10/05/06 18:21:21
>>392
> 東大で何年も勉強してたんじゃないのか?
大学院、特に博士後期課程では、いわゆる授業のようなものはほとんど無い。
指導教官の下、研究室での研究(調査、実験、議論等)が中心になる。
有力大学では、優れた指導者がいること、調査のための設備や文献が整備
されていること、実験のための設備や予算が充実していること、有用な議論
相手がいる(学外の研究者を含む)ことから、入ってしまえば才能を伸ばせる
可能性が高いことは事実だろう。
> 素人みたいな知識ない人でも大学にさえ入ってしまえば、
しかし基礎学力については本人が努力しなければ充実させることは難しい。
セルカンの科学的知識(常識)の無さは博士課程を卒業しても変わらなかった。
基礎学力が不足していても専門についてはそれなりの仕事をして学位をとる
という例はありがちだと思うが(普通はセルカンレベルはさすがに入ってこないが)、
セルカンの場合、指導教官はセルカンの『研究』テーマについて素人だったこと、
それゆえセルカンのやりたいようにやらせていたらしいことが被害を拡大した。
> たとえ東大でも大学生活はなんとかなるのかな
普通は学位に値する仕事をさせるか、さもなくば満期退学あるいは中退となる。
真っ当に入ってきた学生でも中退率は意外なほど高く、だめならなんともならない。
大量のパクリが示すように、セルカンも調査はそれなりにやっていたと思われる。
しかし、適切な指導も無く、議論相手もいたのかどうか(もう一人の留学生や、
学外研究者とコンタクトしていた可能性は今のところ否定されていないが)、
セルカンは調査結果を使って新しい研究をするのではなく、自分の研究成果
として発表してしまった。怪しいとは思ってもそれを誰も止めなかった。
この大学としての機能不健全が詐欺師セルカンをのさばらせた最大の原因だ。