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ハクチョウ飛来地落胆 県要請で餌付け自粛
ハクチョウの餌付けを取りやめる動きが県内で広がっている。鳥インフルエンザに感染したハクチョウが
今春見つかり、野鳥の餌付け自粛を県が要請したためだが、ハクチョウ飛来地をPRしてきた自治体や、
餌付けを授業に取り入れてきた学校の現場からは、「安全を考えれば仕方ないが、残念」と、ため息が
聞こえてくる。(沼尻知子)
毎年、450~500羽のハクチョウが越冬するおいらせ町の間木堤。県が先月、餌付け自粛を各自治体に
要請すると、間木堤には餌付け自粛を呼びかける看板が設置された。11年間観察を続けてきた保護監視員
蛯名幸政さん(72)は、「40年以上、地元住民が飛来地として守ってきた場所。本当に残念」と肩を落とす。
看板設置とともに、餌代の寄付を呼びかける募金箱も紙でふさがれた。
間木堤は、毎年多くの観光客らが訪れるハクチョウの飛来地だ。おいらせ町は今年度までに、現在20台
ほどの駐車場を約2億1000万円かけて整備し、大型バス5台を含む計108台が収容できる新駐車場が
12月中旬にも完成する予定だ。しかし、鳥インフルエンザの影響で来訪者も減少し、餌付けも自粛。町商工
観光課は「万全を期すために自粛はやむをえないが、駐車場の完成を間近にして正直言って頭が痛い」と
顔をしかめる。
また、平内町の浅所海岸では、地元の浅所小学校の児童がハクチョウの観察と餌付けを50年以上続けて
きたが、今年は餌付けを取りやめた。観察は海岸沿いの観察所から行うが、ハクチョウに近づかないよう
児童を指導する。高畑重光教頭は「子どもたちからは、残念だという声が上がっているが、安全を考えれば
仕方がない」と話す。
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(84の続き)
県自然保護課によると、県内でハクチョウを餌付けしているのは十和田市の十和田湖や七戸町の坪川、
藤崎町の平川など、少なくとも7市町の海岸、河川や湖。十和田市や鰺ヶ沢町などもすでに自粛することを
決め、餌付けする地元のボランティア団体に連絡した。
各地で自粛に戸惑う声も上がっているが、同課の三上善弘課長は「原因や感染経路など明らかなものが
ない中で、安全のためには、自粛するようお願いするしかない」と話している。
(2008年11月4日 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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県内餌付け自粛ジワジワ 自給環境の整備が必要
2008/11/04 09:20 【福島民友新聞】
URLリンク(www.47news.jp)
URLリンク(www.minyu-net.com)