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2本鎖が免疫強化のかぎ DNAワクチンで大阪大
病原体の遺伝子断片を使う次世代ワクチンの「DNAワクチン」に、従来考えられていたのと異な
る仕組みで免疫を強化する働きがあることを、大阪大の審良静男教授らのチームがマウス実験で
突き止め、7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
塩基配列にかかわらずDNAの2本鎖そのものが、病原体を攻撃する白血球を活性化していた。
「安全で効果の高いワクチン開発に役立ちそうだ」としている。
DNAワクチンは病原体の遺伝子断片を体内で働かせて、攻撃の目印となる抗原を事前につくっ
ておく手法。エイズやインフルエンザ予防などに広く研究されている。
これまでは特定の配列を持つ1本鎖DNAが受容体にくっつき、免疫が高まると考えられていた。
チームは今回、2本鎖DNAが細胞内に入るとTBK1という物質が働き、白血球を活性化するのを
新たに確認。この免疫作用は1本鎖DNAの場合より強かった。
2008/02/07 06:00 【共同通信】
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