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東北大病院事務部長ら戒告 不適切随意契約問題で処分
東北大学は29日、同大病院工事を巡る不適切な随意契約問題で、法令違反にあたる事務処理が組織的に
行われたとして、病院の事務部長と経理課長を戒告処分とした。このほか、病院長と経理課の当時の管理職
4人の計5人が訓告などの処分を受けた。
東北大によると、一昨年末の同大病院の眼科手術室工事(当初予算約2300万円)の際、本来必要な入札
を行わないまま、建設業者に工事を依頼。昨年2月になって、工事内容を3分割して個々の工事金額を下げた
随意契約を事後的に結び、つじつまを合わせていた。同大の調査検討委員会は昨年10月、公共工事入札・
契約適正化法に違反するなど延べ21件の法令・規則違反があったと結論づけた。
東北大は、事務手続きの点検・決済機能が形式化した結果、事後契約が問題視されないまま、まかり通った
として、契約を直接担当した経理課を管理監督する責任者2人を懲戒処分とした。適正化法には、罰則はなく、
処分は同大の就業規則に基づく措置で、戒告は5段階の懲戒処分の中で最も軽い処分。訓告は戒告より軽く、
人事記録に残る懲戒処分にあたらない。
東北大懲戒委員長の折原守理事は「特定の個人が違反行為を指示したり、主導した形跡は見つからず、
組織全体の問題として管理者の責任を問うのが適当と判断した」と説明している。
(2008年3月1日 読売新聞)
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