08/12/03 03:57:12 ysaoZ6mD
>>555
風速計は過去数回変更されていて、測器の違いによってその前後無視できない
差が出ます。これは、最大風速の極値は昔に多く、最大瞬間風速の極値はここ
三十年間に集中していることからも分かります。海上における気圧でも、戦前
の船舶観測から1945年～87年までの米軍の飛行機観測による実測、88年以降の
ドボラック法による衛星画像の推定では単純比較できません。気象庁の解析で
は高めの値を出し、アメリカの解析（Wikipediaの「台風」English参照）では
低すぎる値をを出しています。このように、数値の裏にある統計条件の違いを
考えずに数値の字面だけをみて萌えるのは愚かだといえるでしょう。
逆に、江戸時代の台風の古記録でも詳細な分析によって強さの見当がつけられ
ます（高橋浩一郎の研究）。このように、背景にあるものを深く考察してこそ
目に見える被害や観測値が初めて意味を持ってくると思うんですね。