09/07/13 18:04:03
波動関数の非局所性が何処から来るのかとか、
それがどうやって収縮するのかとかに関しては
多くのモデルがある。
相対論とのからみでは、非局所性が超光速で破れる?原因自体が問題となる。
観測していないときに粒子がどういう状況にあろうが、
そもそも非局所的な振舞いが実現する具体的なメカニズムについて
決着がついていないのに、それが破れるときの相対論との関係を
論じなければいかんというジレンマがある。
ましてや、なぜ非局所的な振舞いをするのか言及しない立場であれば、
それは相対論に抵触しないのではなく、
はじめから議論する条件すら整っていないだけになる。
さらに、どういう立場をとるにしろ、
いくら波動関数の収縮がおきても、
実験の初期状態と観測結果を比較するだけなら
相対論を破って、意味のある情報を超光速で送ったり、
粒子を超光速で送ることは出来ない というのが、
量子エンタグルや量子テレポーテションなどの流行の研究で
確かめられている。
だから、実験結果で白黒つけるのも不可能に近い。
これもジレンマを深刻にしている。