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>>264 続き
これは誰も(プランク本人でさえ)信じなかった。だが1905年、特許局に勤めるアルバート・アイン
シュタインという若者が、プランクの考え方で光電効果という問題が解決できると指摘した。金属
板に光が当たると、表面から電子が放出される。ここで光量を上げる(たとえば電球を6
0ワットから150ワットに替える)と、放出される電子の速度が速くなると思われるかもしれ
ない。そうではなく、単に電子の数が増えるのである。まるで光は金属板に向かって放た
れた銃弾のようなのだ。つまり、その銃弾が量子である。
この概念はまったくの不評だった。アインシュタインが正しいという可能性をプランクが認めるまでに
は数年を要した。そしてやがては、光の振る舞いは波と粒子の両方の特徴をそなえている
と認めなくてはならなくなる。しかし、波が粒子であったり、またその逆であったりとい
うことがどうして可能なのだろうか? だしぬけに万物の法則は実現までの道のりが遠
そうに見え始めた。
だが少なくとも粒子説は、新しい原始像を構築する助けにはなった。1908年、アーネスト・ラザ
フォードがクリスマスプディング像の反証を示した。金の薄片にアルファ粒子をあてたところ、大部分が
通り抜けてしまったのだ。これは金の原子はおもに空間で出来ているという証拠になる。
ラザフォードは続けて、原始は回転木馬のように中心にプラスの電荷を帯びた核があり、その周
囲のどこかに電子があると主張した。そして1913年には若きデンマーク人物理学者ニールス・
ボーアがこの原始像を改善する。原始とはミニチュア太陽系のようなもので、太陽を巡る惑星のよ
うに原子核の周囲を電子が回っているが、惑星と違って電子はエネルギーを(量子の形態で)
吸収もしくは放出でき、内側や外側の軌道へ飛び移ることが出来るというのだ。
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