10/06/23 21:58:57 GU6uMqb1
>>453
調べて分からなかったの?
・・・つーても、素人には辛いか。
探査機の寿命は、主に、技術的な制約と探査の目的によって決まる。
かぐやの場合は、技術的な制約が大きかった。
月の重力場は不安定で、その上地球や太陽の重力の影響も大きいので、常に軌道修正が必要。
その上、精密観測をするために月面すれすれ(高度100km)を飛行するので、
小刻みな軌道修正のために大量の燃料が必要になった。
この燃料が尽きたため、かぐやは1年9カ月ほどで月面に落ちることになった。
(寿命を長くするには、燃料を大量に持っていくか、観測精度を犠牲にして高度を上げるかしなければならない)
あかつきの場合は、単に2年程度で必要な観測を終えてしまうから、というのが大きい。
あかつきの場合、かなり高い高度の楕円軌道を取るので、軌道修正用の燃料が無くても数千年は金星を回り続けるから、
運が良ければ3年以上観測可能だと思う。
それと、あかつき自体の寿命よりも、相方のヴィーナスエクスプレス(欧州の金星探査機)の寿命の方が心配。
ヴィーナスエクスプレスは2005年に打ち上げられて、そろそろ設計寿命になってきている。
金星大気の組成を分析するヴィーナスエクスプレスに、金星大気の構造を観測するあかつきが加わって、
両社合同の観測で金星大気に関する知見を飛躍的に高めるのがあかつきの最大の目的。
ヴィーナスエクスプレスの寿命が尽きる前にあかつきの観測を一通り終えなければならない。