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新型インフル抑制に期待、ヒノキから消毒液…大阪のベンチャー
大阪市中央区のベンチャー企業「ジェイシーエス」(岩井一夫社長)が、ヒノキやヒバから抽出した天然成分
「ヒノキチオール」を使って、インフルエンザウイルスの感染力を抑える消毒液を開発した。11月中旬から発売
を始める。大流行が懸念される新型インフルエンザへの効果も期待できるという。
ジ社は2003年、大阪府立大との共同研究で、ヒノキチオールに、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=
SARS)とほぼ同じ遺伝子配列のウイルスの感染力を低下させる効果があることを確認していた。
ただ、ヒノキチオールだけでは、インフルエンザウイルスに対しての効果は小さく、実用化は難しかったため、
大槻公一・京都産業大教授(獣医微生物学)らの協力を得て改良。亜鉛を添加することで従来の約50倍の
効果が生まれることがわかり、両大学の試験で、鳥、ヒト両方のインフルエンザウイルスを不活性化させること
に成功した。
研究結果をまとめた論文を近く発表する大槻教授は「新型インフルエンザだけでなく、ほかの病原体にも効果
を示すだろう。安全性や材料が手に入りやすいという利点を考えると画期的だ」と話している。
(2008年10月11日 読売新聞)
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