08/01/29 01:30:13
Dr.K 2008/01/29 00:09:16
[No.24]夢と心
俺がまだ病気のさなかで、精神分析医に毎週一回診てもらっていた時の昔話。
夢なんだが、高層ビルが立ち並ぶ摩天楼で強い風がふいている。一つの高いビルの屋上に俺が一人で
立っている。フラフラしていて落ちそうだ。下を見ると、4車線か6車線ぐらいある大通りで、自動
車が行き交っている。落ちたら、コンクリートに叩き付けられた上に、車にメチャクチャにされそう
な状況だ。
そして、ふと隣のビルを見ると、そこでは立食パーティーが行われている。20人程の男女が料理を
立ち食いして、飲み物を飲んで、グループだったり2人組だったりで楽しそうに談笑している。
そこを見ている内に、なぜか、厚さ5cmぐらいの鉄板が、ガンガンガンガンガンと伸びてきて、俺が
立っているビルにガシーンとつながった。俺は、そこを渡ってパーティーの会場に向かって歩いて行
った。ここで、渡り切る前に目が覚めた。
この話をしたら、精神分析医は、「渡れなくて『キャー』と言って落ちたりしませんでしたか?」、
と尋ねてきた。俺が、「渡り切るまで行きませんでしたけど、落ちはしませんでした。」とありのま
まを答えると、嬉しそうな顔をして、「良くなりましたね。」と言ってくれた。
今思えば、エーリッヒ=フロムの解釈の通りだな。。。実際、その直後から、俺は快方に向かうこと
になる。
人間の心というものは不思議だ。。。