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ウイルス 肺で増殖しやすい 7月3日 4時52分
新型インフルエンザのウイルスは、毎年のインフルエンザよりも、肺の
中で増える力が強いことをアメリカなどの研究グループが動物を使った
実験で確認しました。専門家は、肺炎など重い症状になる人の割合が、
毎年のインフルエンザより高くなるおそれがあり、注意が必要だとしてい
ます。
この研究を行ったのは、アメリカのCDC=疾病対策センターとオランダ
の2つの研究グループです。
このうち、CDCの研究グループは、新型インフルエンザのウイルスを
フェレットとマウスに感染させ、ウイルスが体内のどこで増殖しやすいの
か調べました。
その結果、毎年冬に流行するインフルエンザではウイルスが主に鼻や
のどで増殖するのに対し、新型のウイルスは、のどの奥の気管支や
肺でも増えやすいことが確認されたということです。
肺の組織を調べたところ新型ウイルスの量は、毎年流行するウイルスの
数万倍に達していました。オランダのグループも同様の結果を確認して
いて、新型インフルエンザに詳しい東京大学医科学研究所の河岡義裕
教授は「肺で増えやすいと、肺炎など重い症状になるおそれがある。毎年、
流行するウイルスと比べて毒性が強いことを示すもので、患者を早期に
発見して治療する態勢を整えることが重要だ」と話しています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)