07/05/21 20:22:30
森林土壌の表層が黒ずんだ色なのは、動植物遺体が分解される過程で、
高度に重合した共役二重結合か、メラニン様の開裂した芳香環を持つ
高分子化合物が生成して、可視光領域に強い吸収を持つようになるため。
このような物質は、腐植物質(腐食物質ではない)と呼ばれる。
腐植物質も最終的には、二酸化炭素と水などに分解されるため、
土壌の下層に下がるに従って、含有率は低下する。
暗褐色の腐植物質の含有率が低下すると、土壌の無機成分の色が優勢になり
黄色味が強くなる。黄色味をもたらす成分の多くは、酸化鉄(Fe2O3)。