10/07/23 16:25:04 fsp7LMEg
打ち水によって水蒸気量が増加します。水蒸気は二酸化炭素よりずっと温室効果が高いので、「地球温暖化」に拍車をかけるのではないでしょうか。
質問全文:真夏の暑い地面に水をかければ、確かに気化熱によって地面の温度は下がるでしょう。
でも、それは熱が地面から水蒸気に移動しただけで、全体としては熱量は変化していません。
一方で高温の地面が冷やされ、低温の水が蒸発したのですから、エントロピーは増加しています。
地面が熱放射によって宇宙空間へ排出する熱が減る(放射パワーは温度の4乗に比例します)ので、打ち水によって地球に熱がこもることになるでしょう。
しかも、打ち水によって水蒸気量が増加します。水蒸気は二酸化炭素よりずっと温室効果が高いので、地球にさらに熱がこもることになるでしょう。
温暖化対策には、「いかに地球の熱を宇宙空間に捨てるか」に尽きます。打ち水で涼しくなるのは局所的なことで、他所に熱を移動させているだけの、冷房と同様に身勝手な行為なのではないでしょうか。
NPOピースフルエナジー大谷サンからの回答です。
ご質問の論理が正しいとすると、雨が振るたびに地球は熱がこもることになります。
しかも年間降雨量は1400-1500mm 有ります。打ち水はせいぜい1mm程度です。
打ち水でも降った雨でも 太陽熱によって地表面(海・河川・湖沼・地面等)で蒸発します。
水蒸気は空気より軽い(密度が低い)ので空気に混合しながら上昇します。
上空は温度が低いので、露点以下になれば凝縮し霧や雲になり上昇.下降を繰り返しながら水滴は大きくなり、雨や雪や雹になって落下します。上空で凝縮するとき蒸発熱と同じ程度の熱を発生し、宇宙に放熱します。
この蒸発-凝縮のサイクルは地球の冷却に役だっているのです。
※二酸化炭素(CO2)は350ppm*、上空でも凝縮しません。ですから温暖化ガスと言われます。
水蒸気は30℃ 湿度(RH)55%で17.5mmHg = 2.3% = 23000ppm と桁違いの量です。
水蒸気は上空での凝縮.放熱が有るから温暖化ガスとは言われません。
※ppmとはparts per million の頭文字をとった「100万分の1」のことです。
ex.大気中のCO2(二酸化炭素)が350ppmであることは、大気1立方メートル中に350mlのCO2があることです。