05/06/02 20:51:24
やはり、教授、助手等が関与していたのか?
大阪大のグループが昨年10月、米医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表した論文に、主執筆者の
医学部学生(6年)が捏造(ねつぞう)データを使っていた問題で、学生が大学の調査委員会
(委員長=遠山正彌・医学系研究科長)に申立書を出していたことが28日、わかった。
「データ提出を急がされ、徹夜で心神喪失状態にあった」と説明し、「圧力をかけたことはない」
という論文責任者の下村伊一郎教授(内分泌代謝学)と食い違っている。
論文では、たんぱく質の有無や種類を調べる電気泳動データの画像を操作。ある実験の結果として
掲載した画像を、上下や左右を逆転させるなどして別の実験結果としても使っていた。操作は10組見つかっている。
学生は画像の操作をしたことを認めている。データをまとめた04年5月ごろの状況について、
申立書は「授業にも出ず、2日間ほど徹夜状態で心神喪失状態だった」とし、「下村教授に
画像データを見せたところ、汚いからやり直せなどと言われた」と説明。指導教官だった
助手からも、データ提出を急がされたとしている。その上で、操作は「幼稚なミス」で、
意図的な操作ではなかったと強調している。
一方、下村教授は朝日新聞の取材に、「『早くしなさい』とか『いつまでに仕上げなさい』というような
プレッシャーをかけたことはなかった」と説明。学生については「論文を何本も書いており、
学部生としては飛び抜けていた」などと評価。当時の状況については「急がせる必要もなかった。
本人がとにかく前向きで『次、これやります』といった感じで進んでいった」と話す。
論文は学生と下村教授以外に12人の共同筆者がいるが、関係者によれば、今回の研究は
学生の提案で、実験の多くを学生自身で進めた。 調査委は学生を含む関係者から聞き取りをして、
6月中にも報告書を公表する見通しだ。
朝日新聞 URLリンク(www.asahi.com)