10/07/11 21:06:32 fqQ9jHtZ
覚えてる点を箇条書きで。
IKAROS計画は2007年秋からスタート
・次は木星計画 2015~2020の打ち上げを目指す
IKAROSの成果を受けて、さらに積極的にアピールしていきたい
今後の惑星探査は、フライバイからランデブー探査へ向かう
ランデブーするには、軌道投入のために燃料が必要
なるべく効率よく燃料を使うには
1.高速で燃料を吹く→イオンエンジン
2.燃料を使わずに加速→ソーラーセイル
ソーラーセイルについて
φ50mのセイル(2000平米)だと2gfの力を発生できる→イオンエンジン2基分
人類が作り出せる最速の宇宙機は、ソーラーセイルになるだろう
882:イカロス講演@科学未来館
10/07/11 21:08:45 fqQ9jHtZ
IKAROSのΔV
12月までの6ヶ月で100m/s = 360km/h
現在までに得た加速は、10m/s = 36km/h
液晶デバイス
会議室とかに使う曇りガラスのデバイスメーカーとの共同開発品
先端マス分離
イカロスの3軸の回転速度変化をモニターしながら行った
Z軸(スピン軸)の回転速度が落ち、X軸Y軸周りには変化が無かった
→4つのマスを綺麗に分離できたことが写真を使わなくても確認が出来た
883:イカロス講演@科学未来館
10/07/11 21:10:04 fqQ9jHtZ
セイル展開
1次展開は11回に分けて回転機構を作動させた
6/2 #1、#2
6/3 #3~#6
6/4 #7~#9
6/8 #10、#11
回転機構は570回転させる必要がある
0.041deg/sの回転速度で、総駆動時間は40min
1次展開の終了時の形は、ほんの少しだけいびつだった
2次展開
6/9に実行 イカロス本体の振動のグラフでは、280minほどで振動がほぼ収束していた
DCAM
DCAM2 計画では40cm/secで打ち出す予定だったが、実際には64.5cm/secだった
本体のジャイロデータ、ドップラー計測により確認
DCAM1 計画では20cm/sec、実際には35cm/sec
「はやぶさが自分の影を撮ったので、我々もやってみようと思った」
884:イカロス講演@科学未来館
10/07/11 21:10:58 fqQ9jHtZ
ギネス
3つの項目で申請中
世界で最初のソーラーセイル
世界最小の人工惑星(DCAM)
世界最大の人工惑星
ポリイミド膜
2種類の膜を使っている
外側は既存品、内側(1/3くらい)は新規開発品
内側は熱溶着が可能な膜
既存のポリイミド膜は、接着剤が必要だが、
・アウトガスによる光学部材の曇り
・宇宙空間での耐久性
・膜厚の増加
などの面で不利になるので、熱溶着を試みた
無茶ブリ
森さんへのブログ依頼は、本当にアポ無しの無茶ブリ
885:イカロス講演@科学未来館
10/07/11 21:38:22 fqQ9jHtZ
忘れてた点を追記
IKAROSのアンテナは、本体の上下面にそれぞれついているが、
水平方向(膜の方向)には通信ができない。
今年の8月下旬から1~2週間ほど、
地球がイカロスの膜方向に位置するので、
通信ができない期間が発生する見込み。
一度、通信が途切れた宇宙機を最捕捉するのは、
なかなか大変。
1bit通信を使ったりして、なるべく通信不能の期間を
短くできるように検討をしている
(Up主注記)
8月下旬は、IKAROSが地球軌道を横切って、
太陽側に回り込む期間に当たります。
IKAROSは基本的には太陽を向いているので、
地球がちょうど真横に見えるようになるんだと思います。
886:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/11 21:41:59 YUie3Uba
おおおおお、激しく乙!!