科学関係ぶっちゃけスレat RIKEI
科学関係ぶっちゃけスレ - 暇つぶし2ch253:,ミジンコ
08/06/03 20:28:35
スレリンク(archeology板:91番)
スレリンク(archeology板:89番)
            / /     |  :     i  |//,.イ/ ,. //  ./  /  ヽ
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           {     / ∧:.|: : .    ',:.|     `ヽ     /   y ./.リ: l
         / /  ./ . { ';.|: : :     ',|             ,..   / / /  ,'
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           { : : :/ .. : : : : ヽ:|: : : :    {           ',    `//: : !   |
          i: : :,:' . : : : : : : : ::|: : : :    ',          )   /': : : : :.!   |
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          /: : : : : :./ : :/,.イ '|: : : :    i ,     `   ,     ハ: : : : : : :.!   '
        ヽ:/: : : :/: : /:/  |.: : : :    |  ,    : :       イ !: : : : : : :',  .ヽ
         {: : : : ,:': /:/    1: : : :    !  ',      , イ   ',: : : : : : :   ヽ
.         ,└ '" ̄` <,     i: : : : :   i.:、 ,  , <        ヽ. : : : : : ',  ヽ
       /        `丶、   i: : : : :   !: : :',"´; : :ヽ`ヽ.   ヽ: : : : : : :'   ヽ
      /                ヽ i: : : : .   ! : : ',: :ヽ: : ヽ ヽ'´ ̄.ヽ: : : : : ',  ヽ

254:、ミジンコ
08/06/15 18:53:20


スレリンク(min板:74-78番)  正規の尺度



255:,
08/09/05 09:08:20
















,


256:,めいちゃん
08/09/05 10:00:34
科学の歴史をたどると、


伝説上の話では、アトランティス文明における空中楼閣の技術などが上げられるが、その存在の
確かな証拠と言える物はいまのところ存在は認められていない。
URLリンク(ja.wikipedia.org) アトランティス

しかし、考古学上には、原始の時代から科学的知識の営みが為されていた事を示す証拠の存在が認められている。
スレリンク(archeology板)l50正攻法の正規の考古学・百鬼夜行の戦慄のデスマッチ

その原始の知性の有史上初の開花は、古代文明、特に、エジプトのピラミッドから明らかにされる
現代科学に至っても未解明な謎を残す古代人の天文知識に見られると言えるだろう。
URLリンク(ja.wikipedia.org) 古代エジプト文明

知識の性質の変動は、恐らく、セクエンエラ殺害以後、激しさを増してそのピークは、ヒュパティアの殺害に認める事が出来る。
URLリンク(ja.wikipedia.org) 古代ギリシア
スレリンク(sm板:683番)-686


257:,めいちゃん
08/09/05 10:03:11

ギリシアの哲学の中途半端な学問は、さらにローマのキリスト教支配の影響力によって弱くなって行ったが、
十字軍の遠征による新局面からルネッサンスの時に、本質的な科学の変動が起きたことを、
特にダヴィンチから認める事になる。ガリレオやコペルニクスやニュートンの原型であるとともに、
キリスト教発生によって失われていった古代の文明の知識の継承者の末裔でもあることが、
フリーメーソンのメンバーである事からも察する事が出来る。
URLリンク(ja.wikipedia.org) ダヴィンチ
URLリンク(ja.wikipedia.org) ルネッサンス

地動説や進化論に関しては、現代人の世界観もまだ追いついていない物の、ゲーテの顎間骨の発見によって
人間の進化論の認識が生まれダーウィンへと、そして、フロイトの精神科学への領域へと繋がっていった。
また、ニュートンの流れはアインシュタインへと、ゲーテの流れはボーアの量子論の領域に至った。
URLリンク(ja.wikipedia.org) ゲーテ
URLリンク(ja.wikipedia.org) ニュートン
URLリンク(ja.wikipedia.org) アインシュタイン
URLリンク(ja.wikipedia.org) ニールス・ボーア

URLリンク(ja.wikipedia.org) フロイト
URLリンク(ja.wikipedia.org) ユング

258:,エキストラ
08/09/05 10:07:44

>>256-257 に見られるような歴史上に認められる科学のほかに、

ほんまかいな !?  事実検証スレッド  [噂話]

で扱われているような、闇の科学の存在も認められつつある、、、。


259:,タイガードラゴン
08/09/05 17:45:52
科学について現代に極めて肉薄した見解の最重要な位置を占める模範と言えば、
ダヴィンチに他ならないだろう、、、。天体の見方、地球の大気の太陽熱の吸収の問題、地動説、
地質学、視覚の研究、遠近法、等の現代科学の基礎は、全てあると言える。


ケプラーの惑星の楕円軌道の発見、ライプニッツの微積分(古代ギリシアのパラドックスを解決したことを意味する→近似)
ニュートンのエネルギー保存則と運動量保存則の発見、相対速度、、、慣性系、にダヴィンチの継承を伺う事が出来る。
取分け、近似という発明は数学と言う物が自然科学の僕である事を再認識させ、数理論と現実とのつながりにおいて、
学問の現実における位置付けと言うより確かな現実性を示していると言いたい。

完全な法則や原理と思われた世界観も量子力学の出現によって把握しにくい性質のものとなってきた。


ただ、一ついえることは、ダヴィンチ以後の自然科学は、自然現象を数式で切れ味よく表現できるようになった。
微積分とエネルギー保存則と運動量保存則の力学的世界観によって、、、。

しかし、大方が、天動説はあやまっていると思っていれば現代の世界観を理解したと思い込んでいるようであるが、
自然科学は、結論としては、数式によって理解でき必用とされる生活に利用できる事ではじめて認められる ダケ であるという、
真実に自覚のある人は、殆どいないと度々感じる事がある。
そうでなければ、どんな変わった発想であり知恵に満ちた性質のものであろうと、単純な日常的発想の現実的営みにも劣るのである。

最近、その事が軍事上、法律・刑事上、医療上の必要性から解ってきたと感じられる。

量子力学ほど、それを証拠付けた分野は無い。観念主義は功利主義の奴隷となり、ニュートンやアインシュタインのように
一貫した観念で世界の成り立ちを証明する事は愚かな試みである事がやがて明らかとなってくる。

光の時間的絶対性を観測と思考実験から明らかにしたと言われたアインシュタインも、観念主義にとらわれて量子力学には、
ついていけなかった、、。いくら難解な数式や幾何学に通じていても、実用として現実に結び付かないなら、
単純な日常的発想の現実的営みにも劣るのである。

260:,白からす黒ひつじ
08/09/05 18:21:31
いくら難解な数式や幾何学に通じていても、実用として現実に結び付かないなら、
単純な日常的発想の現実的営みにも劣るのである。               >>

ただしそのような過ちは、人生上の失敗の問題と同様いたるところに存在すると言える。
車の運転手も初めは学校で練習した上で、車の使用の許可が得られる事からも、
失敗の積み重ねで大方の人は着実性を身につけていくことがお解りになられる事だろう、、、。


やっかいなのは、>>215の程度なら、誰でも解る問題であると言える。
ただし、量子力学の非日常的で非実用的と考えられる領域に到達した時、
つまり、一部の高度な数式(つまり、数と現象の一致の神秘や偶然性の謎)に通じた
者のみが発想する次元に至った時に、正攻法で立ち上げる現代の正規の精神医療スレッド [メンヘルサロン]
で扱われた曖昧な心霊体験と同様の、軍事上、法律・刑事上、医療上の危険性の問題点
が発生する事について、理解が届く事になる者は、意外に少ないのではないかと思われる。
(平行宇宙論など、、、)

取分け私が警戒するのは、そのような科学的領域に ほんまかいな !?  事実検証スレッド  [噂話]で
扱ったような人体実験に由来する闇の権力の意識操作が関わっている危険性の事なのである。
スレリンク(uwasa板:656番)
つまり、インディオの人身御供の影響力とローマの病気と犯罪を利用したペテンの操作の影響の恐れである。

古代の科学知識の病的歪みによる衰退のピークはギリシアやローマに見る事が出来るが、
その古代の知識の再生の可能性はダヴィンチに見る事が出来る。
それでも、ローマやインディオの影響による歪みは、特に原爆に結び付くアインシュタインや誤解や食い違いの恐れが付きまとう
量子力学に伺われると言わねばなるまい、、。、、、極めて危険な状況である。

現代科学にいたるまでの科学の系譜について、解り始めてきたのはつい最近の話であると思われるようになった。


261:,
08/09/05 20:34:14
















262:,
08/09/05 20:39:18
だが、根源的問題など存在しないという科学的考察のどこがいけないのだろうか? 直感
的に、それは逃げ口上だと感じるだけである。安全という感覚はあらゆる生物に不可欠だ
が、最もそれを必要としているのは、特に無防備だと感じている人間である。安全という
感覚なしには神経衰弱になってしまうだろう。だがその正反対の極へ飛躍して、ジェーン・オー
スティンの小説のように実に居心地よく、何一つ問題なと思い込んでしまうこともできるのだ。
そうなったら植物状態、いやそれより悪い停滞状態になってしまう。

ここで、人類がこのような特殊な状況にどのように立ち至ったかを、俯瞰してみることに
しよう。中世の時代、教会は民草が自分で考えることを良しとしなかったため、それこそ
が知識の源泉だと指摘した修道士ロジャー・ベーコンは、生涯の大半を獄中に過ごすはめになっ
た。だが、ルネッサンス期になるともはや教会も個人主義に蓋をしておけなくなり、そして印刷
技術の発明以後にはまったく不可能となる。やがてコペルニクスが宇宙の中心は地球ではないと
指摘し、またケプラーやガリレオがそれを疑問の予知の無いままに照明し、ニュートンが万物の法則の
最初の下地つくりをすると、旧来の信念体系はぐらつきだして倒壊した。

だがヴォルテール、ディドル、ルソーといった理性の時代の中心人物たちは偉大な思索家とはいえな
かった。事実、彼らが最も時間を費やしたのは、より苦労を要しない教会攻撃だった。そ
れに続く哲学者たちは、宇宙を理解することよりも、自分たちの互換は真実を伝えている
かという問題の探求にご執心だった。実際、宇宙の理解などという概念そのものがまった
く時代おくれになってしまったのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org) ヴォルテール
URLリンク(ja.wikipedia.org) ルソー

263:,
08/09/05 20:44:12
19世紀になると、急激に台頭した幽霊やポルターガイストへの関心に、科学者たちは不快感を覚
え、魔術崇拝の迷信と糾弾した。ニューヨーク州のフォックス家で発生したポルターガイスト現象が過激なま
での盛り上がりを見せたときには心霊主義教会の設立にまで発展し、科学者連は怒り心頭
に発した。だが、この問題を研究した知性ある人々は、無知による迷信とはかたづけられ
ないと認めていた。数学者チャールズ・ドッジソン(「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルの本名)
などはこう認めている。「すべての現象がペテンで説明がつくものではないと確信している」

要するに、19世紀は現代のUFOと同種の問題に遭遇していたのだ。それに対する反応も
よく似ていた。存在しないふりをしていたのである。

事実、ルイス・キャロルもこの現象は電気に似た新たな力で説明できるかもしれないと提案したが、
当時発足したばかりの<英国新鋭研究協会>の調査では、それで何千件という幽霊目撃談
は説明できないことが判明したのだ。だが大半の科学者は超常現象に無関心な態度をとり
続けた。ダーウィンのブルドッグ-トーマス・ヘンリー・ハクスリーなどはこう説明している。「ただ単に、この問題に興味が湧かないのだ」

かくて20世紀へ突入してからも、いまだに科学は万物の法則構築の試みに忙しく、かたや
超常現象の半分は無視されたままとなる。1900年にはその構築も成功しかけたかに見えた。

だがちょうどそのころ、科学の殿堂はみずから崩壊をはじめた。その理由を説明するには、
苦痛なしであれと願うが、現代物理学への多少の脱線が必要になる。
URLリンク(ja.wikipedia.org)チャールズ・ドッジソン

264:,
08/09/05 20:50:27
1897年にJ・J・トムソンが電子を発見すると、原始は宇宙で最小の物質でないことが明白にな
った。トムソンは、原始とは陽電気を帯びた塊であり、それにマイナスの電気を帯びた電子がクリスマス
ブディングの中のレーズンのように埋め込まれていると結論した。

そして、まさに科学が宇宙の秘密に肉薄し始めたかに見えたちょうどそのとき、マックス・プラ
ンクという物理学者がやっかいな問題を持ち込んできた。当時プランクは、紫外線崩壊と呼ばれ
る問題を説明しようと試みていた。簡単に説明するとこうなる。電灯をつけると同時に、
紫外線やX線、ガンマ線その他の危険な放射線が部屋中にみなぎらないのはなぜか、プランクは
しりたかったのである。ピアノの鍵盤を一つたたけばすべての弦が振動するのだから、電灯
や蛍光灯をつけたときにも適用できるはずではないか。クラーク・マックスウェルが示したように熱も
X線もすべて電磁エネルギーという同じ鍵盤の一部なのだから。だがそうではない。なぜ
か?

1900年にプランクは、エネルギーは連続的な波ではなく小さなパケットとして流れるのではないか
とし、このパケットを量子と呼んだ。コップの水をテーブルの上にこぼすとあらゆる方向に流れる。
しかし、この水を凍らせてパウダーアイスにすれば、塊のままになる。煎じ詰めれば、エネルギーに
ついてプランクの言いたかったのはそういうことだった。

URLリンク(ja.wikipedia.org) J・J・トムソン
URLリンク(ja.wikipedia.org)マックス・プランク
URLリンク(ja.wikipedia.org)ジェームズ・クラーク・マクスウェル

265:,エキストラ
08/09/06 10:28:51






スレリンク(mental板:265番)平行世界

URLリンク(ja.wikipedia.org) ローレンツ変換



266:,
08/09/06 10:34:26




           , '´  ̄ ̄ ` 、   >>265は、後はエンジニアや学者どもの仕事だ、、、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|  ちゃんとやっておけよ、、、
          N| "゚'` {"゚`lリ  
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|

267:,
08/09/06 10:44:04







   〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /  
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |       
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |    
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ   
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l   
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ 、、、命令だ、、、、!



268:,打つ理(ぶつり)学
08/09/06 10:49:16


       /!   ,.::'::::::::::::::::::::::::::::::ヽ            ヽ、:::::::::::::::::::::|
     ,.イ  | /::::::::::::;: ‐''"´ ̄ ̄``'、ヾヽ     ,,..      `''‐、_::::::::|
      /::|  レ':::::::::::/      ___. ゙、、_ノ7/,/::(_      ,. -‐''"::::i
     ,'!::::!  ヽ:::::::/       ,.ィ':::::::::::゙,``'i、;;;;ノノハ;__::::`‐...,,_', \::::::::::/  
    .!|::::::゙,    \    /   !::::::::::::i.  |/   /ヘ'''  '=、-、ヽ ヽ:;ノ、  
    l l::::::::ヽ    `''‐-r'′   l:::::::::::::| l7    /    ̄     /rへ,i 
    .i '、:::::::::\     |     |:::::::::::::| !  _,.`         /f i } ||. 
    ゙, ヽ::::::::::::`ヽ.、_,l     !::::::::::::;' / `トヽ ̄         /ィ ノ ,.ノ 
     ヽ \:::::::::::::::::::/     /:::::::::::// ノ/ニニ二ヽ      /、_,.r'"  
      \  `ヽ:、:::/   /:::::::::::/ /_``   'ゝヽ    /        
       ` 、,../    ,/::::::::;:∠-‐'′ ``'ー-‐'゙`   ,. /
            ` ‐-;-'--‐ <.  ヽ、       ,.. - '" /    
__ ,,.. -─一¬ヾ´ヽ
、;;;;;;;;;;;``;;;.、 `''ー---‐ ''"´   /ヽ、  

例、MV+mv=MV’+mv’=一定  運動量保存則         
1/2MV2+1/2mv2=一定  エネルギー保存則  ←F=MdV/dt の両辺に速度をかけると得られる式

269:,
08/09/06 10:53:48
>>266 出来たら ちゃんと解るように教えてくれよ エンジニアや学者様よぉ、、、


       r‐-、._ ,,. r─-、.,
       /"  ミミ/⌒   ヽ、\
      < 〃⌒ヾ ⌒~  \ )    
       x 〃⌒ヾ / ⌒ \))ソl
      ドミ~ト⌒   ⌒ヾノ/~イ彡;、    
      Yミ! ((⌒   :ヽリ/ |〃イ
      (ミ|  .Yi⌒  )),ソ  i彡゙;)   
     _l!ミ! r─-.V、, ,,.ノrェ--- j彡ィ
      !ヘl;|. ぐ世! t(イ,ィ '"世ン 「ヽ.    
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
     ヾ、!      !;     ,レソ    
       `|      ^'='^     ム'′
       ,rト、  ー- ─-:  /|      
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_.  
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\    。
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、



270:,
08/09/06 15:13:41
    ,='´,',/ィ´‐'´ ̄  ̄`二 二 `ニ`ー-、`-、ヽ  `ミミミヾ、
    `-、_,r三-‐',,!,'ィニ´...      ー - - 、__`ヽ`ヽヽ   `ミミミヾ `ー、
     r'´i',',' ,' l', ,iiilllli‐、     ,,,iiiiiii,,,,,,,,,ヽ ` ` `  、ミミミミ、、. ヽ
    ,イ lii'/ ,', l' '"´          "    `、    ';'ミミミミミヾ、
    !ヽ lヘ  ,',!  _r==、_ 、      =‐-、   !   ミヾ、ミミミミミミヾ
     `ノ   ,! ,.k''てヾ、 .)   / _r'7‐iヾヽ  !   `ミミミミミミミミミミヾ`
    _,.-'ソ i  ,',l  /`ニニン ,!   ヽヾ二ニニ´ ー     ';,;ミミミミミミミミミヾ、
   ノ  /7j'l, .l 彡`ー‐'´ /   `   `ー-、_・`,、_ ・   ';ソiヾ/`li`ミミヾヾ
    ノ '' !i,','l'   ・ ,.-/   ヾ ヽ、    `  ゛ i ノ  "ソ´ ,ノミヾ`!liliト、
   '´ '´ ー'´ノ l  ,   i!      ' `i 、       ヾ,   )  ,!、`、ヾjlililト、
    `ー、_,=ニ,' l i  ,,,,,,`ー--'´`` '  ヽ  .  ・  !. , ' " Yノミ`、`ソjlillil!
         ノl l! ,;'"  ""''''""""''''''':;,,ヽ  .   :; ' l丶 j´ソミソ'彡j!jl!
.          l i."';,,.,,.,,.,,.,,.,,.,,,,...,.,,   "';,    ,:;  ノ`=' "゛゛='ソ jliソ
          ヽ ヽ  /   i   "ツ'';,.,,;'.     ,! , ,ィ´     ``ー-
         __,.....ヽヽ  l      i'´,ィ  ;     / ,ィ´
__,...--‐'''''´ ̄   .ヽヽ l  /   i´.ィ   ,  /,ィ´
            _ヽi ヽ !  .,!     ,! ,.ィ´
       __,..-‐''´  `!、!、____,イ    _,'-'
    _,.-''´        ヽ      _,ィ´


271:,ミジンコ
08/09/06 15:40:21
                       ______
                  ,.ィ'´ ̄    `ヽ
                ,ィ´  _,........_     `!
                  i´   i´   ``ー‐-、ヽ
                   l    l         !. l
               l  ノ  _,,,,,,,_   _,,,_l l
               ト、 l -'´_,...._   i'_,.._ l!
                   l `!   ー , i i 、ー- l
                 l (  ー、 ,ィ !、__, i、 ,!
                ヽ、、 ヽ  、 ,  'l  < 、、、、ハルヒの予感、、、
                ,.ィi ヽ  '--‐‐‐' ノスレリンク(utu板:280番)
         _,....、___,...--'´ ヽ `ー、 ´ ` ,ィ´ヽ_スレリンク(sm板:568番) 
       ,ィ'´         ヽ  `ー ‐ /    `ー-、_ ざぶとん いっぱい持ってきなさい
      ,ィ            ヽ    /        `ー、_
      l              ヽ   /   ___________     ヽ
       l               ヽ_/.-‐''´       ``ー-、_ ヽ
      ,!              _,ィ´              `ー、ヽ
      /                   \                 ヾ、
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   ,!     `ー‐‐‐‐----、___________________,--‐‐-、__-=         l
   ,!                  ,!        `ー-ニつ__,......--‐‐''"l´
  ,!                    /            `)        l

272:,ミジンコ
08/09/06 15:50:14
スレリンク(uwasa板:570-577番)
  .:/ .:! .:.:         / l|l.:.. _lゝ:.ヘ.:.:..   |: l:.  |    ト ヽ
 .:.:.:j .:.:.! .:.:    , -|=-T:.:´j、ヽ:ヽ:.:.  .ト! l:.:. .l:. ヽ l ヽl
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 .:.:.:.j.:.|:.:.!:.:.:.:.:.: l ヽ:.ヽ、li          / /イ: lソ′
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:.:.:/.:.|:.:l.:.:.:.ト:.:.:.:.:. l   \ヽ     i´‐´ ̄j  /!:.:.ハ !
 ̄ ` l:.:ト、:.:.: ヽ:.:.: ヽ   ` ー    ー‐ ニ  / }:/j j/
    ヽトヽ:.: l:.:ヽ: l    ヽ、         / j'://
     ヽ、 ヽ: ト\lヽ、     `丶       / /´
       ` i: l ヽト、 ` ァiー---` 、_j-i<
        l l  |   / |:.:|:.:.:.:.:.:.:.  !  ヽ
        |:|     /  !:.lヽ.:.:.:.:.:.: !   ',

273:,
08/09/06 16:04:52
>>264 続き

これは誰も(プランク本人でさえ)信じなかった。だが1905年、特許局に勤めるアルバート・アイン
シュタインという若者が、プランクの考え方で光電効果という問題が解決できると指摘した。金属
板に光が当たると、表面から電子が放出される。ここで光量を上げる(たとえば電球を6
0ワットから150ワットに替える)と、放出される電子の速度が速くなると思われるかもしれ
ない。そうではなく、単に電子の数が増えるのである。まるで光は金属板に向かって放た
れた銃弾のようなのだ。つまり、その銃弾が量子である。

この概念はまったくの不評だった。アインシュタインが正しいという可能性をプランクが認めるまでに
は数年を要した。そしてやがては、光の振る舞いは波と粒子の両方の特徴をそなえている
と認めなくてはならなくなる。しかし、波が粒子であったり、またその逆であったりとい
うことがどうして可能なのだろうか?  だしぬけに万物の法則は実現までの道のりが遠
そうに見え始めた。

だが少なくとも粒子説は、新しい原始像を構築する助けにはなった。1908年、アーネスト・ラザ
フォードがクリスマスプディング像の反証を示した。金の薄片にアルファ粒子をあてたところ、大部分が
通り抜けてしまったのだ。これは金の原子はおもに空間で出来ているという証拠になる。
ラザフォードは続けて、原始は回転木馬のように中心にプラスの電荷を帯びた核があり、その周
囲のどこかに電子があると主張した。そして1913年には若きデンマーク人物理学者ニールス・
ボーアがこの原始像を改善する。原始とはミニチュア太陽系のようなもので、太陽を巡る惑星のよ
うに原子核の周囲を電子が回っているが、惑星と違って電子はエネルギーを(量子の形態で)
吸収もしくは放出でき、内側や外側の軌道へ飛び移ることが出来るというのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)原子
URLリンク(ja.wikipedia.org)電子
URLリンク(ja.wikipedia.org)
URLリンク(ja.wikipedia.org)電磁場
URLリンク(ja.wikipedia.org)光電効果
URLリンク(ja.wikipedia.org)プランク定数
URLリンク(ja.wikipedia.org)粒子説・波動説

274:,
08/09/06 16:26:08

これで、原始の内部で何が起きているかを調べるかなり簡単な方法が出来た。熱せられた元
素(たとえば水素)から発せられた光がプリズムを通過すると、非常にはっきりしたスペ
クトルが現れる。このスペクトルは軌道上の電子の振動によるものなので、その軌道についての情
報を知ることが出来るのだ。スペクトル中の輝線と暗線(放出線と吸集線という)は個々の元
素に対応しているので、恒星がどんな元素で出来ているかすら調べることが可能になる。
ボーアは水素原子のスペクトルの知識を用いて、水素原子の内部で何が起きているかを説明した。

 それでもまだのこされた問題は多かった。ニュートンがその著書「プリンピキア―自然哲学の数学
的原理」の中で太陽系を説明したときには、その数字で惑星運行の有様を正確に描写でき
た。だがボーアの数学では、そこまで正確に原始内部の電子の挙動を説明できなかった。ドイ
ツの物理学者アノルト・ゾンマーフェルトが電子軌道を楕円と考えたほうがうまく原始を説明できると
したときでさえ、問題解決にはならなかった。その後の12年間、量子理論は混沌とした
ままで、一歩進んで二歩下がるか、あるいは運が良くてせいぜい現状維持という状態だっ
た。1922年、ボーアは優秀な若き学生ヴェルナー・ハイゼンベルクと出会い、手詰まりを認めた。
原始はものではないのだ、とハイゼンベルクにいった。


275:,
08/09/06 16:28:20

 では原始とは何者なのか? 1923年、ソルボンヌ大学のルイ・ドブロイという学生が一見途方
も無いアイデアを思いついた。もし光波が粒子のように振舞うのなら、粒子が波のような挙動
をして悪いはずが無いのでは? 物質波というアイデアは文句なしの矛盾のように思える。だ
が原始が もの でないのなら、電子だって もの ではないということになる。電子が
小さな硬いボールのようなものでなければ、原始内部の波のようなもので、円形に曲げたスプ
リングもしくは自分の尾に咬みついたヘビのようなものかもしれない。これで電子に軌道があ
る理由が説明できる。というのもかぎられた波長だけが真円に当てはまるからだ。それと
もひょっとしたら、とドブロイは後知恵で付け加えた。電子は波に関連した粒子で出来てい
るのかもしれない。このアイデアに対する周囲の反応はさらにそっけないものだった。
URLリンク(ja.wikipedia.org)プリズム
URLリンク(ja.wikipedia.org)スペクトル
URLリンク(ja.wikipedia.org)量子論
URLリンク(ja.wikipedia.org)ハイゼンベルク
URLリンク(ja.wikipedia.org)ドブロイ

にもかかわらず、水晶に電子を打ち込んでみると、ドブロイの物質波が確認された。水晶の
層は実質的には一連のスリットで、光線が曲がる(屈折する)のはこのスリットのせいである。電
子ビームはあたかも光束のように屈折したのだ。また後に行われた実験では中性子も同様に
屈折した。素粒子の挙動はまさに波と同じだったのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)素粒子



276:,
08/09/06 16:50:09
1927年までには、ボーアの手詰まりを解決した量子理論は3つも出されていた。ヴェルナー・ハイ
ゼンベルク、ポール・デュラック、エルヴィンシュレディンガーが別々に提唱した理論である。

1925年、ヘリゴランドで休暇を過ごしていたハイゼンベルクは、ボーアの太陽系型原始は忘れて数
字に集中することに決めた。彼は原子をオシログラフ、あるいは電気マッサージ機―と
いうより、筋肉をリラックスさせるマットレスとして思い描いた。ハイゼンベルクが知りたかったのは、振
動と光のスペクトルに現れる線との関連性だった。そして最終的に、原子内部の状態をすべて
表現する数式を見つけるのに成功した。ハイゼンベルクはスペクトルの暗号を解いたのである。興奮
のあまり、彼は夜中の3時に家を出て夜が明けるまで高い岩のてっぺんに座っていた。

ハイゼンベルクの悩みの種が一つあった。かれの量子論では、p×q=q×pにはならな
いのだが、これは明らかに算数の規則に反していた(pとqは素粒子の位置と運動量をあ
らわしている)。この問題が解決したのは、ハイゼンベルクが突破口を開いたというニュートンをケンブ
リッジの大学院生ポール・デュラックが耳にしたときだった。優秀な数学者であるデュラックは、この
パラドックスが19世紀ダブリンの数学者ウィリアム・ローワン・ハミルトンの式で解決できることをすぐさま
看破した。ハミルトンも光は波か粒子かという問題に取り組んでおり、波もしくは粒子の運動を
表す一組の方程式を作り上げていたのだが、この方程式でもAかけるBがBかけるAと等
しくならなかったのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)ボーア模型
URLリンク(ja.wikipedia.org)ポーる・ディラック
URLリンク(ja.wikipedia.org)シュレディンガー
URLリンク(ja.wikipedia.org)オシログラフ
URLリンク(ja.wikipedia.org)ハミルトン

277:,
08/09/06 17:00:44





>>274-275【
URLリンク(ja.wikipedia.org) ヤングの実験
URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6) 干渉      】








278:,
08/09/06 17:10:44

エルヴィン・シュレディンガーは古いタイプの物理学者で、量子力学をこみいった代数学に変質させ
ようという当時の傾向に不満で、原子の視覚的な考察は可能だという確固たる信念を持っ
ていた。1925年のクリスマス休暇をチロルで当時の愛人と過ごしていたシュレディンガーに(彼は有名な
おんなったらしだった)、ふと閃きが走った。ドブロイの物質波について考え込んだとき、あ
る波の方程式を思いついたのだ。シュレディンガーがギリシア文字のプシ、ψで表現したこの式は、
電子の波を池の水面の波と同様に表すことが出来た。というより、パン生地のやわらかいボ
ールがシンコペーションのかかった音楽にあわせて踊りだし、ソノリズムに合わせて波打つ出すところを
想像してもらえばいいかもしれない。これがおおざっぱなシュレディンガーの原子像である。シュレ
ディンガーの波動関数は量子物理学史上最大の進歩とみなされている。

一見するとこの3つの突破口は矛盾するように思えた。実際にはシュレディンガー自身、この3
つが同じ基本概念の3通りの表現だと理解していた。

次に大きな突破口を開いたのはデュラックの<代数量子論>である。ディラックの方程式の中の、
光速近くで運動をする電子を扱った式は、利点も欠点もあったものの、プラスの電荷を持つ
電子に似た粒子(電子の電荷はマイナス)の存在を予言しているらしかったのだ。やがて実験
室で陽電子が発見され、ディラックはノーベル症を受賞する。
URLリンク(ja.wikipedia.org)波動力学
URLリンク(ja.wikipedia.org)陽電子
URLリンク(ja.wikipedia.org)光速度

279:,
08/09/06 17:24:42
だがそのときすでにハイゼンベルクによって、量子物理学に不可欠な原理がもう一つ発見されて
いた。有名な<不確定性原理>である。表面的には、この原理はあまりたいしたものに見
えない。1927年当時にハイゼンベルグが発表したのは、素粒子の位置とスピード(運動量)を同
時には測定できないというだけのことだったのだ。これが大したものに見えないのは、そ
れが実践上の限界に過ぎないように思えたからだ。ビリヤードの球の位置とスピードを測定する
には、その球に光をあてて(でなければ球が見えない)、AからBにいくのにかかる時間を
測るだけでよい。電子に光をあてるわけにはいかないが、これは電子が小さすぎるためだ。
できるのはせいぜい光子一つをぶつけるぐらいだが、これはビリヤードの球にゴルフボールをぶつ
けるようなもので、測定結果に影響を及ぼしてしまうのは明らかだからである。

日常生活の中で実例をあげれば分かりやすいかもしれない。行動科学者が人間の行動につ
いての本を書こうとしているところを想像して欲しい(古典物理学は一種の行動科学であ
る)。セックスを説明する章にさしかかり、セックスとは飲食と同様の欲求だと説明したとする。だ
が、この比喩を使ったところで、性欲と食欲には異なる部分もあることに気付く。書き状
態の人間は死んでしまうかもしれないが、セックスに飢えたからといってセックス欠乏症で死んだ
りはしないのだ。この理解を出発点として、この科学者は最終的に、食欲とは違ってセックス
の90パーセントは心の中の出来事であり、純粋に身体的な欲求とはみなせないという理解
に到達するかもしれない。彼の立場は、原子を もの とはみなせないと理解した理解し
たボーアになぞらえるだろう。
URLリンク(ja.wikipedia.org)量子物理学
URLリンク(ja.wikipedia.org)不確定性原理
URLリンク(ja.wikipedia.org)光子


280:,
08/09/06 17:37:10

同じ年の1927年、ニールス・ボーアはハイゼンベルクの不確定性原理を詳細に説明した。ハイゼンベルクと
の議論の中から<コペンハーゲン解釈>、すなわち<相補性原理>が生まれたのだ。彼の議論は
せんじつめればこうなる。「電子波か粒子かなど忘れよう。電子に今いる位置(粒子の性質)
はとたずねれば、粒子としての答えが返ってくる。運動量(こちらは波の性質)をたずね
れば、彼としての答えが返ってくる。どちらが正しいという問いはやめて、2つの答えが互
いに補い合うものだと理解しようじゃないか」

言いかえれば、素粒子の位置と速度を同時に測定できないのは単なる実践上の限界などで
はないということだ。現実そのものに内在する性質なのである。

もう一人の量子物理学者マックス・ボルンは、シュレディンガーの波動関数ψを、電子が何らかの位置
をとる蓋然性と解釈した。シュレディンガーは異議を唱え、青酸カリのカプセルとネコの入った箱の有
名な話で主張の正しさを示そうとした。放射性崩壊などの量子論的なプロセスがカプセルが壊し
て猫を殺す引き金となるかもしれないし、ならないかもしれないというあの譬えである。
シュレディンガーはこう主張した―ボルンによれば、箱をあけるまではネコは生きているとも死ん
でいるとも特定できないという状態にあるというが、そんなことは明らかにばかげている
ではないか、と。
URLリンク(ja.wikipedia.org)コペンハーゲン解釈
URLリンク(ja.wikipedia.org)相補性
URLリンク(ja.wikipedia.org)シュレディンガーのネコ

だがある意味では、<コペンハーゲン解釈>が言っているのはまさにそれなのだ。素粒子レベルの
プロセスを観察することで波動関数は崩壊し、粒子の状態になる。だが、波動関数が崩壊する
前には、電子は蓋然性の状態にあり、それ以上正確には特定できないのである。


281:,
08/09/06 17:44:14
だがある意味では、<コペンハーゲン解釈>が言っているのはまさにそれなのだ。素粒子レベルの
プロセスを観察することで波動関数は崩壊し、粒子の状態になる。だが、波動関数が崩壊する
前には、電子は蓋然性の状態にあり、それ以上正確には特定できないのである。

アインシュタインは苦々しげに異議を唱えた。シュレディンガーと同意見だったからだ。実験場の限界で
発見できないとしても、原子内部で何かが起こっているのは間違いないと主張した。「神は
サイコロを振らない」とは憤慨したアインシュタインの言葉である。

アインシュタインはボーアを論ぱくするための思考実験を案出した。アインシュタイン=ポドルスキ=ローゼン・パラ
ドックス、つまりEPRである。高速度の電子がふたつ衝突し、互いに反対方向に跳ね返った
としよう。片方の速度を測定し、もう一方の位置を測定することは可能なはずではないか。
そしてこのふたつの電子は逆方向に飛んでいるのを別にすれば、事実上同一なのだから、
これで不確定性原理を論ぱくできることになるではないか。

そうはいえない、とボーアは反論した。2つの電子は同じ系の一部なのだから、片方の波動関
数を崩壊させれば、同時に両方の波動関数を崩壊させることになる、と。

いや、とアインシュタイン。ふたつの電子は高速で移動しており、また光速を超えることは不可能
なのだから、お互い他方に何がおきているかは分からない筈だ。

URLリンク(ja.wikipedia.org) アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックス(EPRパラドックス)


282:,
08/09/06 17:54:36


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ほほほほw、、、クケケケッ、、、、アヒャッヒャッヒャッヒャ、、、、、。




      , : ‐ : ̄: ̄:`ー: 、―:<:. :. \
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   //: :. :.i:|:ハ:. \く ァテテミ:ハ: :. :. :.レ: :. |:::ヽ:\
   |.|:. |:. :|:レ',ニミヽミ_>ト-ソ.}_./ |:. :. :.:|:: :. :|::::::ヽ:.:\
   |:|:. |:. :|:V トrヘ.   " ̄  /: :.:/イ }:: .:|:::::|:ハト、_:>
   |:ハ:.|:..:.ト:|. ゞ'^、      /_:.イ:. :レ::::: :. |V|::| |
     ヾ>、::>   ィ  }     |:. :.:|:::::::: ∧:∨ 
     /ハ:|:. :ト、   ヽノ    /|:. : ハ::::::. :∧:.\__  体験において対等でない
     VV|:. :V ヽ、     / /:. :./::∧::::: :∧ー'´ おかしくなっっちゃう、、、。
       |:. :|: :. :::::|`::ーr'´  /. :.:/:::::::∧::::: :.\
     ヽ、_」:. :.`ー‐::::|::::::」   /イ/ ̄ ̄ ̄ヽ: :. : :.\
        ゝ:. .>--ァく|L_/  /       ヽ:. ).:. :\
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       |/, へ===" ̄    \.  \    ∨:./:. :.|
      //       .:::::::::...   :.ヽ  ∧    ∨:. :. }

283:,282の111だった
08/09/06 18:05:29
だが、この議論に勝ったのはボーアだった。1982年、アラン・あすぺの率いるパリの一派がこの
ふたつの粒子の実験を行い、ボーアが正しいことを発見したのだ。光子の片方の進路を45度
の角度で上に曲げると、もう一方の光子の進路は下に45度だけまがった。高速度運動中で
さえこのふたつの光子はまるで一卵性双生児のようにふるまい、一種の絆があるように見
えたのだ。これはまた、ベルファストの科学者ジョン・S・ベルの研究の裏づけにもなった。ベルは
数字を用いて同じ結論に到達していたのである(これは一般には<ベルの不等式>として知
られている)。
URLリンク(ja.wikipedia.org)アラン・アスペ
URLリンク(ja.wikipedia.org)ベルの不等式
この議論にはもう一つ段階があった。この段階は一般読者には、問題全体を救いようの無
い混乱に投げ込むと思われかねないが、この段階のおかげで、もう一度UFOの本質とい
う問題に帰っていくことができるのだ。

ここに、量子力学上の不思議な国のアリス的パラドックスの重要性を示す、とりわけ不可解な実験
がある。ごく単純化して二重スリットの実験と呼ばれている実験だ。細いスリットに光をあててその
向こうにスクリーンを置くと、スクリーンには細い光の線ができる。このスリットの横にもう一本スリットを開
けると、スクリーンには重なり合った2本の光の帯ができる。だが、この重なり合った部分には暗
い線がある。これは干渉、つまり1つの波の山をもう一つの並みの谷が打ち消すためにできるものだ。
>>277
URLリンク(ja.wikipedia.org)二重スリット実験

284:君たちはイデオロギーを克服できるか?
08/09/06 18:17:03
スレリンク(baby板:692-705番)
スレリンク(baby板:734-738番)
最悪の邪道外道の軍事を徹底的に追求するスレッド スレリンク(army板:258-262番)
            / / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,i: : : : : : : : : : : : : : : :「|
            l″: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./ : ,イ.: : : : : : : : : : : : : :!
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             / : : : : : : : : : : :./ : : : : / : :,/: :,:ッ;゙,:/=ニ,゙".!: : : : : : : : : : : ::〃
         /: :,: : : : : : : : :/ : : ,,イ: :,i/: / ‘゙/`'ニ┘ ./ |: : : : : : : : : : : :./
           /: ::i′: : : : : : : ./ : : ./;/ :,i'//7-..、.,.`゙゙゙ ̄ ̄./: : : : : : : : : : : ∈
        l: :/l: : : : : : : : : !: : ::,i;;;;l゙:/;;'!/l  '"゙''ッ(、,.,/: :_ : : : : : : : : :i./
        ! / |: : : : : : : : :.!: : :i゙;;;l゙ iシ'" /   ~゙`-ニニ ii/ア: : : : : : : : : :,!ミ゛
        | l l: :i: : : : : : :.!: : i! ! !:!   l゙     _,,,,,,....-'゙.,......i、,.: : : : : : :リi|
         l| !: .!: : : : : : |: : :l: :.l レ   ″   .`゙'''''―r'"  .ヽ`゙''ー..,、 |.″
            ` l: ::]: : : : : : ": :,!: : .l   ,,,,,........,,,,,  ._,../ ,r'"'、 .ヽ   ` \
          l ./ ヽ: : .!: : : : │: : ゙l,    --‐   `'-:/  !   l  l.      `'-、
           ,. !'"  ゝ、|: : : : : ,!: : ::|.l         /  l    .!  l           ` \
          /´`゙゙'!ミ''''''/: : / 、:ゝ: : | .ヽ,,,,________,.. /゙ /     .l  l             !
       / .r‐ー、 .` / :_.〃/:,、: : :_,!.. -¬'''''''''''''''ブ /       .l .l,            |.

285:Nanashi_et_al.
08/09/06 18:47:35
URLリンク(ja.wikipedia.org) イデオロギー
URLリンク(ja.wikipedia.org)過渡回折格子法
URLリンク(ja.wikipedia.org)解析格子
URLリンク(ja.wikipedia.org)ブラッグの法則
関係ないか、、、、↑?
さてここで光を弱めていって、両方のスリットを通る光子が一度に1個だけになったとしよう。
そしてスクリーンの代わりに写真乾板を置いたとする。長い時間が経過した後には乾板に二本の
光帯ができるが、光子が1つでは自分に干渉しようがないので、干渉による暗線はできない
はずだと思われるだろう。実際にこの実験をやってみると、やはり二本の光の帯と干渉
による線ができるのである。

もっと奇妙なことがある。このふたつのスリットに光子計数器を置いて、おのおのの光子がど
ちらかのスリットを通るか調べようとすると、まるで光子が見られているから行儀よくしよう
とでも思ったかのように、緩衝効果はたちどころに消えてしまう。

どうしてこんなことになるのだろうか? 光子はふたつに分裂するのだろうか?それとも
どういうわけか波が二手に分かれ、両方のスリットを通り抜けるのだろうか?もしそうなら、
スクリーンの一定の場所にあるのはなぜなのだろうか?それに観察していないときは波のよう
に振る舞い、観察されると粒子のように振舞うのはなぜなのか?

286:、
08/09/06 20:40:54
1950年代、物理学者ジョン・ホイーラーの弟子ヒュー・エヴェレットが、首をかしげたくなるような発言を
した。光子が見られているときだけ固体になるという事実が示しているのは、見られてい
ないときにはボルンの蓋然性の波の形態をとり、両方の穴を同時に通り抜けられるというこ
とである。そしてこのふたつの蓋然性の波が互いに干渉するというのだ。まるでシュレディンガ
ーの猫が同時につた角宇宙に存在し、片方は死んでいてもう一方は生きているといっている
ようなものである。箱を開けると同時にこの二つの可能性は我々の実態のある宇宙で合体
し、生きているか死んでいるかのどちらかの状態になるのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)ジョン・ホイーラー
URLリンク(ja.wikipedia.org)ヒュー・エヴェレット
URLリンク(ja.wikipedia.org)ボルン

だが、宇宙はたった二つだけなのだろうか?エヴェレットによれば、光子が波と粒子のどちらか
の形態を選択するとき、実のところ光子は本当に選択しているのではなく、平行宇宙にま
たがってその両方を選択しているのだという。そして電子の波は写真乾板、あるいは他の
電子と衝突するたびに合体するのだから、これはそのたびに新しい平行宇宙を意味し―
何千、いやじつは何百億という平行宇宙が存在するというのである。
URLリンク(ja.wikipedia.org) 平行宇宙
URLリンク(ja.wikipedia.org)写真乾板
URLリンク(ja.wikipedia.org) 光検出器

287:、
08/09/06 20:43:46

まるで冗談のような概念である。だが、多くの科学者がこれを真剣に受け止めている。た
とえば量子物理学界本流の若手デヴィッド・ドイッチュは、「現実の構造」(1977年)の中でまる
一章を割いてこの二重スリットの実験を説明し、われわれの宇宙に存在する光子を実在の光子、
平行宇宙に存在するほうを陰の光子と呼んだ。

アリストテレスがポテンシアと呼んだ概念は、可能性と現実とのはざまの不可思議な不可思議な領域を
指していた。電子(そして猫も)は、この領域にぴったりの存在になり始めた観がある。
URLリンク(ja.wikipedia.org)アリストテレス


量子力学にわざわざ回り道した目的は、好むと好まざるとにかかわらず、われわれは現実
を見るまったく異なる方法をまなねばならないと指摘するためである。われわれの美的感
覚、ユーモア、性的嗜好のように、現実は観察者の中にあるのだ。物理学者ジョン・ホイーラーなどは
さらに(いわゆる当事者としての人間原理の中で)、我々は知的活動によって宇宙を創り出
しているのだとまでいっている。


これはとりもなおさずアインシュタインが、憤懣やるかたない思いで異を唱えた概念である。だが、
この観察者こそ不可欠だという新たな物理学的宇宙の構築に中心的役割を果たしたのは、
アインシュタインその人にほかならない。エネルギーに関するプランクの量子は正しいと認めたときアインシュタ
インは雪崩を引き起こし、やがてはその雪崩に自らも、罵り声を上げ、拳を振り上げながら
押し流されていくことになったのだ。


288:、
08/09/06 20:59:15

さて、こんな革命など私にも、また読者の方々にも無縁だと言われれば、確かにその通り
だ。あたかも我々はいまだに19世紀物理学の旧弊な確固たる宇宙にいるかのように、日々
の雑事に精を出している(事実、ある調査によればイギリスとアメリカ国民の3分の一が、いまだ
に地球が太陽の周りを回っているのか、また逆なのかさえ知らないという)。だが、すでに
胸中穏やかならざる思いにとらわれてしまった人々もいる。フリチョフカプラやフレッド・アラン・ウルフ
のような物理学者が「タオ自然学」(1975年)や「平行宇宙」(1988年)といった著作中で傾
倒している科学は、日に日に東洋の神秘主義めいた様相を呈しつつある。大量のLSDを
投与されたスタニスラフ・グロフの患者が、現実の本質について古典的な東洋神秘主義めいた洞察
をえたことを思い起こさせる人もいるかもしれない。ゲーリー・ズーコフも「踊る物理学者たち」
(1979年)で同じ趣旨のことを書いている。まだ気付かれていないが、我々の歩き回って
いる宇宙はまったく別種の、いわゆる常識とはまったく無縁の宇宙なのだ。我々の立場は
まるでウォルト・ディズニーのキャラクターのようなもので、がけっぷちを超えてその先まで歩いてしま
い、下を見て初めて落ち始めるのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)フリッチョフ・カプラ


289:、
08/09/06 21:00:16

こっけいであると同時に皮肉なのは、こうした一切合切が先に述べた問題の結果起こった
ということである。つまり、進化の過程のどこかで人類は左脳の道、実用的な進歩の道を
選択し、神秘主義や心霊能力を部族の呪術師にゆだねてしまった。この選択の結果生まれ
たのが現代の科学であり文明だった。視野狭窄(トンネル・ヴィジョン)であり無力感だった。そ
して今になって、なんとも滑稽なことにその現代科学が、我々は視野狭窄にかかっており、
宇宙を理解したければ目隠しをはずすことだと言い出しているのである。

さて読者は覚えておいでだろうが、UFO問題に導かれた先もまた、まったく同じ場所だ
った。最初は実に確実として理解可能に思えた。ケネス・アーノルドの空飛ぶ円盤から沸き起こっ
た疑問はこうだった。われわれは他の惑星からの訪問者に観察されているのだろうか?エイリ
アンが大挙して地球へ着陸するための心構えをさせているということなどありえるのだろう
か?

この問いに直面したジャック・ヴァレとジョン・キールは、最も異様な現象が進行中だという結論に
すぐさま到達した。ヴァレは、これはコントロール現象だと結論した―つまり、この現象で重要
なのは我々に及ぼす影響のほうだというのである。まるで古典物理学の問題が量子物理学
の問題へと変質したかのようではないか。


290:、挿入
08/09/07 09:54:42





スレリンク(esp板:146-155番)






291:、
08/09/07 10:14:46
、、、?、、、本文が長い?  >>273>>259>>257は、どういうことか?まぁ、試してみるか、、


292:、
08/09/07 10:15:43
すでに書いたように、物理学者ジョン・ホイーラーはさらにその先を行っている。光子は観察され
て始めて実体になるというところから出発して、2重スリットの実験を遠くの恒星からの光(何
百万年も前に発せられた光)で行ってみてはと指摘する。もし観察によって波動関数が崩
壊するまでは光が、蓋然性の波であるなら、その光が観察されるまで星(生物がすんでい
ないとして)もまた蓋然性の波でしかないと見なさなくてはならない。

これはもちろん、18世紀初頭にビショップ・バークレーがとった立場であり、バークレーは、この世
界を「創造している」のはわれわれの五感だが、その存在を支えるのは神だとした。読者
がもしこの立場を、ジョンソン博士同様(博士は反証として石を蹴って見せたものだ)あまり
ありそうもないと思われるなら、ホイーラーの説には納得しがたいだろう。

さて、もう一人の高名な物理学者デヴィッド・ホイーラーも、この新手のバークレーは受け入れがたい
という意見だった。当時マルクス主義者であったボームは、<コペンハーゲン解釈>をいささか神秘主
義が過ぎると感じ、アインシュタイン支持に傾いていた。とはいえボームは、ばりばりの古典的物理
学者ではなかった。1943年、ボームがローレンス・バークレー放射線研究所でプラズマを研究してい
たときのことだ。プラズマとは超高温の気体で、その構成原子のほとんどは外側の電子がは
ぎとられてしまい、自由に飛び回っている。ボームは、プラズマが多くの面で生き物のように
振舞うのに気付いていた。「プラズマは常に再生を繰り返し、不純物をすべて殻の中に閉じ込
めて完全に分離してしまう」(量子論の意味―デヴィッド・ボームを讃えるエッセイ)B・J・ハイ
リー&F・D・ビート編、1991年)。これは人体がウィルスに対処するのと同じ仕組みである。プ

293:、
08/09/07 10:17:15
リンストン大学で金属中の電子についての研究に取り組んでいたときも、同じことに気付いた。
まるで粒子がそれぞれ仲間の粒子を意識している、生きた海を相手にしているような気がしたのである。
URLリンク(ja.wikipedia.org)ローレンス・バークレー国立研究所
URLリンク(ja.wikipedia.org)プラズマ   
URLリンク(ja.wikipedia.org)プラズマ物理

294:、ミジンコ
08/09/07 10:20:59
>>291-293  、、、?  、、理由が解らない、、、、。




プラズマといったらかなりのレベルの高い話であって、大学院でなら学習はあり得るレベルであるとは

聞いていますけど、、、、






295:、ミジンコ
08/09/07 10:29:03
>>294  誤解されないようにはっきり言っておけば、292-293の一まとまりの文章が、

長すぎると言う事で掲載されないが、それくらいの長さであれば掲載されている文もあると思われるといっている。


296:、
08/09/07 10:33:26
アインシュタインと対話したことで、<コペンハーゲン解釈>に対するボームの不満はいっそうつのった。
アインシュタインと同じく、単なる蓋然性や不確定性の奥に何かがあると思いたかったボームは、隠
れた変数なるアイデアを持ち出した。これは電子の運動に影響を及ぼすもっと小さな粒子であ
る。のちに量子ポテンシャルという一種の場を提案したが、これはその中で粒子が泳ぐという、
どちらかといえば19世紀のエーテル的な概念だった。こうした説に力を得て、ジョン・ベルは<
不等式の定理>を考え出し、これがきっかけとなって、互いに光速ではなれていく光子も
なんらかの連係を保っているという現象が確認されることになる。

ボームがこうした着想を得たのは、BBCテレビ番組で目にした実演が示すメタファーだった。Gリセ
リンを満たしたガラス瓶の中にインクの滴が入っている。瓶の中心からハンドルのついたシロンダーが下
がっており、ハンドルを時計回りに回すとインクの滴は筋状になり、少しずつグリセリンと混じり合
って見えなくなった。だが、ハンドルの動きを逆方向にすると、この筋は逆方向に流れ始め、
元通りに集まってインクの滴にもどったのだ。インクの滴の秩序は明らかに分散してしまったは
ずだ―ところがそのあいだもずっと存在し、たんにハンドルが反時計回りになるのをまって
いただけなのではないか。

たとえば、とボームは考え始めた。宇宙にも同じような秩序が、プラズマのスープの中の電子を
司るような秩序が潜在しているとしたらどうだろうか。

やがてボームはホログラムという概念に出会い、さらにうまいマタファーを手に入れた。ホログラフ映画は
一見したところ無意味な干渉縞にしか見えないが、光束を通すと空中に画像が現れる。

おそらく宇宙自体もホログラムであり、潜在する現実から飛び出てくるという息をのむような
アイデアがそこからうまれた。子供のころボームは、流し台の穴に流れ込んでいく水が作り出す
渦に感銘を受けたことがある。よどんだ水とはまったく違って見えたのだ。だが、水はた
だ隠れた法則にしたがっているに過ぎないボームはこの法則を内蔵秩序、つまりホログラムに織
り込まれた法則と呼んだ。

297:、
08/09/07 10:42:29
だがもちろん、ホログラムをこれほど魅惑的なものにしているのは、ホログラフ・プレートのあらゆる
部分が全体のイメージを持っているという特性である。宇宙はばらばらの部品の寄せ集め
ではなく、そこには通底する「相互関連性がある」。個人意識がプレート上の波を有意味な
現実に変換する上で主役を果たしているのは明らかだ。

そこでボームは、アインシュタインの<コペンハーゲン解釈>への異議申し立て、「神はサイコロを好まない」
に、自分なりの答えを作り出したのだ。サイコロという概念は幻想に過ぎない。そこには通底
する法則が存在するのだ。

ボームが結論を発表した「全体性と内蔵秩序」が出版されたのは1980年のことだ。どん
な奇怪な理由があったかいまだに分からないのだが、出版社はこの本の校正刷りを私に送
ってきて、木のカバーに載せる推薦文を欲しいといってきた。ボームが途方も無く刺激的な思
索家で、意味の哲学と科学の橋渡し役たらんと努力していることは明白だった。そこで私
はそう書き、やがて本のカバーには私の言葉が(引用は私の文章だけだった)載ったとい
う訳である。だというのに、自分が進めたあの本の独創性に富んだ重要性を認識したのは、
その後何年もたってからだった。

この本の191ページで私は謎めいた概念に出くわし、困惑した。「こういってもいいかも
しれない、、、、我々の五感には空っぽと思える空間に実は物質が充満しており、それこそが
万物の存在の基礎となっているのだ」。その空間を満たすものはゼロポイント・エネルギーとかよば
れているもので、これは絶対零度においてさえ空間で幅を利かせている。

URLリンク(ja.wikipedia.org)
ゼロ・ポイント・エネルギー  ←はよ掲載せやボケ

URLリンク(ja.wikipedia.org)真空エネルギー

298:、
08/09/10 17:54:22
ボームが何を言っているのか理解したのは何年も後のことだった。ドナルド・ハトソンという作家
がシェークスピアのW・H氏の正体についての本タイプの原稿を送ってよこしたのだが、これがじ
つに博覧強記かつ面白かったので、ニューヨークに出向いたおりにわざわざあいにまで行った。
すると、ハドソンにとってシェークスピア学など本の手遊びでしかないと知ってますます驚いた―
伯父がシェークスピア学者のレズリー・ハトソンで、あの本は伯父との論争をヒントに書いたものだという。
ドナルド・ハトソンの主たる関心ごとは量子論であり、また宇宙論と量子論の関連性だったのだ。
私がイギリスへ帰ると、ハトソンは「仮想量子の現実」と題する本のタイプ原稿を送ってくれた。

シェークスピアの本で感銘を受けたとすれば、こちらのほうには度肝を抜かれた。簡潔かつ明快
な筆致、そしてマーク・トウエインを思わせるドライなユーモアを交え、アインシュタインはおそらく間違ってい
たとハトソンは論じていたのだ。それも<コペンハーゲン解釈>に限らず、事実上すべてにおいて間
違っていたというのである。

友人のマーティング・ガードナーは「奇妙な論理」という本の中で、半可通の変人どもにとってアイン
シュタインはネタ漁りには格好の素材だが、アインシュタインを論ぱくしようなどと企てる輩は総じて気が
ふれた人間に決まっていると書いた。だが、ハトソンは明らかに気がふれてなどいなかった。
気質的にはチャールズ・フォートに近いが、物理学に関してははるかに詳しい。
URLリンク(ja.wikipedia.org) マーティン・ガードナー


299:、
08/09/10 18:01:31
ハトソンはまず、光は電磁力の一形態であるというマクスウェルの発見から始める。マクスウェルは、この
エネルギーの波は計測不能だが宇宙に充満するエーテルという媒質によって運ばれると仮定した。
1897年、マイケルソンとモーリーという2人の物理学者はこう考えた。もし地球が水面を進む船
のようにこのエーテル中を通過していくのだとすれば、その運動によってエーテル風ができている
はずである。これを検出しようと2人は、一本の光線をエーテル風を横断する方向に放って反
射させ、もう一本の光線は縦断する方向に同じ距離だけ放った。川の上流へ向けて泳いで
戻る場合のほうが、川を横切る方向に泳ぐより時間がかかることは、簡単な数字でも分か
る話である。この2者の所要時間の差で、エーテル風の速度が求められるはずだった。ところ
が実際には、この実験ではエーテル風はまったく検出されなかった。

オランダの物理学者ヘンドリク・ローレンツはこの結果にも挫けなかった。1904年ローレンツは、我々の
地球自体がエーテル中の巨大な定常波なのではないかという説を発表した。この説は当時より
今日のほうがはるかに理にかなっている。というのも地球は電子で構成されており、その
電子は(観察によって粒子に変わるまでは)波なのだから。

URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E7%89%A9%E7%90%86) エーテル
URLリンク(ja.wikipedia.org)マイケルソン・モーリー
URLリンク(ja.wikipedia.org)ヘンドリック・ローレンツ

300:、
08/09/10 18:05:21
この時点でアインシュタインの<特殊相対性理論>が生まれた。この理論のきっかけは、もし光に
またがってベルン広場の時計台から遠ざかっていったとすれば、後ろを振り返っても次官は
変わらないままのはずだという思いつきからだった。アインシュタインはさらに進んで、いかなる
ものも光速よりはやく移動できないというマクスウェルの主張について考えた。だが考えてみれ
ば、もし光速の半分の速さで進む列車の先頭に乗って懐中電灯を照らせば、その光は光速
の1・5倍の速さで進むことになるはずではないのか?

そうはならない、とアインシュタインは言った。どこかに妥協が生じているはずだ。そのどこかと
は次官、というより時空(相対論においては時間と空間はもはや別々の存在ではない)だ
った。そのような速度で移動する列車においては、光が通常の速さで進むように時空のほ
うが歪むのだ。

アインシュタインの理論ではエーテルもまた不要になる。マイケルソン=モーリー実験の否定的結果も時空の歪み
で説明できるからだ。それでもなお、光という波動が何の中で波打っているのかという問
題は残る。だが、アインシュタインは光を粒子と考えていたため、この問題は表面化しなかった。
そしていったん量子論が波動力学について語り始めると、この問題は忘れられた。
URLリンク(ja.wikipedia.org)特殊相対論


301:、
08/09/13 09:15:30
ハトソンの主張では、旧来のエーテル理論のほうが筋が通るという。ローレンツは、マイケルソン=モーリー実験が
失敗したのは、物質自体が波でできているため運動方向に収縮するからで、マイケルソンとモーリー
の装置も実験結果を打ち消すに足るだけ収縮したからだと考えた。この理論は量子論と矛
盾しない。だが実際には、アインシュタインがエーテル説を捨ててあらゆる運動は相対的だとしてしま
った。19世紀の物理学者は、あらゆる運動を測定する基準となる静止した座標点につい
て論じていた。たとえばエルンスト・マッハは星がそれではないかとした。1869年カール・ノイマンは、
この静止座標系をアルファ体と呼んではどうかと提案した。アインシュタインはそんなすべてをゴミ箱
に投げ込み、あらゆる座標系は列車も惑星も恒星も等価だとしたのである。

ハトソンはそれがそもそものあやまりだったという。一例を挙げれば、1989年に回転する
レーザー装置を用いて行ったE・W・シルヴァートゥースのマイケルソン=モーリー実験では、方向によって波の
波長に変化が見られ、また太陽系がしし座の方向に動いている事実を示したとしている。
だが、アインシュタインによれば、時速一万マイルのローラーコースターから測定しようと光の速度に変化はな
い、つまりすべての座標系において同じ結果が出るということになるのだ。

アインシュタインはその後、<一般相対性理論>を構築するが、ここでは重力は空間のゆがみとさ
れている。白状すれば、10代のころの私はこの説明がどうにも理解しがたかった。19
19年の日食で太陽の重力による光線の屈曲が見られ、はっきりと照明されたにもかかわ
らずだ。だが、もし光が波であると同時に粒子でもあるなら、これは当然予想されたこと
である。ハトソンが同じ疑念を表明しているのを知って、私はうれしくなった。
URLリンク(ja.wikipedia.org) エルンスト・マッハ
URLリンク(ja.wikipedia.org)一般相対性理論

302:、
08/09/13 09:23:51
その後、ハトソンはゼロポイント・エネルギーへと話題を移す。ディラックの方程式で陽電子という反粒子
の存在を予言し、またつづいて実験によっても検出されたとき、ディラックは真空を満たす負の
エネルギーの広大な海(実際には陰の電子の海)の存在を示唆した。ときおりなんらかの理由
でこの陰の電子のエネルギーが高くなるとその電子は実在物となり、出現した虚構の穴を陽電
子と呼んだのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)エドウィン・ハップル


これは同時に、電子がすべてのエネルギーを失って原子核へ落下しないのかという問題の解答
にもなっていた。その基底レベルはすでにこの広大なエネルギーの海が占めているからだ。

ハトソンは次に、アインシュタインが光の速度についても間違っていたことを示すと思しき実験をあげ
る。1921年に物理学者ワルター・フォン・ネルンストは、エーテルの中を移動する光はごくわずかずつ
エネルギーを失うはずだと予言した。その数年後エドウィン・ハップルは、最遠の星からの光は近傍の
星からの光より赤みがかっているのに気付いた。この赤方偏移は、恒星がものすごい速度
(最遠方の恒星では光速の13パーセント)で遠ざかっていることを示しているようだった。ま
るで宇宙が膨張しているように見えるのだ。だが、もしネルンストが正しければ、光は長距離を、
とくにゼロポイント・エネルギーのうずまく空っぽの空間を移動する間に自然とエネルギーを失うはず
である。ハトソンの指摘どおり、母親が窓から呼ぶ声が小さかったからといって、母親が遠ざ
かっているんさどと思ったりはしない。距離や風のせいで弱くなったと考えるのが普通で
はないか。


303:、
08/09/13 09:55:49
するとビッグバン説全体が用なしになってしまう、とハトソンは言う。マイクロ波の(特に高い周波
数の帯域における)背景ノイズはビッグバンの名残と考える天文学者もいるが、これはあらゆ
るマイクロ波受信機に雑音を起こすゼロポイント・エネルギーの結果として説明できる。その一方
では「ビッグバンはなかった」の著者エリック・ラーナーが、宇宙塵やプラズマのマイクロフィラメントは低い周
波数のマイクロ波を吸収しては最放出すると指摘している。こうした仮説に基づいてハトソンは、
ボームのホログラム宇宙論となにがしかの共通点のある大胆な仮想量子の現実論を展開する。細
部にわたって論じるには紙数が足りないのが残念だ。

ハトソンがゼロポイント・エネルギーの師とあおぐスタンフォードの物理学者ハル・パソフとは、彼がユリ・ゲラーを
テストしていた当時文通していたので、私はパソフに手紙をしたためてZPE(ゼロポイン・トエネルギ-)
に関する論文を送って欲しいと頼んでみた。すると10あまりもの論文や一般向け科学記
事の切抜きが届き、おかげで私は現代物理学にこっけいなほど無知だったことを思い知ら
されることになった。

量子論のおかげで物理学者は、粒子は真空中で自然発生するが、不確定性原理を侵犯する
前に消えるのだと予言するようになった。この粒子の持続的発生と消失は、ゼロポイント真空
がときにゼロポイントのゆらぎと呼ばれる理由を失明してくれる。


304:、
08/09/13 10:06:20
これらの論文で一つの疑問にはっきりと回答が出た。ゼロポイント・エネルギーが存在する証拠は
あるのか、という疑問である。答えはイエスだった。2枚の金属板をすれすれに近づけておく
と、何らかの力で両者がくっつくのが、これは絶対零度(ゼロポイント)の真空における多数
の波の大きさが金属板の間におさまらない場合、外側の放射圧のほうが内側よりも大きい
ために金属板を押し付けるからだ。これはカシミール力として知られる。
URLリンク(ja.wikipedia.org) ビッグ・バン
URLリンク(ja.wikipedia.org)膨張宇宙論ジョルジュ・ルメール
URLリンク(ja.wikipedia.org) 
URLリンク(ja.wikipedia.org) 宇宙塵
URLリンク(ja.wikipedia.org) マイクロフィラメント
URLリンク(ja.wikipedia.org)ユリ・ゲラー
URLリンク(ja.wikipedia.org)カシミール効果

物理学者ウィリス・ラムはゼロポイント・エネルギーのもうひとつの作用に注目した。電子がある軌道か
ら別の軌道に移る最、スペクトル上に波長線として現れる。ラムはこの波長にわずかな揺らぎが
生じるのに気がついたが、これは軌道上の電子がゼロポイント・エネルギー(これが一種のゆれも
しくは振動を作り出す)によってかすかに揺らすられるためだった。

1980年代初頭にソ連の物理学者アンドレイ・サハロフは、ゼロポイント・エネルギーこそが重力の真の源か
もしれないという驚くべき新説を発表した2枚の金属がカシミール力によって互いに引き合うと
ころは、まるで重力の引きのように見えるからだ。パソフはこう書いている。

305:、
08/09/13 10:26:57
電磁的ゼロポイント振動の海の中にある粒子にはゆらぎが生じる、、、、2つ以上の粒子が存在す
ると、おのおのの粒子は背景の場の揺らぎの影響だけでなく、他の粒子の作り出す場の影
響も受け、すべてに同様の揺らぎが生じる。こうした場によって生じた2粒子の組の間に、
互いに引き合う重力が生じるのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)ウィリス・ラム
URLリンク(ja.wikipedia.org)カシミール効果
電磁的ゼロポイント振動の海の中にある粒子にはゆらぎが生じる、、、、2つ以上の粒子が存在す
ると、おのおのの粒子は背景の場の揺らぎの影響だけでなく、他の粒子の作り出す場の影
響も受け、すべてに同様の揺らぎが生じる。こうした場によって生じた2粒子の組の間に、
互いに引き合う重力が生じるのだ。

この時点でアインシュタインの<特殊相対性理論>が生まれた。この理論のきっかけは、もし光に
またがってベルン広場の時計台から遠ざかっていったとすれば、後ろを振り返っても時間は
変わらないままのはずだという思いつきからだった。アインシュタインはさらに進んで、いかなる
ものも光速よりはやく移動できないというマクスウェルの主張について考えた。だが考えてみれ
ば、もし光速の半分の速さで進む列車の先頭に乗って懐中電灯を照らせば、その光は光速
の1・5倍の速さで進むことになるはずではないのか?

そうはならない、とアインシュタインは言った。どこかに妥協が生じているはずだ。そのどこかと
は時間、というより時空(相対論においては時間と空間はもはや別々の存在ではない)だ
った。そのような速度で移動する列車においては、光が通常の速さで進むように時空のほ
うが歪むのだ。
URLリンク(ja.wikipedia.org)慣性系
URLリンク(ja.wikipedia.org)時空
URLリンク(ja.wikipedia.org)アインシュタイン・方程式

306:、
08/09/13 10:48:22
アインシュタインの理論ではエーテルもまた不要になる。マイケルソン=モーリー実験の否定的結果も時空の歪み
で説明できるからだ。それでもなお、光という波動が何の中で波打っているのかという問
題は残る。だが、アインシュタインは光を粒子と考えていたため、この問題は表面化しなかった。
そしていったん量子論が波動力学について語り始めると、この問題は忘れられた。

ハトソンの主張では、旧来のエーテル理論のほうが筋が通るという。ローレンツは、マイケルソン=モーリー実験が
失敗したのは、物質自体が波でできているため運動方向に収縮するからで、マイケルソンとモーリー
の装置も実験結果を打ち消すに足るだけ収縮したからだと考えた。この理論は量子論と矛
盾しない。だが実際には、アインシュタインがエーテル説を捨ててあらゆる運動は相対的だとしてしま
った。19世紀の物理学者は、あらゆる運動を測定する基準となる静止した座標点につい
て論じていた。たとえばエルンスト・マッハは星がそれではないかとした。1869年カール・ノイマンは、
この静止座標系をアルファ体と呼んではどうかと提案した。アインシュタインはそんなすべてをゴミ箱
に投げ込み、あらゆる座標系は列車も惑星も恒星も等価だとしたのである。

ハトソンはそれがそもそものあやまりだったという。一例を挙げれば、1989年に回転する
レーザー装置を用いて行ったE・W・シルヴァートゥースのマイケルソン=モーリー実験では、方向によって波の
波長に変化が見られ、また太陽系がしし座の方向に動いている事実を示したとしている。
だが、アインシュタインによれば、時速一万マイルのローラーコースターから測定しようと光の速度に変化はな
い、つまりすべての座標系において同じ結果が出るということになるのだ。


307:、
08/09/13 10:56:02
>>306  マズッタ、、、m(。。)m

、、、、あれ?、、、ちょっとおかしいな、、、?



308:、
08/09/13 10:59:19
、、、言っておかなければならないのは、改行制限の影響はありますよ、、

少しばかり、朦朧性癲癇の方向付けの空気が漂う、、

309:、
08/09/13 11:14:31


、、、、と言うか、欠落部分も何ヶ所かありました、、、。やり直しだね、、

、、、m(。。)m、、、、

310:、
08/09/13 11:18:28
>>305

からやり直し

311:、
08/09/13 20:18:56
>>304 続き

電磁的ゼロポイント振動の海の中にある粒子にはゆらぎが生じる、、、、2つ以上の粒子が存在す
ると、おのおのの粒子は背景の場の揺らぎの影響だけでなく、他の粒子の作り出す場の影
響も受け、すべてに同様の揺らぎが生じる。こうした場によって生じた2粒子の組の間に、
互いに引き合う重力が生じるのだ。

パソフはその後、重力ばかりか慣性までもがこの揺らぎによるものだという説を数式化した。
慣性とは、静止している物体は静止したままであろうとし、また運動している物体は運動
を保とうとする傾向のことである。思いテーブルを動かすとき、最初動き出せるのに大きな力
が要るのは、このためである。

慣性に最初に気付いたのはガリレオだというのが常識になっている。だが、これが重力と同じ
大問題だと悟ったのはニュートンだった。テーブルを動かすのが大変なのは重力のせいだと考えれ
ばことは簡単だが、そうはいかない。水の入ったバケツを頭上で大きく一振りすれば、下
向きに重力が動いているにもかかわらず、水はバケツの中にとどまっている。これが慣性
である。
URLリンク(ja.wikipedia.org)慣性系

312:、
08/09/13 21:08:03
URLリンク(ja.wikipedia.org) 慣性
1993年、パソフは同僚のベルンハルト・ハイシュとアルフォソ・ルエダとともに「ゼロポイント・ローレンツ力としての
慣性」と題する論文を発表した。この論文の主張では、慣性もまたゼロポイント・エネルギーによ
るものであり、その中を通過する加速エネルギーに対しては抵抗となるとされている。これに
目をつけたアーサー・C・クラークは自らの小説「3001年終局への旅」(1997年)でこの理論を扱
っている。作中で恒星間航法を実現しているのはSHAPドライブなる原理だが、これはサハロ
フ、ハイシュ、ルエダ、パソフの頭文字をとったものだ。クラークによれば、パソフとその同僚は「物体が
動き出すとき力を必要とさせる質量(ないし慣性)は何から生じるか?」という問題に、
慣性と重力はどちらにも、このゼロポイント・エネルギー場との相互作用によって発生する電磁現
象だという解答を出したのだという。

ゼロポイント・エネルギー理論に詳しい理論物理学者ティモシー・ボイヤーなどは、ゼロポイント・エネルギー物理
学の古典版まで編み出して確率的(偶然という意味だ)電子力学(ストカスティック・エレクトロダイナミッ
クス)と名づけ、それまで量子力学を要するとみなされていた結果を数多く再現させており、
その数は増える一方だ。つまり量子論の状況はいまだに当惑するほど流動的なものであり、
次に何が起きるかを予言するなど狂気の沙汰ということなのである。

19世紀末当時の科学を振り返れば、現代の状況は信じがたいものがある。エネルギーはパケット
単位で伝わるのかも知れないとしたプランクの説からこれほどまで大規模な混沌が生じるな
ど、誰が予見できたろうか? 1890年代当時の目に映っていた科学は主要な問題をほとん
ど解決し終え、残った問題も間もなく解答が出ると思われていたのだ。地質学の領域では
地球の年齢が数十億年と分かり、進化論は人類の登場する家庭を説明付け、陰極間の発明
からX線が、そしてやがては電子の存在が明らかになり、ヘルツは電波を発見し、ベルは電話
を発明した。

313:、
08/09/13 21:18:55
URLリンク(ja.wikipedia.org) X線
URLリンク(ja.wikipedia.org) ヘルツ
URLリンク(ja.wikipedia.org)ベル

そうした状況からすれば、T・H・ハックスレーが心霊研究に「興味が沸かない」と感じたのも
よく分かる。まるで時代錯誤のように思えたに違いない。科学がもたらす次の千年期は、
こうした迷信に満ちた過去の残滓との決別だったのだ。

1世紀の後、科学者はいまだに超常現象を迷信として片付けたがる傾向にある。1979年ジ
ョン・ホイーラーは、<米国科学振興協会>の会合で超常現象研究者を詐称者(スードー)と決め付
け、「科学の殿堂からの追放」を要求した。だが、そのジョン・ホイーラー本人が人間が観察する
まで宇宙は存在しないと唱え、またその教え子のヒュー・エベレットは無数の平行宇宙が存在する
と論じているのだ。こんな理論などハックスレーが見たら、幽霊や霊魂よりほどあやしからんと
思ったことだろう。

URLリンク(ja.wikipedia.org) T・H・ハックスレー
URLリンク(ja.wikipedia.org)米国科学振興協会
URLリンク(ja.wikipedia.org) 分析心理学

314:、
08/09/18 20:39:45
>>260

解の求め方は何通りもあるが、如何なる高度な求め方をしたとしても、

答えが間違っていたら、つまり、自然現象に一致する事無く予測された結果と

食い違っていたら、正解に到達したどんな求め方にも劣るのである。

基本的に科学は目的であって手段ではないと言うことは、芸術や宗教と共に

言える話しであると思われる。


315:、
08/10/08 20:50:23



















316:、根本的な原初のヴィジョン
08/10/08 20:51:42

、、、   鳥瞰とヘルメス・コード  、、、



この本のための調査をしながら、私の心は常にハプグッドの言う「10万年前に遡る可能性の
ある、高度に発達した科学」に立ち返った。彼の言う「高度に発達した科学」とは何を意
味していたのだろうか?まず確実にいえることは、我々の祖先であるクロマニオン人は蒸気機関
や電灯は持っていなかったということだ。

あるいは、ハプグッドは全然別のことを述べているのか?確かにストーンヘンジやティアワナコは、現代
のテクノロジーとはまったく異なるものの、高度な科学の存在を示している。

キース・クリッチロウの「静止した時間」には、バビロニアの数学に関する驚くべき事実が記されてい
る。それはピュタゴラスの3角形の辺に関する計算だ―驚くべき事実というのは、バビロニア人
は極めて原始的な記数法しか持たなかったにもかかわらず、18541のような大きな数の自
乗を苦もなく求めているところだ。その答は3億4300万以上になる。だがどうみても彼ら
は、直角3角形の斜辺を求める程度の簡単な算術すら持っていなかったのだ。

クリッチロウによれば、古代人は何らかの「これらの数の間に存在する一般的関係を直ちに認識
する能力」を持っていたらしい。言い換えれば、あなたや私が2×2を見て直ちに4だと分
かるのと同様、彼らは瞬間的にその答が分かったというのだ。


317:、
08/10/08 20:58:35
馬鹿げた話に聞こえる―だが、ベンジャミン・ブライズという5歳児は、ほんの30秒ほどの間
に、彼がこれまで生きた秒数をうるう年まで含めて計算してしまったのだ。

イギリスの天才自閉症児ダニエル・タメットは、この謎を解く答を提供してくれている。彼は、たと
えば377×795というような計算を瞬時に行うことが出来るのだが、その際、数を形
や色、質感として「見る」ことができるという。

「3つの数字を掛け合わせるときは、2つの形が見える。そのイメージは形を変え、進化して
いって、第三の形が現れる」。言い換えれば、その作業は彼の右脳、つまり形や空間を扱う
側で行われている。タメットの能力が開花したのは、3歳のときに癲癇にかかって以来だ。これ
によって彼の脳の左半球は損傷を受け、支配権が右脳に移ったのだ。このことはまた、第
一章で提示した謎に対するこたえともなる―ロバート・グレイウズが学校のローラの上に座ってい
て、突然「すべてを知った」ときに、彼は何を「見ていた」のか?

彼曰く、それは「直観力に対する突然の子供じみた覚知。通常の思考プロセスをすべて省略し、
問題から直接答と飛ぶ超論理」だった。

彼は、その直感のひらめき、右脳の知覚を「鳥瞰」と表現している。そしてこの「鳥」が
見ているものとは、人間の存在の抱えるあらゆる複雑さと矛盾が突如として溶け合い、単
純な全体性のヴィジョンとなったものだ。グルジェフ弟子であるウスペンスキーは―恐らく一酸化2
窒素の吸引で―このような体験をした。それは彼の著書「宇宙の新モデル」(1931)
の「実権神秘学」と題された章に出てくる。曰く、「すべてが一つとなり、すべてが別の何
かによって説明され、そして別の何かを説明した。そこで接するようになる新たな世界に
は、部分が存在しない。ゆえに、まずある部分を記述し、次に別の部分に移る、というこ
とは不可能である、、、、」。だからグレイウズは、それを書きとめようとして途方に暮れること
になる。彼は「最初の点」を探そうとしたのだが、そんなものは何処にもないのだ。だが
あくまでそれを求め続けた結果、彼は一撃の下に地上に叩き落され、ヴィジョンは消滅するこ
ととなった。

318:Nanashi_et_al.
08/10/15 20:59:21
つまり、ベンジャミン・プライズやニネヴェ定数の創造者たちは、この鳥瞰に自在にアクセスすることが
できたが、現代人は地上に落ちた後のグレイウズと同じ立場だということだ。今やすべてはバ
ラバラに分解している。

ところで「アトランティスからスフィンクスへ」で、私は、何年も北アメリカ先住民の研究をしている人類学
者エドワード・ホールの話を聞いた。彼の学生の一人が校庭で遊ぶ子供たちをフィルムに収めたのだ
が、このフィルムを何度も見ているうちに、学生たちはそこに内在するビートを感じ始めた。さ
らに、あるロックファンがこのフィルムを見て、自分のコレクションから一つのテープを取り出し、フィル
ムと一緒に再生した。子供たちはまるで振り付けでもしたかのように、ロックに合わせて踊っ
ているように見えた。彼らは明らかに自分でも気づかない内在リズムの乗って踊っていた
のだ。そこでホールは、自著の表題を「生命のダンス」(1983)とした。

また、シュワレール・ド・リュビックの「神聖科学」(1961)によれば、「生きとし生けるものは
すべて、自らの宇宙にあるすべてのエネルギーのすべてのリズムと調和に接触している」。

「アトランティスからスフィンクスへ」では、マイケル・ヘイズの「無限の調和」(1994)という本も取り
上げた。その中で彼は音楽とDNAコードとの繋がりについて語っている。その時点では、私
もマイケル・ヘイズも、それと同じことを考えた人物がすでに存在していたということを知らな
かった。例えば1976年に、ユング学者のマルティン・ションブルガー博士は、マリー=ルイゼ・フォン・フランツ博
士からインスパイアされた「易と遺伝子コード」(1979)という本の中でそれを語っているし、
また太極拳の専門家であるグラハム・ホーウッドも「太極拳と生命のコード」(2002)でそれを
論じていたのだ。


319:、
08/10/19 20:06:36

正攻法で立ち上げる現代の正規の精神医療スレッド [メンヘルサロン]
異常心理スレ [心理学]
ほんまかいな !?  事実検証スレッド  [噂話]
世界史に記されている超常現象 [世界史]
何でもスレッド保管スレ [電波・お花畑]


320:、
08/10/20 20:40:06
ヘイズはレスター大学で遺伝子コードに関する授業に出た。そこで4つの塩基成分(ACGT)が
構成するトリプレット(3つ組)はRNAコドンと呼ばれ、その数は64であることを知った
(コドンはRNA上の遺伝番号の単位で、三個一組の塩基配列(トリプレット)になっている。
これは64種類あり、うち61通りが20種のアミノ酸を規定する残りの3通りはアミノ酸配列の終了を規定するコードになっている。)


そこで彼はただちに「易経」を思い起こした。易では、6本の「コウ」から構成される64種
類の「大成卦(ヘキサグラムズ)」というものがある。各大成卦は、連続もしくは分裂した3本
の「コウ」で構成される「小成卦」が二つ組み合わさったものだ。
(易の卦は、連続したコウ=陽と分裂したコウ=陰の組み合わせになっている。まず陰陽二本のの組み合わせ
から四象が生まれ、さらに3本のコウを組み合わせて8卦すなわち小成卦が生じ、そこから64の大成卦が生じる。)

さて、RNAの各トリプレットは、DNA分子の中のもう一つのトリプレットと結びついている。つ
まDNA分子の2重螺旋は、ちょうど易と同じく64の6つ組(ヘキサグラムズ)から出来てい
る。もしかしたら、易の生みの親とされる伏キは、性目の符号に関して何らかの根源的な
洞察を得ていたのではないか、と彼は考えた。

もしそうなら、DNAには8つの3つ組(トライグラムズ)があるはずだ。はたして実際にその
通りであることを知ったヘイズは、自分がなにか重要な事実に行き当たったのではないかと
考えた。

321:、
08/10/20 21:13:02
URLリンク(ja.wikipedia.org)  遺伝子
URLリンク(ja.wikipedia.org)DNA
URLリンク(ja.wikipedia.org)RNA
URLリンク(ja.wikipedia.org)塩基配列
URLリンク(ja.wikipedia.org)コドン
URLリンク(ja.wikipedia.org)易教

さらに興味深いことに、たんぱく質の合成に必要なアミノ酸は20種類であり、さらにそこ
に「始め」と「終わり」を示す暗号化された命令がある―つまり全部で22だ。彼は、
ピュタゴラス派が22を聖数と見なしていたことを思い出した。なぜならそれは3オクターヴに相
当するからだ(1オクターヴには7つの音階がある、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シだ。最後にドが加
わり、これはひとつのオクダーヴの簡潔と次のオクターヴの開始を示す)。そして明らかに3つの
オクターヴとは神秘数3に通低する。

ピュタゴラスはいうまでもなく「数秘術」の元祖だ。

古代エジプト人は、彼らの知識を暗号化するのに巨大な長さを用いた―すでに見たよう
に、大ピラミッドの高さと基部は、地球の大きさを暗号化している。マイケル・ヘイズによれば、王
の間の控えの間にある花崗岩のレリーフは、その面積が控えの間の床の長さを直径とする円の
面積に等しい。さらにこの長さにπをかけると、その答は正確に一年の長さ―365・2412
ピラミッド・インチとなる。このような設計は明らかに、数には大宇宙の構造が暗号化されてい
るという古代エジプト人の信仰に由来している。


322:、
08/10/25 21:48:39
URLリンク(ja.wikipedia.org)オクターヴ
URLリンク(ja.wikipedia.org)ピュタゴラス

ヘイズは、さらに世界の様々な大宗教に研究を進めた―彼はイランに住んでいた頃にイスラムに興
味を持つようになった。そして彼は、いくつもの大宗教の中で、3、7、22といった数
が重要な役割を果たしているのを知って驚愕した。円周率πは22÷7だ。彼の「無限の
調和」には、頻繁に登場する3、7、22の例がいくつも挙げられている。ヘイズはこれら、
及び他の数字を「ヘルメス・コード」と名づけた。彼によればヘルメスコードは進化のコードである―
つまり生命と、より高度な進化レヴェルに上昇しようとする運動と関係しているのだ。世界中
のシャーマンは音楽によって精霊と交感できることを認めている、とジェレミー・ナーバイは述べたが、
その言葉には見かけよりも遥かに深い意味が潜んでいる。

ユングによれば、易が機能するのは彼の言う「意味のある偶然」による。ナーバイと同様、ユング
もまた、我々の住むこの宇宙とは19世紀の科学が措定した機械的な宇宙でなく、「知性の
ある宇宙」であることを認めている。真剣な意図を持って3つのコインを投げるという行為に
よって、易に―あるいは、その背後にある意義深い原理に―問いかけるとき、それは
64の大成卦の中から適切な解答を選んでくれている(リヒャルト・ヴィルヘルムによる1951年の独
訳版「易経」への序文の中で、彼はすでに30年以上も易に頼ってきたことを告白している)。

これらすべてが、ハプグッドのいうはるか太古の「高度科学」の問題に関する洞察を提供し
てくれている。もしもハプグッドがナーバイの本を読んでいたら、8万種の植物の効能に関する
キリシャリ族の洞察は高度な知識と認定しうることに同意していただろう。また、1年の長さ―
―小数点以下4位に至るまで―4角い花崗岩のレリーフに暗号化していた古代エジプト人の能
力に関してもだ。


323:、
08/10/25 21:59:23

、、、  ゲーテの能動的注視   、、、



ここでナーバイが、エドワード・ホールが、マイケル・ヘイズが、ユングが、シュワレール・ド・リュビックが述べてい
ることは、自然は意味に充ち満ちており、そして現在のわれわれはそれに対して盲目とな
ってしまったということだ。

それどころか、現代人は自分自身がどのように「盲目」であるのか、ということすらわか
らない。我々が見るのはただ鼻先にあるものだけであり、どれほど目を見開いてもそれ以
上は見ることができない。

だが「盲目」というのはそれだけではない。ウィリアム・ジェイムズが「人間の盲目性について」
で述べているような盲目性というものがある。ノース・キャロライナの山地で馬車に乗っていたとき、
彼は新しく開墾された区画(コウヴと呼ばれていた)を嫌悪をこめて眺め、何と醜いのだ
ろうと考えた。一体どんな人間がここに住んでいるのか、と御者に尋ねると、御者は陽気
に答えた。「こうゆうコウヴのひとつも手に入れるまでァ、死んでも死に切れねェってもん
でさァ」。入植者たちはそれぞれのコウヴを人生の勝利と見なし、それを美しいものと考え
ているという事実を、突如としてジェイムズは知った。

われわれはしばしば事物に自分自身の考えを押し付け、無頓着になることによって、それ
にたいして盲目となる。それは、自分はそれについてすでに理解しているという思い込み
によるものだ。ジェイムズはコウヴを醜いと確信しており、実はその醜さは彼自身の目にある
のだとは思いもしなかった。


324:、
08/10/25 22:23:02
URLリンク(ja.wikipedia.org) マイケル・ヘイズ
だがたとえそれを頭で分かっているつもりでも、我々にとっては古代エジプト人の―ある
いは、我々の祖先であるクロマニオン人の―世界観は我々のそれとはまったく異なっており、
彼ら自身の「高度に発達した科学」を築き上げていた、ということを理解することは極め
て困難だ。そこでいくつかの実例を挙げてみることにしよう。

この「古代人の視覚」を自然に手に入れていたごく小数の人々の中に、詩人のゲーテがいる。
ゲーテの科学観を見れば、それがどのようなものであるのかを理解することができるだろう。
そのために、私自身がゲーテの科学観を知るに至った次第をご説明しよう。

私は十代の頃に、懐かしいエヴリマン叢書で初めて「ファウスト」を呼んで以来、ゲーテのファンだった。
人生に対する無常の感覚に彩られた彼の学者としてのヴィジョンは、16歳の私の深い心の琴線
に触れた。彼の作品の良質な英訳は稀だが、何年もの間に私は手当たり次第に彼の本を集
めていた。

何年か前、私は「ゲーテの色彩論」という英訳本を見つけたが、それを買うかどうかかなり
迷った。私はゲーテが熱狂的なアマチュア科学者だったことを知っていたが、基本的にはそれ以上
のものではない、と思っていたのだ―要はアマチュアだ。だがともかく、私はその本を買った
―そして読みもしないまま書棚に放置していた。

私は、ゲーテのどの一部にせよ、これを放逐してしまう危険性を認識するべきだったのだ。

たとえは私は、顎間骨についての彼の見解が最終的に正しかったことが証明されたのを知
っていた。この骨は上顎部にあり、切歯を支えているもので、あらゆる動物がそれを持っ
ている。だが1780年代に、著名なオランダの解剖学者ペーテルカンペルが、人間の独自な点は顎
にそれを持たないことだ、と宣言した。だが、ダーウィンやラマルクよりもはるか以前から進化論
だったゲーテは、そんなことはありえないと確信していた。そこでゲーテは山と積まれた動物
と人間の頭骸骨を研究し、人間にも痕跡的にではあるが顎間骨はあることを発見した。

325:Nanashi_et_al.
08/10/26 16:09:46
● 子持ち予想犬、天才予想犬プリンちゃん
URLリンク(www.geocities.co.jp)

個人リンク
URLリンク(www2s.biglobe.ne.jp) 大洋ホエールズだ!
URLリンク(www.morinono.net) MoRinono


緊急のときは
ギコ太郎掲示板
URLリンク(jbbs.shitaraba.com)


326:、
08/10/27 23:38:53
だがカンペル等科学者に対してこの発見を報告すると、科学者たちは彼をアマチュアとして一蹴し
たのだ。だがダーウィンのころまでには、正しいのはゲーテでありカンペルが誤っていたことが認め
られるようになった。

とはいうものの、こと色彩に関する限り、ゲーテといえども定説に異議を唱えるなんて不可
能に思えた。学校で終わったとおり、白い光は実際には虹の7色からなっている―赤、
橙、黄、緑、青、藍、紫だ。ニュートンは簡単な実験でこのことを証明して見せた。ブラインドに小さな穴を開け、細い一条の光線しか入らないようにして、これをプリズムに通したの
だ。すると光線は7色に分かれた。まさしくそれが結論ではないか?

ゲーテはプリズムを借りてきて、ニュートンの実験を追試しようとした。そして直ちにおかしなこと
に気づいたのだ。そのプリズムを通して白いテーブルの上を見ても、それは7色のテーブルには
見えない。それは依然として白いテーブルであり、7色に見えたのはその縁の周りだけだった。
そしてこのことは一般に事実とされている。色彩は、一種の教会すなわち縁があるときにのみ現れるのだ。

ゲーテは一枚の紙を用意した。上半分が白く、下半分の黒いものだ。その真ん中の線のとこ
ろでプリズムを覗くと、赤、橙、黄の色が白いほうの半分に走っているのが見えた。だが意
図的に黒い境界を見ると、虹の暗いほうの色が見えたのだ―境界近くがライトブルー、それ
からダークブルー(藍)、そして紫である。つまり色彩の順序は、虹の順序である赤、黄、緑、
藍、紫ではなく、黄、橙、赤、藍、紫だったのだ。明らかにニュートンの法則に反している。


そこでゲーテは、一見して実に奇妙な結論を引き出した。暑い日に空を見ると頭上は深い青
だが、地平線に近づくに連れて色彩は明るくなる。そこでは、大気―光を蓄積している
―は厚い。だが、ロケットに乗って上昇すると、空は徐々に青く、暗くなっていき、漆黒の
宇宙に至る。


327:、
08/10/28 06:55:43
URLリンク(ja.wikipedia.org)
URLリンク(ja.wikipedia.org)

一方、太陽が真上にあるとき、それは黄色い。だが地平線上に降りてくるとその光は赤く
なる。つまり、太陽光線に関する限り、大気は3つの明るい色を作る。黄、橙、赤だ。闇
に関する限り(外宇宙)、大気は3つの暗い色を作る。青、藍、紫だ。

これを示すために、ゲーテは暗い色彩―青、藍、紫―は闇の希釈によって作られるので
あり、明るい色彩―黄、橙、赤―-は光の濃密化によって作られる、と述べた。

これを読んだとき、私自身は髪を掻きむしって本を窓から投げ捨てたくなった。いったい、
ゲーテのこの説のどこがニュートンより優れているというのか?そしていずれにせよ、それがどう
したというのか?

そんなとき、友人のエディ・キャンベルが、アンリ・ボルトフトの「自然の全体性―ゲーテの科挙の方法」
という本を貸してくれた。著者は物理学者ディヴィッド・ボームの弟子だった科学者だ。

一見して難しげな本で、読むのに何年もかかりそうだったので、自分用のを一冊買った。
で、一年以上書棚にほったらかしにしていた。だがようやく覚悟を決めて読み始めると、
それはこれまで買った中で最も重要な本の一つであることがわかったのだ。

ボルトフトの本には興味深い新事実が示されていた。まず第一に、ゲーテは色彩を観察するとき、
目を閉じて、今見たばかりんぽものを脳裏に浮かべていたという。正しい順序で色彩を見
ようと努め、最終的に実際のリアルさで脳裏に描き出したというのだ。つまり、先に述べ
た「直感像」を実践していたのだ。一体何のために?


328:、
08/10/28 07:10:57
今見たばかりんぽものを脳裏に  →  今見たばかりのものを脳裏に  、、、


ボルトフトによれば―

「ゲーテの方法で色彩という現象を観察するためには、通常よりもさらに能動的に見ること
が必要となる。

「観察」という述語は、あまりにも受動的である。われわれは観察というものを、単に現
象を前にして目を開いているということ、と解釈しがちである、、、ゲーテの方法で現象を観
察するためには、見ることの方向性を逆転させるかのように見ることが必要である。つま
り見る主体と見られる対象の方向の逆転である。これは、見るということに注意を向ける
ことによって達成される。つまり単に視覚的印象を得るのではなく、目を向けている対象を真に見
ることができるのである。それはあたかも見るという行為に没入するようなもの
である。このようにすることで、われわれは色彩の本質を体験することができるようにな
るのだ」

そしてイマジネーションの中に色彩を再現するゲーテの方法について述べた後に、ボルトフトは次のよう
に説明する。「その目的は、現象との接触を深化させることの出来る器官の開発である、、、、」

ゲーテはこれを「能動的注視」と呼んでいる。私に言わせれば、これこそが現代人と古代人
の違いなのだ。現代人よりもはるかに密接に自然と接触していた古代人は、この能動的注
視に驚くほど熟達していた。

たまたま、ボルトフトのゲーテ論を読んでいたのは明るい夏の日の朝6時30分ごろで、私はベッド
に腰掛けていた。突如私は、彼の言うことを理解した。窓から庭の木々や潅木を見て、私
は意図的にゲーテの言うとおりにやってみた―つまり能動的に見ることにしたのだ。


329:、
08/10/28 07:25:33
能動的注視  、、、体験において対等でない、、、。


ゲーテはこれを「能動的注視」と呼んでいる。私に言わせれば、これこそが現代人と古代人
の違いなのだ。現代人よりもはるかに密接に自然と接触していた古代人は、この能動的注
視に驚くほど熟達していた。
                        >>

そうか?

330:、
08/10/28 07:27:00
能動的注視  以前の問題がある

331:、
08/10/28 07:31:01
それでわかったのだが、私が普段庭を見ているとき、常に受動的にそれを見ていた。それ
を当たり前とし、目に見えるすべてのものをすでに知っていると思い込んでいたのだ。底
で私はすべての観念と先入観を排し、あたかも初めて見た他人の庭であるかのように見て
みた。

次の瞬間、私は自然の中に引き込まれたように感じた。草や潅木が突然よりリアルに、生き生
きとして見えた。さらに、それらが私と交流しているように感じられたのだ。まるで気の
置けない友人たちに囲まれているような、奇妙な感覚だった。完璧にくつろぐことができ
るクラブに入会したかのようだ。

多くの詩人たちがそうであるように、ゲーテはこの種の知覚を生まれつき備えていたのだ。「フ
ァウスト」の中で、彼は自然を「神の生ける衣服」と呼んでいる。彼の叙情詩には、押し寄せ
るような驚くべき生命力がみなぎっている。それはファン・ゴッホの後期の作品―「イトスギの
ある道」と「星月夜」―-を思い起こさせる。木々は緑の炎となり、空に向かって遠吠えす
る。

よく知られた話だが、ゲーテと詩人シラーは、イェナで行われていた退屈な科学の講義を抜け出し
た。そしてゲーテは、自然を記述するほかの方法があるに違いない、と言った―それをバラ
バラに分割するのではなく、それを生きた現実として、全体から部分へと向かう方法だ。シラ
ーは肩をすくめた。「ああ、まあ机上の空論って奴だね」。

だが彼は間違っていた。ゲーテにとってはそれは机上の空論ではなかったのだ。それは彼が
木々や花々や草を見るときに見えている何かだった.それらは生きているかのように見えた
のだ、あたかも自然全体が、ある意味において、一つの有機体であるかのように。

一つのエクササイズとして、「能動的注視」でもって庭を見て欲しい。絵のような静物とし
て見るのではなく、それが絶えず運動していることを認識するようにするのだ―極めて
ゆっくりとした運動だが、運動には違いない―そして植物が、虫や鳥や蜂と同様、生き
ているのだと言うことを認識して欲しい。


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