言いたいことだけ言って立ち去るスレッドPART5at EROBBS
言いたいことだけ言って立ち去るスレッドPART5 - 暇つぶし2ch761:名無し編集部員
08/02/28 16:53:14 Njkmng6F
ちなみに、このことわざはある昔話から来ているのです。

むかーしむかし、といっても江戸時代くらいのお話。
ある村に、貧しい小作農が住んでおりました。
そこの庄屋さんはけちな上に陰険な人で、年貢が納められなかった家の人間には
大晦日から正月にかけての晩ちょうちん一つで村を何週もさせ見せしめにするくらいです。
年の暮れ、年貢が払えなかったその小作農は庄屋さんに免除を願い出ました。
大事な大事な一人娘が、高熱を出していたのです。
しかし、庄屋さんは許しませんでした。
寒い中、ちょうちん一つで「おばんです」と村中の家に挨拶して回らされた
(年貢を払えなかった見せしめその2として、おめでとうと言うのは禁じられていた)
小作農が帰ってくると、娘は熱でうなされうわ言を呟いていました。
その中で「あずきまんま食べたい」とも。彼女が唯一食べた事のあるごちそうです。
年貢の払えない小作農の家には、米も小豆もあるはずがありません。
しかし彼はどうしても病気の娘に食べさせようと、なんと庄屋の家に盗みに入ってしまったのです。
赤飯を食べた娘は、その栄養もあってか奇跡的に回復しました。
けれども、鞠遊びをしている時にうっかり歌を口ずさんでしまうのです。
「♪あーかいまーま食ーべた、あーずきまーま食ーべた」
運悪くそれが村役人の耳に入ってしまい、父親は捕らえられて人柱にされてしまいました。
確か、水害が酷かったんで橋の根元に生き埋めだったと思います。
独りぼっちになった娘は庄屋の家に引き取られましたが、泣いてばかり。
最初は同情していたものの、ついにおかみさんは手を挙げてしまいます。
「泣くだけで手足は動かんのか!親の悪事を言いふらすだけあって口から生まれてきたに違いない!」
それからというもの、娘は一言も口を利かなくなったそうです。

言葉を喋らなくなって家を追い出された娘は、竹林で暮らしていたそうです。
それから数年後、美しく成長した娘は狩人がキジを撃ったところを見かけました。
「キジぃ、なしてお前は鳴いたか。鳴かずばうたれまいに……」
娘はそういうと、言葉を発して驚いている狩人を尻目にキジを抱き上げて竹林の中へ消えていきました。
それ以後、娘の姿を見た者はいなかったそうです。


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