
このまま流れに身を任せてしまうか、それとも冗談だと言うべきか。
再び迷いが出て、デンエンは動きが止まった。
すぐにスイープが気が付く。
「…デンエン?」
声を掛けられると、俯いていたデンエンが顔を上げた。
そのスイープを見るデンエンの表情は、申し訳なさそうだった。
「私なら…大丈夫だよ。デンエンとなら、いいんだよ?」
潤んだ瞳。その視線がデンエンに突き刺さる。
言うべきか、言わざるべきか。
デンエンが出した答えは――

380:現在進行形の恋
05/11/28 23:55:10 dJm/ZEWq
「ごめん…。本当は、ただ脅かすだけのつもりだったんだ」
出した答えは、言う、だった。

「え?どういうこと?」
スイープは突然の告白にきょとんとしている。
「本当に大事な物を奪おうとしたわけじゃなくて…馬鹿にされたのにムカついて、
その仕返しに脅かしてやろうと思っただけだったんだ」
スイープは、なかなか状況が読み込めないでいた。
脅かすだけ…?仕返し…?
「でも、俺は…」
言いかけたデンエンの言葉を遮り、スイープが言う。
「本気じゃ無かったって事…なの?」
てっきり本気だと思っていた。
きっと、好かれているから声をかけられた。
好かれているから迫られた。
そう思っていた。だから、自分もそれに答えてみた。
なのに、これでは自分が馬鹿みたい。
そんな思いが胸に沁み、涙が出そうなのを堪えて、スイープはデンエンの返事を待った。
その時間はごく僅か、数秒だったのだが、スイープには長く感じられた。
「俺は…最初はほんとにやろうなんて思っていなかった、嫌われたくなかったし。
でも、今俺は……俺は、スイープの事しか考えられない。
スイープが嫌じゃないのなら、俺、マジになるぞ?」

381:現在進行形の恋
05/11/28 23:56:38 dJm/ZEWq
何時の間にこんな思いを抱いてしまったのだろう、とデンエンは思った。
知り合いになれたらいいな、と声をかけただけだったのに。

「わ、私……んっ」
言いかけたスイープの口をデンエンが塞ぐ。
「嫌とは言わせないぞ?」
激しい口づけ。高ぶる気持ち。
スイープは、気持ち良さにどうにかなってしまいそうだった。
が、そこでデンエンが顔を離した。止めてしまうの?と思ったが…。
デンエンはスイープの後ろに顔を向けると陰部にそっと息を吹きかける。
スイープの口からは小さく声が漏れる。
「こっちの口も…いいかな」
おそるおそる、ゆっくりと舌を陰部にあてがう。
「ひゃんっ…」
小さく声を上げるスイープ。
「こんなに濡れてる…」
ゆっくり、ちゅく、と音を立てて舌を這わせる。
その度にスイープの口からはかすかに声が漏れる。
溢れ出る香り。可愛らしい声。舌の感触。
デンエンはどうにかなってしまうそうだった。
再びスイープの首すじへ顔を持っていき、軽く噛む。
「そろそろ、いいか…?」
小声でスイープへと問いかける。
小さく、だがハッキリとスイープが頷いた。

…と、その時だった。
両馬を呼ぶ声が聞こえてきた。
慌てて離れ、呼吸を整える。デンエンは自身を収めるのに必死だったが、そこへスイープが近づいて。
「続きはまた今度会えた時でいいわよね?」
こそっと耳打ち。
小走りに去って行くスイープを横目に、ますます収めるのに時間がかかってしまいそうなデンエンだった。

382:現在進行形の恋
05/11/28 23:57:33 dJm/ZEWq
再会出来たのは、今日だった。
「デーンエン、お久しぶりっ」
デンエンを見つけるなり小走りに駆け寄ってくるスイープ。
デンエンも久しぶり…と声を掛けようとするが、その前に出たのは驚きの声だった。
「うわっ!?」
スイープがデンエンを軽くではあるが、噛んだのである。
「毎日王冠で会えると思ってたのにさーぁ。デンエンてば直前で回避なんかしちゃってさ」
怒っているのだろうか、とデンエンは少しションボリとし、
「ゴメン…俺だって本当はもっと早くに会いたかったんだけど…ゴメンな」
あまりにも申し訳なさそうにデンエンが謝った。
「な、何そんな顔して謝ってるのよ、別に責めたワケじゃないんだから…」
スイープは、ぽすん、とデンエンの背に顔を埋めて
「でも…良かった、会えて。…嬉しい」
と、ぽつりとつぶやく。
そんなスイープの仕草がなんだかとても可愛く思えて、デンエンは思わずプッ、と噴き出す。
すると埋めた顔をパッと上げて
「何!?私何か可笑しい事した?それとも…本当はまた私の事からかってるだけなの?」
怒った眼差し。しかし、その中には不安も見え隠れする。
デンエンは慌てて、
「違う違う!からかってなんていない!牡馬混合G1まで勝つような子とこんな関係持てるなんて、男の夢だぞ?
そんな事するわけないだろ。…また、差つけられちゃったなとは思うけど」
と言った。

383:現在進行形の恋
05/11/28 23:58:19 dJm/ZEWq
「差…ついちゃったねぇ。でも、G1で私に勝ってるオトコはデンエンだけって事なんだしさ。で、なんで笑ったの?」
至近距離でスイープが睨む。非常に言いにくかったが、スイープから視線を逸らして
「……おまえが可愛かったから……」
と、聞こえるか聞こえないかの声でつぶやく。

スイープには聞こえなかったようで、え?何と聞き返す。
デンエンは少し顔を赤らめながら、今度はスイープの耳元で
「スイープが可愛かったから…ごめん」
と言った。
今度はスイープが顔を赤らめる。と、同時にデンエンも顔を赤らめている事に気が付く。
「なっ、何言ってんのよ!……赤くなってるデンエンも可愛いよ」
自分で言って、恥ずかしさが込み上げてきて。再びデンエンに顔を埋める。
そんなスイープがまたまた可愛くて。
顔を上げさせ、そっと口づけをした。

恥ずかしくなってどうしようもなくなった彼女は、鞍上を降ろしての馬場入りとなってしまった。

384:現在進行形の恋
05/11/28 23:59:41 dJm/ZEWq
二頭共に、レースで勝つことは出来なかった。
レース後、待ち合わせ。
「お疲れさん。…俺以外にもG1でスイープに先着した男、出てきちゃったな」
デンエンは少し寂しそうに言った。が、
「あら、ロブロイは宝塚で一度破っているわ。…私がG1で一度も先着出来なかったオトコはデンエンだけよ…」
そっとデンエンに寄りかかる。
「はは、そうか。…もしかして、わざと俺に負けたとか?」
「馬鹿っ、そんなわけないじゃない!」
ぷうーと頬を膨らせてみせる。デンエンはゴメン、と言い、スイープに口づける。
互いに触れ合うと、徐々に気持ちが高まっていく。
目は虚ろに、頬は赤く。お互いの吐息が絡み合い、舌も絡む。時々銀色の糸が線を引く。
荒い吐息とピチャ、という音だけが無音を引き裂く。
唇だけではなく、首すじにも口づけをする。軽く噛むと、声が小さく漏れる。

前はこれからという時に邪魔が入ったんだし、今日は邪魔の入らないうちに、と思った。
「スイープ…いい?」
「うん…来て」

385:現在進行形の恋
05/11/29 00:02:16 XoQsxa+W
デンエンが後ろに回ると、スイープのそこはすでにデンエンを受け入れられるよう、蜜で溢れていた。
自分を感じていてくれた事が嬉しく、また、その香りで一段と自分自身が抑えきれない程に膨張してくる。
スイープをあまり痛めない様、そっと自身をあてがうと、そのまま暫く入り口で擦りつける。

「あっ……んんっ……ん」
擦りつけるだけでもスイープは快感に襲われ思わず声が出てしまいそうになるが、
周りに聞こえるのを恐れているのか、声を押し殺そうとしていた。
それに気が付いたデンエンは
「声、出せよ。俺、スイープの声、聞きたい」
「でも周りに聞こえた…んっあああんっ」
スイープが言い終わる前に、デンエンは一気に挿入した。
不意打ちを喰らい、スイープは思わず声が出てしまった。
「大丈夫、そう簡単には聞こえないって…それよりも…はぁ、スイープの声、やっぱりいいな」
そう言いながら、ゆっくりと腰を動かす。
「んもう、そんな事言わないで…」
恥ずかしそうに言うスイープ。
「そういう所も…可愛い」
先程は言うのさえ恥ずかしかった、可愛いという言葉が自然と口を出た。
一つになれた事で、心に余裕も出てきたのかもしれない、とデンエンは思った。
「しっかし…キッツいな……スゲー気持ちいい」
腰を動かす度に結合部からはチュクチュクと音が弾ける。

386:現在進行形の恋
05/11/29 00:18:05 XoQsxa+W
しかしスイープは未だ声を押し殺していた。
「スイープ。スイープの声、全部俺が聞いてやるから。だから安心して声、出せ」
普通に考えれば、声を全部聞いたところで他にも漏れているから安心など出来ないはずなのだが。
この状態では普通に考える事も出来ずに。
「あっぅぅっ…わ、分かった…ぁんっ」
スイープはとうとう声を出し始めた。
デンエンは、その声からも興奮が高まっていた。スイープの首もとに噛み付くと、より一層激しく腰を動かす。
腰を打ち付ける度に、肌と肌の擦れる音、そして淫水の音がこぼれる。
「ふぁっ…あっやぁんっ」
喘ぎ声を聞く毎にデンエンの動きは激しさを増していった。

人目にも馬目にもつかないと思われる所。日もかなり傾き、紅色に染まった葉がひらりと風に乗って落ちる。
辺りには淫水の音、そして二頭の荒い吐息が漏れていた。

「ぁあんっ…や、あ…っん…」
「…っはぁ、凄い……」

387:現在進行形の恋
05/11/29 00:20:30 XoQsxa+W
急激に込み上げて来る射精感。
「うあっ、スイープ…っ!おっ俺っ…っっ!」
「やっ…わ、私も…ダメ…っあああああああぁ!」
と、同時にきゅうっと締めつけられる。慌てて引き抜くと、勢いよく液体が流れ出た。

暫くは二頭共呼吸も荒々しかったのだが、さすがはG1馬といったところか。すぐに呼吸も整ってきた。
デンエンはスイープの隣へ行き、まだ言って無かったなと思いながら
「スイープ…好きだ。また一緒に走れたらいいな」
と言い、軽く汗ばんだ身体を舐めてやった。
それを聞き、笑顔になったスイープは
「うん、分かってる。私もデンエンが好きだよ。今度、また一緒に走れたら…その時も、する?」
「えっ……」
みるみる顔が赤くなってしまったデンエンを、可愛いと言うスイープ。
可愛いと言うのには慣れても、言われるのには慣れそうもない、とデンエンは思った。
そして、帰る時間が迫る。またね、と別れの挨拶をして。
次は負けないわよ、と去って行くスイープの後姿を見送りつつ、デンエンもその場を後にした。
もしも次に会った時に負けてしまったらどうなるんだろう、と考えつつ……。

388:名無しさん@ピンキー
05/11/29 22:33:26 r8yBhiBk
>>387
乙!

スイープたん、積極的♪

389:名無しさん@ピンキー
05/12/10 23:16:15 sUd+YWjh
久々に見てみたらキテタ━━━(゚∀゚)━━━ !
この2頭好きなんでハァハァもんですた。
GJ!

390:名無しさん@ピンキー
05/12/27 11:00:26 r+g2hE1h
保守

391:名無しさん@ピンキー
05/12/27 11:37:10 gduJLi7b
ハーツクライ×スイープトウショウ御願い

392:名無しさん@ピンキー
05/12/30 14:28:00 baiWDxZA
カルストンライトオ×サイレントウィットネス

393:名無しさん@ピンキー
05/12/30 18:15:37 8K8jIZ/z
ディープインパクト×サイレントディール

394:ポンデローザ ◆LdDkUGgdR6
06/01/09 22:53:47 4n93TWa4
あげ

395:ポンデローザ ◆gSNI5fuFaI
06/01/09 23:05:19 4n93TWa4
おほほほ!私はヘブンリーオマンス!!オマンスちゃんと呼んで!
なんとあの天皇賞を勝ったのよ!しかも天皇皇后両陛下の前で。
すごいでしょう。もう引退だけど、その前にいたずらしちゃおうかなって。
ターゲットは今一番熱い男!そう。ディーーープイーーンパクトッ!!イエイア!!

「こんにちは!君がインパクト君?」
「そうですが。ヘブンリーロマンスさんですね。こんばんは。」
ううん!礼儀正しいわ!この辺も3冠馬らしく調教されてるって感じ!?
「用事なんだけど~。あなたとセックスしようとおもって!」
大胆発言で戸惑わせちゃおうかな!って感じ!?
「え・・・それはできません。」
あれれ。なんか予想したリアックショーンと違うのお・・・おかしいわね。
「どうして?興味あるでしょ?」
「だって・・僕は・・」


396:ポンデローザ ◆gSNI5fuFaI
06/01/09 23:06:20 4n93TWa4
そのとき耳を疑ったわ。彼ったら・・・ディープイン「ポ」クトなんですって!
「うっそーーーん!インポなの?包茎戦士インポマンなの!?!?」
信じられない!3冠馬がインポクト!これは今世紀最大のインパックトオオ!
「それじゃあ・・・大変ね・・・わかったわ。」
ここで引き下がる私・・・・わけないじゃない!!
「んじゃちんぽいただきまあっす!パックンチョ!」
まずはインポのインチンポバキュームフェラっちゃう!!
「うわああああ!そんなそんなそんな!!」
インポクト君、ちんぽたたなくてももちろんぶち感じまくり!!
「じゅるじゅる!おいしい!三冠馬の味がするのおお!」
あたし、デブインポテンツのちんぽむしゃぶりまくり!
あえぐインポクト、でも相変わらずティンコはインポクト!!
「き・・きもちいいっ!!うはあああぁぁ!!」
インポ、そのままちっちゃいちんこで発射!

ドップゥゥゥゥウ!!!どぴゅーーーーーーーー!どぴゅううう!!
でたあ~~!!インパクトインパクト!!いんぽザーメン春満開!!
飛び出したザーメン、オマンコロマンコの髪にべったり!!
「ううん!これが三冠馬のザーメンね!!おいちい!」
あたし、ザメーーンを自分のマンチェスに塗りつけた!
「これで子供できたら儲けもの!うふん!」
ぐったりしたインポクトの金玉けりあげて帰ってきちゃいました!
使えない男!こんな男が三冠馬なら私はッゼンノエルシッドのほうがいいわ!
男はちんぽ!!!!

397:名無しさん@ピンキー
06/01/11 22:02:07 hMdM3YdV
ポンデキターーーーー!!!

やっぱ普通に面白いなw
金玉けりあげて帰っていくところテラワロチwwww

398:名無しさん@ピンキー
06/01/18 22:56:11 upMzrAxG
最近の需要は何なんだろう?

399:名無しさん@ピンキー
06/01/19 22:13:23 yfYtf6MD
エアメサイア×エアシュアカールキボンム

400:名無しさん@ピンキー
06/01/19 23:15:38 OLZRqiaW
ハーツクライ×スイープ

401:ポンデローザ ◆LdDkUGgdR6
06/01/22 20:18:40 ZA74TQ1q
深夜の厩舎。あるひとつの馬房の片隅で
一頭の馬が悶々と長い夜を過ごしている・・・

「はぁ・・・はぁ・・・プリキュアちゃん・・・プリキュアちゃん・・」
その馬、フサイチリシャールは、己の怒張を欲望のままに
擦りあげていた。
「くう・・・プリキュアちゃんのおまんこ、気持ちいい・・・
すごいよ。僕のおちんちん溶けちゃいそうだ・・・あああ・・・でるよ・・・
でるよっ!!ああぅ・・・でるっ!!!」
フサイチリシャールの怒張から、勢いよく精液が噴き出す。
馬房の天井までとどかんばかりの勢いだ。
「はぁ・・・はぁ・・・気持ちよかったぁぁぁ・・・」
フサイチリシャールは満足げに、まだぴくぴくしている己の
怒張を見つめていた。
フサイチリシャールがこの行為を覚えたのは、同じ2歳の牝馬
テイエムプリキュアと出会った日の夜であった。

402:ポンデローザ ◆LdDkUGgdR6
06/01/22 20:21:01 ZA74TQ1q
テイエムプリキュアが阪神JFに出走する日、フサイチリシャールは
阪神競馬場にいた。理由は特にないのだが、ただなんとなくだ。
同じ2歳のG1を生の目で見たかったとでも言っておけばいいか。
ふらりとある馬房の前を通ったとき、1頭の牝馬が震えているのを
目にした。
「君、どうしたんだい?」フサイチリシャールは声をかけた。
「あ・・・はじめまして・・・ええ。私今からレースなのに、レースが怖くて・・・」
牝馬の名はテイエムプリキュアだった。見覚えがあると思ったが、
彼女がテイエムプリキュアだったか。
「怖い?でも君は連勝しているじゃないか?」僕は励ましてあげようとした。
「うん・・そうなんだけど、でも、今回はG1だから・・・未知の世界だし・・
みんなも今まで見たいじゃないと思って・・そう思うと怖くて・・・」
まだ小刻みに震えるテイエムプリキュア。
2歳のフサイチリシャールにはどうしたらよいものかわからない。
いい言葉もなかなか思いつかなかった。
「ちょっと話そうか・・・?」やさしく声をかけるリシャール。
戸惑いながらも「うん・・・」とリシャールを馬房に招き入れた。

403:名無しさん@ピンキー
06/02/14 00:32:36 GCxDdBu+
保守

404:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/02/23 00:30:13 9yXe85XT

吐き出される息と、時折蹄がかき分ける寝藁の乾いた音。
二重奏がやけに大きく聞こえるのは、目をつぶっている所為だろうか。


「んん…っ!」
もう幾度目か分からない、深い口付け。
舌はせわしなく、私の口内へ侵入する。
「スイープ……スイープ…っ!」
普段の彼からは、想像できないほどの激情。
熱っぽく私を呼ぶその声が彼のものだと、誰が想像できるだろう?
「だめ…ぇ…」
身体は、どろどろに溺れている。

アイツに、さんざん慣らされた身体だ。
口付けの相手は彼でも、条件反射で反応するのだろう。

溺れている自分を分析できるほど、溺れている。
これ以上堕ちると後戻りが出来ないことも、分かっている。

405:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/02/23 00:32:00 9yXe85XT

"ここから先に行ってはいけない。"
自分自身に、必死でそう、言い聞かせる。

"何故?" …冷静な自分が反論する。

"アイツに義理立てしてるんじゃないよね?"
……まさか。私は、必死でその疑念を打ち消す。

「スイープ…目、開けて?」
彼の優しい声が、降ってくる。
恐る恐る目を開けると、彼がじっと私を見つめていた。
「…オレを、見て」
吸い込まれそうな瞳に、眩暈がした。


私を抱きたいと、目が叫んでいた。


406:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/02/23 00:34:34 9yXe85XT
ちょっとシチュが浮かんだもんで、書きに来ました。
スイープ視点しか書けないもので、物足りないと思われたら申し訳ないです。
また来ます。

407:名無しさん@ピンキー
06/03/12 15:15:49 yIaSjLPC
 

408:名無しさん@ピンキー
06/03/18 22:23:49 3QKrzzMQ
スイープカワイス

409:名無しさん@ピンキー
06/03/32 07:17:41 rpo5KNph
保守

410:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/03/32 08:56:19 ScuAYOZF
>405続き

「…誰にも、わ…たすもんか…っ」
彼は呻く様につぶやくと、再び荒々しく口づけてきた。
「ぅん…っ、…はぁ…っ」
舌を絡ませる合間にできるほんのわずかな瞬間に、息を吸う。
くちゅぐちゅっ…、と響きわたる水音。荒い息遣い。
その生々しさが、さらに身体の芯を溶かしていく。


ずっと私を見ていた、と彼は言った。
入厩したころからずっと、と。
だから私のことも、すべてお見通しだったらしい。
あのひとへの想いも、あいつとの関係も。
「も、だめ…ぇ……」
快感で崩れ落ちそうになるのをこらえながら、これまでのことを思い出す。

411:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/03/32 08:57:30 ScuAYOZF
片思いの相手は、想いを告げる前に第二の馬生を生きることになった。
そんな中、弱みを握らされたあいつに無理矢理関係を持たされた。
急に連絡がこなくなり、安心していたところにあいつと再会した。
謝られて、あいつの気持ちを聞いて、心が揺れている自分に気づいた。

ごめん、だなんて言わないで。
ずっと好きだった、なんて言わないで。

―再会したあの瞬間、言いたいことは山ほどあった。
思い切り傷つけてやろう、とずっと思っていた。
でもあんな、熱くまっすぐな瞳で言われたら、何も言い返せなかった。

今のオレが言えた義理じゃないけど、と前置きしてあいつは言った。
「昔、傷つけた分まで大切にするよ。―だから、オレのものになって」

412:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/03/32 08:58:04 ScuAYOZF
「…んぅ、はぁ…ッ」
長い長い口づけだけで高みに押し上げられ、大きく息を吐く。
気だるい感じを引きずりながら、かろうじて体重を支える。
視界に入るのはいつもの見慣れた壁で、はがれた漆喰がやけにクリアに映った。

―にゅるっ。
「やぁっ…!」
熱く潤ったそこに、ぬるりとしたものが触れる。
それが彼の舌だということに、ややあって気づく。
「…すごい、とろとろ…だ…。溢れてる…」
「だめ…、き・たな…いよ…うぅ…あぁん!」
彼はスイープの秘所を思う存分視姦する。
時折、赤く熟れた突起を舌先でつつき、さらに溢れる蜜をすすり上げる。
―ぴちゃっぴちゃっ、じゅるっ。
「―!!」
もたらされる快感だけでなく、音による羞恥感がさらにスイープを煽る。

413:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/03/32 09:01:06 ScuAYOZF

代名詞が多くてワケワカンネ、な方がいるかもしれませんが、
デルタ→スイープ→キンカメなウラ設定で書いてます。
あ、メインはハーツ×スイープですが。

朝っぱらからすんませんでした。

414:名無しさん@ピンキー
06/04/02 22:46:15 JJe9UT+0
スイープの心理描写がイイ。
続き期待。

415:名無しさん@ピンキー
06/04/03 01:26:32 RlmA2amt
ハーツ×スイープ激しく希望!

416:名無しさん@ピンキー
06/04/04 23:55:00 EyaTmpYj
              /\   /\
              /  \/   \
       ∧ ∧ .(     心      )   
       / ヽ‐ ヽ \●  ●   彡. 
      彡      ヽ l      )  彡      スイープたん、結婚しよう
      彡        |. |     /   彡      
      .彡.      ヽ l    /    彡
      彡         ヽ(o o )    |
     .彡      _ノ_____,丿   |
    ( )'       l ( )_|____,
ヽ                                    ノ 
 ⌒⌒⌒⌒⌒⌒O⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ 
         o     
     /\   /\
   /   \/   \
  .(       心      )
   彡   ー  ー /
   彡  (ww    w/  
   彡  ヽ     l
   彡   ヽ    l
   / ` _  ( o o)
  ./ /い   ヽ/い


417:名無しさん@ピンキー
06/04/07 00:42:12 IKivmCrm
スイープたん骨折....

418:名無しさん@ピンキー
06/05/09 10:07:44 71UxA/o9
保守

419:名無しさん@ピンキー
06/05/17 15:55:26 JBKHo4xO
超良血ダンスインザムードおねーたまが
肉決定の三流血統未勝利馬たちに激しくリンカーンされるのキボンヌ

420:名無しさん@ピンキー
06/05/18 21:41:03 6bJa7POe
ダンムーと北村のラブエロとか見たい。

421:名無しさん@ピンキー
06/05/28 01:56:25 hjrwglOw
馬好きだけど競馬好きじゃなくて、オリキャラでエロ書いてる私はどうしたらいいですか?
あと触手が牝馬犯すのありですか?


422:名無しさん@ピンキー
06/05/30 16:57:35 nv28TNw9
競馬好きになって競馬でエロ書くとか。
触手はど想像がついていかんのでなんとも言えない。

423:名無しさん@ピンキー
06/06/01 22:14:19 LWtEHiWJ
>>421
オリキャラでも結構ですよ。
自分も漫画キャラベースに書こうかなと思っています。


424:名無しさん@ピンキー
06/06/08 23:43:58 onONhvMr
保守あげー。

職人さん方、いつも乙です。

425:名無しさん@ピンキー
06/06/08 23:49:55 sLjjTil1
こういうスレ今でもあったのか。
知らないで競馬板に先月投下してしまった。

426:名無しさん@ピンキー
06/06/10 23:48:36 Y684xlgw
>>425
こっちでもみせてくれー

427:名無しさん@ピンキー
06/06/12 19:32:07 i2YXUZBW
保守あげー

428:暇馬アブクマ
06/06/13 11:49:25 rhmyRceE
 2005年の第50回有馬記念。
 無敗の三冠馬は新たなる称号を得る事はできなかったが、
全体的には世代交代の波を強く印象付ける結果となった。
 レース後ここで引退となる馬たちが上位に入線した馬に、
二言三言挨拶し、そしてターフを去っていく。

 このレースで久し振りに好走し、4着に入ったコスモバルクにも声をかけた馬がいた。
今日は12着となったタップダンスシチーである。
「よお、とうとう先着されちまったな、おい」
「しぶと過ぎですよ、4回挑んでやっと上位になれるなんて自慢にもなりません」
「そう卑下するなって、俺がお前の歳の頃はG1に出られるなんて夢にも思わなかったぜ」
他愛のない会話を交わしているうちに、コスモバルクはタップダンスシチーの後ろに
もう一頭別の馬がいることに気がついた。
今やトレードマークとなったメンコをつけた、ヘヴンリーロマンス。
艶やかに微笑んだ彼女がタップダンスシチーにぴったりと寄り添っていたのだ。

(おっさんおっさん、俺が交わしてからやけにあっさり下がっていったと思ったら、
そんなうまいことやってたのかよ)
実際は、レース前にヘヴンリーロマンスがタップダンスシチーに懇願したというのが事実であったが、
そんなことはコスモバルクには知る由もない。

429:暇馬アブクマ
06/06/13 11:56:54 rhmyRceE
「ああ、こいつか……お前もG1勝てばイイ事色々あるぞ~」
「タップさん、そろそろ行きましょ」
ヘヴンリーロマンスの艶然たる、そしてタップダンスシチーの飄々とした態度とは裏腹に
二頭の目はやけに真剣だった。
コスモバルクは甘さと切なさの入り混じった2頭だけの世界にすっかりあてられ、
呆然と見送るしかできなかった。
これから彼らの間で何が行われるかは、童貞・野暮天の彼も容易に想像がつく。
(そうか、おっさん今日引退式なんだもんな、もう時間もないか)
妙に納得してしまった。

が、2頭の姿がすっかり見えなくなった後コスモバルクは叫んだ。
「畜生おぉぉぉ、俺もG1勝っていい女いっぱい抱いてやる~~~!!」


「バルク……」
そんなコスモバルクをこれまた切なそうな目で見る馬が一頭。
こちらも今日で引退のだが引退式はやってもらえないゼンノロブロイである。
彼は律儀にも1着から全部の馬に挨拶をして回っていたが
3着で同期のリンカーンのところで捕まった。
あくまで上品にだがねちっこく嫌味を言われ続け、解放された頃にはもうあたりは真っ暗。
本命のバルクのところへ飛んでいったのだが
彼の叫びを聞いて足が止まった。

ゼンノロブロイの思いに鍵をかけた瞬間であった。

430:暇馬アブクマ
06/06/13 11:58:03 rhmyRceE
エロなしですみません、
いつか5歳馬ネタでエロ書きに来たいと思います。

431:名無しさん@ピンキー
06/06/13 19:13:08 bL6IT7xS
GJ!
エロも待ってるよ(´∀`ノシ

432:名無しさん@ピンキー
06/06/14 22:55:12 zQRC9wAC
そろそろ保守るよ

433:名無しさん@ピンキー
06/06/19 20:29:31 SoKn8Fl3
ほしゅあげ

434:名無しさん@ピンキー
06/06/20 22:50:57 p9VPPWG9
「夜間放牧」と聞いて色っぽい想像をしてしまう。我ながら末期。
夏休みの肝だめしのような、割と燃えるシチュだと思うんだが。


某所で凌辱物を試しに書いてマジで凹む。書くの向いてないのか、自分。

435:名無しさん@ピンキー
06/06/21 02:09:16 krF/tH/n
まあそういわずに書いてよ。

436:名無しさん@ピンキー
06/06/25 13:32:54 es9K2U8P
書こうよ書こうよ~

437:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/06/27 22:09:48 CbHgLAJJ
滞ってて申し訳ないです。展開がようやく書けたので来ました。
本番いってませんので先に謝らせてください。ごめんなさい。

438:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/06/27 22:11:29 CbHgLAJJ
>>412続き

「やっ!やっぱりっ、…だ、だめぇ…っ!」
スイープは、必死に快感の波から逃れようとする。
しかし、意に反するかのように、その口が紡ぐのは弱くかすれる声のみ。

彼は、スイープの秘所から顔を上げ、後ろから覆いかぶさってきた。
「スイープ…」
唇が、首筋をかすめて上へ上へと移動していく。
耳たぶをやわらかく味わう。その一噛み毎に、スイープは反応する。
「だめ?…それとも、やめるの…?」
囁くように、わざと耳の奥へ、息を吹きかけながら彼は尋ねた。
「………やっ、やぁぁ…んッ」
スイープは答えない。
ただ、いやいやと駄々をこねるように首を振る。

「…っ、もしかし…て、カメハメハ…や、デルタのこと…気にしてる?」
思いがけない、でも心のどこかに引っかかっていた名前の登場に、スイープの身体が、ビクリ、と震えた。

439:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/06/27 22:14:03 CbHgLAJJ
「……なん…で・・・!」
自分の胸中を見透かしたような彼の声に、今まで自分を高みに押し上げようとしたいた波は、
消え去るようにひいていこうとしている。

もう手の届くことはない、好きなひと。
ひどいことをされたのに、気になるひと。
2頭のうちどちらかさえも決めきれぬまま、突然現れた彼と身体を重ねようとしている。

―私、あのひとのことが好きじゃなかったの?
―あいつの顔が、どうしてこんな時に浮かんでくるの?
―今、目の前で私を抱こうとしているのは『彼』なのに。

スイープが抱えていた「後ろめたさ」を、彼は、すでに見抜いていた。

「…判るよ。だって…、言っ…ただろ?ずっと、見てたって」
ぐい、と彼はスイープの身体を自分のほうに向かせる。
びくり、とスイープは身体を縮める。

440:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/06/27 22:17:16 CbHgLAJJ
恐る恐る視線を上げると、静かに、でもまっすぐにこちらを見つめる彼に息を呑む。

「カメハメハを諦めきれないのも、デルタを見限れないのも、自分の気持ちを決めきれないのも、
 全部ひっくるめてスイープだし、そんなスイープだから好きになったんだし、手に入れたいと思った。
 …アイツらを想うスイープごと、欲しい」
くい、と顎を持ち上げられる。
「…んッ」
ゆっくりと静かに、唇が重なる。触れるだけの、やさしい口づけ。
触れるときと同じだけ時間をかけて、唇が離れていくのが、名残惜しかった。

「本当にイヤなら、言って」
少し寂しそうに微笑うと、彼はぎゅっ、とスイープの手を握る。
―ドクン、ドクン、ドクン……
重なり合う鼓動が、やけに大きく、響く。
なぜか不意に、スイープはその鼓動音を「愛しい」と想った。
「……ヤじゃない。」
あふれる想いとは裏腹に、うつむきながらつぶやくスイープを、彼はぎゅっと抱きしめた。

441:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/06/27 22:21:28 CbHgLAJJ
書き込み久々なんであげてしまいました orz
次は2ヶ月以上ほっとかないよう、頑張ります。
ノシ

442:名無しさん@ピンキー
06/06/28 00:00:51 ZKXAahXQ
おお、続き来てた。あちらで催促じみた事書いて申し訳ない。

443:名無しさん@ピンキー
06/06/28 23:24:46 h8HK6RDT
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!!!!

たからづかさん、乙華麗です。
何回読み返してもハァハァ(´д`*

444:名無しさん@ピンキー
06/07/02 22:43:42 XRaCCxp4
ネ申降臨あげ

445:名無しさん@ピンキー
06/07/10 00:47:37 blWiFG4z
ほしゅ

446:名無しさん@ピンキー
06/07/12 17:44:09 7H3IGc62
グリーンチャンネルで高額つけてるオークションの様子みてると馬欲しくなってくるな

447:名無しさん@ピンキー
06/07/21 00:36:29 96OouEiW
ほしゅほしゅ。

448:名無しさん@ピンキー
06/07/23 01:02:20 ROeVa0V0
ほ。

449:名無しさん@ピンキー
06/07/26 15:41:36 3T04hKlA
ほしゅ

450:名無しさん@ピンキー
06/07/27 13:57:03 NI3QO03p
馬エロの世界にも「脱衣」の概念があれば面白いと思わないか?
某所で見たスイープトウショウの馬服姿が無茶苦茶可愛かったから思いついただけなんだが。

451:名無しさん@ピンキー
06/07/30 02:28:00 muDEZ+VU
ほっしゅ。

452:名無しさん@ピンキー
06/08/06 01:44:01 CownHAPU
ほしゅしゅしゅ

453:名無しさん@ピンキー
06/08/07 14:30:57 fGey0U/C
ホシュ

454:脱衣の概念
06/08/08 14:50:06 Er42qkoK
スイープトウショウは服を着ていた
ス「どう、似合う?」
そこには彼氏、ディープインパクトがいた。
デ「か、かわいい・・・」
ディープは思いもよらない想像をしていた。
(は、裸も見たいなぁ・・・)
ハァハァとディープの息づかいは激しさを増す。
デ「よーし」
ディープはスイープに飛び掛った。
ス「きゃあーー!」
ビリ、ビリ、とディープはスイープの服を破いていく
数秒後、そこには裸になったスイープがいた
たぶん続く

455:脱衣の概念
06/08/08 14:52:20 Er42qkoK
↑、どうですか?

456:名無しさん@ピンキー
06/08/09 17:42:01 DcykAq72
どんな服を着てたか気になる。
今の時期なら浴衣とかだと激しく燃える……馬である必然性がない…orz

457:名無しさん@ピンキー
06/08/16 15:27:44 2akduW0m
ほしゅ

458:名無しさん@ピンキー
06/08/20 23:15:27 PZhPt72l
ラインたん…orz

459:名無しさん@ピンキー
06/08/25 01:10:23 wvjEya9r
ほしゅ。

ラインたーん…orz

460:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/08/25 14:58:20 Tv8SYY2v
>440続き

「くぅ…はぁん!」
一度入り口で引っかかったものの、それはぬるり、とスイープの中へ滑り込んだ。

数え切れないほど経験していることとはいえ、前回からかなり間隔が空いている。
それでも刻み込まれた快楽を思い出し始めているからだろうか、スイープの膣内は、
きゅ・きゅぅ、とそれを締めあげ始めた。
「くぅ…、スイー…プ…」
想像通り、いや、予想以上の快楽。
彼は衝動のままに動きそうになるのを、必死で耐えていた。
「…やぁ…ん…」
スイープがふるふる、と首を振る。
息は少しずつおさまってはいるものの、まだゆるやかな締め付けは続いている。

―潤んだ瞳、汗ばむ肌、あふれる愛液。

自分で感じているんだ、と、彼は思う。
今だけは自分だけのものだ、と、彼は思う。

あれほど焦がれたスイープが、今ここで自分のモノを受け入れてくれている。
ただそれを思うだけで、彼はさらに自分が高まるのを、感じていた。

461:たからづか ◆dbK.rCLqXQ
06/08/25 14:59:48 Tv8SYY2v
なんだかんだいって、2ヶ月あいてしまいました… orz
展開はできているので、続きは近日中に必ず。

462:名無しさん@ピンキー
06/08/28 00:46:15 bYgncjft
ハア゙ハア゙ハア゙ハア゙ハア゙(´Д`*)

>展開はできている
進行状況だけでお腹いっぱいだよママソ!

463:名無しさん@ピンキー
06/08/28 17:41:18 AxvtPZly
>>462
GJです。続き楽しみにまってます。


8月26日の瓢湖特別で単独スレを建てられるほどの大暴走、もといおお逃げをしたタケデンノキボー。
彼が帰京後厩舎の後輩のコイウタ嬢に、思いっきり叱られ
(調教師にも叱られた)按上の高橋智大騎手と落ち込む姿を想像してみる。

コ「キボー先輩!何なんですか、あれは。突っ走れば良いってものじゃないでしょう。何年競走馬やってるんですか!」
キ「……」
智「あまりキボーを責めないでよ、僕の力不足のせいでもあるんだから」
コ「そうですね。キボー先輩を、せめて大がつかない暴走で抑えるのがお仕事でしょ?智さんはただの重り?」
キ「それはいくらなんでも言いすぎだよ」
コ「先輩は黙っててよ!何もなかったからいいけど、もし先輩が怪我とかしちゃったら私…私…」
キ「わわわわ、何で泣くんだよ、コイウタちゃん……」

智(僕だけ蚊帳の外…)


何か違う。

464:名無しさん@ピンキー
06/09/02 00:34:20 gSJB4pJr
9月だ保守

465:名無しさん@ピンキー
06/09/06 22:41:02 qwD//fCp
ほしゅほしゅほしゅしゅ

466:名無しさん@ピンキー
06/09/10 22:51:55 rkhqHtE7
保守

467:名無しさん@ピンキー
06/09/15 14:59:26 ooeaDI2E
朝日が栗毛の体を優しく包む。
ここは北海道。昼の陽気がまるで嘘のように日が落ちた放牧地は冷え込むようになっていた。
(夜間放牧もそろそろ辛くなってきたわね)
冷えた体を暖めながら朝寝をむさぼるのが、最近の彼女の一番の楽しみだった。

468:名無しさん@ピンキー
06/09/15 19:10:37 slxHL0Yj
キタキター(´∀`*)

続き楽しみにしておりまつ。

469:467
06/09/17 13:26:49 cIT6utqM
目を閉じていても明るさはわかる。
牧草地の真ん中の、見晴らしのよい場所で寝そべっていた彼女を遮るものなどある筈なかった。
たが、瞼の奥で感じる光が少し弱まる。
まだ低い太陽から延びた光から彼女を阻むように立った何者かの長い影が
彼女の体を覆い隠していた。

目を開いた彼女が見たもの、
それは以前から見知った馬だった。

現役競走馬の頃何度か一緒に走ったことがある。
彼女と同じ栗毛、体はさほど大きくはない。
差し込んだ光を浴びた馬体がきらきらと輝いている。
相手は、競走馬としての強さもそうだが、その顔の秀麗さでも際立っていた。
多くの牝馬たちの憧れと嫉妬を一身に集めた存在。
彼女も例外ではなかった。
そんな存在が今目の前にある。しかし……

「あ、久しぶりー、どうしてここにいるの?…………って誰だったっけ?」


少し緊張して、自分が一番かっこいい(と思っている)立ち姿でいた牡馬が
その場で思いっきり引っくり返った。

470:名無しさん@ピンキー
06/09/21 23:57:56 jf6GIxbQ
ハァハァほしゅほしゅ

471:467
06/09/24 02:19:57 gGL9Neqk
「……や、やあ久しぶりスズランちゃん、僕の事忘れるなんてひどいなあ。名は体を表すって本当かも」

そう、彼女の名はヤマカツスズラン。
3歳牝馬の頂点に立ちクラシックを好走し、古馬になってからも芝にダートにと走り続けた名牝である。
スズランとは北海道を代表する花の事であるが、
可憐で儚げな見た目とは裏腹に、北国の厳しい環境に順応した逞しく強い植物でもあった。そして別の特徴もある。
栗毛の牡馬はそれを言っていたが、最後の方の台詞は小声だったので
ヤマカツスズランの耳に届いていなかったらしい。
「忘れてはいないわよ。寝惚けていてキミの名前が出て来ないだけで」
「それを、忘れたって言うと思うよ」
「うっ、えーっとデジ君だったよね?……あまり思い出したくないレースで一緒だったのよねー」
「当たり~。僕にとっても古馬になったばかりのは苦い思い出で……ってスズランちゃん聞いてないじゃん」

栗毛の牡馬の名はアグネスデジタルである。
ヤマカツスズラン以上のオールマイティな活躍をし、競走馬を引退した現在も場と相手を変え大活躍中。

472:467
06/09/24 03:04:07 9I8Gnkb/
ヤマカツスズランは、そんなアグネスデジタルを無視して
何やら下を向いてぶつぶつと独り言を呟いている。
「そういえば、デジ君には面白い噂があったわね。他のコに聞いたんだけど、何だったかしらねぇ」
目の前で自分の噂話をされるという、間抜けかつ珍しい出来事に遭遇し
気になったアグネスデジタルは彼女の方へ、何気なく歩いていった。
緩やかな斜面を登り彼女の項(うなじ)の側へ鼻を寄せる。ついでに鬣も引っ張ってみる。

「ひぁっ?!」
自分の世界に没頭しすぎたためアグネスデジタルの接近に全く気付かず、
驚いて急に顔を上げたヤマカツスズランの頭に
強かに鼻面をぶつけた彼はまたまた引っくり返りそうになる。
「びっくりしたー。最初の質問に戻るけど、デジ君はどうしてここにいるのよ」
「プレストンに聞いてきた」
プレストンことエイシンプレストンは、ヤマカツスズランのいる牧場の隣の種馬場にいる。
ヤマカツスズランらとは同期にあたり、アグネスデジタルとは香港遠征仲間でもあった。
彼女はずきずきする頭を気にしながらも、再びアグネスデジタルに聞く。
「そういう意味ではなくて、何のつもりでここにいるの?」
「夜這い」
彼女はもはや何も知らない乙女ではない。それでも聞かずにはいられなかった。

今は朝日がさんさんと降り注いでいて、どう考えても夜ではない。
鼻出血をしなかったのが不思議なくらい、整った顔を歪めているアグネスデジタル。

それらの、少し馬鹿げた状況を差し引いても、現実はかなり深刻なようであった。

473:名無しさん@ピンキー
06/09/28 19:26:06 PLlywibA
ハァハァ(´д`;)
乙なのです。

474:名無しさん@ピンキー
06/10/01 00:22:59 ZAmvNDAh
ピカレスクコート(全弟)大健闘

475:名無しさん@ピンキー
06/10/01 08:00:45 E6fFeARq
ぴくんっ

476:名無しさん@ピンキー
06/10/10 01:22:19 HEN6NhPF
そろそろ保守

477:467
06/10/13 01:55:24 vMmkh/YO
「要するに遊びに来たって事だよねー?ここにいるのバレたらまずいんじゃないの」
のんべんだらりと朝日を浴びている最中、突然緊張状態に追い込まれ
ヤマカツスズランはやや的外れな発言をしてしまった。
アグネスデジタルは少し面食らったか後半の質問にだけ
「大丈夫、身代わりがいる」
と答える。

頭の痛みこそ大分治まったが、ヤマカツスズランの項はびりびりと痺れてきている。
まともに思考できるようになるまでしばらくかかりそうだった。

ここからアグネスデジタルが普段いる筈の種馬場まで、直線距離でも優に5㎞はある。
そこを抜け出し真夜中にエイシンプレストンを叩き起こし道案内をさせ
(プレストンの方が今のヤマカツスズランより余程怖い思いをしただろう)
遥々やって来たアグネスデジタルの無鉄砲、というかお馬鹿過ぎる行動に
どう反応して良いのかヤマカツスズランには皆目見当がつかない。
怒るべきか呆れるべきか、はたまた喜ぶべきかいやいやそれは違うわね……

そんな彼女の心中の葛藤をよそにアグネスデジタルは彼らしくマイペースに事を進めようとしていた。
自分と同じ栗毛のヤマカツスズランを鼻づらで背中から腰にかけて擦る。

478:名無しさん@ピンキー
06/10/14 20:38:21 KB419IaN
(*´∀`)<wktk

479:名無しさん@ピンキー
06/10/23 23:59:50 hRUbAg2u
ほしゅ

480:名無しさん@ピンキー
06/10/28 21:12:31 C2ag6tb/
保守

481:名無しさん@ピンキー
06/11/05 19:25:02 fPsZ3D/h


482:名無しさん@ピンキー
06/11/05 22:25:28 AY9tSR3y
住み慣れたあの厩舎を出て、数ヶ月経った。
ここの暮らしも、そう悪いものではない。

「今日も頑張るよ。ラインちゃん。」

砂にまみれて。




保守

483:名無しさん@ピンキー
06/11/07 01:29:51 vRIVgeNN
>>482
マ、マスター??

保守乙

484:名無しさん@ピンキー
06/11/14 17:45:15 uMJO75NI


485:名無しさん@ピンキー
06/11/20 22:19:33 UiicJVm0
「やっ、やめて……あたし、そんなつもりじゃ……」
「今さら何言ってんだよ。おまえはこれが欲しかったんだろ?」
ダメジャーのいきり立った男根が、ダンムーの秘肉に突き刺さる。
「いやっ、そ、そんなことしちゃ……あんっ」
「いつも物欲しそうに追いかけて来やがって」
ダメジャーが一突きすると、ダンムーの腰が激しく跳ねた。
「ひゃんっ」
「超良血のお嬢さんがこんなにいやらしく腰を振って……」
二頭の結合部分から、湿った音が辺りに響く。
「あんっ、いやぁんっ……あっ、あっ、あぁん……」
「嫌がってるヤツがこんなに濡らすわけないだろ?」
首を激しく左右に振って悶えるダンムーを、ダメジャーは容赦なく突き続ける。
「あ、あぁっ……もう……らめぇ……イッ、イッちゃうぅぅ!!!」
その場にくず折れたダンムーの尻に、ダメジャーは思いの丈を放出した。
黒い馬体に浮かんだ白い液体が、すべてを物語っていた。


486:名無しさん@ピンキー
06/11/20 23:23:36 mRRbHLsB
まんま転載すんなよ……

本人だったらスマソ

487:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:40:11 UAhYnJtb

大観衆の歓声も、耳に入らない。

末脚を加速させる合図。
それに従い、スピードを解放させると、
風をさく音が一層大きくなる。
周りの景色は、みるみる視界の端に追いやられていく。

先頭との差は5馬身以上はあるだろう。
瞬発力には定評がある。
が、あと何メートルある?
さらに外から追い込んでくる馬を競り落とす。
届くか。届け。

一頭に並んで、そのまま交わす。
もう一頭。
あと、二頭――


――届かない。




488:名無しさん@ピンキー
06/11/26 00:56:31 UAhYnJtb
フラフラとした足取りで、暗い厩舎の廊下を歩く。
辺りはシンと寝静まっていた。
ひとつの馬房の前にやってくると、相手は起きて待っていた。

「負けてしまったの?」

落ち着きのある牝馬の声が、静寂に響く。
暗がりで姿ははっきり見えないが、
闇にくっきり浮いた、顔の真っ直ぐな白いラインが目立った。

「…ああ。」

馬房の中に入ると、
寝ワラに倒れ込むように身体を放り投げた。
目を閉じると、疲れがドッと押し寄せる。

「…ムーン、かっこわるい…。」
「悪かったよ。勝つなんて言ってさ。」

やや投げやりに言い放った。
瞼の裏に、レースの映像が再生される。
3着か。GIという事を考えれば、悪くはないのかもしれない。
だが、勝利とは全くの別物だ。
大きく息を吸い込むと、冷たい外気が肺に侵入してくる。
ふぅっと一気に吐き出した。

栗毛の牝馬はしばらく外を見ていたが、
やがて向き直って、俺に言った。

「…でも、まぁ、頑張ったのかしら。褒めてあげてもいいわ。」

489:名無しさん@ピンキー
06/11/26 07:56:35 eZ4FScIS
もしかしてキッス嬢ですか?

490:名無しさん@ピンキー
06/11/28 04:30:18 p2t37835
いきなり投下失礼します。

ハーツ×スイープ。エロあんまり無し。どっちかというと2頭の心情。
スイープの勝った宝塚~ドバイに行くハーツまでの物語です。

未熟者で、不快になられたりしたらすみません。
ダメ!という方はスルーで(´・ω・`)

491:/
06/11/28 04:32:44 p2t37835
初めて出会ったのは、スイープが2度目に取ったGⅠ、宝塚記念だった。
レースは好きではない。しかし自分は秋華賞馬、そうでなくともあまり負けたくはない。
4コーナーから進出、直線で他馬をねじ伏せ、39年ぶりの牝馬制覇をとげてスイープはターフから戻ってきていた。
斤量が全て下ろされ、スイープが軽くなった体を少し休めていると、誰かが声をかけてきた。
「・・・負けたよ。君は強かった」
見てみると、2着のハーツクライであった。外から強襲してきたダービー2着馬・・・といっても格下である。
「そうね」
冷たく突き放す。
するとハーツクライは、ふっと笑った。馬鹿にはしていないようだが、少し笑われたのにむっとする。
「・・・・・・何よ」
不機嫌に聞くと、いいや、と彼は少し笑いながら首を振る。
「勘違いしないでくれ、嫌味を言いに来たんじゃない。
君、栗東だったよね。僕と同じだ。また会える機会があるんじゃないかと思って」
「そう」
なんだ、このハーツクライとか言う男はこう見えて実はナンパが趣味とか、そういうのか?
ハーツを無視し、歩き出す。少し歩くと、最後に言われた。
「また会ったときは、宜しく頼むよ」
スイープは無視して、そのまま歩いていった。
(アナタと私は格が違うのよ・・・)
スイープには、GⅠ2勝のプライドがあった。

492:/
06/11/28 04:36:02 p2t37835
次に会ったのは、夏を越え、秋の天皇賞だった。
休み明けから2戦目の今回、スイープには自信があった。
東京コースは嫌いだ。ダートを歩かねばならない。しかもコースも自分にあまり向いているとは思えなかった。
しかし距離は別。安田記念でも2着に残れたのだ、中距離となれば・・・!
馬場入りはかなりゴネての天皇賞秋。しかしペースは超スローとなり、勝ったのは一つ上のへヴンリーロマンスだった。
しかも結果は5着。そして女馬2頭に負けであった。
超スローの自分には向かず、先行有利な競馬だったとしても、スイープのプライドは傷ついた。
(・・・自分はレースが嫌いなはず・・・なのに何故こんなにも傷付くんだろう)
うつむき加減で戻り、ふう、とため息を付く。
「・・・なんでため息なんか付いているんだ?」
ハーツクライだった。彼は6着。スイープは目線を戻した。
「また君の後ろになっちゃったね」
「・・・なにか用?」
イライラと、残念な気持ちがおりまざっている。こういうのを悔しいというのだ。スイープは一言聞いた。
「いや、ため息なんかついてるから。」
ハーツは言った。スイープはまたため息をつく。
「あなたは悔しくないの?」
「・・・。悔しいさ。でも僕等には向かない展開だったじゃないか。
君はそんなに自分を責めなくてもいいんじゃないか?」
「責めてないわよ・・・ただ、力不足な自分が嫌なだけ」
「責めてるじゃないか。」
・・・・・・。スイープは癪に障った。なんなのだろうか。この男は。
前と同じように無視して歩き出す。今回は何も聞こえてはこなかった。
「・・・まるで相手にもしてくれないな」
ハーツはふうと小さくため息を付いた。

493:/
06/11/28 04:38:39 p2t37835
その日の夜、スイープは先輩のシーイズトウショウの馬房で愚痴をもらしていた。
「まあまあ、そんなに自分を責めなくったって」
「先輩はこういうときは悔しくないんですか?」
「悔しいよ?でもそういうのって、運じゃん?割り切るしかないと思うよ・・・。」
「・・・今日のレースの後、同じようなことをハーツクライとかいう男に言われました」
「?ハーツクライ君?」
イラッとした気分で愚痴り、寝そべりながらスイープは言った。
「はい。宝塚のときに会ったんですけど、やたらと話しかけてくるんですよ・・・」
レース後に自分に話しかけてくれる馬なんて・・・ダンスインザムードくらいだろう。
「・・・そうなんだ・・・」
シーイズ先輩は、なにやら考えながら呟いた。
「あの男って、女好きなんですか?」
「・・・いや、私の友達の間ではクールであんまり女の子には話しかけないみたいだったけど」
「?」
「結構人気あるみたいだよ・・・って、スイープは知らないか・・・でも、相手にしてもらえないんだってさ。」
「・・・じゃあ・・・なんで・・・」
「さあ・・・話しかける相手ならたくさんいるはずなのにね。ホオキパウェーブ君とか」
「・・・・・」
「あ、そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?遅くなるよ」
「ホントですね。じゃあ先輩、失礼しました」
自分の馬棒に帰っていくスイープの後姿を見ながら呟いた。
「・・・ほんっと、ピュアというか、世間知らずというか・・・プライド高いんだから」
少し顔が笑いつつ、シーイズは扉を閉めた。

494:/
06/11/28 04:41:02 p2t37835
(スイープトウショウは、かなりプライドが高い。
一定の馬に対しては壁を作り、その壁を越えられるのは認められた馬だけ。
レースでは必ず鬼脚をくりだし、掲示板に乗れなかったのは1度だけ・・・。)
朝の調教の時間、同世代でレースも一緒によく走ったホウキパウェーブと並んで、ハーツクライは坂路に向かっていた。
「にしても前回はやられたなー。まさか女に負けるなんてなー。」
ウェーブはけらけらと笑いながら、先週一緒に走ったレースのことをしゃべっている。
「オールカマー勝ったのに、12番人気なんて酷いと思わないかハーツ?おい、きいてんのか?」
「! ・・・ああ、すまない」
「お前最近ぼーっとしてること多いぞー。なんだ、好きな馬(やつ)でもできたか?」
「・・・そんなんじゃないよ・・・」
「ま、確かにお前キョーミなさそーだもんなー。」
歩いていくと、坂路に着いた。そこでひときわ目立つ流星の持ち主が、入り口付近で立ち止まっていた。
「?あ、あいつ、スイープトウショウじゃね?」
確かに、その姿は女のもので、スイープトウショウの姿だった。
付き添っている人は少し困った表情でじっと待っているが、そんなのはお構いなしでずっとたたずんでいる。
「最近よくあそこで止まってるよなー。あんな調教でよくGⅠ2つも勝てたなー。」
「素質ってことだろ」
「・・・。ま、いいや。俺併せで行くけど、お前は?」
「俺は・・・一人でいい」
「そっかー。じゃあ俺は相手探さなくちゃなー。」
ハーツから離れ、他の馬が群れている場所にウェーブは歩いていく。
「んじゃ、またあとでなー。」

495:/
06/11/28 05:31:08 p2t37835
練習は、嫌いだ。
ゲートに入れられたり、水の中で泳いだり。
こうしてじっとしていれば、いつか返してくれるような気がして、でも返してもらったことなんて1回もない。
自信はあった。次のレースはエリザベス女王杯・・・連覇したアドマイヤグルーヴさんやオースミハルカさんとか、
色々と相手は手ごわいけど・・・でも。
「やっぱりまた会ったね。」
考えにふけっていると、聞いた声が聞こえてきてた。振り向くと案の定、ハーツクライである。
「練習、しなくてもいいのかい?」
「余計なお世話よ」
ふいっと反対方向を向く。
「アナタこそ、練習しなくていいの?ジャパンカップでしょう?」
「君こそ、エリザベス女王杯じゃないか。」
「はぁ・・・あんた、そのしゃべり方何とかならないの?一言言ったら同じように切り替えして・・・」
この場を離れるために、坂路に脚を向かわせる。付き添いがほっとした表情でついてくる。
「君」
ハーツクライが後姿の彼女を呼び止める。ピタリと立ち止まるスイープ。
「今度、会いに行ってもいいかな」
「?」
スイープは驚く。
「・・・嫌よ・・・なんで格下のアナタなんかと」
「じゃあ、君と同じくらいのGⅠを取ったら・・・会いにいってもいいよね」
また切り返してくる。あまり考えずにスイープは、
「はいはい、分かったわよ・・・でも、これからレースで忙しいから、あまり話しかけないでね」
ジャパンカップの次に進むであろう有馬記念には、今年の3冠馬も出場するだろう。
自分に負けた男が、そんな奴に勝てるとは、思えなかった。
スイープは坂路を駆け上っていった。
「・・・やっと、まともに話してくれたね」
ハーツはほくそえんでいた。

496:/
06/11/28 05:59:39 p2t37835

スイープの考えは、見事に外れることとなる。
スイープ自身は内で逃げ粘るオースミハルカを差すしきっての勝利だった。
しかし、ハーツクライはジャパンカップを世界レコードで制した馬にハナ差の2着に迫り、
有馬記念では先行策で、あのディープインパクトを2着に抑えての勝利だったのだ。
スイープはテレビの前で呆然としていた。
(うそ…あの男、今年の3冠馬に勝っちゃったの?)
あんな凄い馬に、自分は勝っていたの?
スイープの中で、ハーツクライという牡馬は、徐々に認められていった。
うざったそうだけど自然に話してくれる彼女を見た。

497:/
06/11/28 06:00:34 p2t37835
上の最後の1行は脳内消去でお願いします

498:/
06/11/28 06:02:39 p2t37835

「やあ、2ヶ月ぶりだね。」
雪が積もった放牧場で、2頭の馬がたたずんでいた。
放牧に入ったスイープトウショウと、ハーツクライである。
「GⅠ勝ったから、会いに来たよ。これらかはいつでも話してくれるよね」
ハーツは少し笑って言った。スイープは少しうざったそうにハーツを見たが、
「…そうね。…有馬記念、おめでとう」
「君こそ、エリザベスは凄かったじゃないか。まるでロケットだよ」
「またそのしゃべり方。…でも、ありがとう」
スイープは目線を他に移し言った。ハーツはスイープとの距離が縮まったことを嬉しく思っていた。
GⅠ…歴史にその名を刻めば、彼女に近づけるのだ。
でも、それだけなのか?その方法しかないのか?
勝ち続ければ、彼女は自分をもっと受け入れてくれるだろう。
しかし、それはダンスインザムードやシーイズトウショウと同じレベルで、
自分はその前にある壁を乗り越えて、彼女を見てみたい。自分にしか見せない表情を…
突然何もしゃべらなくなってしまったハーツを不思議に思い、スイープは呼びかける。
「…ちょっと。」
「!ん、ああ。ごめん…」
「ちょっと寒いし…中に入りましょう」
「そうだな…」
2頭は、中に入っていく。
「…あ、そっか。あなたはドバイに行くことになったんだっけ」
ハーツの馬某の近くには誰もいない。別のエリアだった。
「そう。体調管理とかの為らしいんだけど…ちょっと寂しいかな」
「ふーん…私は近くにシーイズ先輩の部屋があるから」
「そっか。」
馬房の中には入らず、扉の前で腰を下ろす。そのためか警戒がとけ、
うざったそうだけど自然に話してくれる彼女を見た。

499:/
06/11/29 20:14:42 QamvXlJh
スイープの目。
プライドと誇りを持った、彼女の目。
しかし、自分に対する目は、「自分と同じ、同世代の知り合い」といった所だった。
自分はそんな所では嫌なのだ。もっと、奥にいきたい。
ハーツの中に、「スイープを独占したい」という感情がうごめく。
しかし、それはかなわない。そんなことをしたって、スイープは自分を認めてくれない…。
「さっきからあなた、おかしいわよ。どうしたの?」
「…。スイープ」
「?」
真剣な目で、でも目線は空を見て、ハーツはハッキリと言った。
「好きだ」
「…?…?!」
スイープは一瞬のことで混乱してしまった。好きって、あの好き?愛しているの?私を?
ハーツは自分の気持ちが分かっていた。自分はスイープに固執している。好き。
いや、固執とか、そういう理論的なものではないのだ。きっと…。
「…っ!え、っと、…」
「好きだ。君のことが、好きだ」
伝わらなかったと感じたハーツは、もう一度、今度は目を見てはっきりと言う。
その目は本気で、スイープを少しひるませた。

500:/
06/11/29 20:19:04 QamvXlJh
スイープは自分が仮面をかぶっているため、動揺し、素が出ているときは少し怯えやすい。
スイープの今の目には、動揺と、不安と、怯え。
ハーツはまずいかと思ったが、気を取り直して続けて言った。
「ごめん、でも、本気だ。本当に、君のことが」
「…ほ、本当に?」
「ああ、本当だ」
「でも、私は今まで、そういう目ではあなたを見たことがなくて…」
「だから言ったんだ」
スイープにはわかった。ハーツクライは本気だ。
目は口ほどにものを言う。目に宿るのは、本気の証と、男性の光…。
そして、自分の仮面が剥がれていることも。
幼いころから「変わり者」と言われ、自分を好く馬なんて、ほんの一握りほどだと思っていた。
でも、レースを勝つと自分を育ててくれた全ての人が喜んだ。
こんな自分勝手で女王様気取りな自分を「好きだ」と言ってくれる異性がいる。
嬉しかった。
仮面の上の自分を好いてくれたことが、単純に嬉しかった。
でも、仮面の下の自分も好いてくれるだろうか?
保障は、ない。
自分は臆病なんだな、とスイープは実感し、うつむく。
仮面を被る者が一番恐れること、それは素顔を嫌われること。
もともと仮面を被るものは嫌われるのが怖いのだ。
それは自分ではないから。
このハーツは、自分を好いてくれる?

501:/
06/11/29 20:22:06 QamvXlJh
「君は」
唐突にハーツが話し出す。
「君は、強いよ」
「あ、当たりまえよ…」
「たとえ仮面だとしても、嫌われる自分を演ずる勇気があるなんて」
「!」
「君が好き。君が見たい」
「っ、まっ…て!っう」
ああ、このひとは他のひとの心を見抜く目をもっているんだな。
ハーツは近づき、スイープの顎を上げて唇を合わせる。
目をギュッと閉じてハーツのキスを受けるスイープを、本当に愛しいと感じる。
そして心臓が大きく脈打ち、いままでずっと押さえ込んでいた性が騒ぎ始める。
(…しょっぱなからやばいかも)
「ぷはっ」
「っはぁ…」
口を外すと、大きくスイープが息を吸う。
ハーツも少し脈が激しいが、気にせずにスイープの耳に口を寄せる。
「…いいよね?大丈夫?」
「はぁっ…あ…」
「半年も待ったんだ…嫌とは…言わせない」
「は、半年…?」
そうか…ちょうど半年と少し前、ハーツに初めて会ったんだっけ…
ぼんやりとそう考えていると、いつの間にか馬某の寝藁の上に下ろされた。
ハーツは自分の寝藁の上に乗ると、かりり、とスイープの耳を甘噛みする。
「!あっ…く…」
これが、男と女のセックス…
一度は男を負かしたことのあるスイープが、いまは、このありさまだ。
よく聞くと、ハーツも息が荒い。何故…?
自分のことが、好きだから。

うれしいですか。
…うれしいです。

502:/
06/11/29 20:25:29 QamvXlJh




白濁色の液体が寝藁の上に飛び散り、かなり荒れた状態の寝藁の上で、
スイープは息を荒くして倒れていた。
時間はかなり経ち、夕暮れ時が迫って空気が冷えていた。
ハーツも立ってはいるが、少しふらつき息が上がっている。
ハーツはふらふらとスイープのもとに近づき、隣に座ってスイープの涙の痕をぬぐった。
「…ごめん…スイープ…こんなにひどくしてしまって…」
「…う…ん…」
「でもね、好きでしょうがなかったんだ…」
「う…ん」
「なんか、俺だけ満足したみたいで…」
「…」
「…」
「…そんな風に考えるなんて…あんたらしくない…」
「!」
スイープは自分の無理やりさを受け入れてくれた。
愛撫は必死に、心を込めてやった。スイープもそれに反応してくれて、嬉しかった。
でも、調子に乗りすぎたのかもしれない。
最後の方は理性なんて残っていなかった気がする。
痛かったろう。きつかったろう。
それでも君は、自分を許すのか。
「あんたが考えてることは…大体わかるわ」
泣いて腫れてしまった目をハーツに向けて、スイープは言った。
「どうせ、自分は調子に乗って、私が痛がることを無理矢理したとでも思ってるんでしょ」
ハーツがスイープの目元に当てていた手をはたいて、スイープは少し体をあげる。

503:/
06/11/29 20:28:27 QamvXlJh
「…そんなことない…」
「えっ…?」
「そんなことないっていってんの!!!」
大声でスイープは言った。
「私は、あんたに、その、だ、抱かれて、う、嬉しかったし、好きだって思ったし、き、気持ちよかったし…」
最後は尻すぼみになってしまったが、ハーツは小さな声で呟いた。
「好きだって思った…?」
「いきなり好きって言われて、あの時はびっくりしちゃったけど…」
スイープが目を背けて言う。
「あんたがさっきから好き好き言うから、私にもその気持ちが移りそうじゃない…」

「…そっか…。」
「な、何よ…」
「いや、でも、このままじゃ俺が申し訳ないんだけど」
「それは自惚れてるのよアンタ…気にすることじゃないわ」
「でも…」
「そうね…じゃあ…」
スイープが立ち上がり、手をハーツに向けて言った。
「ドバイのレースで勝ったなら、あんたを許してあげる。そして………」
「…えっ?」
最後の方はスイープの声が小さすぎて聞こえなかった。ハーツがもう一度聞こうかと手をのばすと、
「じゃあ、帰るね」
疲労のためか少しよろつきながらスイープは扉に歩いていった。
「ここはアナタの馬房よ、綺麗にしておきなさい」

「何よ…何笑ってんのよ」
「いや…ただ、俺が好きって言ったときのスイープの顔が可愛くて、それに喘ぎ声も…」
「!」
ハーツは危うく、ドバイで走る大切な脚をスイープに蹴折られるところだった。

504:/
06/11/30 21:15:08 /SrmJmhM
ここでとりあえず終わりです。
続きも書いてみたいなと思っとります

ハーツお疲れ様(´・ω・`)

505:名無しさん@ピンキー
06/12/04 23:53:16 UxMPkoRO
>>504
遅くなりましたが乙です!
ハーツスイープは大好物です(*´д`)ハァハァ

506:名無しさん@ピンキー
06/12/07 09:20:06 yQisW1a2
スイープかわえええぇえぇぇぇ(;´д`)ハァハァ (;´д`)ハァハァ (;´д`)ハァハァ

507:名無しさん@ピンキー
06/12/09 12:35:18 SoCSClo/
>>489さん
そのとおりです。

>>488からつづきます。


悪戯な笑みを浮かべて、顔を上げた。牝馬と目が合う。

「キッスがご褒美くれたり?」

アドマイヤキッスは、真顔で聞き返した。
「何の?」

「え。と…だから、キッスが」

意味を理解すると、
彼女の目は瞬く間に蔑みの色を帯びていった。

「…変態。」

「冗談だよ。」
身体を背けて、小さく舌を出した。

レースで疲弊した心は潤いを欲していたが、
それを彼女が与えてくれる、
そんな期待は微塵も持てない。

背中に突き刺さる冷たい視線が、それを物語っている。

508:名無しさん@ピンキー
06/12/09 12:44:43 SoCSClo/
「キッスは次、エリザベス女王杯だろ?」
顔を向けずに話を振った。

「…」
「…ごめん、てば。」

「そうよ。」
やや間があって、短い返答があった。

俺の冗談を、冷たくあしらうキッス。
こんなやりとりが、数年前から何度となく繰り返されている。
正確に、いつからの付き合いかは、もはやわからない。
気付いた時には一緒に居た。それからずっと。

「俺より先にGI勝っちゃう?」
「そんなに甘くはないわ。」

GIの壁は厚い。それは俺もよく知っている。
そして跳ね返されるたび、
栄冠を手にした瞬間への興味はより強くなっていく。

キッスの思い詰めたような横顔を
記憶の中の幼い彼女と重ね合わせた。
昔から、ずっと大人びていて、
それでいて何を考えているのか全く悟らせない。
どこか冷淡な、そんな印象を持たせるのは
端正な顔立ちのせいかもしれない。

509:名無しさん@ピンキー
06/12/18 23:11:34 5eaPCven
(*゚∀゚)=3
職人さん続きを!

510:名無しさん@ピンキー
06/12/24 00:17:23 G7B8m6PG
ダメジャー×ムー子純愛エロキボン

511:名無しさん@ピンキー
06/12/24 13:42:57 QRD9sjKt
―元気ねえなあ。

数多の牡馬たちを退けた女傑スイープトウショウ。
そんな彼女の能力や美貌、そして性格には多くのファン、いや崇拝者がいた。
だが、彼女と当歳馬からの幼馴染であるトウショウナイトにとって、
スイープトウショウという牝馬は単なる変わり者に過ぎない。
実績の差は圧倒的だったが、彼女に対してこだわにのない態度をとれる数少ない牡馬であった。

有馬記念はお互いに初めての出走だ。
2ヶ月振りに会ったスイープトウショウは、憔悴しきった顔をしている。
今回が4度めの対戦だが、彼は一度として彼女に先着した事がない。

昔馴染みの軽い気持ちで沈んだ表情の彼女に声をかけた。
「よう、スイープ。俺が勝ったらあそこ舐めさせてくれよな」
「……別に良いけど……」

失礼すぎる言葉はかえって相手の怒気を削ぐのだろうか?
スイープトウショウの必殺技ジェノサイドカッターでも炸裂すれば
彼女は元気になるし、彼自身にもいい気合付けになる筈だった。
(効き目が有りすぎる気もするが)
トウショウナイトはスイープの思わぬ反応に驚き戸惑いながら
レースを迎えることになる。



第51回有馬記念、間もなく発走。

512:ありま
06/12/25 01:08:10 tcIgzr6k
>>510
私もダメジャー×ムー子好きなので書いてみました

513:ありま
06/12/25 01:08:43 tcIgzr6k
「やっぱりダメだったなぁ~」
自嘲気味につぶやいて馬房に戻ると、クリスマスツリーの影に黒い塊が見えた。
「……ムー子だろ」
「ふふっ。見つかっちゃったわね」
いたずらっぽく笑ってムードが現れる。
「もう社台に帰ったと思ってた」
「あんたの晴れ舞台を見に来たのよ。2500であれだけ走れるって、やっぱり強いのね。もしかしたら春の天皇

賞も走れちゃうんじゃない?」
次の瞬間、メジャーは素早くムードを抱き寄せた。
「勝てなくて、ごめんな……」
語尾はもはや泣き声だった。ムードも思わず言葉に詰まり、メジャーの体に腕を回す。
「もし勝てたら、一番にムー子に報告しようって決めてたんだ」
ムードを抱く腕に力を込める。
「ムー子、オレ、やっぱりおまえのこと好きみたいだ」
たてがみにメジャーの鼻息がかかり、ムードの体がかすかに震える。
「……あたしも、好きよ」
ムードが頭を上げる。黒い小顔に、美しい流星、そして潤んだ瞳がメジャーをじっと見つめる。
「オレ、もう、我慢できない……」
「あたしも……メジャーが欲しい」
それが始まりの合図だった。二頭はくちびるを重ね、激しく舌を絡ませ合った。
「くちゅ……くちゅ……んっ」
感じたことのない甘い戦慄が体中を駆け巡る。ムードの体から力が抜けていくのがわかる。
「こっちへおいで」
メジャーはムードを寝藁の上に座らせた。

514:ありま
06/12/25 01:09:14 tcIgzr6k
二頭はもう一度口づけを交わした。
今度はお互いを味わうように、ゆっくり、濃厚に舌を動かす。
しばらくするとメジャーは顔を離し、鼻面でムードの首筋をなぞり始めた。
「あっ……ん~……」
「おまえはちっちゃい頃から真っ黒だったな」
突然の指摘に、ムードは小さく笑った。
「あの頃はまさかこんなことするなんて思ってなかったでしょ?」
「そうだな」
メジャーの鼻面がだんだん下降していき、ムードの一番敏感な部分に近づいていく。
「甘い匂いがするよ」
「いやっ、恥ずかしい……」
メジャーがそこにキスすると、ムードの体が跳ねた。
「っあん! だめよ、そんなとこ舐めちゃ……」
「気持ちいいんでしょ?」
メジャーはムードの秘部を容赦なく舐り続ける。
「……あんっ……はっ……ひゃんっ……」
ムードの蜜壺から溢れる熱い液体が寝藁を汚していく。
「あっ、メジャー……気持ちいい……あぁん……あたし、気持ちいいのぉ……」
半ばうわ言のように喘ぎながら、首をうねらせるムード。
「ムードは感じやすいんだね」
「だからメジャーも、気持ちよくなろうよ」
ムードは快楽に溺れながらも、メジャーの股間の変化に気付いていたようだ。
「ありがとう」
メジャーはムードの唇に軽くキスをした。


515:ありま
06/12/25 01:10:31 tcIgzr6k
「あんっ」
入り口にメジャーの先端が触れると、ムードの体が跳ねた。
「まだ先っぽも入ってないよ」
メジャーは笑いながら照準を定める。
「じゃあ、行くよ」
まだ犯されたことのないムードの中に、メジャーが侵入していく。
「あぁぁぁぁんっ……き、きもちいいっ……」
受け入れ態勢の整っていたそこはメジャーの巨根を熱く包んでいった。
「あ~ん……あっ……ふ……ん……あっ、はぁっ……」
ムードの膣壁が激しく収縮している。メジャーの体にも快感が走る。
「うっ……そんなに締めちゃダメだよ……」
「だ、だってぇ……あぁんっ……」
メジャーはムードのつくりを確かめるようにゆっくり動く。
結合部分からはくちゅくちゅと湿った音が聞こえてくる。
「んっ、あっ……あ……はぁ……あんっ、もっと……もっとぉ……」
ムードはもどかしげに腰を動かす。
「欲張りだなぁ」
メジャーは苦笑いしながら、腰を一旦深く突き入れた。
「あぁっ!」
「ムー子、愛してる」
メジャーはつぶやくように言って、激しいピストンを開始した。

516:ありま
06/12/25 01:11:25 tcIgzr6k
「あっ!……あ、あ、あっ、はぁっ、いやぁん……」
メジャーの腰が打ち付けられるたび、ムードが歓喜の声を上げる。
「あ~んっ、おかしくなっちゃいそう……あぁ、あん……」
「ムー子の入り口、すっごく熱くてびくびくしてるよ」
腰を動かしているうち、メジャーの頭もぼーっとしてくる。
「あふぅ、あんっ、あぁ……らめぇ……イッ、イッちゃう……」
「うっ、あぅ、オレも……」
メジャーがとどめに一発深く衝くと、ムードの体ががくっと崩れた。
「はぁぁん……」
メジャーは自らを素早く引き抜き、ムードの背中に白濁液を発射した。
「はぁ、はぁ……」
寝藁に横たわったまま息を整えるムード。メジャーはムードの黒いたてがみを撫でる。
「ムー子、感じすぎだよ」
メジャーがからかうように言うと、ムードは満面の笑みを浮かべた。
「メジャーが『愛してる』って言った」
「なっ、なに言ってんだよ」
「とぼけちゃって~。赤くなってるよ」
「いいじゃねぇかよ」
メジャーはムードを抱きしめた。
「オレ、来年もがんばるから」
「うん。応援するよ」
こうして二人のクリスマスイブは更けていくのであった……

517:510
06/12/25 02:06:26 5dmfOU61
ありま様、ありがとーございました。
GJです!

>>511
予言でつか?続編キボン

518:名無しさん@ピンキー
06/12/25 02:20:12 nxEi8v78
>>513-516
身体がむず痒くなるくらいの甘いお話に感謝。GJです。

519:ありま
06/12/29 23:49:03 dKA3h/vt
>>511
勝手ながら設定もらって書いてみました。
ダメジャーといいトウショウナイトといい、栗毛の牡馬には弱いです(*´Д`)ハァハァ

520:ありま
06/12/29 23:49:41 dKA3h/vt
トウショウナイトは驚いていた。
中山のゴール板に飛び込んだとき、スイープトウショウが自分の後ろにいた。

「よう、スイープ。俺が勝ったらあそこ舐めさせてくれよな」

レース前、軽い気持ちであんな言葉をかけてしまったことが悔やまれる。
彼女は本当に調子が悪かったのではないか。
自分の軽率な発言が余計に彼女を傷付けてしまったのではないか。

馬場を引き上げて帰り支度をしている彼女に近寄る。
「スイープ、さっきは変なこと言ってごめんな」
スイープはけだるげに顔を上げてナイトの目を覗き込んだ。
「でも、約束は約束よね?」
ナイトは思わず生唾を飲み込む。スイープの意図が読めない。
「行きましょ」
スイープに導かれるがまま、中山の滞在馬房に向かった。

521:ありま
06/12/29 23:50:30 dKA3h/vt
「入ってちょうだい」
ナイトが馬房に入ると、スイープは入り口の戸を閉めた。
身の置き場に困ったナイトがあたりを見回すと、スイープが正面からナイトの首に鼻面を寄せてきた。
「あたし……怖いの」
ターフでの勇ましい姿からは想像できないほどのか細い声で言う。
「大勢の人に手拍子されるのも、狭いゲートに入るのも、牡馬に囲まれて走るのも、すごくイヤなの。今までは気合で乗り切ってきたんだ

けど、もう疲れちゃった」
弱みを見せる彼女が愛しくなってきて、スイープのたてがみを撫でる。
「ナイトと一緒にいると、安心する」
スイープはそう言ってナイトの体に顔を擦り付ける。
「それはよかった」
二頭は唇を重ねた。まるでそうするのが当たり前かのように。
「おまえってハーツクライと付き合ってたんじゃなかったか?」
スイープは笑った。
「そんなのガセネタよ。あたしは誰とも付き合ってない」
「だけど……いいのか? オレなんかとこんなことして」
ナイトには迷いがあった。スイープは牡馬をも蹴散らす一流馬である。かたや自らは、最近ようやく初重賞を手にしたばかりだ。
「……好きでもないオトコを部屋まで連れてくると思う?」
「スイープ……」
ナイトは少し体を離して、スイープの顔を見つめた。牧場にいた頃とは比べ物にならないほど美しく成長している。
「おまえ、モテるんだろ? こんな二流馬の相手するにはもったいねぇよ」
「あなたがそんなこと言うんなら、あたしはそんな二流馬に負けたオンナなのよ?」
スイープにじっと見つめられ、思わず目を逸らす。冗談半分に言った台詞がこんな波紋を広げるとは思ってもみなかった。

522:ありま
06/12/29 23:51:09 dKA3h/vt
「本当にいいのか?」
「うん」
ナイトが意を決してスイープの唇を奪う。舌を絡めて吸い付くと、彼女の体がピクンと震える。
「んぅっ……」
二頭が唇を離すと、スイープはゆっくりした動きでナイトにお尻を向けた。
「尻尾上げて見せて?」
スイープは素直に尻尾を上げ、ナイトの目の前に秘部を晒した。パドック前での光景が脳裏に浮かぶ。
「さっきも池添にやられてたよな。ダメジャーが喜んでたぞ」
「いやっ、そんな、恥ずかしい……」
スイープの蜜壺から白い液体がとろりと流れた。ナイトは我慢できなくなり、その割れ目に唇を当てて吸い付く。
「っひゃんっ!」
スイープは高く叫んで首を仰け反らせた。
「……いやぁっ」
ナイトはスイープが発する牝の匂いをいっぱいに吸い込みながら舌を差し入れていく。
「やんっ、あぁっ、ん~っ……」
じゅるじゅる音を立てながらスイープを嬲る。
「いやらしいよ……スイープ……」
舐めても舐めても愛液が溢れてくる。
「あぁ……そんな……やぁん……」
名牝スイープトウショウが自分の舌に翻弄されている……ナイトはこの上ない興奮を感じていた。

523:ありま
06/12/29 23:51:54 dKA3h/vt
「はぁん……はぁ……あ……ぅん……」
ナイトは不意に唇を離した。スイープが首を後ろに傾ける。
「もう……やめちゃうの?」
濡れた瞳で訴えかける様子がたまらなく扇情的だった。しかしナイトはぐっと堪える。
「どうしてほしいのか、言ってごらん?」
「もっと……して」
「どうしてほしいの?」
スイープは恥ずかしそうにうつむいた。
「入れて……ほしいな」
「よく言えたね」
ナイトは間髪入れずにスイープに覆いかぶさり、熱く蕩ける秘裂に硬直した肉棒を挿し入れた。
「あぁぁぁんっっっ!」
「うぅぅっ」
スイープの入り口が痙攣にも似た震えを起こし、ナイトの体にも想像以上の快感が走る。
「スイープ……すごく……気持ちいいよ……」
「あっ、あんっ、はぁんっ、あ、あ、あぁぁぁ……」
ナイトは欲望のままに激しく腰を打ち付ける。柔らかい粘膜に包まれた堅い芯から次々と快感が生まれる。
「いっ、いいっ! あ、あっ、あっ、あぁっ!」
スイープもナイトの動きに合わせて腰を振っている。
「イクぅ……イッ……イッちゃうぅ……」
「あっ、んっ、オレも……」


524:ありま
06/12/29 23:54:52 skC9RuAN
「ふんっ!」
ナイトがとどめの一発を突き刺す。
「あ、ああああああっ……」
スイープは高くいなないて絶頂を迎えた。
「う、うぅっ!」
ナイトは名残惜しくも肉根を抜き出し、寝藁の上に射精した。
「はぁ……はぁ……」
乱れた呼吸を整えながら、ナイトはスイープの正面に回った。
「大丈夫だった?」
スイープは顔を上げ、微笑んでうなずいた。
「ナイトは優しいね」
二頭はお互いをいたわるように唇を重ねた。
「あたし、来年もがんばるわ」
スイープの表情が明るくなっているのを見て、ナイトも嬉しくなる。
「ねぇナイト、今度一緒に走るときはあたしのお願いを聞いてもらってもいい?」
「どんなの?」
スイープの頬が赤くなる。
「あたしが勝ったら、その……また、こうしてもらってもいい?」
ナイトはこれからもスイープのお尻に付いていこうと決めたのだった。

おしまい

525:名無しさん@ピンキー
06/12/30 18:31:05 L6603JGU
>>ありまタソ

可愛いお話いつもありがとう(*´д`*)

526:名無しさん@ピンキー
06/12/30 23:29:56 LLtWaM3E
ありまさま
即興で書き散らした駄文から素敵な話を書いていただきありがとうございました。

スイープとナイトは有馬記念では実は3度目の対戦でした。
4度目が本当にあればいいな。

527:名無しさん@ピンキー
06/12/31 11:41:10 bg2QaHc1
いい話ですな~
感激っ

528:名無しさん@ピンキー
06/12/31 19:30:28 gtkb1N2x
ありま様
毎回萌えっぱなしです。応援してます。

529:名無しさん@ピンキー
07/01/02 00:32:22 xOuFQKan
密かにサイレンススズカSS希望します。
走りはもちろん、美しい顔と馬体に萌えが止まりません。

530:名無しさん@ピンキー
07/01/07 14:57:22 LWkbI5XK
問題は誰が相手になるかだな。
複数回一緒に走った牝馬はエアグルくらいしかいないよね。

按上との悲恋もの……は個人的に燃えませんw

531:名無しさん@ピンキー
07/01/08 14:39:19 dHR1T4oe
ちょ・鞍上男w

5歳(今でいう4歳)になり、連勝街道を突き進むスズカ。
1年前の秋天で優勝したエアグルは、そんなスズカが気になり始めていた。

などと妄想してみる。

532:名無しさん@ピンキー
07/01/09 23:16:58 Sze5VT4n
レース以外でサイレンススズカと縁のある馬となると、
厩舎の先輩で牝馬には珍しいステイヤーの
アドマイヤラピス姐さん(アドマイヤフジやアドマイヤホープの母)や
1コ上だけど同じ牧場生まれのメイショウヤエガキ(メイショウラムセスの母)がいるな……

エロ妄想する前に、繁殖相手としての無限の可能性を考えてしまって憂鬱になった。
スレ違いになって申し訳ない。

533:名無しさん@ピンキー
07/01/11 20:01:34 Gqt6rHeR
>>508からつづきます。小分けで申し訳ないです


ふと、頭の働きが鈍くなった。
振り切るように、頭を左右に振る。
眠気、疲れのせいだろうか。それが俺の思考能力を奪っていく。
だがここで眠るというわけには、いかない。

「次は、どこなの?」

それが自分への質問だと気付いて、少し驚いた。
キッスのほうから口を開くのは珍しい。

ぼんやりと、先ほど厩舎の人間が話していたことを思い出す。
「香港…って聞いたけど、詳しくはわからないな。」

キッスの耳が、ぴくりと動く。
「…海外…?」
「そうらしい。」

正直に言えば、少し休みたい。というと、先生に怒られるだろう。
まだ秋は1戦だし、厩舎としても初の海外GI獲りに力が入る。

534:名無しさん@ピンキー
07/01/11 20:04:48 Gqt6rHeR
「どうなんだろうな、海外って」
言葉は意図せず欠伸混じりになった。
睡魔は抗えないところまで来ている。
どこからか、歓声が聞こえ始めた。それは次第に大きくなって響いていく。
GIの大観衆。
コーナーを曲がる時に重力がかかる感覚。
身体を打つ鞭の衝撃。風を切り裂く感触。ちらと見えたゴール板。
もう、届かないと知った時の絶望感。

微睡みに落ちる寸前、独り言のように呟いた。

「俺、この先GI勝てるのかな」

返事は無かった。
まだ怒っているのだろうか。
瞼が重い。自然と目が閉じた。

535:名無しさん@ピンキー
07/01/11 20:13:18 Gqt6rHeR
ふわり、と小さく風がたった。
同時に甘い香気が鼻をかすめる。
どのくらい時間が経ったのだろう。
なにか、唇に当たる柔らかな感触だけが、現実との接点だった。

おもむろに、目を開く。

「…っ!?」

心臓が大きく跳ねあがった。
すぐそこに、キッスの顔があった。長い睫までくっきり見えた。
状況を理解しようと、頭が必死に思考を開始する。
横たわる俺に覆い被さる彼女。
触れているのは、彼女の唇。
脈を拍つ音が、やたらと大きく聞こえる。

栗色の前髪がさらりと揺れて、
そっと、茫然としている俺から顔が離れる。
馬房に差し込む月明かりが、彼女の顔を白く照らした。

紅潮した頬。
俺をまっすぐに見つめる、真っ黒な潤んだ瞳。
その視線に、全てが見透かされているような気がして、
身体がカーッと熱くなる。
さっきまで触れていた艶やかな唇がゆっくり動き、掠れた声が零れた。

「どこかに行っちゃ嫌…」

心の底から沸き上がった何か、
今までどこかに封印していた何かが、俺を突き動かした。
物欲しげに緩く開いた彼女の唇
俺はその唇を、衝動の赴くままに塞いだ。

536:名無しさん@ピンキー
07/01/12 00:33:39 UZItFnqu
(*´Д`)キッスカワエエ.....

537:名無しさん@ピンキー
07/01/12 18:08:17 qP7D7J0D
うめぇ!つ、続きを!!

538:名無しさん@ピンキー
07/01/13 10:58:59 6uAwsaLK
うわぁぁぁああ つ つ 続きをっ!!!

539:名無しさん@ピンキー
07/01/13 15:52:34 bN941UoH
>>535からつづきます

「ん…」
キッスは首を傾け、俺を受け入れた。
それをずっと欲していたかのように、
何度も何度も、角度を変え唇を重ねる。
彼女の息づかいが俺をさらにそそり立てた。
首元に腕を回す。くるりと身体を回転させる。

「…あ」
体勢があっというまに入れ替わった。
眼下のキッスを見下ろす。キッスも虚ろな目で見つめ返す。
鬣が乱れた彼女は、色っぽくて美しい。

「ずっと…」

彼女がぽつりと呟いた。

「ずっと、こうして欲しかった…」

何かがこみ上げるのを感じた。

「ごめん。」
ただ、そうとしか言えなかった。
何か繕う代わりに、再び彼女に口づけた。
舌で歯列を割り、口内に侵入する。
彼女は驚いて首を引いたが、強引に舌を蠢かす。

自分の中の彼女の存在に、気付いていないわけではなかった。
いや、気付かないふりをしていた。

傷つけるのが怖かった。

540:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:02:23 bN941UoH
「ん、ふぁ…」

しばらくして、彼女のほうから舌を絡めてくるようになった。
熱い吐息が漏れる。
混ざり合った唾液が音を立て、静かな馬房を満たした。

「…ぷはぁ」

唇が離れると、糸が引いた。

俺はそのまま、身体に唇を這わせ、下降していった。
その愛撫にもキッスは敏感に反応する。
下腹部まで来て、彼女が気付く。

「や…ぁっ」
「いや?」

優しく訊ねた。
彼女は顔を赤くし、下に俯いていた。俺は返答を待った。
やがて、恥ずかしそうに首を横に振った。

541:名無しさん@ピンキー
07/01/13 16:21:20 bN941UoH
微笑んで、俺は彼女の秘部をじっくり見た。
キッスのだと思うと不思議な気持ちだった。

「は…ずかしい…」
彼女が脚をぱたぱたさせる。

ソコはうっすらと湿っていた。

「キスだけで濡らしちゃったのか?」
「ムーンの意地…悪…」
「知ってるだろ」

舐めるようにソコを鑑賞した後、顔を降ろし、舌をあてがった。

「はぁっ」

キッスの身体が反る。
構わずに秘芯に舌を滑らせる。
彼女の味が口中に広がった。

「やっ…ぁ…へん…なかんじ…っ」

慣れない快感に、キッスは戸惑っていた。
首を振り、それから逃れようとする。




長くてごめんなさい。もうすぐ終わります。

542:名無しさん@ピンキー
07/01/13 18:47:18 HtjxzeiP
5回抜いた 続きを!

543:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/01/14 19:23:45 8dbyn9pr
競馬板のほうでおなじみ(?)の悲恋物です。

544:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/01/14 19:24:20 8dbyn9pr
ぼんやりしているうちに年が明けてしまった。
彼女が今のオレを見たらなんて言うだろう?
情けない男でごめんね……ラインちゃん。

オレが3年3ヶ月ぶりに大井記念を勝ったとき、彼女は大井までお祝いに駆けつけてくれた。
「先輩、おめでとうございます」
「ん、ありがと」
彼女はオレにお酌してくれた。彼女は酒が飲めないため、ウーロン茶で乾杯した。
「ごめんなさい、急に来ちゃって」
「いやいや。うれしかったよ。ちょっとびっくりしたけど」

彼女が瀬戸口厩舎に入って来た頃、オレはもうヘタレていて、かつての栄光など見る影もなかった。
かたや彼女は、愛らしい容姿と他を寄せ付けない俊足で、すぐ栗東の人気者になった。
しかし彼女はオレにも親切にしてくれた。うれしい反面、ちょっと怖かった。

「どうしてわざわざ来てくれたの?」
彼女は顔を赤らめて下を向いた。
「……先輩に、会いたかったから」
オレも照れてしまい、顔を背けた。
「どうしよう……オレ、うれしいよ」
「よかったです」

545:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/01/14 19:24:56 8dbyn9pr
オレたちはどちらからともなく唇を重ねた。柔らかくて温かい唇だった。
「ラインちゃん、いいの?」
唇を離して尋ねると、彼女は少し上気した顔でうなずいた。オレはもう一度彼女にキスする。
彼女の口腔に舌を差し入れると、彼女はぎこちない動きで応えてくれた。
舌を動かしているうち、背筋がゾクゾクして頭がぼんやりしてくる。
「っはぁ……」
長い口付けの後、大きくため息をつく。彼女はとろんとした目でこちらを見ていた。
「先輩……あたし、夢見てるみたいです」
オレは彼女を抱き締めた。彼女のことがとても愛しかった。
「オレもだよ」
彼女のたてがみに鼻先を埋める。いい香りがした。
「くすぐったいですぅ……」
その口調があまりにかわいくて、オレは彼女を押し倒した。全身をくすぐるように撫でてやる。
「ぃやっ……ん~……」
オレの不慣れな愛撫に、彼女は小さな声を出して反応してくれた。
そうしているうちに、いつの間にかオレの股間のものが硬直していることに気付いた。
これを彼女に突き立てることがひどく汚らわしいことのような気がして、オレは動きを止めて体を離した。
「どうか……したんですか……?」
消え入りそうな声で尋ねてくる。
「これ以上進んだら、止まらなくなりそうだったから……」
彼女は首を振って、潤んだ目でオレを見た。
「あたし……先輩のことが……好きなんです……」
オレは彼女に申し訳ないことをしたと思った。彼女を抱き締めて、キスの雨を降らせる。
「オレもラインちゃんが好きだよ」
うなずく彼女の目から涙がこぼれ落ちた。

546:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/01/14 19:25:31 8dbyn9pr
彼女の股間に視線を移す。その鮮やかなピンク色に息を呑んだ。
「あんまり見られると恥ずかしいです……」
「ラインちゃんのここ、すっごく綺麗だよ」
オレはためらいなくそこに舌を這わせた。
「あぁんっ」
彼女は高く声を上げた。オレの興奮も高まってくる。
「ん~……ぁっ……んっ……」
押し殺したような声がかえって色っぽかった。
「もっと声出していいんだよ?」
「だめっ……ゃぁんっ……」
彼女の陰唇が収縮してきた。これが受け入れの合図だと、以前ネオが教えてくれた。
「そろそろ、入れるよ」
「……はい」
オレは先端を入り口にあてがった。彼女の体がぴくっと跳ねる。
「痛かったら言ってね?」
腰を突き出して徐々に挿入していく。彼女の中は思いのほかきつくて熱かった。
「あぁっ……」
彼女は目を閉じて挿入感に耐えているようだった。
「すごい……入っていくよ……ラインちゃんの中に……」
「あっ、んーっ……」
「ラインちゃん、大丈夫?」
彼女はうっすら目を開いて、小さくうなずいた。

547:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/01/14 19:26:08 /m/jJeCW
「すっごく……しあわせな……きもち……です……」
オレはうなずいて、ゆっくり腰を前後に動かし始めた。
「あっ……あぁ……きもちいい……」
「オレも、気持ちいいよ……」
さっきまで険しさの混じっていた彼女の表情が、穏やかになっている。
「はぁっ、あっ、んあっ……」
オレが腰を動かすたび、彼女が甘い声で鳴く。脳髄まで溶けてしまいそうな快感が走る。
「あっ、せ、せんぱい……」
「なぁに……?」
「……イッちゃっても、い、いいですか?」
上目遣いで尋ねられて、オレは世界一の幸せ者だと思った。
オレは彼女を傷つけないように留意しながら、腰を動かすスピードを少しずつ上げた。
彼女の膣壁も滑らかになり、抵抗なく動ける。
「あっ、あんっ、イッ……イッちゃいそぅ……」
「いいよ、ラインちゃん、もっと気持ちよくなっていいよ……うぅっ」
オレのほうも我慢できそうになかった。最後の力を振り絞って激しく衝いていく。
「んぁっ……いいっ……イッ……ちゃうぅ……」
「オレも……あぁっ……」
急いで抜き去ろうとすると、強い力で締められた。
「だめぇっ……抜いちゃイヤぁ……」
「でも……」
「いやっ、そのままにして……中で出してっ……」

548:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/01/14 19:26:49 /m/jJeCW
このとき、もしかしたら彼女は自らの運命を悟っていたのかもしれない。
「はんっ、あっ、イクぅぅぅ……」
彼女の中がひときわ熱くなり、ぎゅっと締まった。
「あっ、あぁ……」
オレの頭の中も真っ白になり、そのまま放出してしまった。
硬度を失ったそれを引き抜くと、彼女のピンク色の部分から白い液が流れてくるのが見えた。
「先輩、大好きです」
「オレも、ラインちゃんが大好きだよ」
オレたちは後始末を終えると、何度もキスを交わしながら眠りについた。

次の朝オレが目を覚ますと、彼女はもう身支度を整えていた。
「ゆっくりしていけばいいのに」
「これから北海道へ放牧に行くんです。スプリンターズSに出るときにまた寄りますね」
彼女はいつもと変わらない笑顔でそう言い残して、去っていった。

あれが一生の別れになるだなんて、これっぽっちも思わなかった。

あの真夏の日に彼女の訃報を聞いてからというもの、オレは無気力に毎日を送っている。
こんな姿を見ても彼女は喜ばないに決まっている。決まっているのに……

前を向いて歩き出せる日が来たら、ラインちゃんのお墓に花を供えに行くよ。
だからもう少し、待っていてね。

549:ありま ◆BfiM6ssC2o
07/01/14 19:36:58 /m/jJeCW
>>517-518 >>525-528
ご声援ありがとうございます(*´ー`)

このスレを最初から読んだら、初代ありまさんがおられたようですね。
最初に書いたのが有馬記念だったから「ありま」にしたのですが、このまま襲名させていただきます

550:名無しさん@ピンキー
07/01/14 23:24:43 7kaGhbsp
シンチャンか!シンチャンか!!!!!
泣けます。・゚・(ノД`)・゚・

ありまタソ乙&サンクスです

551:名無しさん@ピンキー
07/01/14 23:48:18 0XZcZqq5
泣いた…

552:名無しさん@ピンキー
07/01/15 16:27:23 bOXBLZ1a
GJです
ラインクラフトにはサムソン、マルカシェンク、イースターらを下僕のように扱ったり、
時には翻弄するエロ女王様としてのキャラクターとしても期待してた。
(某スレではサムソンを誘惑してたりもする)
色々な意味で早逝は本当に残念

553:ダンスインザムード
07/01/15 20:30:25 1d5O8+Bx
一頭の牝馬が、整った顔を恐怖に歪ませる。
長い間想いを馳せていた、栗毛の競争馬の存在が頭の中から離れない。

彼女の名はダンスインザムード。

この冬引退した繁殖牝馬…超良血で、現役時代には桜花賞も獲った
かなりの名馬だ。
重賞に出走し、牡馬達と闘った勇敢な彼女でさえも、
この日が来るのは正直、怖くて仕方なかった。
彼女にとって初めての「種付け」である。

やがて馬房の中に何やら気配を感じた。震えが止まらない…振り返ると、
ムードは驚きの余り小さく叫んでしまう。
そこには、見慣れた黒鹿毛の牡馬が立っていた。
「クリスエス、先輩…?」
同厩舎の先輩で、有馬記念の圧勝劇を最後にターフを去った
シンボリクリスエスである。
初めての交配である上に、その相手は入厩したての頃からの顔見知りである
いわば兄のような存在。
さすがのムードも動揺を隠せないどころか、これから行われるであろう
行為を想像するだけで、気が遠くなるような思いであった。

「怖いか?」
顔を逸らすムード。
「そうだな、怖いよな。でも」
少し間を置き、クリスエスは優しく、それでいてきっぱりと言い放った。
「これが俺達の仕事なんだ」





554:ダンスインザムード
07/01/15 23:19:36 1d5O8+Bx
がっしりとした、黒鹿毛の馬体。
ムードはこの時改めて、シンボリクリスエスは「牡」なんだと
認識させられたのであった。
(私が今、泣いて抵抗しても…この身体に抑えつけられちゃうんだろうな)

その瞬間、クリスエスは鼻先でムードの首筋を軽く撫でた。
「あ…んっ」
ムードは初めて身体を襲うその感覚に、びくっとする。
どうあがいても、種付けから逃げられるわけではない。
それでも、少しでもムードの恐怖心を和らげてやれたら…
クリスエスのせめてもの優しさであった。

先程から比べれば大分落ち着いてきたムード。
彼女の頭の中には、再び栗毛の競走馬の姿がちらつき始める。
(私の初めては彼じゃなくて…ニンゲンが決めた相手に奪われるんだ…)
心が締め付けられる。
しかし彼女の身体は、それとは正反対の反応を示し始めていた。
クリスエスの手慣れた愛撫によって。

「もう少し慣らした方がいいかな」
クリスエスは呟くように言うと、今度はムードの下の部分を撫であげる。
「い、いや…っ」
「いきなりじゃ、痛いよ?」
驚く程冷静なクリスエス。




555:名無しさん@ピンキー
07/01/16 17:26:48 igLT74WJ
>>553-554
クリスエス先輩が(・∀・)イイ!!

556:名無しさん@ピンキー
07/01/17 20:23:55 10uQteQl
先輩イイヨイイヨー
つづき楽しみにしてます

557:ダンスインザムード
07/01/18 00:13:33 VY8L1b/U
>>555-556
ありがとうございます。すごく嬉しいです!!
続きです↓

「だって…恥ずかしいです…そんな所っ」
クリスエスは経験からか、どこをどうすれば牝馬がどう感じるかを
知っているようにも思える。
ムードは、力が抜けて次第に自由の利かなくなる身体で抵抗を試みる。
しかし、クリスエスの物言いと雰囲気が、それを許さなかった。
「このくらいなら大丈夫かな」
ムードの鼓動が速くなった。

いよいよ、されるんだ。

「ダンス、そのままの体勢だよ」
「あ、怖い、いや…っっクリスエス先輩!!」
クリスエスは間を置かずに言った。
「怖がらなくていいよ」
ムードは眼をぎゅっと閉じる。心なしか身体が震えているようだ。
クリスエスはその様子を見て、ムードのたてがみを優しくはんだ。



558:ダンスインザムード
07/01/18 23:10:03 VY8L1b/U
クリスエスは、ムードの身体を抑え、
「少し痛いかもしれない」
と言う。恐怖と不安でただただ涙を流すムード。
その瞬間、今までに感じた事のない感覚がムードの下半身を襲った。
それは痛みと表現すべきか、異物感と言えばいいのか。

(メジャー…あたし…)

その感覚に耐えながら、心の中で彼女は大好きな牡馬の名をつぶやいた。
涙が止まらない。
それは、処女喪失の痛みによるものか、それとも…。
「少しだけ、我慢してくれるか」
クリスエスはそう言う事しかできない。
彼はかつての優秀な競走馬であり、その遺伝子を残す役割を担っている。
「あ…あぁ」
ムードも少し苦しそうである。
「最初だけだよ、すぐに慣れる」
クリスエスはなるべくムードに痛い思いをさせないよう、
ゆっくりと自分自身を彼女の中に挿入していく。
「ん…うっ」
ムードは必死で声を抑えているが、それでも漏れてしまう。




559:ダンスインザムード
07/01/18 23:48:14 VY8L1b/U
しかし、クリスエスも全く平気でいられるかというと、それは違う。
自分自身が、ムードの中で熱くなるのを感じている。
(は…情けないな)
クリスエスは自分の中の牡の本能に対し、軽く苦笑した。
さすがにあまり悟られたい事ではない。

ムードの方はというと、自分の変化に戸惑い、軽く混乱していた。
(うそ…何だか、きもちいい…どうして?あたしは…)
クリスエスも彼女の変化に気づいたようだ。
「さっきまでとは違うみたいだな」
そう言い、腰を動かす。

彼は、ムードに特別な人がいる事を感じ取っているようだった。
放出を終えた後も、ムードが落ち着くまで傍にいてやり、
何も言わず、時おり彼女のたてがみを整えるようになでるだけ。
その姿は、彼女が厩舎で辛い事があった時に慰めてあげた、
優しい「クリスエス先輩」の姿そのものであった。

ムードは、その優しい感覚に包まれ、眠くなるような安堵感を覚えていた。



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