09/05/27 02:41:52 jD38Rf7N
>>341
347の言い分は近いが微妙に正確ではない。
双眼鏡の「明るさ」の指数として示される数値は面積を持つものに対して有効なのであって、
点光源である星像に対してはあてはまらない。星空では背景の空の明るさに対して作用する。
つまり倍率の高い方がバックの夜光が抑えられて暗くなり、その分、微光星が見やすくなる。
一方、星像の光の強度自体は基本的に口径によって決まり、倍率には左右されない。
従って、10×よりは12×の方がごくごく若干だが暗い星まで見えるようになる。
とはいっても10倍と100倍とならともかく、12倍程度では極限等級が大きく変化することはなく、
むしろ仮に50mmで10等前後まで見えるとして、見掛け視界が同じの場合、倍率が上がれば
必然的に実視界が狭くなるので、視野内に存在する10等以上の星の数は減少することとなる。
だから空の条件にもよるが、通常は10×の方が視野内には微光星が多くにぎやかに見える。
それと手持ちでの星空観望の場合、筒先を水平方向に向ける景色や鳥と違って、
眼よりも上に抱え上げて仰ぎ見るようになるので、正直言って12×では少々きつい。
一般的には10×あたりが手持ち使用の限度とされる場合が多い。
そのあたり、SEとFMT(のことでしょ?)との重量差の問題もあって微妙だけど。