09/11/25 02:26:44 iWk84cP7
四国新聞が激励記事を書いてるね。
URLリンク(www.shikoku-np.co.jp)
11月24日付・傷だらけのはやぶさ
もう何度目になるか分からないが、またもピンチを乗り切った。4年前、地球から約3億キロ離れた小惑星に着陸し、今は地球帰還を目指している日本製探査機「はやぶさ」だ。
はやぶさは傷だらけである。自律制御装置は壊れたし、小惑星に離着陸した際には燃料漏れを起こした。そのたび技術者たちは、ネジ回しで針金を曲げ、ペンチでネジを回すような「裏技」を駆使し、乗り切ってきた(吉田武「はやぶさ」幻冬舎)。
今度はエンジントラブルだった。4つあるイオンエンジンのうち3つが停止、残る1つも経年劣化が激しく、帰還が難しくなった。そこで停止中の2つから壊れていない部品を組み合わせ、新たに1つ分の能力を引き出したのだった。
ピンチが多いのも当然だろう。何しろ目指す先は、誰も見たことがない未知の世界。小惑星の表面がどうなっているのかも分からなかったし、太陽光がどう影響するかも分からなかった。
宇宙ではトラブルは起きるもの、大事なのはどう立て直すかだ。そのために技術者たちは、できる限りトラブルを事前に想定し、それに対処する方法を考えておく。そんな土台があるからこそ、ピンチを脱出する知恵や工夫も生まれる。
ここでの技術者を、理想の政治家や経営者に置き換える人もいるだろう。はやぶさの行方を自分の人生になぞらえる人もいるかもしれない。はやぶさに積まれているのは、科学技術の粋だけではない。帰還は来年6月の予定。無事に地球に帰ってこい。