09/03/22 17:12:32 t6rV8aSK
つーか、70年代あたりからのウルトラは完全にお子さま番組だと思う。従来のような
骨太な人間ドラマが全く無くなって、個性の無いキャラが個性の無い怪獣と
鉄砲持ってじゃれ合うだけの番組に成り下がってしまった。
例えば「タロウ」見てた奴で、隊員一人一人の名前・姿が一致する人なんか
皆無だと思う。おふざけをやっているだけで各々の個性が全く感じられないし、
最初っから人間を作り込もうという意欲がないんだとしか思えない。
そもそも主人公はマザコンだし、戦闘機は何かのギャグみたいに墜落しまくって
「脱出!」が定番台詞になってる有様(自力で多数の怪獣を撃退した科特隊の
爪の垢でも煎じて飲め)。そればかりか、ことあるごとに父母・兄弟がゾロゾロ来て
怪獣をリンチにかけるんだからひどいもんだ。あからさまな集団暴行を肯定するウルトラマン…
毎回毎回こんな調子なもんだから、見る気メキメキ失せていったよ。
「俺のウルトラマンを返せ!」
(故にタロウは今でも大半の話を未見)
やはり、「セブン」でウルトラシリーズが完全に子供たちの支持を失ってしまった
ことから考えても、「ウルトラマン」は奇跡の作品だったんだと思う。
キャラクター一人一人が個性的・魅力的に描かれ、怪獣もカッコよくて魅力的な
ヤツばかり。回を追う毎に人間らしい面を見せるようになるイデ、そして最後にカッコよく現れて
痛快な活躍を見せてくれるウルトラマン…これだけの要素を破綻無く盛り込んだ作品は
シリーズ中…いや、あらゆる特撮番組を見渡してもそうそうあるもんじゃない。
一部のマニアが持ち上げているだけで、普通目には退屈かつチープ極まりない駄作「ウルトラセブン」や、
世代人が何も考えずにチヤホヤしてるだけのお子さま番組群とは一線を画する
こだわりの作品、それがシリーズの元祖たる「ウルトラマン」なのだ。