09/08/15 11:47:48
>>595
仰るとおりの部分はあると思いますけど、それならばセンターと部門に
所属する研究員でそれぞれ評価も変えないといけないし、いささか制度と
して中途半端なのかも知れませんね。
用語はともかく、本格研究的なことは工業技術院はグルコースイソメラーゼや
液晶カラーフィルターでもやり続けてきたことで、これはちゃんと言い続けないと
いけない。ポスドクはともかく、若手任期付きがあまりに産総研を知らなすぎ。
産総研はHRP4-Cやパロじゃねーだろ、と。そして担い手を正しく
引き上げないといけない。主幹研究員はそれに相当するかも知れないけど、
多くのユニットでは副ユニット長を下ろすポジションに使ってる。
また、センターが部門より優れているように思える状況を廃すべき。
産業技術や工業技術というのは、イコール金と考えるのは卑賤である。
産総研の民営化というのも全くセンスが無い。あれだけノーベル賞を
出したベル研がルーセントテクノロジーになって全くダメになったのを
見るまでもない。産業技術、工業技術志向の基礎研究を指向する為には
何の役に立つのか分からないシーズから出口に近いところまでの研究を
フルラインで持つ必要がある。それぞれの段階で躓きが生まれるとき、
また基礎に戻ることで新しい研究が生まれる。この概念が吉川さんの
考える所であったと思うし、これ自体は間違っていないと思う。
これが機能しないのは、一つには旧研究所を潰した際に細かく部門と
センターを作り、研究者間に壁を作ってしまったこと。同じ組織で
ありながらユニット長を超える共同研究は、ユニットによっては
難しくなる。かつては、もう少し組織は多くくりで、調整役としての
部長がいたのだと思う。現在では、コーディネータがその役なんだけど、
コーディネータはラインに入っていないのが問題。