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医学研究部門のブライアン・グリーンウッド博士(英国)は《マラリア制御のための効果的な戦略を構築・設計に貢献した》
ということで、マラリア対策の専門家ですね。博士の主な業績に関しては7点が箇条書きにして紹介されています。そのトップ
に掲げられているのが《殺虫剤を染み込ませた蚊帳のマラリア制御における効用の証明》です。この蚊帳については、日本の住
友化学が開発したオリセットネットが非常に大きな貢献を果たしています。これはグリーンウッド博士が選ばれた大きな理由で
あるかもしれませんね。もちろん、日本のいいところ、胸を張れるところを、こういう機会にきっちりアピールすることも大切
ですね。
医療活動部門のミリアム・ウェレ博士(ケニア)はHIV/エイズ対策への貢献が評価されたようです。長くエイズ対策の重要性
を報じてきた私としては、これもまた重視すべき選択といわなければなりません。受賞業績は《コミュニティに立脚した保健サ
ービス》《HIV/AIDSとの継続的戦い》《NGOの力の活用と集中》の3点が上げられています。
《HIV/AIDSとの継続的戦い》のところでは以下のような指摘もあります。
《若年層、売春婦、同性愛者、麻薬の静脈注射乱用者などとの直接対話を行うウェレ博士の活動のスタイルは、ケニア社会に
大きな刺激を与え、HIV/AIDSを抱えて生きる人々の恥辱や差別の減少に貢献した。また、弱者集団、特に貧困層や社会の周縁に
追いやられた人々を献身的に擁護してきている》
URLリンク(miyatak.iza.ne.jp)