07/06/20 17:17:34
ある国立大教授から聞いた、あきれた話。
指導していた博士課程の女子学生が就職活動をした。数社受けたが全敗。
大手メーカー幹部からこう言われたという。「君は2翻ついてるから」
「翻」というのはマージャンの「役」で、本来は数字が多いほどいい。だがここでは逆で、
「あなたは女性でしかも博士だから採用できない」という意味だった。それが本音なら男女雇用機会均等法違反である。
彼女は結局、米企業に就職した。実力が認められ、1年目から年収8万5000ドル(約1000万円)。
日本は優秀な女性研究者を1人失ったわけだ。女性であることがどう支障になるのか、幹部氏に聞きたい。
山梨大が04年、卒業生1400人の追跡調査をしたところ、工学部卒女性の平均勤続年数は工学部卒男性の半分、
教育学部卒女性の6割だった。工学部の鳥養映子教授は「生き方の参考にできる同性が周囲に少なく、
結婚や出産で二者択一の選択をしがちだ」という。
科学技術分野には女性が少ない。あえてそこに挑む彼女たちは意志も実力も遜色(そんしょく)ないはずだが、
現実にはさまざまな理不尽がある。鳥養さんは彼女たちを在学中から卒業後まで支援する取り組みを始めた。
ある女性数学者の話。テレビ番組出演を依頼され、「普通の女性でも数学を一生の仕事にできることが伝わること」
を条件に受けた。放映は満足いく内容だったが、テレビ欄には「偏屈美人教授の愛した数学」。
右手で手招きしながら左手でシッシと追い払う。男性主導の社会に、そんなイメージを持ってしまう。(科学環境部)
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