09/07/03 18:48:28
タミフル耐性ウイルス検出 7月3日 4時52分
新型インフルエンザに感染した大阪の患者から治療薬「タミフル」の
効きにくい耐性ウイルスが国内で初めて検出されました。
厚生労働省によりますと、今のところ、この患者のほかに耐性ウイルス
に感染したという情報はないということです。
タミフルに耐性を持つウイルスが検出されたのは、5月29日に新型イン
フルエンザへの感染が確認された大阪府の患者です。厚生労働省に
よりますと、この患者は、新型インフルエンザの感染者に接触したとして
5月18日からタミフルの予防投与を受けていましたが、6日後に発症し
ました。患者の症状は軽く、その後、回復しましたが、大阪府立公衆衛生
研究所がウイルスの遺伝子配列を調べたところ、タミフルへの耐性を示す
遺伝子の変異が確認されたということです。厚生労働省によりますと、
今のところ、この患者のほかに耐性ウイルスに感染したという情報はない
ということで、今後、全国の医療機関で監視を続けることにしています。
タミフルに耐性を持つ新型インフルエンザウイルスは、デンマークでも
見つかっていますが、今のところウイルスの変異によって症状が重くなる
危険性はないということです。
国立感染症研究所感染症情報センターの谷口清州室長は「タミフルを
使っていれば耐性を持つウイルスが出てくるのは当然、想定された事態だ。
今回のケースでは患者は重症化しておらず、ウイルスも周囲に広がって
いないので、それほど心配する必要はない。ただし、今後とも、こうした
ウイルスが広まらないよう監視を続けていく必要がある」と話していました。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)