09/02/25 19:28:33
頭のさがる並々ならぬ「研究者スピリット」w
>>310
URLリンク(www.mhlw.go.jp)
その成績とほかの成績を総合しますと、このスペインインフルエンザウイルスは、カナダに夏の間に営巣する
鴨がそのおなかで増えたウイルスを運んできて、これは想像も入りますが、イリノイ州の豚に感染しました。
多分、七面鳥かアヒルを介して感染したんだと思いますが、そのイリノイ州の豚のインフルエンザの記録は
ありまして、大変な豚インフルエンザであったということです。周辺の州にも瞬く間に広まって、そのころに人の
インフルエンザがはやりまして、それが豚のインフルエンザと症状が同じだったために、人のインフルエンザを
称してスワインフルというふうにアメリカの人々は呼びました。スペイン風邪というふうに言っているのは第一次
世界大戦の最中でございまして、アメリカからヨーロッパ戦線に持ち込まれたというふうに想像されております。
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伊藤壽啓博士が今鳥取大学にいますが、大学院のときに鴨の腸管のレセプターと豚の呼吸器のレセプターを
染め分けてみてちょうだいということを頼みましたが、苦労して10年かかって、鴨の結腸にはα2-3結合の
糖鎖を持ったレセプターがある、2-6のレセプターはない、豚の呼吸器には2-3と2-6と両方ありますと
いうことを見事に証明してくれました。したがって、豚は人のウイルスあるいは哺乳類のウイルスと鳥のウイルス
の遺伝子再集合の場、すなわち新型ウイルス産生のためのインキュベーターといいますか、場であるという
理想的な動物種であるということがわかりました。