08/06/29 07:54:34 ihjIPUiQ
「常温核融合2008」
高橋亮人教授が提唱してるTSCモデルは面白いですよ。
重水素原子クラスターに含まれる電子がボソン化することによるクーロン力遮
蔽効果を電子の波動関数から評価してるんですが、原子が正四面体の頂点に1個
ずつ(合計4個)位置するパターン(TSC)では遮蔽効果が顕著となり原子核間に
強い力が働く距離まで凝縮するとの事でした。
なんで正四面体が出てくるのかって言うと、パラジウムの金属結晶格子に取り
込まれた重水素原子は正四面体配置になりやすいからで、高橋先生はそこに着
目したそうです。
そこから理論はさらに展開し、重水素原子が2個や3個だと遮蔽効果が弱くて凝
縮できないとか、TSCでは過渡的にBeを経由して2Heに分裂する反応経路が可能
で、しかもパラジウム格子のサイズでTSCが形成されるとほぼ100%の確率で融合
してしまうとか色々興味深い結果が導出されてました。
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これは、ある掲示板の誰かさんの投稿。