08/06/25 05:13:54
【人毛の1万分の1 米で世界最小ラジオ開発】
人毛の1万分の1という驚異的なサイズのラジオが研究者らの間で話題となっ
ている。米カリフォルニア大学バークレー校のアレックス・ゼットル氏のグルー
プが昨秋、開発に成功したもので、その小ささから細胞内部の状態を外部に発
信するなど、医療分野への応用も期待されている。名古屋大理学部の篠原久典
教授(物質理学)は「現段階ではラジオとしての性能は優れたものではないが、
電波の送受信機能は十分ある。今後の研究に期待したい」と話している。
開発された世界最小のラジオは直径10ナノメートル(10億分の1メート
ル)のナノ炭素素材「カーボンナノチューブ」製。カーボンナノチューブの分
子1個だけで、アンテナ、チューナー、アンプ、復調器のすべての役割をこな
す。「真空管ラジオ」と似た仕組みで、振動することで電波を受信し電子を放
出しながら復調する。チューブの太さを変えることで、異なる周波数に共鳴で
きるようになるとみられる。同校とローレンスバークレー国立研究所のチーム
が開発した。
【The Sankei Shimbun & Sankei Digital】