07/12/31 13:39:54 oSC0dnfu
今日12月31日の新聞に書いてた事!
GX開発計画 存続の危機
GXは当初、2005年の打ち上げを予定していたが、文部科学省所管
の宇宙航空研究開発機構が担当する第二段エンジンの開発が難航。計画は
六年遅れている。
宇宙開発委委員会は年明けから第二段エンジンの技術的な見直しを約1年
ぶりに再評価する。IHIを中心とする民間側は「第二段エンジンの技術的見通しはついた」
とみており、開発の加速と11年の打ち上げを強く主張する考えだ。
だが、議論が事業主にまで及べば、高い打ち上げコストがネックとなり、計画全体の見直し
に発展する可能性がある。
民間側は第一弾エンジンとして採用する米社製エンジンの導入などに約500億円を投じたが、
開発が遅れる間に米社は生産を中止。米社と交渉して別のエンジンを購入することになったが、
性能評価などを含め打ち上げ実証までに約650億円が必要な状況。投入資金回収のため、GXが完成した場合の
打ち上げ費用も計画を大幅に超過する見込みだ。
官側は打ち上げの事業性がないとみて、GXに代わる新ロケットの開発を検討し始めた。宇宙機構が三菱重工業
と共同で大型ロケット「H2A」を改造した中型ロケット構想を打ち出した。
H2Aでは固体の補助ブースターを取り付けているが、代わりに第一弾エンジンを強力なものに変える。
衛星を打ち上げる能力はH2Aの半分強で、開発体制見直しなどで打ち上げ費用を約四十五億円に抑える計画。
ただ、新ロケットに転換する場合にも懸念が残る。官側の担当部分が原因で計画の中止・変更となれば、民間がすでに
抱える巨額の負担をどう補てんするかを巡り、官民で議論が粉糾するのは必至。これまで開発してきた技術の継承方法も
課題で、官側にはGXのエンジンと国産の固体ロケットを組み合わせた、さらに別の新型ロケットの開発構想もある。